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第5話 アベックホームラン(死語)と少しの過去
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「ひぃっ、人違いにゃ……ぁ」
金属バットを持ち上げて人違いにゃと言うその姿はヤンキーそのものだった。
しかし、語尾で全て台無しであった。
そしてその顔は真っ赤になっていた。
☆☆☆
「ほい。」
自販機で買ってきたMAXコーヒーを差し出した。
何が好きとか嫌いとかわからないので適当に。
女子が甘いモノ好きというのはこういうことではないと思うが……
甘い飲み物=MAXコーヒーだと中学時代の友人も言っていた。
「ぁぁぅ、あ、ありがと。」
彼女が受け取る瞬間、俺の手に彼女の手が触れ……るというより掴まれた、いや握られた。
「あぅあっ」
触れた事に衝撃を受けたのか彼女は缶を落としてしまう。
俺はそれをすぐさま拾い、落ちてない方のMAXコーヒーを手渡した。
「今度は落とすなよ。」
フリではないのだが、本当に落とすなよ。
「ぁ、お、落としたのはあたしのせいだし。そっちで……」
「まぁ気にすんなよ。人の好意は受けといて損はないんだから。」
そう言われると恵は引き下がるしかないと思ったのか、落ちていない方の缶のプルタブを開けた。
「こうして2人で話すのも久しぶりだな。学校じゃちょっと挨拶するくらいだし。」
「……1年の時は助かった……よ。」
現状クラスでは挨拶くらいしかしていないし、こうして会話する事自体1年の時以来である。
1年の2学期、出席日数と成績が今一つで、このままだと進級が危ないと担任から釘を刺された恵。
偶然、それを聞いてしまった真白が放課後勉強手伝おうかと提案したのが発端。
真白もまた、危ないわけではないがこのままの成績で良いとは思っていなかったため、部活のない日だけでも図書室で勉強しようと思っていた。
部活は週3の月水金しか活動しておらず、火木の2日を勉強に当てようと思っていたところだった。
ちなみに成績は可もなく不可もなくの平均。
秀でているところがないが劣っているところもない。
成績モブというやつだった。
この頃の恵は今みたいにコミュ難ではなく普通に男口調というか、素のてやんでぇ口調というかヤンキー口調だった。
いつからあんな乙女チックな態度になったのか、真白が理解出来ていないのは恋愛偏差値の低いところ故。
2学期の途中からではあるが恵はしっかり学校に来るようになり、放課後の勉強で人並みの点数が取れるようになり。
無事進級を果たせるに至ったわけである。
その間2人でいる事が多く、意識するには充分であったのにも関わらず真白は朴念仁。
クリスマスとかバレンタインの時期とか色々あったのに視線とか感情には気付かない。(それはまた別の機会に)
ただ勉強を通じて、ヤンキーだけど真面目にやるやつだなという認識は持っていた。
そもそもなぜ種田恵がヤンキー少女と周囲に思われているのか。
入学早々に先輩をボコボコにしちゃったからである。
放課後、先輩に絡まれていたクラスメイトの女子を、先輩が暴力を振るう寸前で呼び止めて、その後のやりとりで矛先が変わって恵に暴力を振ってきたので返り討ちにした。
その先輩……先輩も女子だが、近所でも悪ガキという意味で名前が知られていたようで、その先輩をあっさり捻じ伏せた恵の様子を……
偶然見てしまっていた生徒がうっかり話してしまい、伝言ゲーム式に穿って広まり。
『種田恵は気に入らない先輩をボコボコにした』と広まっていってしまった。
元々の口調と表に出る威圧的な性格のため、噂は信憑性を増し敬遠され人が寄り付かなくなった。
その時庇って貰った彼女以外は。
真白が勉強を見ると買って出たのは、端から見ていて気分のいいものではなかったからだ。
噂はともかく、ヤンキーというレッテルだけで損するのはおかしい。
だったら成績上げて見返したらどうだろうか、そう思っていた。
毎日の登校と成績の人並み化によりその作戦は少しは成功したのだが、結果的に現状は然程変わっていない。
未だに休み時間とかぼっちだからだ。
ただし、教師からの評価は、悪いから普通に変わっていたのだが。
噂に対する真偽はどうあれ、みんなヤンキーは怖いのだ。
触らぬ神はなんとやらであり、近寄ろうとしない生徒が多かった。
もしかすると放課後早々に出ていくのは、あまり学校にいたくないからか?
だとしたら真面目に出席する意味がわからない。
真白は深く考えるのを放棄した。
昔の事を思い出していると
「俺は部活帰りに練習の延長でバッティングセンターで打っていこうと思ったからだけど、お前は何で?」
「……ストレス発散。」
どうやらヤンキーのストレス発散の王道みたいなものだった。
それ以上話が進まずもう一度打ちに行く。
「お、当たった。」
綺麗な放物線を描き、ホームランの的に当たった。
それを見ていた恵も隣のボックスで打席に立ち。
「あ、当たった。」
同じように綺麗な放物線を描きホームランの的に当たった。
まるでアベックホームランであったのだが、それを口にする者はいない。
打席ボックスから出てきた2人は。
「なかなかやるな。」
「そ、そっちこしょ。」
何故か種田恵は俺と会話をすると噛んだり乙女になったりする時がある。
その理由はわからないが、たまに会話が成立しなくなる。
息が合ったかのようにハイタッチをした。
パシーンと良い音が響いた。
「そういえば、ここ2年4組朝倉澪の父が経営してるんだよ。」
そう切り出してきたのは恵。
その名前には聞き覚えがある。
入学早々先輩に絡まれ、恵が庇った生徒の名前だ。
数少ない学校での恵の話し相手の一人でもある。
「その伝手で、マイバットも置かせて貰えてるし、たまにストレス発散で打ってたんだ。」
こうして普通に会話が出来る時もある。
ホームランに当てたので受付に行って申請する。
その場に居たのは澪だった。
たまに手伝いで受付にいたり清掃したりしている。
「あ、澪。当てたからなんかちょーだい。」
ホームランを打つと回数によって景品を貰える。
友人特典なのか他の人とは違い、適当に選んで良い事になっているらしい。
「その前に先に当てたのは俺だからな。」
何故か妙な対抗意識で先に当てたのは俺だアピールをした。
「見てたからわかってるよ。二人とも見事な放物線だったし。」
まるでアベックホームランみたいだった、と呟いた言葉誰にも届いていない。
俺は景品であるグローブに塗るワックスを貰った。
恵が何を貰ったかは見ていなかったが、ほくほく顔だったのは見てとれた。
「その表情を学校でも見せれば友達増えるだろうに。」
誰が聞いてるでもなく一人呟いた。
「本当だね。」
それが聞こえていたのか、澪もまた誰に聞かせるでもなく呟いた。
2人が帰った後、件の朝倉澪はホームランに当てた回数と名前の掲示されているボードを見ていた。
6本 「柊真白」「種田恵」と貼られた部分を。
金属バットを持ち上げて人違いにゃと言うその姿はヤンキーそのものだった。
しかし、語尾で全て台無しであった。
そしてその顔は真っ赤になっていた。
☆☆☆
「ほい。」
自販機で買ってきたMAXコーヒーを差し出した。
何が好きとか嫌いとかわからないので適当に。
女子が甘いモノ好きというのはこういうことではないと思うが……
甘い飲み物=MAXコーヒーだと中学時代の友人も言っていた。
「ぁぁぅ、あ、ありがと。」
彼女が受け取る瞬間、俺の手に彼女の手が触れ……るというより掴まれた、いや握られた。
「あぅあっ」
触れた事に衝撃を受けたのか彼女は缶を落としてしまう。
俺はそれをすぐさま拾い、落ちてない方のMAXコーヒーを手渡した。
「今度は落とすなよ。」
フリではないのだが、本当に落とすなよ。
「ぁ、お、落としたのはあたしのせいだし。そっちで……」
「まぁ気にすんなよ。人の好意は受けといて損はないんだから。」
そう言われると恵は引き下がるしかないと思ったのか、落ちていない方の缶のプルタブを開けた。
「こうして2人で話すのも久しぶりだな。学校じゃちょっと挨拶するくらいだし。」
「……1年の時は助かった……よ。」
現状クラスでは挨拶くらいしかしていないし、こうして会話する事自体1年の時以来である。
1年の2学期、出席日数と成績が今一つで、このままだと進級が危ないと担任から釘を刺された恵。
偶然、それを聞いてしまった真白が放課後勉強手伝おうかと提案したのが発端。
真白もまた、危ないわけではないがこのままの成績で良いとは思っていなかったため、部活のない日だけでも図書室で勉強しようと思っていた。
部活は週3の月水金しか活動しておらず、火木の2日を勉強に当てようと思っていたところだった。
ちなみに成績は可もなく不可もなくの平均。
秀でているところがないが劣っているところもない。
成績モブというやつだった。
この頃の恵は今みたいにコミュ難ではなく普通に男口調というか、素のてやんでぇ口調というかヤンキー口調だった。
いつからあんな乙女チックな態度になったのか、真白が理解出来ていないのは恋愛偏差値の低いところ故。
2学期の途中からではあるが恵はしっかり学校に来るようになり、放課後の勉強で人並みの点数が取れるようになり。
無事進級を果たせるに至ったわけである。
その間2人でいる事が多く、意識するには充分であったのにも関わらず真白は朴念仁。
クリスマスとかバレンタインの時期とか色々あったのに視線とか感情には気付かない。(それはまた別の機会に)
ただ勉強を通じて、ヤンキーだけど真面目にやるやつだなという認識は持っていた。
そもそもなぜ種田恵がヤンキー少女と周囲に思われているのか。
入学早々に先輩をボコボコにしちゃったからである。
放課後、先輩に絡まれていたクラスメイトの女子を、先輩が暴力を振るう寸前で呼び止めて、その後のやりとりで矛先が変わって恵に暴力を振ってきたので返り討ちにした。
その先輩……先輩も女子だが、近所でも悪ガキという意味で名前が知られていたようで、その先輩をあっさり捻じ伏せた恵の様子を……
偶然見てしまっていた生徒がうっかり話してしまい、伝言ゲーム式に穿って広まり。
『種田恵は気に入らない先輩をボコボコにした』と広まっていってしまった。
元々の口調と表に出る威圧的な性格のため、噂は信憑性を増し敬遠され人が寄り付かなくなった。
その時庇って貰った彼女以外は。
真白が勉強を見ると買って出たのは、端から見ていて気分のいいものではなかったからだ。
噂はともかく、ヤンキーというレッテルだけで損するのはおかしい。
だったら成績上げて見返したらどうだろうか、そう思っていた。
毎日の登校と成績の人並み化によりその作戦は少しは成功したのだが、結果的に現状は然程変わっていない。
未だに休み時間とかぼっちだからだ。
ただし、教師からの評価は、悪いから普通に変わっていたのだが。
噂に対する真偽はどうあれ、みんなヤンキーは怖いのだ。
触らぬ神はなんとやらであり、近寄ろうとしない生徒が多かった。
もしかすると放課後早々に出ていくのは、あまり学校にいたくないからか?
だとしたら真面目に出席する意味がわからない。
真白は深く考えるのを放棄した。
昔の事を思い出していると
「俺は部活帰りに練習の延長でバッティングセンターで打っていこうと思ったからだけど、お前は何で?」
「……ストレス発散。」
どうやらヤンキーのストレス発散の王道みたいなものだった。
それ以上話が進まずもう一度打ちに行く。
「お、当たった。」
綺麗な放物線を描き、ホームランの的に当たった。
それを見ていた恵も隣のボックスで打席に立ち。
「あ、当たった。」
同じように綺麗な放物線を描きホームランの的に当たった。
まるでアベックホームランであったのだが、それを口にする者はいない。
打席ボックスから出てきた2人は。
「なかなかやるな。」
「そ、そっちこしょ。」
何故か種田恵は俺と会話をすると噛んだり乙女になったりする時がある。
その理由はわからないが、たまに会話が成立しなくなる。
息が合ったかのようにハイタッチをした。
パシーンと良い音が響いた。
「そういえば、ここ2年4組朝倉澪の父が経営してるんだよ。」
そう切り出してきたのは恵。
その名前には聞き覚えがある。
入学早々先輩に絡まれ、恵が庇った生徒の名前だ。
数少ない学校での恵の話し相手の一人でもある。
「その伝手で、マイバットも置かせて貰えてるし、たまにストレス発散で打ってたんだ。」
こうして普通に会話が出来る時もある。
ホームランに当てたので受付に行って申請する。
その場に居たのは澪だった。
たまに手伝いで受付にいたり清掃したりしている。
「あ、澪。当てたからなんかちょーだい。」
ホームランを打つと回数によって景品を貰える。
友人特典なのか他の人とは違い、適当に選んで良い事になっているらしい。
「その前に先に当てたのは俺だからな。」
何故か妙な対抗意識で先に当てたのは俺だアピールをした。
「見てたからわかってるよ。二人とも見事な放物線だったし。」
まるでアベックホームランみたいだった、と呟いた言葉誰にも届いていない。
俺は景品であるグローブに塗るワックスを貰った。
恵が何を貰ったかは見ていなかったが、ほくほく顔だったのは見てとれた。
「その表情を学校でも見せれば友達増えるだろうに。」
誰が聞いてるでもなく一人呟いた。
「本当だね。」
それが聞こえていたのか、澪もまた誰に聞かせるでもなく呟いた。
2人が帰った後、件の朝倉澪はホームランに当てた回数と名前の掲示されているボードを見ていた。
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