60 / 78
第五章 アーサーと異世界の少女
十一 クリムゾンレッドの岩山にて
しおりを挟む
1・
俺の申し出通り、三日掛けてクリムゾンレッドの岩山という場所に向かうまでに、二本の果物の木を生らして収穫した。
それと共に大型の走る鳥の群れを発見できたので、鳥の精霊の俺はとても複雑な心境になったものの、エルフ達のために狩りを手伝った。
普通なら持ちきれない程の物資でも、俺の空間収納の能力で異空間に収納して持ち運べるので問題はない。
この世と俺にとっての取捨選択を強く考えさせられた三日後に、エルフ達の聖地の一つだというクリムゾンレッドの岩山に到着できた。
旅の途中から南東に見え始めた巨大な岩山は、名の通りに赤みを帯びた地層が露出した巨大山地の一部にあった。
地球で見たアメリカの国立公園なんかに、似た風景があったと思い出した。そこの場合は、赤みの原因は土壌に含まれた鉄分が酸化した赤サビだ。ここもそうなら、良い鉄鉱石などが採掘できるだろうか。
岩山に近づくと、クフラン達の仲間の偵察隊隊員のエルフたちに出会うようになった。
そして山肌に内部がくり抜かれて作られている窓だろうものが、いくつもあるのが見えた。
エルフの民が首都から逃げてきているようで、その住居が足りないのか、岩山の手前の広場に急ごしらえの質素なテントが何十と連なって設置されている。
偵察隊ではない民間人ぽいエルフ達の方が多くて、とても憔悴しきっているように見える。しかしそんな中でも、状況が良く分かっていない子供たちは元気に遊んでいる。ただ、格好が埃まみれで身だしなみは整っていない。
水場が少し遠いのもあり、ここで大勢が暮らし続ければ、即座に生活環境が悪化しそうだ。
クフラン達は他の者に案内されて、岩山内部の通路に入った。俺と咲夜も入っていいというので、一番後ろから控え目についていった。
岩山内部の広間に到着した。そこには幾人かの位の高そうなエルフ達がいて、今後のことを話し合っていたのかイラついている。
でもクフラン達がやって来ると、彼らはその無事をとても喜んだ。
「クフラン、話は聞いている。コボルトの村は制圧されたのだろう?」
そう切り出した、水色がかった金髪のまだ幼さが残るエルフ青年に、クフラン達は一斉に頭を下げた。
クフラン達は、トレシス王国の兵士たちと勇者の面々が制圧したようだと伝えた。その流れで、こちらの仲間になった勇者の一人である咲夜と俺の紹介もしてくれた。
俺はすぐには信用されないだろうと思っていたんだけれど、王子だというアーガスは、俺たちのことをただ興味深げに観察し始めた。
「そうか。バルネラの予言の勇者と神か。精霊と名乗ったとしても、果物の木を即座に生やせる魔力を持つ者は、この世では神だ。よくお越し下さった」
アーガスは近づいてきて、笑顔で俺と咲夜と握手を交わした。俺たちの方が雰囲気にビクついているから、何か変な状況だ。
とはいえ俺は彼らの味方のつもりなので、クフラン達と共に狩ったり採取した獲物と果物を全て差し出した。
アーガスは、とても喜んでくれた。
「良かった。これで一日分の、民の食事がまかなえる」
「一日って……」
確かに、俺たちが一生懸命に狩って採取したものだけど、ここにいる大勢に配れば一日分だろう。足りなさすぎる。
「あの、どこか他の場所に果物の木を生やしましょうか? 魔物や動物が寄ってきますから、集落にする場所の近くには生やせられませんが」
「うん? アーサー殿、まだここが聖地ゆえの事情を知らないのだな? この一帯には魔物は近づかない。風の守護獣の住みかだからな。そして忌々しい飛空艇団ですら近づかない。落とされるからだ。ありがたいことだ」
「……では、どこに生やしましょうか? 頑張れば、今日のうちに二十本は生やせます」
「助力に感謝する。場所は部下に指定させてもらいたい。それと、作業が終わればもう一度話がしたい。良いだろうか?」
「構いませんとも。ではまた後で」
咲夜はここで休ませてもらおうかとも思ったものの、俺との契約で丈夫になったからか、まだまだ元気そうだ。
結局、咲夜も俺と一緒に岩山内部から外に戻った。
お偉方の数人も外に出てきて、数カ所の空き地を指差して教えてくれた。その辺りにまず、数本生やしてという。
俺は言われた場所に行き、数名の見物人の前で一本目のオレンジの木を生やした。
そうすると目撃していた民が別の人も呼んで押し寄せてきたので、次の空き地に移動した。そこでも生やすと、また人だかりが発生した。
だから複数箇所の指定だったかと苦笑いしつつ、三番目の空き地では、今まで生やした事がなかった実を取り出した。
見覚えがあるのか、咲夜がまだあったのと驚いた。
芽吹くかどうか分からないものの、カスタードクリームのような果肉を持つ実を地面に植えて、力を注ぎ込んだ。
数分後。咲夜の声援を受け、見てくれはクルミの木と実に似た背の高い木が無事に生長してくれた。
他の人に混じって俺も実をもいで、ナイフで硬い外皮をむいて中身のカスタードクリームを食べてみた。とても美味しい。俺にとっての故郷の味だ。
咲夜がここで足止めされたところで、俺は次の指定場所に向かった。
出し惜しみしても仕方がないので、あっちこっちを巡りつつ俺が持っていた全種類の果物と木の実の種を植えて生長させた。
つる性のブドウとキウイは岩山の側面に生やした。収穫しやすいように、上ではなく横に伸ばした状態で。
野菜の一部も、日当たりの良い空き地の隅っこに適当に生やした。
そして夕方になったと思うんだけれど、いつの間にかどこかで疲れ切って眠ってしまっていた。
2・
眠ったと気付いたのは、起きたからだ。
目の前に咲夜のお腹があって数秒間は意味が分からず、視線を上に向けてようやく理解できた。
ベッドの上で女の子に膝枕されたのなんて初めてだと驚いて飛び起き、赤くなってるだろう顔に焦って手を当てた。
「すまん。ごめん。なんか良く寝てた」
「そりゃそうよ。あれだけたくさんの木を育てたんだもの。疲れて当然よ。あのね、ここの部屋を貸してくれるってさ」
「へえ……ああ、岩山の内部の部屋か」
「うん。それとアーガス様が、話は明日にしようって」
「もう夜だもんな」
俺は照れ隠しもあって、小窓に近づいて外を眺めた。
岩山の前のテント集落が見える。窓の隙間から若干、焼き鳥の薫りが漂ってくる。そして楽しげな人々の声が、遠くに聞こえる。
「良かった」
正直な気持ちが口からこぼれた。
咲夜が横に並んで立って、外を見てから俺を見た。
「叔父さんって、どうしてそんなに強いの? 恐くないの?」
「え……」
一瞬、質問された意味に気付けなかった。でも咲夜と繋がる心の部分が、どうして赤の他人にそんなに優しくできるのか、と伝えてくる。
「俺は……色々とあったんだ。佐伯斗真として生きる以前に、エルフの国の王だった時もある。その時のことを思い出すと、ここのエルフ達の現状がどうしても他人事に思えない。本当は、関係がないから捨てておけばいい筈なのに。咲夜と一緒に……家に帰れる日をただ待っているだけでいいのに」
今の俺の主人である咲夜を、結果として危険の最中に引きずり込みそうだ。それを思うと、もうこれ以上は手伝わない方が良いだろう。
「咲夜、明日からは──」
「アーサー叔父さんは、明日も好きに行動するのよ! 助けられるなら、私も彼らを助けたいの。でも私はただの高校生で、ほとんど何もできないわ。だから今は、叔父さんのお尻を叩く役目だけするからね」
「あっ、はい……働きます」
笑顔の咲夜から、エルフ達に対する優しさと共に我が家のダークな部分を感じる。それが懐かしくて、嬉しくて笑ってしまった。
俺の申し出通り、三日掛けてクリムゾンレッドの岩山という場所に向かうまでに、二本の果物の木を生らして収穫した。
それと共に大型の走る鳥の群れを発見できたので、鳥の精霊の俺はとても複雑な心境になったものの、エルフ達のために狩りを手伝った。
普通なら持ちきれない程の物資でも、俺の空間収納の能力で異空間に収納して持ち運べるので問題はない。
この世と俺にとっての取捨選択を強く考えさせられた三日後に、エルフ達の聖地の一つだというクリムゾンレッドの岩山に到着できた。
旅の途中から南東に見え始めた巨大な岩山は、名の通りに赤みを帯びた地層が露出した巨大山地の一部にあった。
地球で見たアメリカの国立公園なんかに、似た風景があったと思い出した。そこの場合は、赤みの原因は土壌に含まれた鉄分が酸化した赤サビだ。ここもそうなら、良い鉄鉱石などが採掘できるだろうか。
岩山に近づくと、クフラン達の仲間の偵察隊隊員のエルフたちに出会うようになった。
そして山肌に内部がくり抜かれて作られている窓だろうものが、いくつもあるのが見えた。
エルフの民が首都から逃げてきているようで、その住居が足りないのか、岩山の手前の広場に急ごしらえの質素なテントが何十と連なって設置されている。
偵察隊ではない民間人ぽいエルフ達の方が多くて、とても憔悴しきっているように見える。しかしそんな中でも、状況が良く分かっていない子供たちは元気に遊んでいる。ただ、格好が埃まみれで身だしなみは整っていない。
水場が少し遠いのもあり、ここで大勢が暮らし続ければ、即座に生活環境が悪化しそうだ。
クフラン達は他の者に案内されて、岩山内部の通路に入った。俺と咲夜も入っていいというので、一番後ろから控え目についていった。
岩山内部の広間に到着した。そこには幾人かの位の高そうなエルフ達がいて、今後のことを話し合っていたのかイラついている。
でもクフラン達がやって来ると、彼らはその無事をとても喜んだ。
「クフラン、話は聞いている。コボルトの村は制圧されたのだろう?」
そう切り出した、水色がかった金髪のまだ幼さが残るエルフ青年に、クフラン達は一斉に頭を下げた。
クフラン達は、トレシス王国の兵士たちと勇者の面々が制圧したようだと伝えた。その流れで、こちらの仲間になった勇者の一人である咲夜と俺の紹介もしてくれた。
俺はすぐには信用されないだろうと思っていたんだけれど、王子だというアーガスは、俺たちのことをただ興味深げに観察し始めた。
「そうか。バルネラの予言の勇者と神か。精霊と名乗ったとしても、果物の木を即座に生やせる魔力を持つ者は、この世では神だ。よくお越し下さった」
アーガスは近づいてきて、笑顔で俺と咲夜と握手を交わした。俺たちの方が雰囲気にビクついているから、何か変な状況だ。
とはいえ俺は彼らの味方のつもりなので、クフラン達と共に狩ったり採取した獲物と果物を全て差し出した。
アーガスは、とても喜んでくれた。
「良かった。これで一日分の、民の食事がまかなえる」
「一日って……」
確かに、俺たちが一生懸命に狩って採取したものだけど、ここにいる大勢に配れば一日分だろう。足りなさすぎる。
「あの、どこか他の場所に果物の木を生やしましょうか? 魔物や動物が寄ってきますから、集落にする場所の近くには生やせられませんが」
「うん? アーサー殿、まだここが聖地ゆえの事情を知らないのだな? この一帯には魔物は近づかない。風の守護獣の住みかだからな。そして忌々しい飛空艇団ですら近づかない。落とされるからだ。ありがたいことだ」
「……では、どこに生やしましょうか? 頑張れば、今日のうちに二十本は生やせます」
「助力に感謝する。場所は部下に指定させてもらいたい。それと、作業が終わればもう一度話がしたい。良いだろうか?」
「構いませんとも。ではまた後で」
咲夜はここで休ませてもらおうかとも思ったものの、俺との契約で丈夫になったからか、まだまだ元気そうだ。
結局、咲夜も俺と一緒に岩山内部から外に戻った。
お偉方の数人も外に出てきて、数カ所の空き地を指差して教えてくれた。その辺りにまず、数本生やしてという。
俺は言われた場所に行き、数名の見物人の前で一本目のオレンジの木を生やした。
そうすると目撃していた民が別の人も呼んで押し寄せてきたので、次の空き地に移動した。そこでも生やすと、また人だかりが発生した。
だから複数箇所の指定だったかと苦笑いしつつ、三番目の空き地では、今まで生やした事がなかった実を取り出した。
見覚えがあるのか、咲夜がまだあったのと驚いた。
芽吹くかどうか分からないものの、カスタードクリームのような果肉を持つ実を地面に植えて、力を注ぎ込んだ。
数分後。咲夜の声援を受け、見てくれはクルミの木と実に似た背の高い木が無事に生長してくれた。
他の人に混じって俺も実をもいで、ナイフで硬い外皮をむいて中身のカスタードクリームを食べてみた。とても美味しい。俺にとっての故郷の味だ。
咲夜がここで足止めされたところで、俺は次の指定場所に向かった。
出し惜しみしても仕方がないので、あっちこっちを巡りつつ俺が持っていた全種類の果物と木の実の種を植えて生長させた。
つる性のブドウとキウイは岩山の側面に生やした。収穫しやすいように、上ではなく横に伸ばした状態で。
野菜の一部も、日当たりの良い空き地の隅っこに適当に生やした。
そして夕方になったと思うんだけれど、いつの間にかどこかで疲れ切って眠ってしまっていた。
2・
眠ったと気付いたのは、起きたからだ。
目の前に咲夜のお腹があって数秒間は意味が分からず、視線を上に向けてようやく理解できた。
ベッドの上で女の子に膝枕されたのなんて初めてだと驚いて飛び起き、赤くなってるだろう顔に焦って手を当てた。
「すまん。ごめん。なんか良く寝てた」
「そりゃそうよ。あれだけたくさんの木を育てたんだもの。疲れて当然よ。あのね、ここの部屋を貸してくれるってさ」
「へえ……ああ、岩山の内部の部屋か」
「うん。それとアーガス様が、話は明日にしようって」
「もう夜だもんな」
俺は照れ隠しもあって、小窓に近づいて外を眺めた。
岩山の前のテント集落が見える。窓の隙間から若干、焼き鳥の薫りが漂ってくる。そして楽しげな人々の声が、遠くに聞こえる。
「良かった」
正直な気持ちが口からこぼれた。
咲夜が横に並んで立って、外を見てから俺を見た。
「叔父さんって、どうしてそんなに強いの? 恐くないの?」
「え……」
一瞬、質問された意味に気付けなかった。でも咲夜と繋がる心の部分が、どうして赤の他人にそんなに優しくできるのか、と伝えてくる。
「俺は……色々とあったんだ。佐伯斗真として生きる以前に、エルフの国の王だった時もある。その時のことを思い出すと、ここのエルフ達の現状がどうしても他人事に思えない。本当は、関係がないから捨てておけばいい筈なのに。咲夜と一緒に……家に帰れる日をただ待っているだけでいいのに」
今の俺の主人である咲夜を、結果として危険の最中に引きずり込みそうだ。それを思うと、もうこれ以上は手伝わない方が良いだろう。
「咲夜、明日からは──」
「アーサー叔父さんは、明日も好きに行動するのよ! 助けられるなら、私も彼らを助けたいの。でも私はただの高校生で、ほとんど何もできないわ。だから今は、叔父さんのお尻を叩く役目だけするからね」
「あっ、はい……働きます」
笑顔の咲夜から、エルフ達に対する優しさと共に我が家のダークな部分を感じる。それが懐かしくて、嬉しくて笑ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
昭和生まれお局様は、異世界転生いたしましたとさ
蒼あかり
ファンタジー
局田舞子(つぼたまいこ)43歳、独身。
とある事故をきっかけに、彼女は異世界へと転生することになった。
どうしてこんなことになったのか、訳もわからぬままに彼女は異世界に一人放り込まれ、辛い日々を過ごしながら苦悩する毎日......。
など送ることもなく、なんとなく順応しながら、それなりの日々を送って行くのでありました。
そんな彼女の異世界生活と、ほんの少しのラブロマンスっぽい何かを織り交ぜながらすすむ、そんな彼女の生活を覗いてみませんか?
毎日投稿はできないと思います。気長に更新をお待ちください。
異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。
【あらすじ】
異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。
それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。
家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。
十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。
だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。
最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。
この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。
そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。
そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。
旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。
☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。
☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる