魔王がやって来たので

もち雪

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魔界の新たな闇

スパイは難しい

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 婆たちとオーガ、と勇者たちの昼食は続いている。

 僕は今後のために狐の里について、聞き出そうと思いながら、五目ご飯が凄く美味しくて、夢中になってしまっていた。

 鶏肉やこぼう、にんじん、そしてあさりまで……。ほかにも異世界独自の素材だろうか? 何やらいろいろ他に、入っているようだ。

 そしてご飯自体も、焦げがあって、パラパラ具合とても美味しい

「美味しい……」
「あらあら坊っちゃん、気に入ってくださったんですねぇ」

「はい、とても美味しくって、とても気に入りました」

 僕が、そういうと、オーガ息子が僕を少し睨む。
 
「若い方の勇者は、おべんちゃらも達者かよ」

「俺も若い!」

 そう言ったのが、よしのさんだとわかると彼は怯み、彼は「そうですね」とだけ言った。


「おべんちゃらじなくて、こんなにいろいろ具だくさんで、本当に凄い手間がかかっていて美味しいですよ」

「主様の言う通り、とっても美味しいです」ウンディーネは笑顔で優しい声で言ったが、その背後に凄みのようなものを感じた。

 それを感じとったのか、一同は1度だまった。

「そういえば狐の里と言えば、フィーナちゃんはみなとさんとご兄弟? 毛並みもだけど雰囲気が似ている気がするのだけど」

「いえ、従兄弟なんです。でも、気にしてはいたのですが、手紙を送っても送り返されてしまうので心配していました」とフィーナは、湊と言う従兄弟の話しをした。

 彼女の表情から、とても心配症していた事はわかる。

 でも、二人が従兄弟ってことは、彼は白雪さんの息子で、彼の祖父は僕の敵かもしれない。

「湊は元気にしてますか? どんな事をやっているんですか?」とフィーナが聞くと、「彼のおじいさまの白煙の旦那様がつれあるいて、どこでも見かけるけど、漢方薬をあつかっているお店が多いわね」

「そうですか……」なんとなく、彼女は落ち込んでしまったようだ。

 今度はルイスが、「人間界の生活必需品を買いたいのですが、そこで手に入ったりするのですか?」

「そうなんですよ。来てみると足りないものが、出来てしまって……」

 ここで売っている流通が、犯人の足取りそとかぶってたら、限りなく黒に近い事になる。


 魔王が「他のものに聞くよりも自ら行って、みればいいではないか」と、僕らの話しを遮った



 食べた料理は、どれも具だくさんで美味しかった。満腹なった僕はベッドに少し横になっていた。

「ハヤト、魔王様が勇者パーティーのみんなをお呼びです」フィーナに言われ行くと、魔王が王座で座っていた。

「今回呼び出したのはほかでもない、お前たち婆に狐の里について探りをいれていただろう。お前たちの道理で、何も知らない婆たちを巻き込むな。もし婆たちしか知らぬ情報で、動いた事が相手がばれてしまえば、無防備な状態で婆たちを危険にさらす事になる」

「あっ……、考えが足りませんでした。すみませんでした」

「見ず知らずのすべて者たちに、礼を尽くせとは言わぬが、私たちの知る者たちには危険が及ばないように考えなさい。」と魔王は言った。

    つづく


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