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プロローグ
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冷たい風を大きな図体で受け止め身を震わせるジャンバーのポケットに両手を突っ込み、猫背で定番のクリスマスソングが流れる商店街を歩いてる少年がいた。
無精で伸ばしているようにしか見えない長い髪を無造作に後ろで纏め、目がやさぐれた感じに見える。
これが実はデフォという驚きの事実で、決して、やさぐれている訳ではない。
「ちぃ、今日は日本で一番、ズッコンバッコンやってる日だって言うのに、俺はなんで一人でこんなところを歩いているんだぁ?」
そう、今日は12月24日、クリスマス・イブである。商店街もクリスマスカラーで染められ、腕を組んだカップルがあちらこちらでリア充を満喫していた。
失礼、現在進行形でやさぐれてました。
少年の名は北川 雄一という。
高校1年生の雄一が夕日の冷たい空気の中、鮮やかに照らすこの美しい時間に歩いている理由は赤点だった教科の補習を受けていた為である。
「なんで日本人が英語なんて話せないといけないだってーの。グラマー? オッパイが大きいって事でいいじゃねぇーか」
そんな事を呟きながら周りを歩くリア充達にガンを飛ばしつつ歩く雄一はやはりモテなさそうである。
ガンを飛ばして威嚇してるつもりであったが周りに笑われているように感じて目を反らしてしまう。
被害妄想もあるだろうが、The 負け犬である。
いつも暇潰しに読んでいるネット小説を思い出し呟く。
「チート貰って、異世界いきてぇー」
空を見上げて吐き出すようにして言葉を紡ぐ。
そして、言った後、馬鹿な事を呟いたと頭をガリガリと掻き毟る。
「はぁ、馬鹿言ってないで、夕飯の材料を買いに行くか……」
両親はなく、一人暮らしをしている雄一は家事全般を全部自分でしており、見かけによらず自炊をしていた。
せめて、クリスマスらしく鳥料理にするか、と考える少年は一緒にクリスマスを祝う彼女を切実に求めていた。
「やっぱり、小説のように行ってみたいな……」
「なら、行きますぅ? 目の前の扉を開くのですぅ」
自分のぼやきに返事された雄一はビクッとすると周りを見渡す。
すると、驚く事に先程までクリスマスソングなどで煩かった音も消え、周りの色がなくなり白黒の世界になって止まっていた。
色があるのは自分と……目の前の存在感を主張し過ぎの扉であった。
「Welcome トトランタへ? 何がようこそだ、訳が分からねぇ」
どこの風俗店だ、と言いたくなるような看板を扉の横に置いて存在を主張していた。
嫌味か? と問いたくなる看板の英語を見た瞬間、今日の補習を思い出して、若干キョドってしまった雄一。
そのふざけた扉をもう一度見つめ、辺りを見直しても何も変わらず、動く者は自分だけであった。
思わず、伸びる右手の甲を左手で叩き、目の前にある扉は触れちゃ駄目だ! と訴えてくる直感を信じて踏ん張る。
だが、人間とは押すな、と書かれていると押したくなる不条理な生き物。
震える右手が扉を触れようとしてるのを左手で必死に抑える。
「触れるな! その地雷臭のする扉なんかに……」
もう一人の雄一が触っちゃえよ、と囁く。
ちょっと覗くだけなら、と呟いた雄一が扉に触れた瞬間、雄一が心の底から欲したモノと巡り合い、胸を温かくし、そして……
そう、これが始まりの始まりの物語、雄一が1人の男、そして父親として血縁など関係ない絆を結び合う家族と出会う物語の扉が開かれる。
無精で伸ばしているようにしか見えない長い髪を無造作に後ろで纏め、目がやさぐれた感じに見える。
これが実はデフォという驚きの事実で、決して、やさぐれている訳ではない。
「ちぃ、今日は日本で一番、ズッコンバッコンやってる日だって言うのに、俺はなんで一人でこんなところを歩いているんだぁ?」
そう、今日は12月24日、クリスマス・イブである。商店街もクリスマスカラーで染められ、腕を組んだカップルがあちらこちらでリア充を満喫していた。
失礼、現在進行形でやさぐれてました。
少年の名は北川 雄一という。
高校1年生の雄一が夕日の冷たい空気の中、鮮やかに照らすこの美しい時間に歩いている理由は赤点だった教科の補習を受けていた為である。
「なんで日本人が英語なんて話せないといけないだってーの。グラマー? オッパイが大きいって事でいいじゃねぇーか」
そんな事を呟きながら周りを歩くリア充達にガンを飛ばしつつ歩く雄一はやはりモテなさそうである。
ガンを飛ばして威嚇してるつもりであったが周りに笑われているように感じて目を反らしてしまう。
被害妄想もあるだろうが、The 負け犬である。
いつも暇潰しに読んでいるネット小説を思い出し呟く。
「チート貰って、異世界いきてぇー」
空を見上げて吐き出すようにして言葉を紡ぐ。
そして、言った後、馬鹿な事を呟いたと頭をガリガリと掻き毟る。
「はぁ、馬鹿言ってないで、夕飯の材料を買いに行くか……」
両親はなく、一人暮らしをしている雄一は家事全般を全部自分でしており、見かけによらず自炊をしていた。
せめて、クリスマスらしく鳥料理にするか、と考える少年は一緒にクリスマスを祝う彼女を切実に求めていた。
「やっぱり、小説のように行ってみたいな……」
「なら、行きますぅ? 目の前の扉を開くのですぅ」
自分のぼやきに返事された雄一はビクッとすると周りを見渡す。
すると、驚く事に先程までクリスマスソングなどで煩かった音も消え、周りの色がなくなり白黒の世界になって止まっていた。
色があるのは自分と……目の前の存在感を主張し過ぎの扉であった。
「Welcome トトランタへ? 何がようこそだ、訳が分からねぇ」
どこの風俗店だ、と言いたくなるような看板を扉の横に置いて存在を主張していた。
嫌味か? と問いたくなる看板の英語を見た瞬間、今日の補習を思い出して、若干キョドってしまった雄一。
そのふざけた扉をもう一度見つめ、辺りを見直しても何も変わらず、動く者は自分だけであった。
思わず、伸びる右手の甲を左手で叩き、目の前にある扉は触れちゃ駄目だ! と訴えてくる直感を信じて踏ん張る。
だが、人間とは押すな、と書かれていると押したくなる不条理な生き物。
震える右手が扉を触れようとしてるのを左手で必死に抑える。
「触れるな! その地雷臭のする扉なんかに……」
もう一人の雄一が触っちゃえよ、と囁く。
ちょっと覗くだけなら、と呟いた雄一が扉に触れた瞬間、雄一が心の底から欲したモノと巡り合い、胸を温かくし、そして……
そう、これが始まりの始まりの物語、雄一が1人の男、そして父親として血縁など関係ない絆を結び合う家族と出会う物語の扉が開かれる。
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