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魔界の新たな闇
幼き日の仲間たちとの再開
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異世界、それも魔界の薬屋。
室内に入り左側半分がカウンターになっており、その後ろには多くの引き出しが並んでいる。そして置ける場所があれば、置かれている瓶。整理整頓が得意なのか、苦手なのかよくわからない配置のされ方だ。
名前も明記されていないし、僕らの世界のように購入者が探して買うという、購入の仕方ではないようだ。
そしてこの世界に二人だけの存在である、フィーナと同じく白銀の毛皮をまとった存在。彼女の従兄弟の湊をこの目で確認した僕は、彼の居る奥の部屋へと入って行こうとしていた。
仲間たちは、そんな僕の様子を見守るようだ。誰も僕を止めはしなかった。
「お客様何かお探しでしょうか?」
次の部屋へ入ろうとした僕の前を遮るように、着物を着た定員の女の子が立ちふさがった。
「いいよ。花さん僕のお客様だから」
湊は、そう言いながな今度は、割烹着を丁寧にたたみだす。
「失礼しました。では、どうぞ中にお入りください」
そう言うと、彼女は僕の前から退いた。
中の部屋も造りは似ているが、カウンターの部分が薬のこまかい調合する部屋になっているようだ。
そして右側は、1つめの部屋のようにお茶や紅茶などの手軽な日用品などは置かれておらずに、椅子が幾つか置かれている。こちらで薬剤師に薬を調合の相談をするのだろう。
僕の彼の前にたどり着く手前で、湊自身が消えてしまった。
正確に言うと、白い手がにゅうっと出て、彼をつれ去り奥へ入って行った。
奥へ行くためには、薬剤師と客を隔てるカウンター側に行かなければならず、そこへ行くために一度左側の調合室へ入る必要があった。
「えぇっと……」
僕は頬をポリポリとかきながら、「連れ行かれちゃっさので、中へはいっていいですかねぇ」と、一部始終見ていたであろう目の合ったさっきの花さんと呼ばれいた定員に聞いた。
「いろいろな薬もありますので、それはちょっと……」
彼女は困った顔をする。しかし彼女も店頭は離れられないし、謎の人物の意図も計りかねているってところだろうか?
しかししばらくするとフィーナの従兄弟が、体を小さくしている高校生くらいの狐の女の子を引き連れて帰って来た。そして座って話せる待合室側までやって来た。
彼女はほっかむりを頭からとる。
「向日葵ちゃん着物の裾、裾!」
定員さんが、指摘しているのが彼女の帯に差し込まれている着物の裾だと、気付いた彼女は「ああーーもう……」と嘆き、白い布で顔を隠しながら着物の裾をおろした。
「この度は、お見苦し所をお見せしてしまって申し訳ありません」
二人一緒に頭を下げた。彼には逃げねばなわない事情はあるのかもしれない。けど、可愛らしいボディーガードの事を思うと、それが僕ではない様にと思わずにはいられない。今はただ、微笑ましいふたりの様子を見守っている。
「あの……貴方様が……」
彼女がそう言いかけた時、よしのさんとフィーナの声が聞こえてきた。
「フィーナ、決戦の場所はここか?」
「お前たち、どこへ行って来たんだ?」
「それは言えねぇ」
「本人がそう言うなら……」
何かやらかして来たようだ……。
不思議な事に、フィーナの声を聞いた目の前の女の子の狐の耳が、みるみるまにぺちゃんこになってしまった。そしてかたまり、反応がなくなった。
ちょっと面白い反応のなので、しばらく彼女を見つめている、フィーナが天女のように一人やって来る。
「ハヤト、もう自己紹介終わってしまいましたか?」
そう僕の横に立ち言う。
「まだでした。自己紹介遅くなってすみません。フィーナさんとお付き合いさせていただいているハヤトです」
僕はそう言うと向日葵と、言われた彼女は「フィーナ様、良かった――」とフィーナに抱きついた。
つづく
室内に入り左側半分がカウンターになっており、その後ろには多くの引き出しが並んでいる。そして置ける場所があれば、置かれている瓶。整理整頓が得意なのか、苦手なのかよくわからない配置のされ方だ。
名前も明記されていないし、僕らの世界のように購入者が探して買うという、購入の仕方ではないようだ。
そしてこの世界に二人だけの存在である、フィーナと同じく白銀の毛皮をまとった存在。彼女の従兄弟の湊をこの目で確認した僕は、彼の居る奥の部屋へと入って行こうとしていた。
仲間たちは、そんな僕の様子を見守るようだ。誰も僕を止めはしなかった。
「お客様何かお探しでしょうか?」
次の部屋へ入ろうとした僕の前を遮るように、着物を着た定員の女の子が立ちふさがった。
「いいよ。花さん僕のお客様だから」
湊は、そう言いながな今度は、割烹着を丁寧にたたみだす。
「失礼しました。では、どうぞ中にお入りください」
そう言うと、彼女は僕の前から退いた。
中の部屋も造りは似ているが、カウンターの部分が薬のこまかい調合する部屋になっているようだ。
そして右側は、1つめの部屋のようにお茶や紅茶などの手軽な日用品などは置かれておらずに、椅子が幾つか置かれている。こちらで薬剤師に薬を調合の相談をするのだろう。
僕の彼の前にたどり着く手前で、湊自身が消えてしまった。
正確に言うと、白い手がにゅうっと出て、彼をつれ去り奥へ入って行った。
奥へ行くためには、薬剤師と客を隔てるカウンター側に行かなければならず、そこへ行くために一度左側の調合室へ入る必要があった。
「えぇっと……」
僕は頬をポリポリとかきながら、「連れ行かれちゃっさので、中へはいっていいですかねぇ」と、一部始終見ていたであろう目の合ったさっきの花さんと呼ばれいた定員に聞いた。
「いろいろな薬もありますので、それはちょっと……」
彼女は困った顔をする。しかし彼女も店頭は離れられないし、謎の人物の意図も計りかねているってところだろうか?
しかししばらくするとフィーナの従兄弟が、体を小さくしている高校生くらいの狐の女の子を引き連れて帰って来た。そして座って話せる待合室側までやって来た。
彼女はほっかむりを頭からとる。
「向日葵ちゃん着物の裾、裾!」
定員さんが、指摘しているのが彼女の帯に差し込まれている着物の裾だと、気付いた彼女は「ああーーもう……」と嘆き、白い布で顔を隠しながら着物の裾をおろした。
「この度は、お見苦し所をお見せしてしまって申し訳ありません」
二人一緒に頭を下げた。彼には逃げねばなわない事情はあるのかもしれない。けど、可愛らしいボディーガードの事を思うと、それが僕ではない様にと思わずにはいられない。今はただ、微笑ましいふたりの様子を見守っている。
「あの……貴方様が……」
彼女がそう言いかけた時、よしのさんとフィーナの声が聞こえてきた。
「フィーナ、決戦の場所はここか?」
「お前たち、どこへ行って来たんだ?」
「それは言えねぇ」
「本人がそう言うなら……」
何かやらかして来たようだ……。
不思議な事に、フィーナの声を聞いた目の前の女の子の狐の耳が、みるみるまにぺちゃんこになってしまった。そしてかたまり、反応がなくなった。
ちょっと面白い反応のなので、しばらく彼女を見つめている、フィーナが天女のように一人やって来る。
「ハヤト、もう自己紹介終わってしまいましたか?」
そう僕の横に立ち言う。
「まだでした。自己紹介遅くなってすみません。フィーナさんとお付き合いさせていただいているハヤトです」
僕はそう言うと向日葵と、言われた彼女は「フィーナ様、良かった――」とフィーナに抱きついた。
つづく
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