青春系乙女ゲームに転生した可愛い少女は元激強ヤンキーでした

蛍。

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第13話

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学校の授業は一年生の内容なので、死ぬ前まで二年生だった俺にとっては良い復習だった。

そして時間は過ぎ昼休みになった。

周りを見ればすでに数人で固まって机をくっつけ合い、楽しそうにお昼を食べ始める人達で溢れていた。 
そんな周りを見てため息をつき、とりあえず昼飯を買うため購買に向かうことにした。

「小田さん購買行くん?」

「そうだけど」

「ほな俺も一緒に行くわ」

金本は良い奴だが一緒にいるとなにかと目立ってしまうためあまり一緒に行動をしたくないなと思ってしまった。

「ごっつ嫌そうな顔するやん」

「まさかぁ、数少ないお友達ですし~ありがて~ありがて~」

俺はそんなに顔に出やすいのだろうか。

購買のある場所までたどり着くとあまりの長蛇の列にびっくりしてしまった。

「なんじゃこりゃ…」

「俺らの順番が来るまでに物が無くなりそうやなぁ。明日からはチャイム鳴ったらダッシュやな」

ゲームの世界でも昼休みの購買は戦争なんだと学んだ。

仕方なく購買を諦めて自販機に飲み物を買いに行くと知ってる顔がいた。

「あ、小田さんと金本君」

「朝に真を振ってた女と一年の新顔か」

火山と天童の二人だった。てか天童の俺の認識の仕方それやめてくれ。

「どうも。てか海遠先輩に告られたん?」

「まさか、そんなことよりも腹減った~」

「二人とも購買で買えなかったんですか?」

火山は心配そうな顔をして俺達を見た。

「…今日の敗北を糧に明日から頑張ります」

腹の虫を誤魔化すためにぐびっと炭酸飲料を一気飲みした。そんな俺達の状況を察した火山が俺の前に焼きそばパンを1つ差し出してきた。

「これでよければ食べて下さい。2つ買っていたので。ほら天童君も5つくらい買ってたんですから1つぐらい分けてあげて下さい」

「ちっ、しゃーねーなほらよ」

そう言って天童も金本にパンを1つ投げてきた。

「か、神様仏様火山様~!!!」

「おい、俺もパン1つやっただろうが」

「なんかすんません」

「気にしないで下さい、ここの購買昼休み入るとすぐ行列になってしまうので大変ですよね」

火山と会った時存在感薄っとか思ってたけど普通に良い奴すぎてそんなこと思ってほんとにごめんなさいと心の中で土下座した。

自販機前で四人で集まって話していると俺の耳にどこからか女子の声が聞こえてきた。

「ほら、あの子昨日紅君と体育館のとこで話してた…」

「今も天童君達と話してるけどどういう関係なんだろ」

「てか一年でブスのくせに生意気じゃない」

俺は動きがピタッと止まった。

そうだ、こいつらといると目立ってしまうんだった。今思えばこいつらなんでこんなモテててんだ、ちょっと面が良くて背が高くてバスケができるだけじゃねぇか。…十分モテ要素のオンパレードだった。

つかゲームの主要キャラ達とこんなに関わりがあるって俺一体なんのキャラなんだ。ただのモブじゃねぇのか。まさかヒロイン…?いやいや、俺がヒロインのはずがねぇ。

「小田さん?朝の時みたいにまた動きが止まってますが大丈夫ですか?」

「へ、あ、いやちょっと放課後に来る予定だった腹痛が早めに来てしまったというかなんというか」

我ながらなんて下手くそな誤魔化し方なんだろうか。

「…。先輩達、この学校でどこか人があんま近よらんような場所知りません?」

多分俺が周りにいる女子達になにか言われてるのを察したのだろう、委員会決めの時もそうだったが気だるそうな顔をしてこういう察しの良いところや気がつくところが本当に良い奴なんだなと思った。

なんかいかがわしいことでもすんのかと言ってきた天童には腹パンをお見舞してやった。


「うーん、そしたら一緒にバスケ部の部室で食べませんか?」

とりあえず人目が少ないところならどこでも良いと思っていた俺は火山の提案にのってみることにした。








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