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2>>次の日
朝の王城。
昨日学園を卒業して今日から成人として扱われる事となる第一王子であるギルベルト・カロ・セイダムは、目覚めたベッドの上で昨日の事を思い出して呆然としていた。
長男の学園の卒業の日に傍で祝ってやれない事を悲しんでくれた両親が他国の王族の結婚式に呼ばれて両親共々居ない好機を逃がすまいと、学園の卒業パーティーで自分の婚約者だったリネット・ロッド公爵令嬢に婚約破棄を突きつけた。
彼女は自分の妹を、後妻の連れ子……義妹だからと邪険にし、彼女の存在が邪魔だからと毒殺までしようとした。直ぐに解毒薬を飲む事が出来た義妹は後遺症も無く無事だったが、その悪行を許す事など出来る訳も無く、リネットに罪を突きつけて裁きを下した。
卒業パーティーという今後を担う貴族たちが居る場所で、次期王妃だと持て囃されて自分の立場を勘違いしたリネットの行った過ちを暴露し裁く事で、婚約破棄が如何に間違っていない、必要な行為かを皆に知ってもらい、皆からの目に晒される事でリネット自身にも己の間違いに気付いてもらう。あれは必要な行為だった。
卒業パーティーで騒ぎを起した事を国王付きの臣下たちに諌められたが、自分の事しか考えられないような悪女を王妃にする訳にはいかなかったのだと伝えれば皆理解してくれた。
両親にはリネットは好きじゃないと伝えていた。公爵家との繋がりは彼女の義妹、心優しき私の華、フリーネ・ロッド公爵令嬢が居るから何も問題ない。悪女の姉から聖女の様な美しく優しい義妹に次期王妃が変わっただけだ。何が問題になるというのだ。何も問題ない。
何も。
何も……。
…………本当に何も問題が無いのか…………?
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