11 / 16
男子高校生のことが好きでした
しおりを挟む
涼君にキスをされた。
キスをされたと言ってもちゃんと涼君が俺に配慮してくれたからなのか、唇ではなく唇より少し横にズレたところにされた。
えー、ようするにそういうことなのだろうか。
自分で言うのもなんだが涼君は俺の事が好き、なんだろうか。
今日は土曜日で仕事は休み。時計はお昼の12時になろうとしているが俺はダラダラとベッドの中で一人悶々と考えていた。
でも本当に涼君が俺の事を好いてくれているとしたらそれはなんでなんだろう。俺は男だし、涼君も男。涼君の恋愛対象は男なのだろうか。俺が何回か助けたから一時的に感情を勘違いしちゃっているんじゃないかとか、やっぱり俺をからかってるとか…色々な可能性を考えた。
「んー、とりあえず掃除でもすっか」
俺は布団から起き上がって溜めていた皿洗いから始めた。
一通りの家事を終えると時刻は16時になっていた。ひと息ついてスマホを見ると同期の中野から連絡が来ていた。
『夜飯行かね?』
「別にいいけど」
『んじゃ18時に駅前な!』
「おう」
軽くシャワーをして身支度を整えた俺は待ち合わせの店に向かった。
「よーっす!」
「おう」
「なんかテンション低くね?」
「…そうか?いつもこんなもんだろ、とりあえず生2つで」
中野とは入社後の研修で同じグループになってからよく話すようになり最初はテンションがやたら高くて所謂ウェイ系な軽い感じのやつだと思っていたが、意外と人の顔色や周りをちゃんと見てるし人との距離感の掴み方も懐への入り方も上手いと2年一緒にいて思った。
「んで、どうなのよこの間楽しそうに連絡してた彼女とは」
「っ、ごほ、ごほっ、だ、だから彼女じゃねぇってば」
最初からこの話題だと思わなくて飲んでたビールが喉につっかえてむせてしまった。
「てか俺、そんなに顔に出てんの?てか楽しそう?」
「俺から見たらもろって感じ。めちゃめちゃその日のお前の顔穏やかだったよ」
「なんだそれ、まるで普段の俺が仏頂面みたいじゃん」
「仏頂面の自覚なかったのか」
自分で自分のことなんてほとんど理解してなくて、周りにいるやつらの方が良く見てるもんなんだなと思った。
「とりあえず、彼女じゃない」
「まだってこと?」
「いや、まだっていうかなんていうかからかわれてるだけかもっていうか…」
俺はとりあえず中野に涼君との今までの事を話した。相手が男の子であることだけは隠して。
「えーっと、お前はどこで悩んでんの?」
「え?」
「相手が未成年ってとこ?そこならわかるけど、それ以外ならどうみてもお前のこと大好きじゃん」
好きとかではなく大好き、まさかそこまで言われるとは思わなかった。
「いやでも、未成年もそうだけど一時の気の迷いなんじゃっていうか数回助けただけでこんな冴えないおじさん普通好きになるか?あとは俺が付き合ったことによって相手の将来を奪っちゃうんじゃないかと思って…」
「…ぷっ、くく」
「ちょ、なにが可笑しいんだよ」
「その相手もきっと、お前のそういう優しいところを好きになったんじゃねぇの。それにその相手の子の気持ちを気の迷いとか言ってお前が無かったことにしたら、それこそ相手が可哀想じゃね?てかそこまで相手のこと考えてるとかお前も相手のことだいぶ好きなのな」
「好き…」
今まで口にしたことはなかったしちゃんと自覚してなかった。自覚しちゃいけないって思ってた部分もあると思うけど、俺ももう涼君のことが好きだったのか。
「なんかお前、流石だな。今日奢るわ」
「お、まじ?やっりー!」
中野のおかげでだいぶ心がスッキリした。話してみればシンプルな答えだった。あとはこの気持ちを、相手にどう伝えよう。
キスをされたと言ってもちゃんと涼君が俺に配慮してくれたからなのか、唇ではなく唇より少し横にズレたところにされた。
えー、ようするにそういうことなのだろうか。
自分で言うのもなんだが涼君は俺の事が好き、なんだろうか。
今日は土曜日で仕事は休み。時計はお昼の12時になろうとしているが俺はダラダラとベッドの中で一人悶々と考えていた。
でも本当に涼君が俺の事を好いてくれているとしたらそれはなんでなんだろう。俺は男だし、涼君も男。涼君の恋愛対象は男なのだろうか。俺が何回か助けたから一時的に感情を勘違いしちゃっているんじゃないかとか、やっぱり俺をからかってるとか…色々な可能性を考えた。
「んー、とりあえず掃除でもすっか」
俺は布団から起き上がって溜めていた皿洗いから始めた。
一通りの家事を終えると時刻は16時になっていた。ひと息ついてスマホを見ると同期の中野から連絡が来ていた。
『夜飯行かね?』
「別にいいけど」
『んじゃ18時に駅前な!』
「おう」
軽くシャワーをして身支度を整えた俺は待ち合わせの店に向かった。
「よーっす!」
「おう」
「なんかテンション低くね?」
「…そうか?いつもこんなもんだろ、とりあえず生2つで」
中野とは入社後の研修で同じグループになってからよく話すようになり最初はテンションがやたら高くて所謂ウェイ系な軽い感じのやつだと思っていたが、意外と人の顔色や周りをちゃんと見てるし人との距離感の掴み方も懐への入り方も上手いと2年一緒にいて思った。
「んで、どうなのよこの間楽しそうに連絡してた彼女とは」
「っ、ごほ、ごほっ、だ、だから彼女じゃねぇってば」
最初からこの話題だと思わなくて飲んでたビールが喉につっかえてむせてしまった。
「てか俺、そんなに顔に出てんの?てか楽しそう?」
「俺から見たらもろって感じ。めちゃめちゃその日のお前の顔穏やかだったよ」
「なんだそれ、まるで普段の俺が仏頂面みたいじゃん」
「仏頂面の自覚なかったのか」
自分で自分のことなんてほとんど理解してなくて、周りにいるやつらの方が良く見てるもんなんだなと思った。
「とりあえず、彼女じゃない」
「まだってこと?」
「いや、まだっていうかなんていうかからかわれてるだけかもっていうか…」
俺はとりあえず中野に涼君との今までの事を話した。相手が男の子であることだけは隠して。
「えーっと、お前はどこで悩んでんの?」
「え?」
「相手が未成年ってとこ?そこならわかるけど、それ以外ならどうみてもお前のこと大好きじゃん」
好きとかではなく大好き、まさかそこまで言われるとは思わなかった。
「いやでも、未成年もそうだけど一時の気の迷いなんじゃっていうか数回助けただけでこんな冴えないおじさん普通好きになるか?あとは俺が付き合ったことによって相手の将来を奪っちゃうんじゃないかと思って…」
「…ぷっ、くく」
「ちょ、なにが可笑しいんだよ」
「その相手もきっと、お前のそういう優しいところを好きになったんじゃねぇの。それにその相手の子の気持ちを気の迷いとか言ってお前が無かったことにしたら、それこそ相手が可哀想じゃね?てかそこまで相手のこと考えてるとかお前も相手のことだいぶ好きなのな」
「好き…」
今まで口にしたことはなかったしちゃんと自覚してなかった。自覚しちゃいけないって思ってた部分もあると思うけど、俺ももう涼君のことが好きだったのか。
「なんかお前、流石だな。今日奢るわ」
「お、まじ?やっりー!」
中野のおかげでだいぶ心がスッキリした。話してみればシンプルな答えだった。あとはこの気持ちを、相手にどう伝えよう。
0
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
王様お許しください
nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。
気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。
性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる