38 / 41
精霊探し 水の精霊編
38
しおりを挟む
水面はおかしなことに目の前にある。僕は立ったまま水中にいて、足元の側に部屋の床が見えている。少し目を動かすと頭の上の方は真っ白な天井が広がっていた。
水面の先にゆらゆらとジョジロウさんとレイミリアさんの姿が見えた。僕は急いで水面に顔を出そうとあがいてみるが、両手でかく水も、両足を揃えて蹴る水も、どちらからも抵抗が返ってこない…。どれだけあがこうにも全てスカッと、まるで雲をつかむようにすり抜けていく。けれど肌に感じるのは水以外のなにものでもない。浮力や重力さえ感じられる。
重力は背中側から感じられた…背後の壁の方からだ。普通、立ち泳ぎで水の中に潜れば水面は頭の上。重力は足の下に感じ、浮力は水面に向かうはず。なのに今僕が感じている重力は背中側に向いていて、浮力は顔の前だ。そして水面も顔の前にある。どうなってるんだこれ?
水の精霊に捕まったということを、僕は覚悟を持って実感していた。どうやってなのか青扉のつくる閉鎖された空間に干渉して穴をあけ、その中から触手を伸ばすと同時に、脱出もしていたのだろうか?
ミカエラはどうなったんだろう?ぬいぐるみで空間の穴に頭からぶつかっていって、中でピシピシ音がしていたのはどっちなんだろう?ミカエラの方がやられちゃったのかな?それになんで頭から行く?そこは普通に指先とか、口を開けてとか、そういうふうに取り込めなかったのかな?だからピシピシ音が鳴り響いてたのかな?つっこみ入れられてる音だったりしたのかもしれない…。
僕がそんなことをぼんやりと考えていると、何かが僕の後頭部に当たった。何だろうと思ってそれを掴むと、それは白兎(ミカエラ)だった。特に傷とかはついてない。でも動く素振りもない。気を失っているのか?大丈夫なのか?と思って裏返して見ると、そこに簡単な説明書きが貼ってあるのに気がついた。
「…右耳を引くと複数体に分離します。中にいくつかの精霊体を取り込んだ時にのみ使用できます。左耳を引くと分離した数が表示されます。動作が停止した個体は表示されません。お腹を強く押すと、口からとても臭いゲル状の液が出ます。かくし芸などを急に振られた場合のみ使用できる機能です。」
細かい字でいろいろと書かれている。要らない機能までついてるんだこれ…。
「…精霊体の捕獲には別売りの精霊捕獲ネットをご利用ください。緊急の時は精霊体に触れさせた状態で、左足の裏を三秒間強く押し、同時に右足の裏を押すことでコマンド受付モードへと移行できます。捕獲などに使用するコマンドは精霊捕獲セットのマニュアルを参照してください。」
コマンド書いておいてよ…。不親切だなあ、こんな時だっていうのに…。
相変らず、目の前をゆらゆらと水面が漂っている。その向こうでジョジロウが手を伸ばしているようにも見える。なんか不思議だ。ジョジロウさんの足元には床が見えている。でも僕の感覚からすると、その床は壁。壁に足の裏を吸いつけてジョジロウさんが立っているみたいに見える。その後ろでレイミリアさんが、何か真っ白い板みたいなものを胸の前に掲げて指さしているのが見える。けどジョジロウさんが水面をかき回すから水面が揺らいで、白いボードに何が書かれているのかまではよく見えない。
だんだん、息が苦しくなってきた。普通なら僕は一時間くらい水の中にいられる。オニ・ハバキ・モリに生まれたらみんなだいたいそれくらいだ。父上は少しアレなものだからニ三日水に潜っていても平気みたい。けどたぶん、何かそういうことが可能になる道具を使っていそうだ。ここに来たことがあるのだもの、そういう不思議な道具を手に入れている可能性がないわけじゃない。…父上、それ僕のでしょ、返してくださいよ。帰ったらでいいんで…。
ああ、なんか意識が遠くなっていく…。いしき、えしき、いくぜ?…exe?レイミリアさんの胸に掲げられた白いボードにはそう書かれていた。その瞬間反射的に僕は手にした兎の足の裏をぎゅっと押した。
白兎の中に水の精霊が吸い込まれていく様は、圧巻だった。
両足のスイッチを入れて兎の背中に現れたボードに、exeと指先で文字を描いて直後、兎の顔がくるっと振り向いて「実行します。よろしいですか?」って聞いてきた。その問いかけに僕は水中にもかかわらず「いいよ!」って声を出して叫んだら、もう一回聞かれた。「実行します。よろしいですか?」って。僕はもう吐く息がなかったので焦って、そして兎の背中のボードに指先で「yes」って描いてみた。そしたらそれが起こった。
ファンファーレが大音量で響きわたる。僕のいる水中に恐ろしい音量で。水面の向こう側までは響いていかなかったらしい。レイミリアさんもジョジロウさんもこっちを見て心配そうにしているだけだった。
音の後はあっさりしたものだ。兎の口がパカっと開いて、周囲にある水をシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルって、吸い込んでいった。僕も吸い込まれそうな勢いだったけど、なんか大丈夫だった。そうしてあっという間に、水はなくなった。そしてやっぱりこのぬいぐるみ、口を開けて取り込むつくりになっていたんだ…。作った人のセンスが僕にはどうにも理解しきれない。
こうして白い間の部屋には、ずぶぬれになった僕と、床にへたり込んでいるレイミリアさんと、白兎(ミカエラ)の右耳を引っ張って顔を赤くしているジョジロウさんだけが残された。ジョジロウさんがぬいぐるみを振り回してこう言うのが聞こえた。
「なんだこれ?書いてある通りに引っ張っても増えねえじゃねえか。どういうことだ?」
ついには右耳を持ってブンブンと振り回すジョジロウさん。それを見かねてレイミリアさんが、ジョジロウさんからそのぬいぐるみを奪い取った。
「ちょっとオジサン!そんなふうに乱暴に扱わないの!」
そう言われ、ジョジロウさんは首をすくめて僕の隣に来て、座る。レイミリアさんが今度は兎の背中にある説明書きに目を通しながら言った。
「ねえ、ミラク。これいつ貼ったの?剥がせないんだけど、これ。」
え?っと思った。最初っからそこにあったわけじゃないのか?
「僕は貼っていませんよ。ついさっき手に取って気がついたんですから。そのおかげで助かりましたけどね。」
「おかしいな。ベルちゃんの背中にはなかったんだけどなあ。ミラちゃんにも、前見たときはなかった気がするんだけどな…。」
レイミリアさんはそう言うと、背中の説明書きを持ってブランブランと振り回しはじめた。そのとたん、ぬいぐるみがしゃべりだした。
「いい加減にしてください!なんでこんな乱暴されなくちゃいけないんですか!私が何をしたというんですか!」
その声は、さっきまで暴れていた水の精霊のものだった。それもレイミリアさんと話していた時の…。ぬいぐるみになっても男性恐怖症とやらは抜けなかったのか?ジョジロウさんはもっとひどいことしてたっていうのに。
「あら、ごきげんよう。中の様子はどうなの?水の精霊さん。」
「良いわけないでしょう!なんですかこの狭苦しい体は!そもそもこれって躾け用のでしょう?私はもうこんなのに入らなくてもいいって、オウニのリシシャ様に言われてるのよ!早くここから出してください!」
「あら、どうしよっかなぁ。そもそも私、そのリシシャって人とは何のかかわりもないしぃ。」
レイミリアさんには珍しく、ずいぶんと挑発的に話をすすめていく。白兎(水の精霊)の手足がバタバタと動く中、レイミリアさんはその背中に貼られている説明書きの書かれた布を、指先でつまんで言った。
「どうしてもそこから出たいのだったら、先にその中に入っていたミカエラを開放してからにしなさい。あんた、中でミカエラをまた水玉の中に閉じ込めちゃってるんでしょう?」
その質問に、水の精霊はあわてて答えた。
「ちょっとお待ちください?なんですかそのミカエラっていうの。女の子が中にいたってことですか?」
あ、レイミリアさん、ものすごい悪者の顔になってる…。
「へー。質問に質問を返すんだ。それともしらばっくれているのかなあ。そっか、そっか。そう言うことなのね。」
言いながら手元をクルンと回して、白兎(水の精霊)の顔を自分の顔の前に持ち上げた。
「残念、ミカエラは男よ。ショタるにはちょっとだけ大きくなっちゃってたけどね、それでもなかなかイケメンの男の子だったわよ。」
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
水面の先にゆらゆらとジョジロウさんとレイミリアさんの姿が見えた。僕は急いで水面に顔を出そうとあがいてみるが、両手でかく水も、両足を揃えて蹴る水も、どちらからも抵抗が返ってこない…。どれだけあがこうにも全てスカッと、まるで雲をつかむようにすり抜けていく。けれど肌に感じるのは水以外のなにものでもない。浮力や重力さえ感じられる。
重力は背中側から感じられた…背後の壁の方からだ。普通、立ち泳ぎで水の中に潜れば水面は頭の上。重力は足の下に感じ、浮力は水面に向かうはず。なのに今僕が感じている重力は背中側に向いていて、浮力は顔の前だ。そして水面も顔の前にある。どうなってるんだこれ?
水の精霊に捕まったということを、僕は覚悟を持って実感していた。どうやってなのか青扉のつくる閉鎖された空間に干渉して穴をあけ、その中から触手を伸ばすと同時に、脱出もしていたのだろうか?
ミカエラはどうなったんだろう?ぬいぐるみで空間の穴に頭からぶつかっていって、中でピシピシ音がしていたのはどっちなんだろう?ミカエラの方がやられちゃったのかな?それになんで頭から行く?そこは普通に指先とか、口を開けてとか、そういうふうに取り込めなかったのかな?だからピシピシ音が鳴り響いてたのかな?つっこみ入れられてる音だったりしたのかもしれない…。
僕がそんなことをぼんやりと考えていると、何かが僕の後頭部に当たった。何だろうと思ってそれを掴むと、それは白兎(ミカエラ)だった。特に傷とかはついてない。でも動く素振りもない。気を失っているのか?大丈夫なのか?と思って裏返して見ると、そこに簡単な説明書きが貼ってあるのに気がついた。
「…右耳を引くと複数体に分離します。中にいくつかの精霊体を取り込んだ時にのみ使用できます。左耳を引くと分離した数が表示されます。動作が停止した個体は表示されません。お腹を強く押すと、口からとても臭いゲル状の液が出ます。かくし芸などを急に振られた場合のみ使用できる機能です。」
細かい字でいろいろと書かれている。要らない機能までついてるんだこれ…。
「…精霊体の捕獲には別売りの精霊捕獲ネットをご利用ください。緊急の時は精霊体に触れさせた状態で、左足の裏を三秒間強く押し、同時に右足の裏を押すことでコマンド受付モードへと移行できます。捕獲などに使用するコマンドは精霊捕獲セットのマニュアルを参照してください。」
コマンド書いておいてよ…。不親切だなあ、こんな時だっていうのに…。
相変らず、目の前をゆらゆらと水面が漂っている。その向こうでジョジロウが手を伸ばしているようにも見える。なんか不思議だ。ジョジロウさんの足元には床が見えている。でも僕の感覚からすると、その床は壁。壁に足の裏を吸いつけてジョジロウさんが立っているみたいに見える。その後ろでレイミリアさんが、何か真っ白い板みたいなものを胸の前に掲げて指さしているのが見える。けどジョジロウさんが水面をかき回すから水面が揺らいで、白いボードに何が書かれているのかまではよく見えない。
だんだん、息が苦しくなってきた。普通なら僕は一時間くらい水の中にいられる。オニ・ハバキ・モリに生まれたらみんなだいたいそれくらいだ。父上は少しアレなものだからニ三日水に潜っていても平気みたい。けどたぶん、何かそういうことが可能になる道具を使っていそうだ。ここに来たことがあるのだもの、そういう不思議な道具を手に入れている可能性がないわけじゃない。…父上、それ僕のでしょ、返してくださいよ。帰ったらでいいんで…。
ああ、なんか意識が遠くなっていく…。いしき、えしき、いくぜ?…exe?レイミリアさんの胸に掲げられた白いボードにはそう書かれていた。その瞬間反射的に僕は手にした兎の足の裏をぎゅっと押した。
白兎の中に水の精霊が吸い込まれていく様は、圧巻だった。
両足のスイッチを入れて兎の背中に現れたボードに、exeと指先で文字を描いて直後、兎の顔がくるっと振り向いて「実行します。よろしいですか?」って聞いてきた。その問いかけに僕は水中にもかかわらず「いいよ!」って声を出して叫んだら、もう一回聞かれた。「実行します。よろしいですか?」って。僕はもう吐く息がなかったので焦って、そして兎の背中のボードに指先で「yes」って描いてみた。そしたらそれが起こった。
ファンファーレが大音量で響きわたる。僕のいる水中に恐ろしい音量で。水面の向こう側までは響いていかなかったらしい。レイミリアさんもジョジロウさんもこっちを見て心配そうにしているだけだった。
音の後はあっさりしたものだ。兎の口がパカっと開いて、周囲にある水をシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルって、吸い込んでいった。僕も吸い込まれそうな勢いだったけど、なんか大丈夫だった。そうしてあっという間に、水はなくなった。そしてやっぱりこのぬいぐるみ、口を開けて取り込むつくりになっていたんだ…。作った人のセンスが僕にはどうにも理解しきれない。
こうして白い間の部屋には、ずぶぬれになった僕と、床にへたり込んでいるレイミリアさんと、白兎(ミカエラ)の右耳を引っ張って顔を赤くしているジョジロウさんだけが残された。ジョジロウさんがぬいぐるみを振り回してこう言うのが聞こえた。
「なんだこれ?書いてある通りに引っ張っても増えねえじゃねえか。どういうことだ?」
ついには右耳を持ってブンブンと振り回すジョジロウさん。それを見かねてレイミリアさんが、ジョジロウさんからそのぬいぐるみを奪い取った。
「ちょっとオジサン!そんなふうに乱暴に扱わないの!」
そう言われ、ジョジロウさんは首をすくめて僕の隣に来て、座る。レイミリアさんが今度は兎の背中にある説明書きに目を通しながら言った。
「ねえ、ミラク。これいつ貼ったの?剥がせないんだけど、これ。」
え?っと思った。最初っからそこにあったわけじゃないのか?
「僕は貼っていませんよ。ついさっき手に取って気がついたんですから。そのおかげで助かりましたけどね。」
「おかしいな。ベルちゃんの背中にはなかったんだけどなあ。ミラちゃんにも、前見たときはなかった気がするんだけどな…。」
レイミリアさんはそう言うと、背中の説明書きを持ってブランブランと振り回しはじめた。そのとたん、ぬいぐるみがしゃべりだした。
「いい加減にしてください!なんでこんな乱暴されなくちゃいけないんですか!私が何をしたというんですか!」
その声は、さっきまで暴れていた水の精霊のものだった。それもレイミリアさんと話していた時の…。ぬいぐるみになっても男性恐怖症とやらは抜けなかったのか?ジョジロウさんはもっとひどいことしてたっていうのに。
「あら、ごきげんよう。中の様子はどうなの?水の精霊さん。」
「良いわけないでしょう!なんですかこの狭苦しい体は!そもそもこれって躾け用のでしょう?私はもうこんなのに入らなくてもいいって、オウニのリシシャ様に言われてるのよ!早くここから出してください!」
「あら、どうしよっかなぁ。そもそも私、そのリシシャって人とは何のかかわりもないしぃ。」
レイミリアさんには珍しく、ずいぶんと挑発的に話をすすめていく。白兎(水の精霊)の手足がバタバタと動く中、レイミリアさんはその背中に貼られている説明書きの書かれた布を、指先でつまんで言った。
「どうしてもそこから出たいのだったら、先にその中に入っていたミカエラを開放してからにしなさい。あんた、中でミカエラをまた水玉の中に閉じ込めちゃってるんでしょう?」
その質問に、水の精霊はあわてて答えた。
「ちょっとお待ちください?なんですかそのミカエラっていうの。女の子が中にいたってことですか?」
あ、レイミリアさん、ものすごい悪者の顔になってる…。
「へー。質問に質問を返すんだ。それともしらばっくれているのかなあ。そっか、そっか。そう言うことなのね。」
言いながら手元をクルンと回して、白兎(水の精霊)の顔を自分の顔の前に持ち上げた。
「残念、ミカエラは男よ。ショタるにはちょっとだけ大きくなっちゃってたけどね、それでもなかなかイケメンの男の子だったわよ。」
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
0
あなたにおすすめの小説
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
レオナルド先生創世記
ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
お嬢様と執事は、その箱に夢を見る。
雪桜 あやめ
恋愛
✨ 第6回comicoお題チャレンジ『空』受賞作
阿須加家のお嬢様である結月は、親に虐げられていた。裕福でありながら自由はなく、まるで人形のように生きる日々…
だが、そんな結月の元に、新しく執事がやってくる。背が高く整った顔立ちをした彼は、まさに非の打ち所のない完璧な執事。
だが、その執事の正体は、なんと結月の『恋人』だった。レオが執事になって戻ってきたのは、結月を救うため。だけど、そんなレオの記憶を、結月は全て失っていた。
これは、記憶をなくしたお嬢様と、恋人に忘れられてしまった執事が、二度目の恋を始める話。
「お嬢様、私を愛してください」
「……え?」
好きだとバレたら即刻解雇の屋敷の中、レオの愛は、再び、結月に届くのか?
一度結ばれたはずの二人が、今度は立場を変えて恋をする。溺愛執事×箱入りお嬢様の甘く切ない純愛ストーリー。
✣✣✣
カクヨムにて完結済みです。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※第6回comicoお題チャレンジ『空』の受賞作ですが、著作などの権利は全て戻ってきております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる