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「オナニーするなら全裸のほうが気持ちいいわよ」
姉がとんでもないアドバイスをする。
「わかりました。全裸になります」
高町さんがとんでもないことを言う。
全裸になる・・・高町さんが・・・学校の屋上で・・・信じられない出来事が展開しようとしている。
「服を脱ぐところ見ていてもいいのよね。守くんと一緒に」
「構いません」
「だそうよ。守くん。一緒に高町さんが服を脱ぐところを見ましょう」
僕はどう答えていいかわからない。
「酒井くん。見ててくれると嬉しい」
「本当に?」
「うん。言ったでしょう。私、酒井くんのことが好きだって。ずっと好きだったの。1年生のときから。好きだって言いたかった。でも言えなかった。今は恋愛にうつつを抜かしている場合じゃないって思ってね。だから酒井くんとは必要以上に仲良くならないようにしていたの」
「それがあなたの演奏技術の停滞の理由よ。あなたは真面目過ぎるの」
「真面目に努力すればピアニストになれるって思っていたんです。人より何倍も真面目に努力すればピアニストになれるって」
「周りの大人にそう言われたんでしょ。真面目に頑張ればピアニストになれるって」
「・・・はい」
「そういう大人の意見が子供の才能を停滞させる場合があるのよ。ただ努力してるだけで才能が伸びる人もいるわ。でもね、ただ努力してるだけでは才能が伸びない人もいるの。あなたはそのタイプよ。真面目に努力してるだけでは才能が開花しないタイプよ。だから私はあなたを見ていてももどかしかったの」
「私のこと見ていてくれたんですか?」
「当然よ。あなたは私と同じタイプだもの。自然と興味を持って見るようになったのよ。ずっと見ていたからこそもどかしかったの。私と同じように素直に生きればもっと素晴らしい演奏ができるのにってね」
「どうしてもっと早くにそう言ってくれなかったんですか?」
「あなたが守くんを好きだって気づいていたからよ。だから言わなかったの」
「気づいていたんですか」
「当然よ。私は守くんに好意を抱いてる女の子全員を把握しているわ。見ればすぐわかるの。ああ、この娘は守くんが好きだってね」
「すごいですね」
「私の感性は特別だからね。あなたも私に近い感性になれる可能性を秘めている。もしかしら私を超えるかもしれない。そういう可能性を秘めているの」
「私にそんな可能性が?」
「あるわ。でも今のままでは無理よ。常識やモラルの殻に閉じこもってるうちは絶対に無理。だから今日ここでその殻を破りなさい。そうすれば私に近づけるわ。そしていつか私を超えることもできるかもしれないわ」
「私、今日、ここで殻を破ります」
「あなたならきっと破れるわ」
「はい。酒井くん。私が殻を破るところ見ていてほしいの」
「僕なんかが見ていていいの?」
「もちろんよ。私は大好きな酒井くんに見ていてほしいの。私が変わる瞬間を。お姉さんと一緒に。見ていてくれる?」
「見てるよ。高町さんが変わっていくところを」
「うん」高町さんは笑顔でうなずく。「じゃあ、服脱ぐね」
「うん」
僕はうなずく。
そして高町さんは服を脱ぎ始めた。
姉がとんでもないアドバイスをする。
「わかりました。全裸になります」
高町さんがとんでもないことを言う。
全裸になる・・・高町さんが・・・学校の屋上で・・・信じられない出来事が展開しようとしている。
「服を脱ぐところ見ていてもいいのよね。守くんと一緒に」
「構いません」
「だそうよ。守くん。一緒に高町さんが服を脱ぐところを見ましょう」
僕はどう答えていいかわからない。
「酒井くん。見ててくれると嬉しい」
「本当に?」
「うん。言ったでしょう。私、酒井くんのことが好きだって。ずっと好きだったの。1年生のときから。好きだって言いたかった。でも言えなかった。今は恋愛にうつつを抜かしている場合じゃないって思ってね。だから酒井くんとは必要以上に仲良くならないようにしていたの」
「それがあなたの演奏技術の停滞の理由よ。あなたは真面目過ぎるの」
「真面目に努力すればピアニストになれるって思っていたんです。人より何倍も真面目に努力すればピアニストになれるって」
「周りの大人にそう言われたんでしょ。真面目に頑張ればピアニストになれるって」
「・・・はい」
「そういう大人の意見が子供の才能を停滞させる場合があるのよ。ただ努力してるだけで才能が伸びる人もいるわ。でもね、ただ努力してるだけでは才能が伸びない人もいるの。あなたはそのタイプよ。真面目に努力してるだけでは才能が開花しないタイプよ。だから私はあなたを見ていてももどかしかったの」
「私のこと見ていてくれたんですか?」
「当然よ。あなたは私と同じタイプだもの。自然と興味を持って見るようになったのよ。ずっと見ていたからこそもどかしかったの。私と同じように素直に生きればもっと素晴らしい演奏ができるのにってね」
「どうしてもっと早くにそう言ってくれなかったんですか?」
「あなたが守くんを好きだって気づいていたからよ。だから言わなかったの」
「気づいていたんですか」
「当然よ。私は守くんに好意を抱いてる女の子全員を把握しているわ。見ればすぐわかるの。ああ、この娘は守くんが好きだってね」
「すごいですね」
「私の感性は特別だからね。あなたも私に近い感性になれる可能性を秘めている。もしかしら私を超えるかもしれない。そういう可能性を秘めているの」
「私にそんな可能性が?」
「あるわ。でも今のままでは無理よ。常識やモラルの殻に閉じこもってるうちは絶対に無理。だから今日ここでその殻を破りなさい。そうすれば私に近づけるわ。そしていつか私を超えることもできるかもしれないわ」
「私、今日、ここで殻を破ります」
「あなたならきっと破れるわ」
「はい。酒井くん。私が殻を破るところ見ていてほしいの」
「僕なんかが見ていていいの?」
「もちろんよ。私は大好きな酒井くんに見ていてほしいの。私が変わる瞬間を。お姉さんと一緒に。見ていてくれる?」
「見てるよ。高町さんが変わっていくところを」
「うん」高町さんは笑顔でうなずく。「じゃあ、服脱ぐね」
「うん」
僕はうなずく。
そして高町さんは服を脱ぎ始めた。
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