王子様を放送します

竹 美津

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本編

閑話 花の兄10

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「綺麗だね、ケーキ。フルーツがキラキラしてる。」

カットしサーブされたケーキは、断面の層の赤いベリーも鮮やかに、そして沢山のフルーツが乗っているのに、良く素人でありがちな、ゴチャッと感がない。赤い各種ベリーを主に、そして緑と濃い紫のぶどうを従に、彩りも計算して作られている。宝石みたいにナパージュもしてあって、うるうるのツヤピカだ。絞ったクリームもクルリふわりと素敵に美しい。
お誕生月おめでとう、のチョコレートプレートを、お助け侍女さんがサーブする時にちゃんと乗せてくれたので、一つで立派な完成されたデコレーションとなって、竜樹の前に置かれた。

本当に、これは多分ナップ作だが、短期間で驚きの上達を遂げたフランとナップなのだ。元々お菓子作りに精通し、魔法が起こる原理にも詳しく、という事は化学的な事もイメージが出来やすいという事で、手も器用。お菓子には最適な人選だった。推薦してくれた寮のお世話人エルフ、マレお姉さんとベルジュお兄さんに感謝感謝だ。竜樹では名前が思い出せず、話をされて、そうそう!と頷きあったものだった。

竜樹の知っている限り、調べられる限りの知識、技術、そして動画先生の力を借りて、つっかえつっかえ、でもぐんぐんと、力を伸ばして。その結果を、今、口に。

芸術品のようなケーキを、もったいないがフォークで崩して、ベリーの乗ったクリームたっぷりの所を、はむん。

「•••おいし~!」
うっとりな甘さ。甘酸っぱいフルーツ。クリームふわっと消える。スポンジ生地が軽い。しゅわ、しゅわ、と甘さはしっかりとあるのに、飲めるように次々と口にし、食べられる。
チョコレートのプレートも、手で割ってパクリ。ミルクのまったりねっとりとした、濃い味わい。
「すごい、美味しい!」
試食はしたけど、完成度上げてきた!やるじゃんナップ!


一杯飲める店で、テレビの、竜樹がケーキを食べる姿を見ていた疲労困憊のオバオジエルフ、フランとナップは。
緩やかに手を持ち上げると、パン!と打ち合って、ニヒひひ、と笑った。
画面はケーキを夢中で、でも一口一口大事に味わう竜樹から、王子達、招待客、子供達にパンして、クリームでお口をベタベタにしながらも笑顔で食べる所を映した。緑のリボンを胸にした子も映って、アレルギー対応のケーキも、美味しそうです!と解説の女性アナウンサーが、優しい声で言う。
フランが、目を細めて、ジィッと画面を見つめ。
「やったね、私たち。」
「やったな、俺たち。」
時止めの倉庫があるから、作りだめはできたが、ギリギリまで調整して出した。その結果が、この笑顔だ。

「ケーキ屋、これから楽しそうだね!」
「ああ!楽しくやれそうだ!」
仲良し姉弟は、ぐったりと背中を寄せ合って、疲れもなんのその、明日からの毎日に、自分たちの店に、期待に胸を躍らせた。
ジュヴールにいた時の、呪われて働かされていた時の虚しさが、ここにいると、竜樹といると、サッと温かく日がさして、晴れてくるようだ。同じに働いているのに、全然違う。じんわりと出てくる涙は、昨日までの悲しみのためじゃない。
これからを夢見る涙なのだ。



アルディ王子は、エフォールと隣りに座って美味しくもぐもぐ食べていた。ハンバーガーも美味しかったが、そして、グラタンも、伝統的なローストのチキンも。なんといっても茶碗蒸しが美味い。優しい、食べた事ない味だ。肉好きな獣人だが、これ、お国にいるお父様たちにも、食べさせてあげたいなぁ、とアルディ王子は思った。きっと気にいる。後で、レシピ聞こうかな、なんて。
一通りお料理は満足して。竜樹がケーキを食べるのを見て。
「ケーキ、きれいだね!」
「本当ですねえ•••!こんなに綺麗なお菓子、私初めて!」
エフォールも、しげしげとケーキを見つめ、そしてアルディ王子と顔を合わせて、うふふ、と笑い合う。仲良しの2人である。
パクリ!と2人、お口にすれば。
アルディ王子は、耳をピン!と立て、尻尾をビビビッ!と震えさせ。
エフォールは目を瞑って、う~ん、うっとり。感嘆の息を漏らした。
「•••おいしいね!あまずっぱい!」
「おいし~い!ね、あまくって、くだものがジュワァで、ふわふわで!」
ね~!目を見張り顔を寄せ合う2人は、コリエお母さんの結婚式でもケーキ出るって言ってた!とか、いいなぁ、これ竜樹のお誕生月にしか食べられないのかな、来年も絶対私、ここにいる!とか言い合ってくすくすした。

竜樹をもう一度見れば、今日は本当に嬉しそう。
「お誕生月、本当、すてきなお祝いだね!」
「はい!竜樹様も嬉しそう。お家でもやってみたいです。お母様とかに。」
ウンウン。こんなに竜樹が喜んでくれるのだもの。
アルディ王子は尻尾フリフリ、エフォールは動くようになった足をフリフリ、可愛らしい2人なのであった。


「罪深い•••!」
ファヴール教皇は、ケーキを口にして、くわっと険しい顔をした。大変気に入ったのである。
パクリパクリ、でも途中もったいなくて、う~ん、と口の中でマリアージュする甘味を味わいつつ、またパクリ。
ファヴール教皇は、普段から質素な生活を送っている。教皇として、贅沢をして金を無駄に使うならば、信徒達の救済や教会の運営に充てたい、という、聖職者としても真っ当な気持ちからである。
でも本当は、美味しいものが大好きだ。貧しかった出自からも、粗食には耐えられるが、ご馳走へのキラキラとした憧れが、この厳しい教皇の中にも、以前食べ盛りだった少年の心として、秘密だがある。
だから、竜樹関連で、孤児院でご飯を食べたりする機会が、視察と称して増えている。子供達の様子も見られるし。
ああ、呆気なく終わってしまう。何と罪深い、美味なるデザートであろうか、ケーキ•••。

しゅん、と眉尻がいささか落ちたファヴール教皇だったが。

お口を拭いたオランネージュが。
「みなさん、ご馳走は充分たんのうできましたか?今日は、お腹いっぱい食べてもらおうと思って、追加でご馳走を用意しています。」

急いでお口を拭いたネクターも。
「広間の角に、追加のお料理があります。プレートにのってたのと同じものだけど、もう少しあれが食べたいな、とか、美味しかったものを追加で食べられます。」

モグモグゴクンしたニリヤも。
「ケーキは、あたらしいしゅるいのものが、いっぱい、ちいさくきってよういしてます!すこしずつ、たくさんあじわってみてね!アレルギーのこたちにも、おなじにおりょうりとケーキたくさんがあります!はんたいがわの、じじょさんがゆうどうしてくれるテーブルに、もちにいってね。」

「それでは、みんな、好きに追加のお料理も食べてください!」

わっ!と歓声があがり、あれもう一度食べたかったんだ!とか、ケーキ他のもあるの!?とか、ガタガタ椅子を揺らし、子供達が追加のテーブルに次々と集まる。

なんと罪深い!飽食の罪を犯してしまいそうだ!しかし、普段こんな美味しいお料理やケーキは食べられない!何だか偉い人たちや、ファヴール教皇の出自を馬鹿にしている教会の難癖つけてくる面倒くさいやつらとの食事会では、あまり食事を純粋に楽しめないし。しかし教皇たるもの、がっついては•••!
ううん、悩ましい!

「ファヴール教皇様。もしお好みのものがあれば、追加をお持ちしましょうか。」
そんな時、スマートなお助け侍女さんは、できる女なのである。

「•••そうかね?だが、歳も歳だし、あまりたくさんは、食べられないのだが。」
「では、お好みの2品を少しずつくらいと、ケーキを何品かでいかがですか?追加のケーキは一口サイズですし、こちらになかった味もあります。今日は竜樹様のお祝いですから、ファヴール教皇様も、どうぞお腹が満足するように、お召し上がりになられては。」
ニコニコと勧める侍女さんに、途端に機嫌が良くなる教皇である。

「ありがとう。•••私も以前はこの子達のように貧しかったから、今日のお祝いのご馳走は、素敵に美味しいと嬉しく思っていたのです。勧めてくれてありがとう。少しずつ、持ってきてもらえますか?あー、鳥のローストと、グラタンを少し。それからケーキを幾つか。」
「かしこまりました。」
笑顔のやり取りをもって、ファヴール教皇は素直な気持ちを少しだけ漏らして、お祝いの気持ちに優しく昔の、飢えた自分を癒し。
侍女さんは、渋い教皇、素敵!お小さい時のお話も、切なくキュンとする!お料理とケーキをお勧めできて、職務全うとしても、満足!と、ほくほく足取りも軽く追加を取りに行った。



「竜樹兄、良かったな!」
コウキが、じんわりほんわか、笑って言う。
「うん?なんだい突然に。」
竜樹がお茶を飲んでまったりと満足し、コウキとお喋りを始める。

「だってさ、違う世界に行くって、やっぱり大変な事でしょ。外国でさえ、小心者の俺には、ひえ~なのに。でも、皆に大事にされてるみたいで、やり甲斐もあるだろ?子供達のこと。」
ふふっ、と笑い合う兄弟は、普段からとても仲良しだ。サチもそうだが、特にコウキは、竜樹を深く慕っている。幼児期の刷り込みかもしれない。

「心配してくれて、ありがとうな、コウキ。俺、コウキとサチのお兄ちゃんで良かったよ。」
ん?私? と、ケーキをうまうましていたサチも、会話に耳を傾ける。

「2人のお兄ちゃんをやって、時には喧嘩して、ぶつかって、ああ、俺も同じ、こんな寂しさ抱えてるんだな、って分かった。でも、お世話して、たまにお世話されて、本当に幸せだったんだな、って俺、思ったんだ。マリコ母や、タツヤ父もいて安心で、あそこで、この家族で俺は作られた。だからこっちに来ても、何とかやってこれたと思う。王子達や、子供達に寄り添えた。お兄ちゃんやらせてくれて、ありがとうな、コウキ、サチ。」

「な、何言ってんだよ!こちらこそだよ!いつも美味しいご飯作ってくれて•••慣れないこの家に馴染むまで、ゆっくり面倒みてくれた。竜樹兄がいてくれたから、俺•••。」
ぎゅむ、と目を瞑って涙をこぼすコウキの背中を、文と千沙ちゃんがポンポンする。

「ふぇ~ん、感動しちゃうじゃん!」
サチも涙ぐみながら、ケーキのフォークは離さず、パクパク食べている。照れ隠しか。
柊尚の方が感動してるのはもう、鉄板である。

気を取り直したコウキが、鼻を啜りつつ。
「で、でもさ、今回こうして、一緒に誕生日を祝えて、俺、もっと安心したんだ。これからも、竜樹兄と、繋がってられるんだな、って。竜樹兄も安心してよ、長生きになったんだろ!俺の子孫代々に渡って、竜樹兄をフォローしていくかんね!寂しい思いなんてさせないから!だから、俺の子孫の事も、よろしくお願いします。」
文が寄り添い、ニコッと笑う。コウキは照れながら、そして千沙ちゃんもね!と肩を抱いて。

「ウンウン、任せとけ!そしてよろしくお願いします。文さんも、よろしくです。」
「ちょっと!私の子孫も助けるからね!見ててよね!」
サチが入ってくるのに、マリコ母とタツヤ父は、タハっと笑って、あははと見守るばかりである。



ガタン!とファヴール教皇が椅子を揺らした。
遠くからなのに、さすが聖職者、神気が分かったのである。
片足を引いた、若い青年が、どこからか、追加のテーブルの子供達に混ざって、ケーキを取り、ぱくついている。
教皇と、目が合って、微笑んだ彼は、しー、とフォークを持った手を器用に動かし、人差し指を口の前に立て、跪こうとした教皇を抑える。静かに、椅子に座ったまま、胸に手を当て頭を下げて、教皇は興奮に、胸がドキドキした。

「あれ?お兄ちゃん、ごしょうたいのおきゃくさま?」
「しらない、おかおだねぇ。」
ふふふ、と片足を引いた青年は、気づいた子供達に笑って。
「ケーキ美味しいねぇ。良かったねぇ、みんな!」
その裏のない笑顔に、子供達はニパッと笑って、うん!とお返事した。
「今日はお祝い、美味しいケーキもいただいたし、私も竜樹に、お祝いのお花をあげたくて、きたんだよ。私、ちょっと足が悪いから、頼みたいんだけど•••。」
「なあに?」
「エフォールさまも、あしがわるかったんだよ!」
「おれたち、たすけてあげる!」

「ありがとう。このお花を、竜樹に、届けてくれるかな?ここで見ているからね。」
「ん!いいよ、わかった!」
「まっててね!」

トコトコ、子供達が、その梅の花のひと枝を持って、竜樹の所へ。
竜樹は子供達から花を受け取り、ハッと追加テーブルの方を見て、フリフリ、と手を振るランセ神に、ペコリと頭を下げた。

《竜樹、お誕生月、おめでとう!》

ランセ神の呟きは、ほんの小さな呟きだったのに、皆の耳に届いて、それぞれあれ?と辺りを見回す。
けれど、もうその時には、ランセ神たる片足を引いた青年は、どこにもいないのだった。
後で、「ケーキ美味しかった」と神々の庭にメッセージが入り、他の神々が、ずるい、ずるい、ランセ神ばっかり!と詰る羽目になるのだが、それはこれから、また夜半にかけての事である。

ファヴール教皇が興奮して、竜樹の所に花を見にやってきて、荒ぶる息を押し殺しながら。
「今日は本当におめでとう。私もご招待を受けた身ではあるが、あり得ない程の光栄な思いをさせてもらった!こんなお誕生会、本当にないと思う!子供の頃の私に言ってやりたい。お前は将来、竜樹殿の手足となって、子供達の面倒をみながら、ご馳走を時にはいただき、神の御身を拝見できるのだぞ、と。いつもありがとう、竜樹殿!」
普段の厳しい口調も忘れて、少年のような面持ちの、ファヴール教皇なのであった。


ご馳走も食べて、誕生会はまったりムードになってきた。
コウキとお喋りしていた竜樹の所に、段々と子供達が集まり、赤ちゃんなどはもうおねむで、すやすやしたり、ふわぁ、とあくびをしている子もいる。
王様と王妃様も、竜樹の所に声をかけに来て。
「こんなに心のこもった、そして楽しいパーティはなかなかないな。今日は本当におめでとう。その服を、選んでくれたんだね、この国に馴染んでくれたと思えて、とても嬉しいよ。」
「本当、良くお似合いですわ。お誕生月、おめでとうございます。お料理も美味しくて、皆で歌を歌うのも新鮮で、気が置けなくて、本当に楽しいの。」
こちらこそ嬉しいです、と竜樹は喜びを表して、ニコニコ歓談していると、マルグリット妃が。

「それで、今日は、フミ様は、もしかして歌って踊って下さったりするのかしら!?私、あのプロポーズのどうが、何とも、素敵で、もう、フミ様素晴らしいと思って。」
チラチラ、と畠中家の方の画面を、何故か頬を赤らめつつ見るマルグリット妃である。

うむ。よろしい。
期待されるならば、それに応えるのが女優。
「そんな事もあろうかと、準備は怠らない鏑木文です。よろしくお願いします。踊りはしないんですけど、ギターを弾きながら、一曲歌います。」
わぁい、ぱちぱち!
子供達は無邪気だが、王妃様も含め、お助け侍従侍女さん達まで、キャア!わあ!と嬉しそうに拍手、でも職務も忘れずに。

ジャンジャン ジャジャンジャン♪

~♪

文の、女性にしては低い声が、弾む、どこか軽やかな感傷、日向を思わせるギターに乗って、囁くように。

「ボサノバだ•••。」
良く、気持ちのいいカフェなんかで流れている、あれである。
まったりとした会場が、ますますまったりとする。気持ちよくなって、リズムに肩をゆらして、軽く踊っている子もいるし、食べながら寝ちゃってる子もいる。

吟遊詩人のロペラが、お腹いっぱいに食べたその後に、こんな素敵な音楽をブッ込まれて、目を瞑って揺れながら、楽しそうに満ち足りて音に乗っている。音楽大好きバラン王兄も、食事を終え、お茶を飲んでいたのに置いて、トントン、とリズムに合わせ指をテーブルで叩きつつ、ぽわぁと夢見る垂れ目を潤ませて頭を緩く揺らし、聴いている。

文はプロ顔負けの、聴くのにストレスが何もなく、ただただ心地よい音楽を奏で、歌う。ボサノバは、昔からプロについて学んでいるのだ。好きでやっている事なのだが、身についた事はこういう所で、鏑木文のファンを増やしていく。

「おねえちゃん、やっぱりすてきね!」
「午後の、おひさまの、かんじがする、うた!」
「たつきとーさと、お茶のんでるときみたいのきぶん。」
うん、間違っていないよ、子供達。
うっとりしながら、職務も疎かにしない侍従侍女さん達も、心なしかリズムに乗って動いている。


歌い終わって、万雷の拍手に応えて、文は手を前に胸に当てつつ、ちょこんとお辞儀をする。コウキがポッと惚れなおし、千沙ちゃんが、すてき!文お母さん!と抱きついて、ウフフ、と笑い合って、竜樹も大きく拍手をして。

「ラフィネかーさは、おいわいしないの?」
ん?とロンを腰を曲げて見下ろすラフィネである。

「そうだよ!ラフィネかーさも、お祝い、しようよ!」
とセリュー。
「たつきとーさに、だいすきよ、して!」
そしてサン。

小ちゃい子組のお願いに。
うん、ふむふむ。
「わかったわ!」
ニコッと笑ったラフィネは、竜樹にお祝いを言っていたロテュス王子の所へ行くと、ぼしょぼしょ、と何かを耳打ちした。ロテュス王子は、ポポッと赤くなる。

「竜樹様。」
「た、竜樹様!」
ん?
「何だい?ラフィネさん。ロテュス殿下。」

おたんじょう月、おめでとう!
大好きよ!
チュッ! チチュッ!

両方のほっぺに、ラフィネとロテュス王子が、チュッとキスすると、子供達が、キャア!と喜んで手を打った。
ロテュス王子は照れ照れともじもじし、ラフィネは、アハ、と朗らかに笑った。えへへ、と照れ笑う竜樹である。


それから、クレールじいちゃんが、T字型カミソリの作成使用料特許を竜樹のお誕生月のお祝いに、書類を後でね、と言ってきて。
「お金は、子供達の為には必要でしょう?孫のニリヤ王子の面倒を見るのにも使うだろうし、このじいちゃまから貰っておくれね。」とウインク。

プレイヤードとピティエも、おめでとうと言いにきてくれて、「竜樹様のおかげで生活が変わったし、モデルもできて、お茶のお店もできて。」「盲導ウルフのお仕事もできて、とっても嬉しい事がいっぱいで、ほんとにほんとにありがとう」と。
「とってもお料理も美味しくて、準備も誕生会も楽しくて。」「今日はご招待ありがとう、これからも、よろしくお願いします!」
と2人、揃って竜樹の手を握った。

エフォールとアルディ王子も。
「身体が、楽になったの、竜樹のおかげなんだ。エフォールとも、王子達とも、ジェム達とも知り合えた。お父様お母様、兄上達とも仲良くできた!」
「お咳が楽になって、足が動くようになって、それに、お友達もできて、お母さんとお父様も増えて!」
えへへ、と2人抱きついて。
「「ありがとう、おめでとう!」」

そうして、竜樹のお誕生月のお祝いは幕を閉じた。
最後にはみんなで、ふかふかの敷物を敷いた床にゴロゴロするという、いつもの感じになって。3王子にも。
「オランネージュ、司会、よくやったね。ネクター、準備も色々ありがとう。ニリヤ、毎日一緒で嬉しいよ。」
竜樹に言われ、テェへへ、と笑う王子達も、一緒にゴロゴロして。段々と大人達がテーブル片付けお布団出して、子供達はそのまますやすや•••であった。

お口は浄化、おやすみなさい。
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