転生したら、天才魔法士の卵でした

mikuru

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情けは人の為ならず

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 その日に、早速収穫した野菜を使って夕食の準備をし始めた。ご飯は炊飯器を使ってご飯を炊く。炊飯器は、もともと家にあったものだ。少し、埃ぽかったけど綺麗に洗って、私の電気を流して使える様にした。この世界の炊飯器はマジでヤバい。ものの30分でご飯が炊けるのだ。だから、もしご飯を炊き忘れてもすぐに炊く事が出来るのだ。私は、2合の分の米を用意してスイッチを入れて、ご飯を炊いた。その後は、今日収穫したトマトときゅうりとキャベツを使ってサラダを作った。そして、今日の夕食はオムライスだ。今日は、デミグラスソースのフワフワ卵のケチャップライスのオムライスだ。デミグラスソースも手作りした。多少、時間掛かったりして、形も少し崩れちゃったけどユウヤもショウゴも美味しいと言ってくれた。私はこれからは味もそうだけど、形も綺麗に出来るように特訓しようと決めた。
 
 お皿を流しに入れて、皿洗いをユウヤに任せて私は、畑と花壇に行って私の魔法を使って、水やりをした。花壇の水やりをしている所に黒いスーツを着て、黒いサングラスをした男の人が私の肩に触れてきた。
 「きゃーー。」
私が物凄く大きな声で叫んでしまい、家の中まで響いたらしく、ユウヤとショウゴが慌てて外に出てきた。
 「ミライ、大丈夫か。」
 「怪我はないか?」
私は多少涙目になってしまい、ユウヤとショウゴが背中をさすってくれて、私はやっと落ち着いた。
 「あの・・・。何か用ですか?」
私は男の人達に恐る恐る聞いてみると、
 「こら、そこのお嬢さん達を怖がらせるな。」
聞き覚えるある、声がしたのだ。だけど、私達は見覚えがない。だって、頭の王冠をして、あんな王様のような派手な格好・・・。いや、違う。あれは、正真正銘の王様だ。私達は急いで、頭を下げた。

ーーでも、どうして王様が?だけど、聞き覚えるのある声。一体どうなってるの?

私の頭の中はクエスチョンマークだらけだ。
 「そのブローチとても似合っているぞ。気にいってくれて良かった。」
私はブローチを見て思い出した。今、私の胸にはお爺さんから貰ったブローチをしていた。あのブローチはとても綺麗で私は気にいっていた。だから、今日はずっと着けていた。

ーーでも、どうして王様はお爺さんから貰ったブローチを知ってるんだ?

すると、王様は私達の前に現れて、私達は、びっくりした。
 「あの時のお爺さん!!!」
私達は大きな声で言ってしまい、男の人が私達の腹を殴った。ユウヤとショウゴはゲホッと言いツバを出してしまい。私は咳が止まらなくなってしまった。私は女の子。だから、成人男性の本気のグーパンチを身に受けるのは、正直キツい。ユウヤとショウゴもヤバいと察し私を支えてくれた。それでも、私は咳が止まらなかった。10代の女の子は 今成長期に入っていてその女の子のお腹を殴るというのは、かなりヤバいのだ。しかも、それはユウヤとショウゴでも知っていた。ユウヤは前世にはお姉さんがいて、ショウゴは前世には妹さんがいたから女の子事ことは多少分かっていたし、ユウヤとショウゴの前世の体育の先生(男の先生)にも、将来の事もあるから、決してお腹を殴ってはいけないと教えられていたから、めっちゃくちゃ私の事心配してくれた。
 「大丈夫か?ミライ。」
 「一回、部屋に戻って横になろう。」
ユウヤとショウゴが私の肩を持って私の部屋に行こうとすると、 
 「何をやっているんだ、お前達!!!わしの命の恩人に何をしてくれてるんだ!!!」
私達はその声にびくっと肩が上がってびっくりしてしまった。
 「お嬢さん達、本当にすまなかった。詫びる言葉も見つからない。」
私達はあの世界の頂点に立つ王様が私達に謝って、なんと頭を下げているのだ。
 「ボディーガードはわしがまた鍛え直す。本当にすまなかった。女の子に、一体なんて事をしたんだ。」
その後は、ボディーガードが私達にしっかり謝ってくれた。私もお腹がだいぶ落ち着いたので、王様と沢山いるボディーガードさん達を談話室に案内した。ユウヤが私にお腹に優しい、生姜湯を作ってくれた。そして、ショウゴと王様には、私がお客様用に買っていた紅茶と高級クッキーを出した。ユウヤは、将来良い旦那さんになるなぁと思いながら、王様と話しを続けた。
 「この度は、本当に申し訳ない。これは、わずかのお詫びだが、受け取ってほしい。」
そう言い、指を鳴らすと私達の前に小さな箱が3つと私にはもう1つ大きな箱が前に差し出された。恐る恐る、開けると中にはスマホしかも、超最新型が入っていた。私だけの大きな箱も開けてみると、なんと薄型プラズマテレビが入っていた。しかも、そのテレビは録画も出来るし、映画などのCDを見ることが出来るのだ。確認した後、そのテレビは私の部屋に運ばれた。私達がこれをくれたのには、ちゃんとした訳があった。今日の昼はお忍びで町の方に来たらしく、その時目眩がして倒れてしまいそうなった所を私達が見つけて助けてくれた。とのことらしい。そして、その時にあげたブローチを頼りにして探して出して、私達が望む物をプレゼントしたかったのだと言う。エルセノアでは、王族や城に出入りしている人達しか王様の顔は知らないらしい。だから、エルセノアの人達は王様の顔を知らないのだ。それがエルセノアでのルールらしい。私達は当然知らなかった。そこで、王様は私達にこう告げた。

 近頃の若い者は私達年寄りに見向きもしない。長年守ってきた物を壊して、今のようにしていき、年寄りの話しは一切聞かずにやっている。まるで、空気のようだと。王様が体調を悪いのを分かっていたのに見て見ぬ振りをして無視していた。だけど、それは勘違いだった。私達のような心の優しい人達もいるという事も。これからは、長年守ってきた物を残しつつ、今の流行りや流行などを取り入れたりすると。だけど、顔はやっぱり見せられないらしい。

 その話しを聞いて、私達はお互い顔を見てニコッと笑った。
 「後、1つお願いしても良いか?」 
私達は焦った。王様のお願いだ、一体何をお願いされるのか分からない。もしかしたら、家の買収、臓器売買、ましてや、私と王様との強制結婚。私達は全員、顔を青ざめてしまった。
 「良かったら、わしの事をお爺ちゃんとして思ってほしい。」
私達は思っても見なかった王様の発言に思考が停止してしまった。
 「いやなら、それでも構わない。実は、わしは若いときに妻を無くして、子供がいなかったのだ。」
王様は私達の事を孫として、子の成長を一度は見てみたいと言う。私達には断る理由なんてなかった。
 「分かりました。私達も王様のお爺ちゃんと思いますね。でも、血は繋がってないので、さすがに呼び方は叔父様でいいですか?これからは敬語もやめますので。」
王様は喜んでそれを引き受けてくれた。そして、私達は改めて自己紹介をした。

 「私は、ミライ・コンクロットです。これから、よろしく叔父様。」
 「俺は、ユウヤ・コンクロットだ。よろしく、叔父様。」
 「僕は、ショウゴ・コンクロットと言います。よろしくお願いします、叔父様。」

 「わしはエルセノア、第95代国王チャールズ・アレキサンダーだ。よろしく、我が孫達よ。」
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