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新しい若き王とともに
旅立ちの朝のぐだぐだ
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ムーンドルイの城の中、ウィッシュ王子が僕らのために用意してくれた部屋のきらびやかさは、ホテルよりちょっと凄いという感じだった。家具に落ち着いた作りであるが、安定感がある。使い心地もいい。収まるべくして収まるというそんな感じの家具が置かれていた。
けれども4人で住んでいると、個室となるベットルームは使い方に各々の個性が出る。机が収納式になっていたりし、とても快適である。どんどん収納出来るのだ自分流で、だから僕はとても快適に過ごす事が出来た。
今もその火種がくすぶるハーピの事件から、ここへ住む事になったのだがとてもいい経験になったと語っておこう。
そして今日、出発の朝、自分たちの居た部屋をこの地でも、もちろん掃除する。
そうして掃除を始めてみれば、暮らし始めたばかりだったが、出る時はすっかり我が家(感覚の散らかり具合)で目を覆いたく部分もあった。寝落ちしやすいベットまわりが特に。
そんなわけで、先程から最終チェックをするルイスが、ぬいぬいの名前を連呼している。
「ぬいぬい、また出てきましたよ」
「ああ、これどこにあった?」
「貴方のサイドボードの中ですよ」
「なら、これを削る小さな鉛筆削りを探してくれ、一緒に置いておいたはずなんだが……」
そんな感じで便利な、収納に数々の物をしまってしまったらしく、ペンやインク瓶などが、いたるところからで出てきてるようだ。
それをぬいぬいのオリジナルのケースに、1つ1つと丁寧に入れるが、ケースの空きスペースを指差し「ここに入れてあった奴と、ここのもない」と、彼は言うのである。
まあ、ぬいぬい最近はオリエラの事でふと、考えこんでいるようなところがあったので致し方ない。
「このペン並びなら……修正を入れる用の細形の朱色のペンで間違いないでしょうが……最近の一番新しい記憶は?」なんて事をぬいぬい、ルイスは出発前なのにまだやっている。
ーートントン
「はい、どうぞーー」
「失礼いします」
「皆様、朝食の用意が整いました。こちらへ」
「「はい」」
僕らはメイドの彼女の後を付いていく。今は一時休戦期間となった。今日の朝食の場所は2階の様だ。
今回の魔界への侵入は名目上では、魔界の尖兵調査だ。だから今回はパーティーもパレードも無し。
戻って来た時に、顔を合わせ辛いのと、そんな場合ではないのもあるようだ。ルイスの最後の先導による王室、議会の改革的にはだが。
だから僕らは、寂しい気持ちもあるが、この朝食を食べ、準備ができしだい出発する。出来るのかな……準備、今日中に。
部屋の前で、シロスとクスキが扉の入り口で待機していた。
「あれ? 二人とも入らないの?」
「我らは族長はご自分の御子息の顔見せのために、子供たちをも連れてきたのだ、なので人数の釣り合いがとれぬと、我々が追い出されたとても残念だ」
そう彼ら笑顔であるが言った。
「えっ、そうなの!?」
「だが、料理も、酒も、隣の部屋に用意はしてある」
「だから、お前たちに挨拶したら、隣の部屋で楽しむのだ」そう言ってクスキは酒瓶を振る。
シロスが珍しくよく話すな、と、思ったらどうもお酒に酔っていたようだ。
「次回、会う時は一緒に、酒を飲もう」
「そうだぞ、飲もう! この国では深酒は禁止されいるが、18から酒が飲めるのだ!」
「でも、僕の居た世界では……」
「「この城下街にも、お前のような狩人は居ない。魔界へ行けば、お前の羊の皮などすぐ禿げぞ。持っているものを上手く使うんだ。ユメラやゾルトの様に」」
酔っている2人は、口調も声質まで、そっくりだから代わる代わる言われると、どっちがどっちかわからなくなる。
シロスは髪が伸びた様で耳まで、刈り上げに三つ編み、クスキも以前の通り三つ編みだし……。
「だけどユメラや、ゾルトの様な人物がそんなに増えていいの?」
すると、2人は顔を見合わせてから……「お前はお前で居てくれ」「だが、酒は飲むぞ!」
と、やっていたら仏頂で残っていたぬいぬいが「お前らにはこれ以上は早い!」と、2人のお酒を取り上げる。
シロスとクスキは魔法で拘束されてしまっているようで、なすすべもなく、自らの脚で隣の部屋に入ると部屋は、バタ――ン!と言う大きな音をあげて閉じた。
そして入り口に立ち、彼女たちの醜態をみていた、ボーイに「アイツらから酒を取り上げて、水飲ませてやってくれと」ぬいぬいは朝食場所のホールへと入った。
僕は少し考えたのち、お酒が冷めてから、2人には挨拶する事にして、ぬいぬいに続いたのだった。
けれども4人で住んでいると、個室となるベットルームは使い方に各々の個性が出る。机が収納式になっていたりし、とても快適である。どんどん収納出来るのだ自分流で、だから僕はとても快適に過ごす事が出来た。
今もその火種がくすぶるハーピの事件から、ここへ住む事になったのだがとてもいい経験になったと語っておこう。
そして今日、出発の朝、自分たちの居た部屋をこの地でも、もちろん掃除する。
そうして掃除を始めてみれば、暮らし始めたばかりだったが、出る時はすっかり我が家(感覚の散らかり具合)で目を覆いたく部分もあった。寝落ちしやすいベットまわりが特に。
そんなわけで、先程から最終チェックをするルイスが、ぬいぬいの名前を連呼している。
「ぬいぬい、また出てきましたよ」
「ああ、これどこにあった?」
「貴方のサイドボードの中ですよ」
「なら、これを削る小さな鉛筆削りを探してくれ、一緒に置いておいたはずなんだが……」
そんな感じで便利な、収納に数々の物をしまってしまったらしく、ペンやインク瓶などが、いたるところからで出てきてるようだ。
それをぬいぬいのオリジナルのケースに、1つ1つと丁寧に入れるが、ケースの空きスペースを指差し「ここに入れてあった奴と、ここのもない」と、彼は言うのである。
まあ、ぬいぬい最近はオリエラの事でふと、考えこんでいるようなところがあったので致し方ない。
「このペン並びなら……修正を入れる用の細形の朱色のペンで間違いないでしょうが……最近の一番新しい記憶は?」なんて事をぬいぬい、ルイスは出発前なのにまだやっている。
ーートントン
「はい、どうぞーー」
「失礼いします」
「皆様、朝食の用意が整いました。こちらへ」
「「はい」」
僕らはメイドの彼女の後を付いていく。今は一時休戦期間となった。今日の朝食の場所は2階の様だ。
今回の魔界への侵入は名目上では、魔界の尖兵調査だ。だから今回はパーティーもパレードも無し。
戻って来た時に、顔を合わせ辛いのと、そんな場合ではないのもあるようだ。ルイスの最後の先導による王室、議会の改革的にはだが。
だから僕らは、寂しい気持ちもあるが、この朝食を食べ、準備ができしだい出発する。出来るのかな……準備、今日中に。
部屋の前で、シロスとクスキが扉の入り口で待機していた。
「あれ? 二人とも入らないの?」
「我らは族長はご自分の御子息の顔見せのために、子供たちをも連れてきたのだ、なので人数の釣り合いがとれぬと、我々が追い出されたとても残念だ」
そう彼ら笑顔であるが言った。
「えっ、そうなの!?」
「だが、料理も、酒も、隣の部屋に用意はしてある」
「だから、お前たちに挨拶したら、隣の部屋で楽しむのだ」そう言ってクスキは酒瓶を振る。
シロスが珍しくよく話すな、と、思ったらどうもお酒に酔っていたようだ。
「次回、会う時は一緒に、酒を飲もう」
「そうだぞ、飲もう! この国では深酒は禁止されいるが、18から酒が飲めるのだ!」
「でも、僕の居た世界では……」
「「この城下街にも、お前のような狩人は居ない。魔界へ行けば、お前の羊の皮などすぐ禿げぞ。持っているものを上手く使うんだ。ユメラやゾルトの様に」」
酔っている2人は、口調も声質まで、そっくりだから代わる代わる言われると、どっちがどっちかわからなくなる。
シロスは髪が伸びた様で耳まで、刈り上げに三つ編み、クスキも以前の通り三つ編みだし……。
「だけどユメラや、ゾルトの様な人物がそんなに増えていいの?」
すると、2人は顔を見合わせてから……「お前はお前で居てくれ」「だが、酒は飲むぞ!」
と、やっていたら仏頂で残っていたぬいぬいが「お前らにはこれ以上は早い!」と、2人のお酒を取り上げる。
シロスとクスキは魔法で拘束されてしまっているようで、なすすべもなく、自らの脚で隣の部屋に入ると部屋は、バタ――ン!と言う大きな音をあげて閉じた。
そして入り口に立ち、彼女たちの醜態をみていた、ボーイに「アイツらから酒を取り上げて、水飲ませてやってくれと」ぬいぬいは朝食場所のホールへと入った。
僕は少し考えたのち、お酒が冷めてから、2人には挨拶する事にして、ぬいぬいに続いたのだった。
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