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閑話 4
魔王一行の遠足 (内容は、ギャグでず)
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俺の後輩の勇者……いや、俺はもう勇者と言っていいのかわからないが……今は、とりあえず転生の後輩って事にしておくか。
とにかくそいつが、異世界へ来てからフィーナは、喜んだり、落ち込んだりしてやがる。まるで、山の天気の様だ。可愛らしい鳥の俺を引き立てる場所を用意して、フィーナを元気づける事にした。
「と言うわけで、山へ行くか」王座に座る、魔王ヤーグの横で俺がそう助言してやると……。
ひじ掛けに、肘を付き、頬を支えてるヤーグが「どうした? よしの……山へ帰るのか?」と、言いやがった。
「そんなわけあるか! フィーナがふさぎ込んでいるから、山へ行くぞって言ってるんだ」
おれは、ヤーグによくわかる様に目の前に飛んで言ってやる。
「お前が、行きたいだけだろう……だが、いいだろう、ついてこい」
「わかった」と、言って魔王の肩の止まった。
「お前は、最近鍛錬をおこたり、過ぎていないか?」
「おまえは、シルエットを部下しておいてよく言うな!」
魔王は、いきなりひるんで、目を泳がせる。
「あやつにもいい所は、あってだな……、行くと所がないと言うし……」
魔王は、行き場のない奴を集める趣味らしい、まぁ思い当たるふし、しかないがな。
「何、こんな所で……、大きな声を出して、寝られないわ……」
シルエットが、柱の隅に立っていた。濃い紫の髪に、赤色の瞳、ウェーブのかかった髪で、まぁ色っぽい吸血のねぇちゃんなんだが……。
「すまん、寝ててくれじゃあな」
「怪しい……」唇に、人差し指を添わせるようにして「うんぅん」と甘い吐息のをもらす。そのまま、手首を斜め上に引き挙げる、手は大きく空を切る。空に彼女の紫の髪と黒いマントが、広がる。ねぇちゃんは、肩をで、風を、切って歩き出す。
「おい、待てどこへ行く気だ」
「フィーナの所よ、もちろん、そうでしょ?」
「ああ、そうだ」魔王は、馬鹿正直にしゃべりやがる。
「なんでねぇちゃんに、正直にしゃべる!」俺達は、ねぇちゃんの後を追いながら、魔王にしか聞こえない様に問うた。
「お前はいつも、内密に、行動しょうとするが……結局ばらしているのは、お前だぞ」
「それに、あやつはシルエットで、お前のねえちゃんではないぞ」
「だぁ――」
「おい!魔王!」
俺は、立ち止まり、そう魔王に問いかけると、つばさの先から痺れ出した。この攻撃は、フィーナのものである。
「おっと」
魔王が、俺をキッチするとあっけなく痺れは、切れた。たぶん一瞬だけしびれさせるだけの予定だったらしい。
「よしのさん何度、魔王様に無礼な口をきいては、いけませんと、言ったのか覚えてますか?」
フィーナが、シルエットに、肩に両手を乗せられ、頭の上には顔がある状態で立っている。フィーナの周りの黒いバラは、シルエットへ付かずく前に、枯れてしまうようだ。
「7回か?」俺がそう言うと、「覚えていませんがいっぱい言ってますよ」とフィーナが、答える。
「そうか、すまなかなったな……じゃ――山へ行くか!」
「なんで、そうなるんですか」フィーナは、そう言うと俺は、痺れて落ちた。
目が、覚めると荷馬車のうえで、直に板の上だった。寝起きは最悪だ。目が覚めると、フィーナが、少し照れながらシルエットにお菓子を「あーん」されていた。
「ささっ魔王様もあーん」と、魔王にもお菓子をあーんさせようとしていた。シルエットから菓子をかっさらい猛烈につつく。
「うそっ凄く美味しい」おれは、とても旨い菓子に感動すらした。
「うむ、シルエットが言うには、この菓子は、あーんして食べると美味しいらしいのだ。素晴らしいなぁ」
「そんなわけあるか!この純粋培養、魔王が!」
「むぅう」フィーナの周りにバラの蔦が広がるが、ヤーグそれを払いのける。フィーナは、驚き顔を上げるが、魔王がそれを肩に手をやり制する。
「魔界では、何でもそう事を荒立てれば、敵を作るだけだぞ……相手を、調査し相手の弱みを掴む事も大事だ。それからでも遅くはあるまい」
(いい事言ってるのどうか、わかんね――)
「そろそろ着きますわ」
シルエットは風を受け、風で髪が乱れぬ様にと、髪を抑える。しかし彼女の髪は美しくたなびいている。美しい光景だ……。
(だが、最初の原因は、お前だからな? 涼しい顔をしているが!?)
馬車から降りると、森の小道を通る……。小さな小川を越えて、遠くで鳴く鳥の声を聞く。他の仲間呼ぶように、懐かしさを覚えるように……。
その声は近くまで、やって来て……やってき……俺、目がけ、爪を!?
その刹那、呪いは解け人の姿になった俺は、鳥をはたき落とすと、縦横無尽に生えて来る、フィーナの蔓とシルエットの爪を避けなければならなかった。
「フィーナは、ともかくシルエット、お前は明らかに俺を狙ってたよなぁ?」
「何のことでしょう? でも、わたくしに挑戦したければ受けますわ」
ドーン!シルエットは、大見得をきって空に、こうもりのつばさを広げ飛んでいる。ある日、寝てる俺の呪いを、勝手に解除して難癖をつけて攻撃を仕掛けて来たのを、皮きりに毎晩これだ。「魔王城」は、戦いが推奨されているが、その輪から外れていたのに……おれは、人間なんだぞぉ、鳥だし300年はゆうに生きているが……。
「まぁ待て、弁当を食べてからでもいいではないか? お花見弁当だぞ」
魔王が、そういうので俺も、シルエットも戦闘をやめ、我にかえる。
森の中を、進んで行くと、森にまわるく花畑が、広がっている。少し薄暗い森の中で、そこだけ美しい世界、蝶は花々の中を飛び回り、少し甘い香りが通り抜ける風と共に流れる。
魔王の計らいで、少し花から浮いた空間に座る。花見弁当は、コックの自信作で、その中で、フィーナの焼いた甘い卵焼きもあった。
「おぃふーぃ」シルエットが甘い卵焼きをほおばり、フィーナと魔王は、本当の親子の様に横にちょこんふたり並んで、食べ、時々話をする。
「魔王様、あーん」そしてシルエットの箸から俺が食べる。
「よしのさん、あーん」
「フィーナ、それ普通の食べ方じゃねぇから……どっちかと言うと、恋人にやる奴だから」
「そっ、そうなんですか? こっ恋人……」フィーナは顔をあからめて、思いにふけっているし……。
それを、見て魔王は、少し黄昏ているし……。ちっめんどくぇなぁ……。
「シルエット食後の運動で、木の上から落ちた方は負けの戦いするぞぉ!」
「知らないんですか? わたくし飛べるんですよ」
「それは、ハンデーだ」そうして片ひざを、踏ん張って立とうとすると……魔王が「我も久しぶりに戦うか!」と、立ち上がる。
「魔王様、ごめんなさい……わたくし蹂躙するのは大好きですが、蹂躙されるのは嫌いなんです……」
「フィーナの為に来たのだから主人は、フィーナをもてなすべきじゃねぇか?」
シルエットと俺の言葉に魔王は、あえなく座った。
今、俺は鳥の様に空を飛んでいる(物理的な意味で)
そしておれたちはいつまでも飛んでいくのだ。(比喩的な意味で)
つづく
とにかくそいつが、異世界へ来てからフィーナは、喜んだり、落ち込んだりしてやがる。まるで、山の天気の様だ。可愛らしい鳥の俺を引き立てる場所を用意して、フィーナを元気づける事にした。
「と言うわけで、山へ行くか」王座に座る、魔王ヤーグの横で俺がそう助言してやると……。
ひじ掛けに、肘を付き、頬を支えてるヤーグが「どうした? よしの……山へ帰るのか?」と、言いやがった。
「そんなわけあるか! フィーナがふさぎ込んでいるから、山へ行くぞって言ってるんだ」
おれは、ヤーグによくわかる様に目の前に飛んで言ってやる。
「お前が、行きたいだけだろう……だが、いいだろう、ついてこい」
「わかった」と、言って魔王の肩の止まった。
「お前は、最近鍛錬をおこたり、過ぎていないか?」
「おまえは、シルエットを部下しておいてよく言うな!」
魔王は、いきなりひるんで、目を泳がせる。
「あやつにもいい所は、あってだな……、行くと所がないと言うし……」
魔王は、行き場のない奴を集める趣味らしい、まぁ思い当たるふし、しかないがな。
「何、こんな所で……、大きな声を出して、寝られないわ……」
シルエットが、柱の隅に立っていた。濃い紫の髪に、赤色の瞳、ウェーブのかかった髪で、まぁ色っぽい吸血のねぇちゃんなんだが……。
「すまん、寝ててくれじゃあな」
「怪しい……」唇に、人差し指を添わせるようにして「うんぅん」と甘い吐息のをもらす。そのまま、手首を斜め上に引き挙げる、手は大きく空を切る。空に彼女の紫の髪と黒いマントが、広がる。ねぇちゃんは、肩をで、風を、切って歩き出す。
「おい、待てどこへ行く気だ」
「フィーナの所よ、もちろん、そうでしょ?」
「ああ、そうだ」魔王は、馬鹿正直にしゃべりやがる。
「なんでねぇちゃんに、正直にしゃべる!」俺達は、ねぇちゃんの後を追いながら、魔王にしか聞こえない様に問うた。
「お前はいつも、内密に、行動しょうとするが……結局ばらしているのは、お前だぞ」
「それに、あやつはシルエットで、お前のねえちゃんではないぞ」
「だぁ――」
「おい!魔王!」
俺は、立ち止まり、そう魔王に問いかけると、つばさの先から痺れ出した。この攻撃は、フィーナのものである。
「おっと」
魔王が、俺をキッチするとあっけなく痺れは、切れた。たぶん一瞬だけしびれさせるだけの予定だったらしい。
「よしのさん何度、魔王様に無礼な口をきいては、いけませんと、言ったのか覚えてますか?」
フィーナが、シルエットに、肩に両手を乗せられ、頭の上には顔がある状態で立っている。フィーナの周りの黒いバラは、シルエットへ付かずく前に、枯れてしまうようだ。
「7回か?」俺がそう言うと、「覚えていませんがいっぱい言ってますよ」とフィーナが、答える。
「そうか、すまなかなったな……じゃ――山へ行くか!」
「なんで、そうなるんですか」フィーナは、そう言うと俺は、痺れて落ちた。
目が、覚めると荷馬車のうえで、直に板の上だった。寝起きは最悪だ。目が覚めると、フィーナが、少し照れながらシルエットにお菓子を「あーん」されていた。
「ささっ魔王様もあーん」と、魔王にもお菓子をあーんさせようとしていた。シルエットから菓子をかっさらい猛烈につつく。
「うそっ凄く美味しい」おれは、とても旨い菓子に感動すらした。
「うむ、シルエットが言うには、この菓子は、あーんして食べると美味しいらしいのだ。素晴らしいなぁ」
「そんなわけあるか!この純粋培養、魔王が!」
「むぅう」フィーナの周りにバラの蔦が広がるが、ヤーグそれを払いのける。フィーナは、驚き顔を上げるが、魔王がそれを肩に手をやり制する。
「魔界では、何でもそう事を荒立てれば、敵を作るだけだぞ……相手を、調査し相手の弱みを掴む事も大事だ。それからでも遅くはあるまい」
(いい事言ってるのどうか、わかんね――)
「そろそろ着きますわ」
シルエットは風を受け、風で髪が乱れぬ様にと、髪を抑える。しかし彼女の髪は美しくたなびいている。美しい光景だ……。
(だが、最初の原因は、お前だからな? 涼しい顔をしているが!?)
馬車から降りると、森の小道を通る……。小さな小川を越えて、遠くで鳴く鳥の声を聞く。他の仲間呼ぶように、懐かしさを覚えるように……。
その声は近くまで、やって来て……やってき……俺、目がけ、爪を!?
その刹那、呪いは解け人の姿になった俺は、鳥をはたき落とすと、縦横無尽に生えて来る、フィーナの蔓とシルエットの爪を避けなければならなかった。
「フィーナは、ともかくシルエット、お前は明らかに俺を狙ってたよなぁ?」
「何のことでしょう? でも、わたくしに挑戦したければ受けますわ」
ドーン!シルエットは、大見得をきって空に、こうもりのつばさを広げ飛んでいる。ある日、寝てる俺の呪いを、勝手に解除して難癖をつけて攻撃を仕掛けて来たのを、皮きりに毎晩これだ。「魔王城」は、戦いが推奨されているが、その輪から外れていたのに……おれは、人間なんだぞぉ、鳥だし300年はゆうに生きているが……。
「まぁ待て、弁当を食べてからでもいいではないか? お花見弁当だぞ」
魔王が、そういうので俺も、シルエットも戦闘をやめ、我にかえる。
森の中を、進んで行くと、森にまわるく花畑が、広がっている。少し薄暗い森の中で、そこだけ美しい世界、蝶は花々の中を飛び回り、少し甘い香りが通り抜ける風と共に流れる。
魔王の計らいで、少し花から浮いた空間に座る。花見弁当は、コックの自信作で、その中で、フィーナの焼いた甘い卵焼きもあった。
「おぃふーぃ」シルエットが甘い卵焼きをほおばり、フィーナと魔王は、本当の親子の様に横にちょこんふたり並んで、食べ、時々話をする。
「魔王様、あーん」そしてシルエットの箸から俺が食べる。
「よしのさん、あーん」
「フィーナ、それ普通の食べ方じゃねぇから……どっちかと言うと、恋人にやる奴だから」
「そっ、そうなんですか? こっ恋人……」フィーナは顔をあからめて、思いにふけっているし……。
それを、見て魔王は、少し黄昏ているし……。ちっめんどくぇなぁ……。
「シルエット食後の運動で、木の上から落ちた方は負けの戦いするぞぉ!」
「知らないんですか? わたくし飛べるんですよ」
「それは、ハンデーだ」そうして片ひざを、踏ん張って立とうとすると……魔王が「我も久しぶりに戦うか!」と、立ち上がる。
「魔王様、ごめんなさい……わたくし蹂躙するのは大好きですが、蹂躙されるのは嫌いなんです……」
「フィーナの為に来たのだから主人は、フィーナをもてなすべきじゃねぇか?」
シルエットと俺の言葉に魔王は、あえなく座った。
今、俺は鳥の様に空を飛んでいる(物理的な意味で)
そしておれたちはいつまでも飛んでいくのだ。(比喩的な意味で)
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