リンゴの園の阿吽ー俺でなく従者候補達がチート持ちなんですが?-

バイブルさん

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3話 初依頼受注という事で

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 クリームちゃんに続いて入ったアウトローギルドの室内を俺は見渡した。

 中を見た率直な感想は個人病院、歯医者を連想させるイメージで小奇麗でところどころで目に入るインテリアから上品さが伺える。

 建物の大きさから規模が違うがそんな感じ。

 うーん、正直、良くある異世界モノのようにガンマン映画に出てきそうな場末な酒場みたいなのを連想してたからビックリだ。

 ギルド名がアウトローだけに余計にそう感じるよな。

 ちなみに酒場のような飲食する場所もない。待ち合い場があって……おっ、あの奥にあるのは張り紙がされてるのは依頼書かな?

 この辺りは定番なんかねぇ~

 しかし、それはともかく……人少なくない?

 辺りをキョロキョロとだいぶ見渡したがカウンターにいる受付嬢らしき人達を除くと2~3人しかいない。

「ギルドって人気なのかと思ってたけど、意外と利用する人が少ないのかな?」
「いえ、そんな事はありません。今はお昼前なので利用される大半の方は早朝からこられますし、お寝坊さんの方はお昼を済ましてから来られるので、丁度、空白時間なんです」

 俺の呟きを拾ってくれたクリームちゃんが、すかさず答えてくれる。

 特別、俺の呟きは大きくはないはずだが、聞き逃さずに対応してくれるし、今、現在もカウンターへと誘導する為にチラチラとこちらを見てくる。

 面倒見の良い……いや、本気で従者たらんとしてるだけなのかな?

 そんな事を考えながら見つめる先にいるクリームちゃんは凄く嬉しそうだ。

 なんとなく小学生の時、集団登校でやたらと面倒見の良い年長の女の子を思い出す。

 おかしい……俺の方が年上だよな、解せぬっ。

 などと考えているとカウンターに着き、銀行の受付嬢のような格好をしたウシっぽい獣人の女性が笑みを浮かべて声をかけてきた。

「ようこそ、アウトローギルド『イナル支店』へ。お仕事のご依頼は左隣、商人登録などは右隅のカウンター、討伐者の依頼受注などは私、クラシエがお伺いいたします」
「では、まずは主様の討伐者としての登録をお願いします」

 ちょ、人前でいきなり主様って言っちゃう!?

 受付の女性、クラシエさんも「主様?」と訝しげに見てるやん!

 眉を寄せたクラシエさんが俺に話しかけてくる。

「ギルドとして何もありませんが奴隷はどうかと個人的に思いますよ? まだ一部の国では認めているところもありますが……」
「ち、違う、違う! この子は俺の従者になるって言ってて……」
「その通りです。私は主様の『おやすみからおはよう』までお世話すると決めております」

 必死にクラシエさんの誤解を解こうと口を開いた俺であったが口をパクパクさせてオメメをキラキラさせるクリームちゃんを見つめるしか出来ない。

 ゆっくりと前を見ると呆れた目をしたクラシエさんの姿を俺は直視出来ない、出来ようがない。

「強要されてる様子はないですし、個人の趣味趣向をどうこう言う資格はありませんが……控えめに言ってロリコンですか?」
「お願い、話を聞いてっ!」

 あかん、この世界に来てワクワクしてた気持ちが霧散しそうだ!

 ちょっと元の世界に帰りたくなってきたぞ!

 メンタル弱めの俺の心が折れちゃうぅ。

 うんうん、と頷くクラシエさんは

「冗談です、貴方は手を出したりはしない。この受付嬢として数多くの人を見てきた私だから分かります」
「く、クラシエさん……!」
「童貞で彼女も出来た事もなく、告白もした事もないチキン野郎の貴方には無理です」

 一瞬、喜ばせて落とすこの人は鬼なのか! 頭頂部にちょっとある角はウシぽいと思ってたが実は鬼だったのか!

 膝を付いて項垂れて焦点が定まらない俺の頭をクリームちゃんが抱き抱えてきた。

「主様はとても魅力的です」
「あ、有難う、クリームちゃん」

 込み上げるものがあり、俺の目尻に涙が浮かぶ。

 そして、俺が落ち着くまでクリームちゃんは頭をナデナデし続けてくれた。



 それからしばらくの時間、と言っても5分も経ってないがクラシエさんに声をかけられる。

「登録の準備が済みました……まだ頭をナデナデされてたい、ロリコン?」
「ロリコンちゃうわっ!」
「だったら、さっさと進めましょうね? もうすぐしたらお昼ですし、お昼になったら途中でも止めちゃいますよ?」

 ニッコリと営業スマイルを決めるクラシエさんを見つめるがぼやけて視界がはっきりしない。

 背伸びしたクリームちゃんがせっせと俺の目元をハンカチで拭う。

 どうやら俺は悔し涙を流してたようだ。

 そんな俺なんか、お構いなしのクラシエさんが説明を始める。

「説明の前に、まずはこのカードを触れて下さい。先にギルドカードを作りましょう。これの作成時間ぐらいで説明が終わりますし」

 不貞腐れ気味の俺は「あいよ」と言ってカードに触れるのを確認して、そのカードを水晶のようなモノに挿し込むと俺に向き直る。

「まずは規約ですが、国、街レベルの危機が起これば強制的に駆りだされる事があります。まあ、私が受付嬢になって近隣込みでありませんでしたが、後は悪い事はしないように。じゃないとお尋ね者にされるだけでなく、アイテムボックスもインスタントスキルも停止される可能性があります」
「ん? インスタントスキルってなんだ?」

 悪い事ってざっくりし過ぎてるって突っ込もうとしたが、その後のインスタントスキルというのが気になってしまった。

 はぁ、と露骨に溜息を零すクラシエさんの目は言っていた。

『このド田舎もん』

 と……

 しょうがないやん、俺って異世界人らしいから常識とか言われても……

 あれ、そういえば俺が異世界人なのってバレたりしたら不味いとかあるのか?

 むむむ、後でクリームちゃんに相談しよう。

 考え過ぎかもしれんけど、安全第一だ。

「インスタントスキルというのはギルドカードを媒介して付け替えが出来るスキルの総称です。3つまで付けれます」
「へぇー、あるかどうか知らないけど絶対防御とかを選んで付けれるのか?」
「はい、そうですね。可能かどうかという話であれば可能です。もっともそんなスキルがあったところで膨大な金額を要求されて払えないでしょうけどね」
「売り買いされるの?」

 そう質問した俺の前に分厚い本を置いて開いて見せてくる。

「これがギルドに登録され、ご紹介出来るスキルの一覧になります。それぞれレア度が設定されており、希少さ、有能さが基準になっております」

 更にクラシエさんが説明してくれた内容で、スキルは大きく分けて『スキル』『ユニークスキル』『インスタントスキル』の3つに分かれるそうだ。

 『スキル』は所謂、持って生まれた才能だ。

 余談だが、生まれた時点で発現している才能と潜在している才能があるが生まれた時の才能だけで優劣を決め付ける慣習があるそうだ。

 主に貴族らしいが。

 次に『ユニークスキル』だが、先天性と後天性があるがオンリーワン、つまりその人だけが使えるスキルをいう。

 大抵の場合、『ユニークスキル』は凄まじい効果だったして、インチキ呼ばわりをされる事がしばしばだそうだ。

 最後に『インスタントスキル』は『スキル』をコピーして才能と関係なく覚えれるものだ。
 取り外しが出来て、取り外した『スキル』は霧散してしまう。

 つまり、『スキル』を色々と購入しておき、好き勝手に付け替えというのは無理だという事だ。
 ギルド員、主に受付嬢を通してでしか付け替えが出来ないそうだ。

 ここで重要なのが『インスタントスキル』は、『スキル』は付け替え出来るが『ユニークスキル』は付け替えが出来ないという点だ。

 付けれる『スキル』はギルドが仲介してスキルの持ち主からコピーさせて貰える。
 コピーしてくれた相手には覚えた相手から受け取った料金から手数料を引かれたものが送られるそうだ。
 その仲介も登録者のリスト化されており、汎用スキルだと登録数が多く、なかなか順番が来ない事も稀だそうだ。

 才能の売り買いか……便利だけど世知辛さもあるよな、と考えているとクラシエさんに説明を続けられる。

「ギルドカードが出来上がるまでのまだ時間があるので、ランク1のスキルを1つ選んでください」
「選ぶ?」
「初登録時に1つだけギルドから無償で送る事になっております。まあ、才能が乏しい人、潜在してる方がいきなり死んだりしないように、と創立者の現、総ギルドマスターの方針なので」

 おお、マジか!

 便利だなって思ってたけど、ここでのお金はないし、元の世界のお金も稽古する時に持ち歩かないので当然なかったので正直、諦めてたな。

 なので、遠い未来と諦めてたので休みの暇な昼下がりに眺めるカタログを読むようにパラパラと開いてた俺だが、目の色を変えてランク1のスキルを舐めるように見始める。

 ランク1か……良く発現するスキルらしいからか、ゲームでも定番のスキルが羅列してるな。

「主様、とりあえず3つ候補を絞られると良いかと思います。武器などを扱う戦闘スキル、探査などの補助スキル、後は魔法を扱うスキルでしょうか。基本的に主様がお持ちではないスキルで良いと思いますが、おすすめは戦闘スキルがよろしいかと」
「なるほど、でも、俺ってスキルあるのか? あったとして分からんのだけど」
「それなら問題ありませんよ。作成中のギルドカードで分かるようになりますから」

 俺の疑問にクラシエさんが答え、はい、と目を細めて頷いてくるクリームちゃん。

 ギルドカードってマジで便利だよなと納得した俺はクリームちゃんのアドバイス通り、パラパラとページを開いていく。

 うーん、戦闘スキルは変に捻らずに『剣術:初級』あたりでいいかな~

 補助スキルだったら命大事『危険感知』を取ろう。

 魔法は……ランク1のスキルなせいかパッとしたのがないからいらないかな。しいて選ぶなら回復魔法:初級かな。

 だいたいのスキル候補を絞り終えた俺を待ってたかのようにクラシエさんが先程触れたギルドカードをカウンターの上に置いてくる。

「ギルドカードの作成が完了しました。ご確認くださ……アウン・トウドー、そういえばお名前を伺ってませんでした」
「あっ、そういえばそうだね」

 自己紹介をしようとした時にクリームちゃんが『主様』とブッ込んできたからその流れは飛んだしな。

 って、待てよ? 自己紹介してないのに名前が分かるって……ギルドカード恐ろしい子!

 冷静に考えれば、自分でも分かってない所持スキルが分かるって話だからそんなものかもしれないけどね。

 カウンターに置かれたギルドカードを手にしようと手を伸ばす俺にクラシエさんが

「アウン・トウドー、変な名前ですね」
「ほっといて!」

 俺自身も子供の頃から思ってた事を言われて地味にへこむ。

 ギルドカードを手にして確認する。


 アウン・トウドー ♂ ランクF

 全属性魔法:初級  集合


 全属性魔法:初級……これって『藤堂風水術』の事か。

 そうだったら俺の無双伝説は!?

 ちょっと期待してただけにこれはキツイかも……

 さっきスキルカタログの最初のページに覚えない方がいい不遇スキルと注意事項があった。


 覚えない方がいいスキル。


 コイントス、手加減、鈍足、握りっぺ、などなど

 後、初級とついているものも覚える事をおすすめしない。等級が上がる事はなくあくまで間に合わせ。


 と書かれていた。

 悲しくて泣けてきたな。

 そんな俺にお構いなしにクラシエさんが確認してくる。

「確認は出来ましたか? インスタントスキルは何にされますか」
「……剣術:初級でお願いします」
「ついでで申し訳ありませんが私のインスタントスキルのこれを消して、このスキルをお願いします」

 俺とクリームちゃんのギルドカードを受け取ったクラシエさんがクリームちゃんのギルドカードを見て眉を寄せる。

「こんな優良スキルを消して、この不遇スキルをですか?」
「はい」

 何やらクラシエさんの様子から相当勿体無い事をクリームちゃんはしてるようだ。

 料金、銅貨10枚請求されるが迷いも見せないクリームちゃんも分かってやってるようだから問題ないのかな?

 インスタントスキルを書き込みが終了した俺達にクラシエさんが3つの紙を目の前に並べてくる。

「残る説明はランクぐらいですが……お昼休みが近いので端折るとして」

 シレっと言ってくるクラシエさんに突っ込みたいが、左右の受付嬢達も片付けを開始してるのを見てグッと堪える。

 でも、仕事して受付嬢!

「早速、依頼を受注されますか?」

 並べられた依頼を確認するとビックラット討伐、薬草採取、ドブ掃除の3つがあった。

 うーむ、定番と言えば定番のラインラップだよな。とりあえずドブ掃除は除外で……いきなり罰ゲームかよって言いたくなるしな。

 薬草採取がド本命かもしれんが……

 討伐がしたいよね、ビックラット、大きいネズミかな? 

 俺はビックラット討伐の依頼書をクリームちゃんに見せるとニッコリと笑みを浮かべて了承してくれた。

「ビックラット討伐をします」
「はい、受理します。常駐依頼なので1匹から受け付けております。討伐部位は尻尾なのでお忘れにならないようにお願いします」

 そして、「いってらっしゃい」と言いながら昼休みに備えて片付けを始めるクラシエさんに追い出され、もとい、見送られてアウトローギルドを出た。

 外に出た俺は遠い目をして思う。

 異世界モノの受付嬢ってこうじゃないだろうと。

 おセンチになる俺だったがお昼を報せる自分の腹の音で現実に引き戻される。

「主様、依頼に行く前にお昼を頂いてから行きましょう」
「あっ、俺、お金がないんだけど……」
「大丈夫です。私がお出ししますので」

 お腹の音を聞かれた事と年下の女の子に驕られるしか術がない事に、情けなくなる俺の手を嬉しそうに引くクリームちゃんのおすすめの食堂を目指して歩き始めた。
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