MAXコーヒーから始まる糖度MAXなこじらせ魔法使い達

琉水 魅希

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第1章 MAXコーヒーが繋いだ奇跡

第29話 友紀の過去2(友人の結婚)

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 社会人になると直接会う回数は減ってくる。
 三依ちゃんも天草先輩も実は小中は隣の市だったようで車で、15~20分圏内ではあるけれど。

 天草先輩と三依ちゃんは相変わらずラブラブで。
 コ○ケはいつも一緒だし、オンリーイベントやスタジオも大抵一緒だった。

 三依ちゃんが20歳になる頃にはこれまで撮影した写真でコスROMを製作しサークル参加するようにもなった。

 サークル名は温泉三昧。
 いやこれ私は関係なくない?
 でもこの案を出したのは私だったりする。

 2人とも反対はしなかった。
 私も将来温泉にちなんだ人の名字になれば温泉の仲間入りじゃんて。
 そもそも三昧の三が3人を表しているようで良いんじゃないともなって。

 う~ん私が将来結婚するとして、相手が温泉関係なかったらどうするんだろう。
 それはそれこれはこれって言いそうだけど。

 天草先輩がパソコンに詳しく、CD-ROM作成とか表紙作成とかはスムーズに出来た。

 知名度も低いし表紙はエロく行こうと表紙は三依ちゃんが勝手に頑張りました。
 そのかいあってなのかわからないけど、初参加から売れた。
 中身はそんなにえっちくないけど。

 女性レイヤー2人だし、男性レイヤー交じってもきっちり合わせとしてはまとまってるしでそれなりに高評価であった。

 1枚千円で売って100部完売とか、初参加では中々売れませんよ。
 プラケースだから収納しやすいとかあるのかな?
 そうしてイベントでは売れるようになって。

 中身も外装も凝るようになって1枚2千円となっても200部くらいなら完売出来た。

 いやいや世の中のエロ男子よ、それで良いのか?と思うかもしれないけど、結構女の子も買ってた。
 
 レイヤーさんなのかレイヤーに憧れてるのかはわからないけど。
 2年もすると、一緒にイベントに参加する仲間とかも増えたり減ったりして楽しくやれていた。

 名刺もこの頃には何種類にもなって、ある程度の有名所別に作ったりしてたくさん交換したり配ったりした。

 その中にサークルの1作品目から買ってるっていうコアな人もいて、名刺もほぼ揃ってるというさらにコアな人も数人いた。

 それは男女問わずだったんだけど…

 コ○ケともなると移動にも時間がかかるし、一旦コスプレスペースに行くと自分のサークルに戻るまでにロスが出てくる。

 サークルチケットは3枚なのでどうしようもないけど、某大手の新刊ゲットを条件に午後には会場内入りしている先輩の妹が売り子の手伝いをすることもあった。

 まぁその新刊を手に入れに走るのは先輩だったけど。
 ROMが売れるおかげでスタジオ撮影しても赤字にはならない。
 お金が全てではないけど、自分達が楽しんだものが評価されてお金になるというのが妙に嬉しかった。

 決して安くはない金額を出してもらうのだからより良いものを撮らないとという思いにもなった。

 原作の再現に拘るのもそこらへんが大きかった。
 衣装にもポーズにも拘りをもってやれた。
 そしてたまにネタ写真を撮影して。

 あの時は楽しかった。
 やがて天草先輩と三依ちゃんが婚約した。

 おめでとう。

 でもやっとかよとも思ったが、社会人には色々都合がある。
 式には大雑把に300万円くらいかかるらしいし。
 給料と、ROMの売り上げの分配分の一部を貯金し目途が立ったからいよいよって事みたい。
 三依ちゃんはコスプレキャバクラでバイトもしてたしね。

 私が24歳、先輩が25歳、三依ちゃんが23歳の時に二人は結婚した。
 友人枠には小中校の友人以外にも大人になってから友人になった人達も交じってる。

 なんだかんだで大人数となった。そりゃ300万は行くよ、式やって披露宴やって。

 その中で妙に視線を感じる事が多かった。友人枠の男性テーブルからの視線を。
 気のせいかとは思ったけどそうではない、こちらが目を向けると目を逸らす。
 私の顔に何かついているのだろうかとさえ思った程だ。

 それとブーケは抽選方式だった。でも三依ちゃん枠で強引に一つは私に行き届いた。
 
 良いのか?職権乱用と思ったけど…

 披露宴では2人の思い出シーンの紹介があったのだが、何故か私が登場する事が多かった。なぜ?

 まぁ二人の共通の友人という意味では私なんだろうけど。
 先輩、貴方は同学年の友人いないんですか?と。
 そういえば演劇部の部員以外あまり見かけなかったな、ほぼぼっちだったのかな。今更だけど。

 それだけ私や三依ちゃんといる時間が長かったのかも。

 というか、出会いのあのシーンを組み込むとはチャレンジャーだなぁ。でもこれ多分三依ちゃんが入れると言ったんだろうな。

 三依ちゃんの両親がおーすげーそのまま押し倒せ―つまめーとか思わず言っちゃってるし。あんたらもソッチ側の人間かよ。

 当時15歳か16歳の娘に対する言葉じゃないし。
 でも会場は大爆笑で盛り上がったから良い……良いの?
 ケーキカットでは踏絵状態だった。

 2人が今一番お気にのキャラが描かれたケーキにナイフを入れるのだ。
 これからはお互いを一番に大事に思うために決別しろよという意味でのケーキだそうだ。

 お前らチャレンジャーだなと全員が思ったに違いない。

 「「あぁ○○たんがー」」

 と二人して絶叫していた。

 はいはい。自演乙。

 そんな忘れられない面白披露宴も無事終了。
 3次会は高校の友人が予約してくれている店で行われる。
 ここは会社の人、友人達をメインに新郎・新婦を加えたメンバーで行われる。

 親族一同はここで別れた。
 もしかすると親族同士で親睦を深めているのかも。

 お互い付き合っている時に双方の家で遊んだり泊まったりしてかなり面識あるみたいだし。

 そんな3次会、まぁ会社は会社、友人は友人で当然固まり、たまに昔はどうでした?みたいな枠を超えた話こそあるものの普通に豪華な飲み会という感じにまとまった。

 私は新婦の手伝いをしていた。
 着替えたとはいっても豪華な衣装、色々大変なのです。特に女子は。

 「次は友紀さんの番ですよ。もちろんその時は後輩としてこき使われる準備はしときますので。」

 「そんな気が早い、相手どころか候補もいないのに。」

 なんて話もしていたっけ。
 3次会も滞りもなく進み、ここでも新手のケーキカットが行われた。
 やはりこのケーキも普通ではなかった。

 「誰だよこれリークしたの。」

 天草先輩が言った。
 披露宴では二人が今一番ハマってるキャラだったが、3次会のケーキは先輩が一番ハマってるキャラだった。

 「もちろん私!」

 まさかというか当然というか、三依ちゃんだった。

 「お前かよっ、もー」

 「何があっても三依しか愛さないって。」

 「はいはい、惚気は良いからサクっとやっちゃって。」
 そんなヤジが飛んできた、私ではないよ。

 「あ、それともう一回ぶっちゅっちゅーして。披露宴で撮影出来なかった人もいるだろうし。」
 だから誰だよもう、そんなヤジ飛ばすの。

 「高いわよ。」
 やるな三依ちゃん。

 「はいぶっちゅっちゅー」

 それからしばらく二人の唇が離れない。
 長いキスだなー、もう30秒くらいやってるよ。

 「ちょっ舌入れるなバカっ」

 「てへっ」

 入れたの三依ちゃんかよ。もう。本当面白い子だなー。
 ちなみにばっちり写真撮りました。
 レイヤー兼カメコを舐めたらあかんぜよ。

 そんなこんなで3次会は2時間きっかりで終了した。

 主賓の2人は…酔ってた。
 私は飲めないので素面だけど。

 まぁ友人や同僚の所に行くたびに注がれて飲めばべろんべろんになるよね。

 2人は今日こっちに泊まるとは言ってなかったっけ。
 

 両家の親から頼まれていたのもある。
 多分アホだから自分らで帰れないだろうから、最悪の場合は送るかタクシーにぶっこんでくれと。
 新居の場所知ってるから送るのは構わないと思っていたので送る事にした。

 「二人とも…あんたらバカぁ?こんなになるまで飲んで。」

 「アスカさんいたらきまひたぁー」
 わたしゃ宮○優子じゃないよ。

 コス仲間の友人枠で来た人と、会社の同期の人がそれぞれ抱えて本人達と荷物を私の車に詰めてくれた。

 来るときは二人とも親の車だったらしく問題はないそうだ。

 「吐かないでよー吐いたら写真取って近所のポストに投函するからねぇ」

 「おう、が、がんばりゅ」

 2人は後部座席で仲良く就寝。
 会場も埼玉県内だったので然程時間はかからない。
 こういう時地の利は大きい。都内だともっと時間がかかる。

 両家とも同じ市内だし、学友も会社も県内だから呼びやすい。
 そして無事二人の新居に辿り着く。

 「ほら、着いたよー」

 なんとかふらふらしながらも自力で部屋に入っていく2人、荷物もどうにか押し込む。

 そして私も自宅に帰る。
 実家隣のアパートに。
 今日は別に実家でも良かったのだが、ぐでーっとしたい気分なのだ。

 というか実家だと、あんたもそろそろ良い人見つけなさいとか言われそうで敬遠したかったのもある。

 「あー私も結婚したい。お姫様抱っこされたい。子供に(ヲタ用)英才教育したい。」

 そして眠りについた。

 
☆☆☆

 疲れていたので着替えも風呂もメイク落としもしていなかったので枕とかがえらい事になっていた。

 洗濯機にぶっこんで風呂に入る。

 そして風呂からあがり、着替えて洗濯物を干していると一通のメールが入っていた。

 「昨日は送ってくれてありがとうございました。」

 「無事起きれたようで良かった。ラブラブもほどほどにね。」

 と返信した。

 さらに返信があり。

 「これは断っても良いんですけど、3次会まで来ていた人の一人が友紀さんを紹介して欲しいって人がいるんですけど。」

 「それは男性て事だよね、知ってる人?」
 私も結婚に憧れを抱いているのでチャンスかもしれないと思って聞くことにした。
 
 「そうですね。何度かイベントで撮影してる人なんですけど…」
 「素顔も普通ですし?あまりに熱意が凄かったから、本人が会っても良いと言ったらという条件で話を保留にしていたんですけど。」

 「んーわかった。まずは会って話してみて、気が合えば続けるし合わなければごめんなさいすれば良いし。」

 というわけでその人ととりあえず会ってみる事にした。

 それが全ての悪夢の始まりだった。
 悪意のある拗らせたヲタの醜い一面を、一面どころか全面を見せられる事になるとはこの時は思わなかった。
 

――――――――――――――――――――――――
次の過去話3は胸糞です。
マジちょん切っちゃえというような内容です。
魔法使いで察してるとは思いますが「貞操だけ」は守られますが。

ただ過去話3はそういった内容なので真人に過去を話すとなった時に投函します。
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