MAXコーヒーから始まる糖度MAXなこじらせ魔法使い達

琉水 魅希

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第1章 MAXコーヒーが繋いだ奇跡

第26話 薔薇乙女合わせ(友紀side)

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 薔薇乙女合わせ。
 いつの間にか姪である氷雨が雛苺も参加になった。

 日付もきまり衣装の最終チェックをする。
 雛苺の分は三依ちゃんが用意するそうなのでやる事は少ない。

 少ないと思ったのだが、その後三依ちゃんからメールが届いた。
 当日のお昼は先日の運転の御礼という事でおにぎりとかを作って渡してみてはという内容だ。

 最初は戸惑ったが、確かに御礼は出来ていない。
 しかし手作りなんて敬遠されないだろうか。
 人によってはなにが入ってるかわからないから嫌がる人もいると聞いたことがある。

 なんて相談を返信したら。

 「大丈夫ですよ。まこPさんは喜んで食べる。そこは信用してください。昔私がみんなに作った出来損ないクッキーでさえ食べたし。」

 という事だ。

 だとすると後は失敗しないようにするだけ。

 女子力?というのは普通だと思ってる。
 炊事洗濯料理は一人暮らしする上で不自由はしていない。
 軽食ということならおにぎりと卵焼きくらいで良いかな。

 

 そして当日。

 氷雨ちゃんが幼女パワーを炸裂しているので中々真人さんと話せない。

 ちょっとむむとした感情が沸き起こる。

 最初のうちの撮影は個人だったり、三脚とタイマーを利用して全員撮りだったり。

 大体の撮影は先輩と三依ちゃんが行っていた。

 昼食の時間。

 私は思い切って今朝作ってきたおにぎりと卵焼きを真人さんに手渡した。

 「あ、あの。この前の運転のお礼も兼ねて作ってきました。嫌いな食材とか聞いてなかったので食べられないものがあったら申し訳ないのですが。」
 
 御礼の部分を強調したのが良かったのか、受け取ってくれた。

 嫌いなものはないらしい、良かった。梅とおかかと昆布の3種類。鮭は買うのを忘れてた。

 美味しいと言ってくれた。かなり嬉しい。

 そんなに手の込んだものではないけれど、作ったものに素直にそう行ってもらえるとほんわかする。

 氷雨ちゃんには照れてるーなんて揶揄されるし…

 卵焼きの甘さもちょうど良いって。

 冗談でMAXコーヒー入れたと言ったけど、本当はちょっとだけ混ぜている。

 そうしたら三依ちゃんがとんでもない事を言ってきた。

 私にあ~んをしたらどうかと言ってきた。

 恥ずか死ぬよ?

 周りもみんな煽ってる、氷雨ちゃんですら煽る側に。

 もうこれは覚悟を決めなければいけませんね。

 確かに人生で一回はしてあげたいリストに入ってるけども。

 まさかそれが今日だなんて…

 「あ~ん」

 思わず私も言っちゃいました。

 すると真人さんもあ~んとしてくれ、震えながらもその口の中に卵焼きを入れる事に成功しました。

 しかし私の動きはそこで止まってしまいました。

 「きゃー、イベントスチルゲットー。さしずめ「初めてのあ~んはどんな味!?」よっ」
 なんて三依ちゃんが言うから余計に恥ずかしく…あ、これが恥ずか死ぬというやつですね。
 ヲタの死にたい3大死因リスト、恥ずか死ぬ、萌死、きゅん死。
 どれも似たようなものですが、まさかそれが今日だなんて…

 どうにか正気に戻った私はやらかした。

 たまに氷雨ちゃんにやってたのも要因の一つだけど…
 口元のほっぺについていたご飯粒を取ったまでは良かった。
 それを無意識のうちに自分の口に入れていたのだ。
 この時は気付いてなかったけど、後で言われてそれはもう悶死しました。

 もうなんですか、この撮影会は私を殺すためのものですか?というくらい。
 いや、すべて自分が蒔いた種なんですけどね。

 そういえば後で指摘されましたが、あ~んの時も関節キッス&関節キッス返しをしていたようです。
 三依ちゃんがばっちり撮っていました。

 裁判官、真犯人はあいつです。あの人妻です。
 

 さらに撮影は続き、途中で氷雨ちゃんがおねむになったりはしたけど…

 その後真人さんと密着しての撮影に入りました。
 結構恥ずかしかったけど、不思議と自然に出来ました。
 コスしてるからというのは大きいけどやっぱりそれだけではないような気がします。
 手を合わせたり顎に触れられたり、軽く抱き合ったり…
 素だったら手を合わせる以外は多分出来なかったと思う。

 全員が連写していた。後で見るのが怖い。

 「あーおねーちゃんにきすしようとしてるー」
 最後の撮影は確かに大胆だった。
 私もどうかしてたと思う構図。

 だって確かに接吻手前の距離だよ。
 でも綺麗な顔した水銀燈だよ、ちょっとくらいとろ~んとしても不自然じゃないよね。

 それなのに氷雨ちゃんの言葉で一気に現実に戻ってしまい、後は恥ずかしさからフリーズしてしまった。

 お互い固まってしまった。それが余計に恥ずかしい。これは意識されてるって事???

 

 氷雨ちゃんは先輩が見てくれる事になって三依ちゃんが被写体側に復帰したのだけど
 なんと真人さんのスカートを三依ちゃんが捲るという暴挙に…

 だが、カメコ魂に火がついてしまい、先程までの三依ちゃんよろしく、同じように連写している自分がいました。
 これがレイヤー兼カメコの宿命か……

 でも良い写真は撮れました。
 恥ずかしそうな表情の水銀燈なんて同人誌の中にしか存在しません。
 これはこれでアリだなんて思ってたら三依ちゃんがさらなる暴挙に。
 縞パンに手を持っていこうとしているのです。

 だめーと言おうとしたけどその前に先輩が止めてくれました。
 ほっとしました。

 ところでアイスソードって?ロマサガのガ○ハドの事ではなく?
 後で意味を聞いたら恥ずかしくて死にそうになりました。
 ネタとしては○ラハドのシーンを指していたいたけれど、アイスソードは比喩でしかなく、まさか男の人の股間の事を指していたなんて…

 良い思い出のない自分からするとちょっと…ネタでもやめて欲しかった。


 氷雨ちゃんを夕方には帰宅させないといけないため3時で切り上げる事に。
 そのため打ち上げには参加できません。

 せっかく仲良くなったメンバーなのでこの人達なら今後も一緒にやっても良いかなと思ったのだ。
 キャラは濃いけど嫌な人はいなかったし。

 あまり絡めなかったけど、白米さんとみゅいみゅいさんが実は付き合ってるのを聞いたらもっと二人の絡みを撮影しとくんだったと後悔。

 美男同士?美男×美女?とにかく美しいものは愛でなければというヲタ魂というか。

 でもま、続けていれば機会はまたあるでしょう。

 そしてやはり問題は更衣室でもありました。

 あ~んのシーンやご飯粒のシーンをまるで動画かというくらいの連写で撮ってやがったのです、この後輩は。

 もう流石の私も恥ずかし過ぎて倒れちゃいました。

 意識は失ってないけど、周りの声がろくに入ってこない。

 自分のない胸のドキドキの音だけが煩く鳴り響いて……

 三依ちゃんと氷雨ちゃんがバレンタインのチョコがどうとかというのが聞こえてきたけど……

 何か作ろうかな、そもそも受けって貰えるのかな、渡すとして受け取って貰えるとして、そこにどんな意味や想いが詰まってるのか深く考えたりしちゃうのかなって。

 そこまで考えて…

 もしかして…異性として気になってる?

 再び悶死するには充分でした。


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