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男子高校生のことが好きでした
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涼君にキスをされた。
キスをされたと言ってもちゃんと涼君が俺に配慮してくれたからなのか、唇ではなく唇より少し横にズレたところにされた。
えー、ようするにそういうことなのだろうか。
自分で言うのもなんだが涼君は俺の事が好き、なんだろうか。
今日は土曜日で仕事は休み。時計はお昼の12時になろうとしているが俺はダラダラとベッドの中で一人悶々と考えていた。
でも本当に涼君が俺の事を好いてくれているとしたらそれはなんでなんだろう。俺は男だし、涼君も男。涼君の恋愛対象は男なのだろうか。俺が何回か助けたから一時的に感情を勘違いしちゃっているんじゃないかとか、やっぱり俺をからかってるとか…色々な可能性を考えた。
「んー、とりあえず掃除でもすっか」
俺は布団から起き上がって溜めていた皿洗いから始めた。
一通りの家事を終えると時刻は16時になっていた。ひと息ついてスマホを見ると同期の中野から連絡が来ていた。
『夜飯行かね?』
「別にいいけど」
『んじゃ18時に駅前な!』
「おう」
軽くシャワーをして身支度を整えた俺は待ち合わせの店に向かった。
「よーっす!」
「おう」
「なんかテンション低くね?」
「…そうか?いつもこんなもんだろ、とりあえず生2つで」
中野とは入社後の研修で同じグループになってからよく話すようになり最初はテンションがやたら高くて所謂ウェイ系な軽い感じのやつだと思っていたが、意外と人の顔色や周りをちゃんと見てるし人との距離感の掴み方も懐への入り方も上手いと2年一緒にいて思った。
「んで、どうなのよこの間楽しそうに連絡してた彼女とは」
「っ、ごほ、ごほっ、だ、だから彼女じゃねぇってば」
最初からこの話題だと思わなくて飲んでたビールが喉につっかえてむせてしまった。
「てか俺、そんなに顔に出てんの?てか楽しそう?」
「俺から見たらもろって感じ。めちゃめちゃその日のお前の顔穏やかだったよ」
「なんだそれ、まるで普段の俺が仏頂面みたいじゃん」
「仏頂面の自覚なかったのか」
自分で自分のことなんてほとんど理解してなくて、周りにいるやつらの方が良く見てるもんなんだなと思った。
「とりあえず、彼女じゃない」
「まだってこと?」
「いや、まだっていうかなんていうかからかわれてるだけかもっていうか…」
俺はとりあえず中野に涼君との今までの事を話した。相手が男の子であることだけは隠して。
「えーっと、お前はどこで悩んでんの?」
「え?」
「相手が未成年ってとこ?そこならわかるけど、それ以外ならどうみてもお前のこと大好きじゃん」
好きとかではなく大好き、まさかそこまで言われるとは思わなかった。
「いやでも、未成年もそうだけど一時の気の迷いなんじゃっていうか数回助けただけでこんな冴えないおじさん普通好きになるか?あとは俺が付き合ったことによって相手の将来を奪っちゃうんじゃないかと思って…」
「…ぷっ、くく」
「ちょ、なにが可笑しいんだよ」
「その相手もきっと、お前のそういう優しいところを好きになったんじゃねぇの。それにその相手の子の気持ちを気の迷いとか言ってお前が無かったことにしたら、それこそ相手が可哀想じゃね?てかそこまで相手のこと考えてるとかお前も相手のことだいぶ好きなのな」
「好き…」
今まで口にしたことはなかったしちゃんと自覚してなかった。自覚しちゃいけないって思ってた部分もあると思うけど、俺ももう涼君のことが好きだったのか。
「なんかお前、流石だな。今日奢るわ」
「お、まじ?やっりー!」
中野のおかげでだいぶ心がスッキリした。話してみればシンプルな答えだった。あとはこの気持ちを、相手にどう伝えよう。
キスをされたと言ってもちゃんと涼君が俺に配慮してくれたからなのか、唇ではなく唇より少し横にズレたところにされた。
えー、ようするにそういうことなのだろうか。
自分で言うのもなんだが涼君は俺の事が好き、なんだろうか。
今日は土曜日で仕事は休み。時計はお昼の12時になろうとしているが俺はダラダラとベッドの中で一人悶々と考えていた。
でも本当に涼君が俺の事を好いてくれているとしたらそれはなんでなんだろう。俺は男だし、涼君も男。涼君の恋愛対象は男なのだろうか。俺が何回か助けたから一時的に感情を勘違いしちゃっているんじゃないかとか、やっぱり俺をからかってるとか…色々な可能性を考えた。
「んー、とりあえず掃除でもすっか」
俺は布団から起き上がって溜めていた皿洗いから始めた。
一通りの家事を終えると時刻は16時になっていた。ひと息ついてスマホを見ると同期の中野から連絡が来ていた。
『夜飯行かね?』
「別にいいけど」
『んじゃ18時に駅前な!』
「おう」
軽くシャワーをして身支度を整えた俺は待ち合わせの店に向かった。
「よーっす!」
「おう」
「なんかテンション低くね?」
「…そうか?いつもこんなもんだろ、とりあえず生2つで」
中野とは入社後の研修で同じグループになってからよく話すようになり最初はテンションがやたら高くて所謂ウェイ系な軽い感じのやつだと思っていたが、意外と人の顔色や周りをちゃんと見てるし人との距離感の掴み方も懐への入り方も上手いと2年一緒にいて思った。
「んで、どうなのよこの間楽しそうに連絡してた彼女とは」
「っ、ごほ、ごほっ、だ、だから彼女じゃねぇってば」
最初からこの話題だと思わなくて飲んでたビールが喉につっかえてむせてしまった。
「てか俺、そんなに顔に出てんの?てか楽しそう?」
「俺から見たらもろって感じ。めちゃめちゃその日のお前の顔穏やかだったよ」
「なんだそれ、まるで普段の俺が仏頂面みたいじゃん」
「仏頂面の自覚なかったのか」
自分で自分のことなんてほとんど理解してなくて、周りにいるやつらの方が良く見てるもんなんだなと思った。
「とりあえず、彼女じゃない」
「まだってこと?」
「いや、まだっていうかなんていうかからかわれてるだけかもっていうか…」
俺はとりあえず中野に涼君との今までの事を話した。相手が男の子であることだけは隠して。
「えーっと、お前はどこで悩んでんの?」
「え?」
「相手が未成年ってとこ?そこならわかるけど、それ以外ならどうみてもお前のこと大好きじゃん」
好きとかではなく大好き、まさかそこまで言われるとは思わなかった。
「いやでも、未成年もそうだけど一時の気の迷いなんじゃっていうか数回助けただけでこんな冴えないおじさん普通好きになるか?あとは俺が付き合ったことによって相手の将来を奪っちゃうんじゃないかと思って…」
「…ぷっ、くく」
「ちょ、なにが可笑しいんだよ」
「その相手もきっと、お前のそういう優しいところを好きになったんじゃねぇの。それにその相手の子の気持ちを気の迷いとか言ってお前が無かったことにしたら、それこそ相手が可哀想じゃね?てかそこまで相手のこと考えてるとかお前も相手のことだいぶ好きなのな」
「好き…」
今まで口にしたことはなかったしちゃんと自覚してなかった。自覚しちゃいけないって思ってた部分もあると思うけど、俺ももう涼君のことが好きだったのか。
「なんかお前、流石だな。今日奢るわ」
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