青春系乙女ゲームに転生した可愛い少女は元激強ヤンキーでした

蛍。

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第18話

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次の日、朝のホームルームの時間に先生から今日の5時間目はしおりの配布と学級委員を中心に遠足の班決めをすると言われた。

その言葉に教室のみんなは一斉にざわつき始めた。多分主に女子達が金本と同じ班になりたくてざわついてるんだろう。俺もざわつきたかったが生憎ざわつくような友達がいなかった。

朝のホームルームが終わり、一時間目が始まるのを頬杖ついて待っていた。

「はぁ」

5時間目のグループ決めが憂鬱すぎる。きっと誰も組んでくれなくて史上初の遠足の班1人とかになったらどうしよう、いやもはやこそこそ言われて組まれるよりはそっちの方が楽かもしれないとも考えた。

「なに死んだ魚みたいな顔してるん」

「黙っとれ」

昨日の爽やか笑顔は幻だったんじゃないかと思うくらい金本はいつもの表情だった。死んだ魚はそっちだろ。

「ふーん、まあええけど。1時間目の化学実験やから移動やけど自分はそこで永遠に待ってたらええんちゃう」

「…すいませんでした」

国語の教科書を机に出してた俺はそれをしまって化学の物に持ち替えて金本と一緒に実験室に移動した。

「どうせ班決めのこと考えてたんやろ」

「ま、まあな」

実験は4人で1つの班になり、その4人で1つのテーブルを囲むため教室の時よりも金本と距離が近く話がしやすい。

「…俺が一緒に組んだろか?」

自分が近づくと俺が女子からなにか言われてしまうということをなんとなく理解しているため、言いづらそうに金本は提案してくれた。確かに金本と組むとまた周りの女子達に色々言われてしまいそうだが今はその優しさが嬉しかった。

「気つかってくれてありがとな。一緒に組もうぜ、金本と同じ班の遠足はなんか楽しそうだしな」

「…ほな、組もか」

金本がふいっと顔を黒板に逸らす。心做しか照れてるようにも見えたがとりあえず史上初の1人班は回避できそうで安心した。


1時間目が終わり教室に戻って次の授業の準備をしていると2人の女子がこちらに近づいてきた。同じクラスの女子とほとんど会話をした事がない俺は顔が強ばってしまう。

「あ、あの…小田さん」

「な、な、な、なにかな」

女子に声をかけられて声がどもってしまい、童貞みたいなリアクションをしてしまった。

「5時間目の班決めなんだけど…」

「う、うん?」

もじもじして話しずらそうにしているともう片方の子がほら、はっきり言いなよ!と声援を送っている。するとその子はチラッと一瞬金本を見て私の耳元で小声で話してきた。

「もしかして小田さん、金本君と班組む予定だったりしないかな…?そしたらその、良ければ私達と班を組んでほしいの!」

最後の班を組んでほしいのという声が大きくて他の女子達が一斉にこちらを見てきた。

そしてこの誘いを筆頭に授業と授業の間の休み時間にはクラスの女子達から俺が1人の時を見計らって一緒に班を組んでほしいと声をかけられまくった。

そして4時間目の授業が終わったところで直ぐに呼び止められ、話を聴き終わって教室を出ようとしたところでまた呼び止められ、呆気なく本日の購買戦争には完敗した。

ポケットに入ってたスマホがブーブーとバイブ音がしたので見ると、金本から屋上にいるとメッセージが来てた。

そのメッセージを見て屋上に移動しようとしたところでまた別の女子に呼び止められた。


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