俺TUEEE!するはずがFUEEEしちゃう話

ミミミミミミミ ミ

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番外ふえええ

↑ヒュ~→ドロドロ↓ふえええ~

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ぱちっ!おはよう世界!!

「………………」

しーーーーーん。
ですよね~~~。ただいま草木も眠る丑三つ時! 
丑三つ時がいつかはよく知らんけども、まぁ今はそれなりに夜だから丑三つ時って事で。
もちろん、おはようの時間じゃないから、静かなもんさ~。

「…………ふぇーーーーーー」

うーーん。どうすっかな。すっごい目が覚めちゃったよ。ぱっちり覚めてもーた。
ふええええ。今この体に満ちし力には覚えがある………。

そう!!夜特有の万能感だよ!!これこれこれーー!

今なら天気も操れそう。なんなら世界も支配出来るんじゃないの!?
ふええええ、滾る…滾るぜぇええええ。このまま寝るには惜しい感じがするーー!



「ふ…ぇ………っと」

俺は横で寝ているガヤドッタとヴィングを起こさないように、抜き足!さし足!!忍び足!!!で、部屋から抜け出す。

マイハウス奥離宮の廊下は歩くのに問題ないくらいの明かりがいつも~いつだってついてるから、夜でも~どの足でも~安心仕様でござ~~~~い。
………ふええええ。そういや、さし足ってなんだろね?



「ふえええええっす。ふええええっす」

ふええええー俺だけが起きて、この夜を味わっている!
ふえええええーいいね、いいね。廊下歩いてるだけなのに、どっきどきわっくわくがとまらん。
こ…この闇に耐えられたのは俺だけだ…そう俺だけが眠りの魔法にかからず、目覚めたのだ!

あ、嘘嘘。俺だけじゃなかった。ハイリも多分起きてる。

そうそうそうなのよ~。ハイリってば、あれからまた出掛けちゃったのよ。
マジでここのところ忙しいね王様業。

あんまりあれだとあれだ!!エリューシュエルの労基署に文句いわなくちゃ!!
こらーーーそこの深夜労働めーーー!!

…………。
……。

「ふええええ~」

文句いう先って、王様じゃね?だってハイリのお仕事で一番偉いのってハイリだもんね。

「ふえええええ…」

ハイリのお仕事相談を、ハイリにしてもねぇ…。それってどうなの?

ま、ハイパーダーリンってばその辺もしっかりしてるから、暫くすれば落ち着くか。
ふええええ、きっとそう。そうに違いない。

ハイリくんってば、名君だもんね!いよっナーイス、トップ!
それにほら、なんだかんだおとっつぁんも、まだまだ現役で手伝ったりしてるらしいし、大丈夫だっしょ~。
いよっ家族経営!

頑張れ、頑張れ、家族!!
そう頑張れ~…って、俺もその家族の一員なんだぜ!


「ふええええええ~ふええええええええええ」

そうつまり何をしに廊下を歩いてるかっていうとだな……。
ちょうどよく目も覚めたし、俺も頑張ろうかなって事!

盗み食いがてら厨房に忍び込みつつ、ハイリ応援飯でも作ろうかと思ったでござい。
愛情たっぷりのね~~~。



「ふえええ?」

むむ!!厨房が明るい!!
えぇえ…こんな時間にぃ?

「!」

こりゃ人じゃねぇな、はっはーーん、さては幽霊だな。
ふえええええ。エリューシュエルの幽霊に会うのって初めて!
やっぱ足ないのかな?わくわく!!そんで透けてる?透けてんの?

考えてみれば、あっちでも幽霊って見た事ないわ。
やっぱりせっかくなら、一度は見てみたいよね!ふえええ。見たい見たい!どれどれ~。


「ふえええ!ココルじいちゃん!?」

幽霊じゃなかった!?

「ん?おお。サリさ…サリ、元気しとったか?」
「ふええええー元気、元気!」

ココルじいちゃんは、奥離宮の料理番。
腰痛が悪化したせいで、故郷に戻ったから今はもう違うけどね。
そうさ~~…違うのに?何故ここにミステリー???

ま、いっか。幽霊じゃなかったのは残念だけど、じいちゃんに会えたのは幽霊より嬉しい。


「ふええええー。ココルじいちゃんも元気ぃ?」
「あ~~まぁ…のう…」

おや?歯切れが悪い。
ここにいるのと、なんか関係あんのかな?

「あーーまぁわしの事はええ、サリはなんでここに」
「盗み食いをしに!」
「こりゃっ!」
「ふええええ!?」

いや、違うよ。違うって!
早朝へろって帰ってくるハイリたんに、何かつまめる軽食作っておこうかなって思ったんだ。
深夜の空腹が勝って、つい欲望を前に出しちゃったけど。

「ふえええー」

俺はココルじいちゃんに、必死で説明した。
かくかくしかじか!! 


「ふむ…」

ご理解頂けましたでしょうかーーーー!?

「なるほどのぉ…」
「ふえっす!」
「ま…サフィーヤは困るじゃろうが…」

ま、そこはあとで謝るよ。
使った道具はちゃんと元の場所に戻すしね。

「ふむ、せっかくじゃ。わしもなんか作るかの」
「ふええええ!」

やったー!ココルじいちゃんと料理すんの久々ー!
新料理番のサフィーヤさんは、俺が料理しようとすると、困った顔するからね~。
あれだろ?自分の厨房に人が入るの嫌いなタイプ。

そういう人もいるわよねぇ~。わかってるわかってる、俺ってば、察しいいから。
サリちゃんは、遠慮も出来るいい子だよ。だから、最近はめっきり料理してなかった。


それから、ハイリ用のやつは俺が、深夜の背徳…ふえええ最高だぜ…な、お夜食はココルじいちゃんが作った。



それを二人で食べるうちに、じいちゃんがここを引退後にやってた屋台がなくなっちゃった話とか、色々あって近くに寄ったから昔の職場をこっそり見にきたなんて話をぽつぽつ語ってくれた。

ま~じいちゃんも色々あったのね。
腰痛が平気そうなら、またここで働けばいいのにって誘ったんだけど、暫くは別のお仕事が忙しいんだって。
え?大丈夫?それは腰につらくないの?

「サリは優しいのぉ…」

いやだって、腰痛がつらくて、料理番やめたのに…。

「酷い状況にはなっておらんから大丈夫じゃ」

思ったより腰痛酷くなってないの?ならいいけどさ。

「まぁサリが、そのままふえええっとしとりゃ平気じゃ」
「ふええええ?」

おん?そう?まぁふえええなら任せたまえよ!勝手にどんどん出ちゃうからね。
オートふえええ。

ゆらゆらと緩やかな時間を過ごした俺は、眠くなってそのままそこで寝た。
ココルじいちゃんは、とめてくれたけど…。
ハイリ帰ってきたら、俺から渡したいし…ここで…待機…で…いぃ…ぐぅ。



「うわああああああ!?」

そして誰かの叫びで再び目覚めた。
ぱちっ!
ふええええ?事件ですか!事故ですか!?

「……ふええええー。おはよう」

あ、おっすおっす、サフィーヤさん。
もう仕込みの時間っすか?ご苦労様です。


「なんで…ここに…。また盗み食いですか?」
「ふえ!?」

失礼な濡れ衣だ!!……いや盗み食いはしたけど。
俺はハイリの為に食材を使わせて貰った事と、ココルじいちゃんの話をした。
かくかくしかじか。


「…ココルさんが?」
「ふえええ?」

そういやじいちゃんいなくなってる。帰ったのかな。

「サリ様、本当にココルさんでしたか?」
「うん」

「……………うーーーん。……ううーーーん」

お?前任者が自分の厨房入ったのが気になる?
そりゃそうか。サフィーヤさん自分の厨房に人が入るの嫌いなタイプだもんね。

「まさか幽霊…いやそんなはず……処刑は免れたって聞いたんだけど…」
「ふえええええーハイリ!!」

サフィーヤさんがなんかいってたけど、俺の目はちょうど近くを通りかかったハイリにロックオンされて、それどころじゃなくなった。

「サリ?」
「ふえええ」

ちょうどよかったマイダーリン。いいものがあるのよいいものが!
俺は用意していた例のブツを持って、ハイリの元に突撃した。
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