魔王がやって来たので

もち雪

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新しい若き王とともに

みんなの装備

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 朝食を食べ終えた後、意識高い系となった僕は、装備について提案した。

「僕らは魔界まで後、一歩の位置にいる。みんなの装備について見直した方が、いいと思うんだ」

 城に間借りしている僕たち。そして今、同じテーブルを囲んでいる僕、ルイス、ぬいぬい、ミシェル。

 口火を切っのたのはルイス。

「私は先祖代々世話になっている、魔術専門の防具屋にて最高の素材で、専門の術式を入れる様に、製作を頼んでいますから大丈夫ですよ」

 さずがいにしえの名家。

「たぶんうちもそこの系列店で頼んでます。うちたぶんルイスさんのとは違い、前衛系の特色が強い方ですが」

 さすが、武闘派名家の三男。

「おれはルイスの行った店に行ったが、術式は俺とあるるで入れたんだが、攻撃系術式ばかり2人して入れたんで、防御系は後付けオーダーで刺繍を入れて貰ったんだよな……」

 さすが、天才魔法使い夫婦。

「えっ?、シックな装いを好む魔法使いで、刺繍いれている人初めて聞きましたよ!?」

「こだわる奴は、色々入れているぞ。魔法石とかじゃらじゃら付けている奴いる。人それぞれだろう」

「そう言われればそうですね」

「皆、それぞれ防具については問題ないのですね。安心しました」  

「オリエラもオリエラも俺の紹介で、同じ店で買っている。ルナも教会経由で装備を得ている。そしてスフィンクスも教会経由で腕輪や胸飾りなど、どんどん豪華になっている。しかもあれは成長に合わせて大きくなるやつだぞ……」 

「あ……そうなんですか、なんかどんどん神々しくなっているなぁ……とは思っていたんですが……」

「もう、一通り揃っているようだから、もう教会をルナが止めるだろうがな。子どもにあまり過度な贅沢はよく無いからな」

 そう言ってぬいぬいは紅茶をのみ、ルイスは食後の城の会議について頭を悩ましいるのか、椅子に体をあずけ肘かけにひじをつき、空を見ている。

 優雅な様子に見えるが、疲れた様子と、静かな怒りがその瞳からうかがえる。

 彼はまだまだうちのパーティーへの本格的な復帰は難しいだろう。

「後は、フィーナとウンディーネとシルエットか……」

「フィーナとシルエットは、あれは俺よりいい装備だから問題ないだろう」

「では、ウンディーネか……」

「ウンディーネか……、大精霊については人間の基準で
 はかっていいのかわからん」

「ウンディーネは、普段着はたくさん持ってますよね」

「彼女貯金分以外の、お小遣いを全部服や装飾品に使うからね。でも、彼女は着の身着のまま来たからね。しかし一度戦闘用装備について、ウンディーネに聞いてみてみるよ。ありがとう」

 こうして僕たちは食事を終えて、食器をワゴンに片付けて入れる。そして城で働くメイドさんに声だけかけておいた。
 
 しかしみんなそれぞれ良い装備を使っていたんだなぁと、女性陣の部屋に向かいながら思っていると、彼女たちのスペースについた。

 彼女たちと僕らのスペースに隔たりがあるが、それはウイッシュの気遣いなのだと、このエリアに来るたびに思う。

 ロココ調の可愛い壁紙、可愛い家具、可愛い絨毯…………ウイッシュ王子、女王の件関係なしでオリエラの事が好きなのかな?

 それとも普通の気遣いか?

 そして彼女達の部屋をノックする。
 
「はいー、あれ? ハヤト、フィーナかウンディーネに用事?」

 「装備の購入に、ついての確認出来たんだけどね」
 
「あーなるほど。 どうぞ」
 そう言うとオリエラは僕を招き入れてくれた。とっても可愛い部屋だけど、シルエットはよく了承したなあ……。

「女は誰でも少女の部分があるのよ」

「人の心を読むのはやめて!?」

 シルエットはやっぱりソファで、ゴロゴロして僕に、にっこり笑いかける。

「フィーナ、ウンディーネ、ハヤトが来たよ! 装備についての相談だってー」

「「はーい」」二人で、一緒に部屋から出て来る。ウンディーネの髪は編み込みが途中なのか半分だけ編まれてゴムで止められている。

「フィーナ、ウンディーネの髪の編み込みありがとう」

「私がしたくてやってるだけなので、全然問題ないですよ」

「そう言う貰うと助かるよ。……それで今日来た話は、装備につて質問なんだけど、みんな今の装備で大丈夫?って事でいいかな? ウンディーネ以外は十分な装備て聞いているけど」

「「大丈夫です」」「大丈夫よ」

「ウンディーネは、ジャンパースカートが欲しい」

「ジャンパースカート?」

「そう言うスカートがあるんですよ。この前セシルたちとギルド前で待ち合わせして買い物に行ったのですが、お小遣いが足りなかったようで……」

「将来、どんな所に住むかわからないのに、今の服の量は、置いておける量なの?」 

「そう言うウンディーネには、難しい……」

「ウンディーネ、ランチのビュッフェを取る時には、きれいに見える盛り付けこだわるくらいには空間認識が高いでしょう!?」

「まあまあ落ちついて、それからハヤト話がそれてるよ。ウンディーネは、水の大精霊でしょう? 彼女を越える装備なんてあるのかな? 水は水だから柔軟性があるので強い事や、優位に立てる事もあって呪術的装備で覆ってたらその妨げになりそうだから、魔法石みたいな効果を発動するアクセサリーの方がいいかも?」

「うん。 アクセサリーにする!」

「じゃー今度一緒に行こう!」

「待って、ハヤト!?」

「はい……」

「アクセサリーは、奧が深いの特にウンディーネの場合、気分次第で可愛い物を選ぶから、だいたいの洋服にに似合っていて、それでいて効果があるものを選ばないと! 私たちが今度選んで来てあげるよ。値段は、フィーナと相談でいいよねぇ」

「お願いします。オリエラ助かるよ」

「やったー!」
 ウンディーネは両手をして上げて喜んでいる。防御のための大切なアイテムってわかっているかややふあんだが、みんなが付いているので安心だろう。

「良かったですね」

 そう言うわけで、ウンディーネの装備問題は解決した。とてもよい事だが、アクセサリー選び僕もアクセサリー屋に行くの混ざりたかったな。と、少し思った。
 
    つづく





 
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