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新しい若き王とともに
やばい案件掘り当てていた
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僕らの受けたギルドクエストでは、ハーピー(ハルピュイア)をなんとかしなくてはならなくなった。
まずは家に帰り、お土産の肉まんをメイド三姉妹の勝気な美女セトに託す。セトは結構、ものをはっきり言う方なので、「また、肉まんを買ってらっしゃったのですか?」
「うん、セトの料理もすごーく美味しいけれど、いろいろな種類があるから食べてみたくなるんだよね」
「今日の昼食に似合いませんが、そこはご容赦くださいませ」
「わかってる。お願いします」
「承知いたしました」
そう言って彼女は、メイド服に三角巾の姿で、頭を下げるとふたたび昼食の仕込みに戻った。正解には、4姉妹だが、彼女たちの苗字は変わり三姉妹って事に戸籍上はなった。
それが許されるほど、彼女たち特に、長女と二女のセシルとセトは不遇な人生を今まで生きてきた。しかしそれが今は、彼女たちの生きるすべとなっているのだから人生は面白い。
僕は、自分の部屋にだいたいの荷物を置くと、すぐにぬいぬいの部屋を訪ねてた。
彼の部屋を3回ノックしたのち、返事があった。夢中になった彼にはよくある事だ。
部屋へ入ると見事に書斎は、散乱していた。本は積み重ねられ、書き損じの紙はゴミ箱の横に落ちている。
「ただいま、ぬいぬい。なんか……いつもながら、凄いありさまだね」
彼は椅子と共に振り返り、ひじ掛けに片方の肘をつけ、逆の手を机に置きながら辺りを見まわす。
「そこの本の山は今はまだ使っているし、ごみはここから出る際に拾う問題ない」
「セシルが来る時は?」
「本と一緒に移動するから、問題はない」
「なるほど。それなら一応セシルも困らないか……」
「では、ハヤト、お前の用はなんだ?」
彼は僕の持つ書類を見つめながらそう言う。
「はい、今回の依頼書」
僕は手に持って来た、その紙をぬいぬいに手渡す。彼は素早くそれを上から下まで目を通すと、僕を見上げる。
そして眉間に皺寄せ「なんとか、について決めて来たか?」と、言った。
「そこをどうすべきか? ってのが、今回の依頼になりました。次回の依頼は、それを受け取った依頼者とギルド、そして相対する僕らの歩み寄りですかね? たぶん、向こうか、こっちがブチ切れて話しは無くなりそうだけど」
「また、面倒そうなのを……、お前、これは絶対ごたつく案件だぞ。例えばギルドのお偉いさんがごねに、ごねまく未来の事も考えておけよ」
「はぁ……わかりました」
ぬいぬいが、そう口にした時点で、もう半分は現実化している。そんな法則があった気がする。
「ハーピーは害獣と言っていい。ハーピーは意味はない様でいて、意味はあるかもしれん。生かされて居る意味がな。ハヤト、お前の生かされている意味はなんだ」
「フィーナと、いちゃラブするためです」
「なら、ハーピーも彼女たち自身の愛の為の行動であったら殺せない?」
「僕にとってハーピーの愛は、僕、個人にとって有益ではないです。結局個人に……。それはだめか。安易に殺害を肯定するところだった。それを基本したら怖すぎる世界になる。ハーピーの愛とハーピーの存在が守られている事で、僕の愛と、存在を失う事未来を考え事が減る」
「減るかもって程度だ。絶対じゃない。結局言いたいのは、安易に根絶やしにする方に舵をとるなよって事だ」
「その安易の基準が、わかりにくいですよ」
「お前が、この国の六法全書を武器に、魔物を倒していけばその内身につく」
「魔界の六法全書で戦う時が、来れば僕の倫理観やばい事になりそうですね。それか僕の倫理が邪魔したり、勇者の力が衰えて殺傷能力減るかもしれない。でも魔王のもととで、1人法の番人してた感じのフィーナの倫理観は普通だからな……と、言うのだいたい冗談で、善悪の秤の曖昧な僕らには、この案件は荷が重いなら今の状態を調べあげて、魔物の専門家と人間の裁判官に審議をお願いして、気に入らない答えなら断りますよ」
「まぁ、断れればいいがな。では、午後はそのハーピーを見に行くか」
ぬいぬいは、そう言いフラグをばら撒いた後、椅子から降りるとゴミを拾う。
そうしていると、外からノックの音がして「ぬいぬい様、お食事の用意ができました」と、正統派ヒロインのセシルの声がしたのだった。
今日の昼食は、魚のムニエル、野菜スープ、そしてパン。そして肉まん。
このメニュー、メインが魚な所が、セトの気遣いを感じる。
三姉妹の末娘のみんなの妹系のミロルが料理の皿を配りながらやって来て「ハヤト様いつも肉まんありがとうございます」と、小声で囁いた。
オリエラと同じ年頃の女の子で、三人の中で1番上のセシルについてメイド見習いし、女性陣のエリアで彼女たちのお世話をしている。
昼食を食べ終えると、ミッシェルは新しいエクストラの案件が出たとの報告があったらしく、ギルドへ駆り出される事になった。
エクストラクラスのパーティーは、ある程度の信用が得ているので、ギルドへ事務所へ全員赴く必要がないが、案件は選べず、時と場合よってバンバン呼びだされる。
新王が誕生したばかりて、戴冠式もまだ行われていない。政治的にも不安定な、今が、そんな時なようだ。
だから残った僕らでやれる事は、やらねばならない。
僕とウンディーネ組とぬいぬいとフィーナとオリエラ組と別れって依頼者の周辺のハーピー被害を調べる事にした。
うちのパーティーは、ルイス、そしてミッシェルまで駆り出されると、見た目が僕以外は、女性と子供に別れしまい正直組み分けが難しい。そしてルナたちはやはり教会へ駆り出され、シルエットは気が向かないと参加せず、ポーカーをやってたり、酒場へ行ったり自由気ままに過ごしている。
では、話しは戻って、始めに観察したのは依頼人の家だ。彼の家は城下町の外だが、草木のあまり生えないこの地域にしては緑豊かな土地だ。
新築の様な屋敷で、裏にまわるとなるほどパーピーが集まってゴミ箱が酷いありさまだ。まず、ゴミ箱を檻で囲んだ方がいいレベル。
その家の周辺に住む住民に聞いてまわると、依頼主の住む前にはハーピーが住む森であったらしい。そこへ一部の町民が、餌を運んでいたりしていたが、最近になって依頼人の家が立ったらしいのだ。
聞いてまわった中にもハーピーを神と崇めている者もいて「今の状態はとんでもない事」言っていた。
別の人物のー意見では言い方は悪いが、迷惑なハーピーを押し込める為に、ハーピーの保護地域であったらしいのだ。
ぬいぬい達は役所にて、ハーピーの事について聞こうとしたのだが、担当者不在で会う事は出来ず、図書館で調べた結果やはり保護地域だったようで……。
これではハーピーがどうとか言う問題ではなく。冒険者の出る幕は無いだろう。だからこそ勇者パーティーに丸投げし、調査はしている。と、お茶を濁したいのでは? と考える。
このギルドクエストを、今の忙しいと書いて、心をなくしてい感じの漂うルイスに持って行ったらどうなるか……?
依頼主関連が、一斉に捕まる自体になるんじゃない? これ? しかしこの土地の売買に関して、国に調査してもらえといって、ギルドが納得するのか? ギルドマスターに、あった事自体ないのでわからない。
しかし一連の行政の動きが、きな臭過ぎて達成する為に越えなくてならない大きな壁を感じる。それを効率的に乗り越えるためには、ルイスに伝えるしかないのである。
続く
まずは家に帰り、お土産の肉まんをメイド三姉妹の勝気な美女セトに託す。セトは結構、ものをはっきり言う方なので、「また、肉まんを買ってらっしゃったのですか?」
「うん、セトの料理もすごーく美味しいけれど、いろいろな種類があるから食べてみたくなるんだよね」
「今日の昼食に似合いませんが、そこはご容赦くださいませ」
「わかってる。お願いします」
「承知いたしました」
そう言って彼女は、メイド服に三角巾の姿で、頭を下げるとふたたび昼食の仕込みに戻った。正解には、4姉妹だが、彼女たちの苗字は変わり三姉妹って事に戸籍上はなった。
それが許されるほど、彼女たち特に、長女と二女のセシルとセトは不遇な人生を今まで生きてきた。しかしそれが今は、彼女たちの生きるすべとなっているのだから人生は面白い。
僕は、自分の部屋にだいたいの荷物を置くと、すぐにぬいぬいの部屋を訪ねてた。
彼の部屋を3回ノックしたのち、返事があった。夢中になった彼にはよくある事だ。
部屋へ入ると見事に書斎は、散乱していた。本は積み重ねられ、書き損じの紙はゴミ箱の横に落ちている。
「ただいま、ぬいぬい。なんか……いつもながら、凄いありさまだね」
彼は椅子と共に振り返り、ひじ掛けに片方の肘をつけ、逆の手を机に置きながら辺りを見まわす。
「そこの本の山は今はまだ使っているし、ごみはここから出る際に拾う問題ない」
「セシルが来る時は?」
「本と一緒に移動するから、問題はない」
「なるほど。それなら一応セシルも困らないか……」
「では、ハヤト、お前の用はなんだ?」
彼は僕の持つ書類を見つめながらそう言う。
「はい、今回の依頼書」
僕は手に持って来た、その紙をぬいぬいに手渡す。彼は素早くそれを上から下まで目を通すと、僕を見上げる。
そして眉間に皺寄せ「なんとか、について決めて来たか?」と、言った。
「そこをどうすべきか? ってのが、今回の依頼になりました。次回の依頼は、それを受け取った依頼者とギルド、そして相対する僕らの歩み寄りですかね? たぶん、向こうか、こっちがブチ切れて話しは無くなりそうだけど」
「また、面倒そうなのを……、お前、これは絶対ごたつく案件だぞ。例えばギルドのお偉いさんがごねに、ごねまく未来の事も考えておけよ」
「はぁ……わかりました」
ぬいぬいが、そう口にした時点で、もう半分は現実化している。そんな法則があった気がする。
「ハーピーは害獣と言っていい。ハーピーは意味はない様でいて、意味はあるかもしれん。生かされて居る意味がな。ハヤト、お前の生かされている意味はなんだ」
「フィーナと、いちゃラブするためです」
「なら、ハーピーも彼女たち自身の愛の為の行動であったら殺せない?」
「僕にとってハーピーの愛は、僕、個人にとって有益ではないです。結局個人に……。それはだめか。安易に殺害を肯定するところだった。それを基本したら怖すぎる世界になる。ハーピーの愛とハーピーの存在が守られている事で、僕の愛と、存在を失う事未来を考え事が減る」
「減るかもって程度だ。絶対じゃない。結局言いたいのは、安易に根絶やしにする方に舵をとるなよって事だ」
「その安易の基準が、わかりにくいですよ」
「お前が、この国の六法全書を武器に、魔物を倒していけばその内身につく」
「魔界の六法全書で戦う時が、来れば僕の倫理観やばい事になりそうですね。それか僕の倫理が邪魔したり、勇者の力が衰えて殺傷能力減るかもしれない。でも魔王のもととで、1人法の番人してた感じのフィーナの倫理観は普通だからな……と、言うのだいたい冗談で、善悪の秤の曖昧な僕らには、この案件は荷が重いなら今の状態を調べあげて、魔物の専門家と人間の裁判官に審議をお願いして、気に入らない答えなら断りますよ」
「まぁ、断れればいいがな。では、午後はそのハーピーを見に行くか」
ぬいぬいは、そう言いフラグをばら撒いた後、椅子から降りるとゴミを拾う。
そうしていると、外からノックの音がして「ぬいぬい様、お食事の用意ができました」と、正統派ヒロインのセシルの声がしたのだった。
今日の昼食は、魚のムニエル、野菜スープ、そしてパン。そして肉まん。
このメニュー、メインが魚な所が、セトの気遣いを感じる。
三姉妹の末娘のみんなの妹系のミロルが料理の皿を配りながらやって来て「ハヤト様いつも肉まんありがとうございます」と、小声で囁いた。
オリエラと同じ年頃の女の子で、三人の中で1番上のセシルについてメイド見習いし、女性陣のエリアで彼女たちのお世話をしている。
昼食を食べ終えると、ミッシェルは新しいエクストラの案件が出たとの報告があったらしく、ギルドへ駆り出される事になった。
エクストラクラスのパーティーは、ある程度の信用が得ているので、ギルドへ事務所へ全員赴く必要がないが、案件は選べず、時と場合よってバンバン呼びだされる。
新王が誕生したばかりて、戴冠式もまだ行われていない。政治的にも不安定な、今が、そんな時なようだ。
だから残った僕らでやれる事は、やらねばならない。
僕とウンディーネ組とぬいぬいとフィーナとオリエラ組と別れって依頼者の周辺のハーピー被害を調べる事にした。
うちのパーティーは、ルイス、そしてミッシェルまで駆り出されると、見た目が僕以外は、女性と子供に別れしまい正直組み分けが難しい。そしてルナたちはやはり教会へ駆り出され、シルエットは気が向かないと参加せず、ポーカーをやってたり、酒場へ行ったり自由気ままに過ごしている。
では、話しは戻って、始めに観察したのは依頼人の家だ。彼の家は城下町の外だが、草木のあまり生えないこの地域にしては緑豊かな土地だ。
新築の様な屋敷で、裏にまわるとなるほどパーピーが集まってゴミ箱が酷いありさまだ。まず、ゴミ箱を檻で囲んだ方がいいレベル。
その家の周辺に住む住民に聞いてまわると、依頼主の住む前にはハーピーが住む森であったらしい。そこへ一部の町民が、餌を運んでいたりしていたが、最近になって依頼人の家が立ったらしいのだ。
聞いてまわった中にもハーピーを神と崇めている者もいて「今の状態はとんでもない事」言っていた。
別の人物のー意見では言い方は悪いが、迷惑なハーピーを押し込める為に、ハーピーの保護地域であったらしいのだ。
ぬいぬい達は役所にて、ハーピーの事について聞こうとしたのだが、担当者不在で会う事は出来ず、図書館で調べた結果やはり保護地域だったようで……。
これではハーピーがどうとか言う問題ではなく。冒険者の出る幕は無いだろう。だからこそ勇者パーティーに丸投げし、調査はしている。と、お茶を濁したいのでは? と考える。
このギルドクエストを、今の忙しいと書いて、心をなくしてい感じの漂うルイスに持って行ったらどうなるか……?
依頼主関連が、一斉に捕まる自体になるんじゃない? これ? しかしこの土地の売買に関して、国に調査してもらえといって、ギルドが納得するのか? ギルドマスターに、あった事自体ないのでわからない。
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