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7章 DT包囲網!?
198話 ロゼアは苦労人のようです
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「誰だ、許可もなく入ってくる者は!」
ホーラ達が中に入ってくるのに気付いた者達の誰となく叫ぶ。ほとんどの者が異口同音で言ってたので誰と判別するのが面倒だったので、ホーラは気にした様子を見せずに入っていく。
中には20名程の国の中枢を担う者がその場にいた。
ホーラに続くように銀髪の髭の長い男とピンクのお団子頭の少女、そして殿をするようにテツが続いた。
入ってくる面子を見た一部の者が座ってた椅子から立ち上がる。
一様に夢を見てるのかと自分を疑うように目を擦る者すらいた。そうする者は例外なく全てがエルフであった。
「アンタ達が益体もない会議をしてる渦中の国の使者さ」
小馬鹿にするように伝えるホーラ、それを後ろで見てるテツは苦笑いをして見守っていた。
そう言われて、ホーラ達がパラメキ国、もしくはナイファ国の使者である事に気付く。だが、すぐに何故、会議の内容を知られている、と愕然とする者が一番奥にいる一部の者がいた。
「使者といえ、こんな無礼な訪問が許されると思っておるのか! 表にいた者を排除して入ってきたのであろう!」
「アタイ達も正式な手続きで入ろうとしたら、ここの馬鹿な受付嬢がアポなしは帰れって対応してきたさ。只の客じゃない、使者に対する扱いも知らない下の者の責任は誰の責任さ?」
ホーラの言葉を聞いたこの場の面子の一部がある男に視線を向ける。おそらく、その男の娘か、愛人なのであろう。
この会議に人事担当者がいるとは思えないからであった。
「言ってもたいした意味のない相手にそれ以上の問答は時間の無駄だ。さっさと用件を済ませよう」
そう言いつつ、銀髪の髭の長い男はホーラの肩を叩く事で脇に寄らせる。
銀髪の髭の長い男が前に出る。
「私の名は、クルシア・ロゼア。盟友ユウイチ殿の要請を受け、こちらに伺った」
そうロゼアが言うと、雄一の名前に反応する者と「やはりっ!」と短く叫ぶようにしたエルフ達が慌てて、ロゼアの前に行くと平伏する。
初めは雄一の名に驚いた者も身内のエルフ達が目の前のロゼアに平伏するのを見て、更に驚く。
「魔道大臣、い、いきなり使者様に平伏しているのだね……」
「大統領! 貴方は人種ではあるが、国のトップに立つ者としてこの方を知らないのは恥だ。この方は世界に3人しかいない悠久の時を生きるエルダ―エルフの1人。エルフにとっての現人神。崇拝しろとは言わないが、敬意は払いたまえっ!」
そう言われた大統領は椅子から立ち上がり、慌ててその場で頭を下げる。それに倣うように他の者も我先とばかりに立ち上がって頭を下げる。
テツはロゼアを見て、幼い頃に両親に言われていたが、それを実感する前に雄一の下で育ったからイマイチ実感が伴っていなかった。
テツはあの戦争後から、年に1~2回、エルダ―エルフの2人に会いに行っていた。
雄一に問題はないというのは分かり切ってはいたが、本来なら親が教えてくれたはずのエルフとしての知っておかなければならない知識を伝える為である。
特にテツはアルビノである為に普通のエルフと違う点が多少あり、知らないより知っておいたほうがお得という程度の話などがあった。
だから、テツにとってロゼアとは少し頭が固く難しい人ではあるが、優しいおじさんという認識だった為である。
「今日はそんな事をして貰う為に来た訳ではない。用件を単刀直入に言おう。お前達がパラメキ国に侵攻を企んでいた事だ」
そうロゼアが言うと平伏しているエルフはビクッと分かり易い程に体を震わせる。
エルフ達の動きを見て舌打ちする大統領は、すぐに笑みを浮かべながらロゼアに告げる。
「クルシア・ロゼア様。こちらとしては何の事を言われているか、さっぱり分からないのですが?」
そう言ってくる大統領の言葉を受けて、ロゼアはホーラを見つめて頷く。
ホーラは、大統領の下へと歩いていき、分厚い紙の束を大統領の机の上に置くと元の位置に戻る。
大統領とその傍にいた者達は、その書類を凝視して顔中に汗を掻き始める。
「こちらが言いたいのは、何故、火事場泥棒を狙ったのかという事だ。ただ、戦争回避したかったのなら、穏やかでもっと良い手があったはずだ」
ロゼアに平伏しているエルフ達は言い訳もせずに、「申し訳ありません!」と声をあげて額を床に当てる。
汗の掻き過ぎでか分からないが、顔色が悪くなっている大統領は必死に笑顔を作りながらロゼアに言う。
「そういう案もあったというだけで、実行する気など毛頭ありませんでした」
「ほう、先程の返答と変わったな? では、これには見覚えがあるか?」
ロゼアは一枚の封筒をテーブルを滑らせるように放って投げる。
その封筒が大統領の前に届くとそれを持ち上げようとするが、指が震えて上手く掴めないらしく、舌打ちを隠さずしてロゼアを睨むように見る。
「こんなのは、でっち上げ……」
「それで、これがその手紙を渡す時にお前と間者との会話の内容を記載された用紙だ。本当にユウイチ殿の下には優秀な者が揃っている」
最後の用紙をテツに運ばせて受け取らせると目を剥いた大統領が力なく椅子に座る。
脱力してても、目を血走らせて、こちらを睨む。
「こんなのねつ造だ! 私は知らんっ!」
そう叫ぶ大統領に魔道大臣含むエルフ達が立ち上がって、認めない大統領を責める。
その様子に溜息を零すロゼアは、
「私は使者であって、それに対する弁解の場を用意してやるというユウイチ殿の意向を伝えに来たに過ぎん。だから……」
「もう良い。エルフの長よ」
後ろから剣呑な空気を纏う声で呼びかけられたロゼアはビクッとした後、恐れるように後ろを振り向くと短く悲鳴をあげる。
「やっと、ダーリンに行くように言われた意味が良く分かったのじゃ。どうもここの頭は、息を吐くように嘘を吐けるようじゃ」
後ろでは、目が据わったピンクの団子頭の少女の姿があった。その少女を自由にさせるのを恐れたロゼアは慌てて止めようとする。
だが、ロゼアを押し退けて前に出ようとするピンクの団子頭の少女に縋るようにして再び、止める努力を試みる。
「リューリカ様! もう少しご辛抱してください。きっと彼も心の整理をしておるところのはずです」
「自分でも無理があると思う事を口にするではない。わらわは、嘘を吐いてるかどうか匂いで分かる。あの者は正直に話す気などないわ」
ロゼアは自分では止められないと判断してホーラとテツに目を向ける。
ホーラは知らないとばかりに明後日に視線を逃がし、テツは困った顔をしながら笑うのみでアテにできない事を知り、項垂れる。
リューリカはロゼアを振り切ってテーブルの上に飛び乗ると大統領達を睥睨する。
「わらわの命令じゃ。黙って頷いて、呼び出しに応じよ」
いつもの軽い感じの話し方ではなく、王者の風格を感じさせる声に傍で聞いていたホーラ達3人ですら背筋が伸びる。
言われてる大統領達はその比ではなく、ガチガチに固まって浅い呼吸を繰り返している。
「ほぅ、この状況でも言い逃れる方法を考えておるのか。ある意味、あっぱれじゃ。じゃがな……」
リューリカは前屈みになると体に炎を纏い始め、瞳が赤く輝き始める。
それを見たロゼア達が、ヤバい! と叫ぶと地面に伏せて頭を守る。
ロゼア達の行動を見た側近達はどうしたらいいかうろたえ辺りを見渡す。
「わらわは、お前に否という解答は与えておらん!」
炎が生む陽炎に姿がぼやけたリューリカは急激に体を大きくしていき、足下のテーブルを破壊する。
リューリカを包む炎が激しく明滅したと思ったら、そこには頭が3つある巨大な犬の姿になったリューリカが現れる。
目の前に現れたリューリカを見た魔道大臣が震える声で声を洩らす。
「け、ケルベロス……火の精霊獣さ、ま……」
その声が聞こえた者は一様に震え出し、頭を垂れて平伏す。
トトランタに住む者で精霊と精霊獣の話は子供の頃から聞かされて育っている。そんな存在が目の前にいたら、大抵の者はこうなる。
道理でエルダ―エルフのロゼアが下手に出てたのが身を持って知った側近達。
「はぁ、本当はちゃんと言葉で説得したかったのだが、これで分かったであろう。お主達が敵に廻そうとしてた相手がどういう存在かは?」
シキル共和国でも雄一の事は調べていたが、ここまで凄いとは思ってはなかったのはリホウ調べで分かっていた。
まだ威嚇を続けるリューリカの視線の先の大統領は失禁して白目を剥いて気絶していた。
「では、後日、日取りを伝える。それに応じてくれる事を祈っている。お前達の為にな」
そうカッコ良く決めたロゼアであるが、目の前にいるリューリカに下手に出て、「リューリカ様、そろそろお怒りを鎮めてください」と告げているのが台無しである。
だが、他の者達もそんな事を気にする余裕など一切ない。このまま暴れられたらとヒヤヒヤしていた。
そんな中、救いの神が現れる。
「いつまでキャンキャンやってるさ? ユウに報告して欲しい?」
呆れた顔をしたホーラが後ろから告げる。
するとリューリカは尻尾を股に挟むようにすると再び、陽炎を生み、体が小さくなっていく。
陽炎が消えていつものリューリカに戻るとホーラに飛び付く。
「わらわが悪かった。ダーリンにはリューリカは頑張ったと、しかと伝えて欲しいのじゃ」
「どうしようかな~」
と、惚けるホーラに縋るリューリカの2人は一緒にこの部屋から退出していく。
それを見つめながら、振り返ってその場にいる人にペコリと頭を下げるとテツも2人を追いかける。
最後に疲れた顔をしたロゼアが、「では、後日に……」と告げると最後に遅れてこの場を後にする。
ロゼアはリューリカ達の背中を見つめて心に戒める。
次に雄一に頼み事されても返事する前に行く人選を聞いてから返事をしようと……
厄介なのはミラーだけで充分と項垂れながら、歩き続けた。
ホーラ達が中に入ってくるのに気付いた者達の誰となく叫ぶ。ほとんどの者が異口同音で言ってたので誰と判別するのが面倒だったので、ホーラは気にした様子を見せずに入っていく。
中には20名程の国の中枢を担う者がその場にいた。
ホーラに続くように銀髪の髭の長い男とピンクのお団子頭の少女、そして殿をするようにテツが続いた。
入ってくる面子を見た一部の者が座ってた椅子から立ち上がる。
一様に夢を見てるのかと自分を疑うように目を擦る者すらいた。そうする者は例外なく全てがエルフであった。
「アンタ達が益体もない会議をしてる渦中の国の使者さ」
小馬鹿にするように伝えるホーラ、それを後ろで見てるテツは苦笑いをして見守っていた。
そう言われて、ホーラ達がパラメキ国、もしくはナイファ国の使者である事に気付く。だが、すぐに何故、会議の内容を知られている、と愕然とする者が一番奥にいる一部の者がいた。
「使者といえ、こんな無礼な訪問が許されると思っておるのか! 表にいた者を排除して入ってきたのであろう!」
「アタイ達も正式な手続きで入ろうとしたら、ここの馬鹿な受付嬢がアポなしは帰れって対応してきたさ。只の客じゃない、使者に対する扱いも知らない下の者の責任は誰の責任さ?」
ホーラの言葉を聞いたこの場の面子の一部がある男に視線を向ける。おそらく、その男の娘か、愛人なのであろう。
この会議に人事担当者がいるとは思えないからであった。
「言ってもたいした意味のない相手にそれ以上の問答は時間の無駄だ。さっさと用件を済ませよう」
そう言いつつ、銀髪の髭の長い男はホーラの肩を叩く事で脇に寄らせる。
銀髪の髭の長い男が前に出る。
「私の名は、クルシア・ロゼア。盟友ユウイチ殿の要請を受け、こちらに伺った」
そうロゼアが言うと、雄一の名前に反応する者と「やはりっ!」と短く叫ぶようにしたエルフ達が慌てて、ロゼアの前に行くと平伏する。
初めは雄一の名に驚いた者も身内のエルフ達が目の前のロゼアに平伏するのを見て、更に驚く。
「魔道大臣、い、いきなり使者様に平伏しているのだね……」
「大統領! 貴方は人種ではあるが、国のトップに立つ者としてこの方を知らないのは恥だ。この方は世界に3人しかいない悠久の時を生きるエルダ―エルフの1人。エルフにとっての現人神。崇拝しろとは言わないが、敬意は払いたまえっ!」
そう言われた大統領は椅子から立ち上がり、慌ててその場で頭を下げる。それに倣うように他の者も我先とばかりに立ち上がって頭を下げる。
テツはロゼアを見て、幼い頃に両親に言われていたが、それを実感する前に雄一の下で育ったからイマイチ実感が伴っていなかった。
テツはあの戦争後から、年に1~2回、エルダ―エルフの2人に会いに行っていた。
雄一に問題はないというのは分かり切ってはいたが、本来なら親が教えてくれたはずのエルフとしての知っておかなければならない知識を伝える為である。
特にテツはアルビノである為に普通のエルフと違う点が多少あり、知らないより知っておいたほうがお得という程度の話などがあった。
だから、テツにとってロゼアとは少し頭が固く難しい人ではあるが、優しいおじさんという認識だった為である。
「今日はそんな事をして貰う為に来た訳ではない。用件を単刀直入に言おう。お前達がパラメキ国に侵攻を企んでいた事だ」
そうロゼアが言うと平伏しているエルフはビクッと分かり易い程に体を震わせる。
エルフ達の動きを見て舌打ちする大統領は、すぐに笑みを浮かべながらロゼアに告げる。
「クルシア・ロゼア様。こちらとしては何の事を言われているか、さっぱり分からないのですが?」
そう言ってくる大統領の言葉を受けて、ロゼアはホーラを見つめて頷く。
ホーラは、大統領の下へと歩いていき、分厚い紙の束を大統領の机の上に置くと元の位置に戻る。
大統領とその傍にいた者達は、その書類を凝視して顔中に汗を掻き始める。
「こちらが言いたいのは、何故、火事場泥棒を狙ったのかという事だ。ただ、戦争回避したかったのなら、穏やかでもっと良い手があったはずだ」
ロゼアに平伏しているエルフ達は言い訳もせずに、「申し訳ありません!」と声をあげて額を床に当てる。
汗の掻き過ぎでか分からないが、顔色が悪くなっている大統領は必死に笑顔を作りながらロゼアに言う。
「そういう案もあったというだけで、実行する気など毛頭ありませんでした」
「ほう、先程の返答と変わったな? では、これには見覚えがあるか?」
ロゼアは一枚の封筒をテーブルを滑らせるように放って投げる。
その封筒が大統領の前に届くとそれを持ち上げようとするが、指が震えて上手く掴めないらしく、舌打ちを隠さずしてロゼアを睨むように見る。
「こんなのは、でっち上げ……」
「それで、これがその手紙を渡す時にお前と間者との会話の内容を記載された用紙だ。本当にユウイチ殿の下には優秀な者が揃っている」
最後の用紙をテツに運ばせて受け取らせると目を剥いた大統領が力なく椅子に座る。
脱力してても、目を血走らせて、こちらを睨む。
「こんなのねつ造だ! 私は知らんっ!」
そう叫ぶ大統領に魔道大臣含むエルフ達が立ち上がって、認めない大統領を責める。
その様子に溜息を零すロゼアは、
「私は使者であって、それに対する弁解の場を用意してやるというユウイチ殿の意向を伝えに来たに過ぎん。だから……」
「もう良い。エルフの長よ」
後ろから剣呑な空気を纏う声で呼びかけられたロゼアはビクッとした後、恐れるように後ろを振り向くと短く悲鳴をあげる。
「やっと、ダーリンに行くように言われた意味が良く分かったのじゃ。どうもここの頭は、息を吐くように嘘を吐けるようじゃ」
後ろでは、目が据わったピンクの団子頭の少女の姿があった。その少女を自由にさせるのを恐れたロゼアは慌てて止めようとする。
だが、ロゼアを押し退けて前に出ようとするピンクの団子頭の少女に縋るようにして再び、止める努力を試みる。
「リューリカ様! もう少しご辛抱してください。きっと彼も心の整理をしておるところのはずです」
「自分でも無理があると思う事を口にするではない。わらわは、嘘を吐いてるかどうか匂いで分かる。あの者は正直に話す気などないわ」
ロゼアは自分では止められないと判断してホーラとテツに目を向ける。
ホーラは知らないとばかりに明後日に視線を逃がし、テツは困った顔をしながら笑うのみでアテにできない事を知り、項垂れる。
リューリカはロゼアを振り切ってテーブルの上に飛び乗ると大統領達を睥睨する。
「わらわの命令じゃ。黙って頷いて、呼び出しに応じよ」
いつもの軽い感じの話し方ではなく、王者の風格を感じさせる声に傍で聞いていたホーラ達3人ですら背筋が伸びる。
言われてる大統領達はその比ではなく、ガチガチに固まって浅い呼吸を繰り返している。
「ほぅ、この状況でも言い逃れる方法を考えておるのか。ある意味、あっぱれじゃ。じゃがな……」
リューリカは前屈みになると体に炎を纏い始め、瞳が赤く輝き始める。
それを見たロゼア達が、ヤバい! と叫ぶと地面に伏せて頭を守る。
ロゼア達の行動を見た側近達はどうしたらいいかうろたえ辺りを見渡す。
「わらわは、お前に否という解答は与えておらん!」
炎が生む陽炎に姿がぼやけたリューリカは急激に体を大きくしていき、足下のテーブルを破壊する。
リューリカを包む炎が激しく明滅したと思ったら、そこには頭が3つある巨大な犬の姿になったリューリカが現れる。
目の前に現れたリューリカを見た魔道大臣が震える声で声を洩らす。
「け、ケルベロス……火の精霊獣さ、ま……」
その声が聞こえた者は一様に震え出し、頭を垂れて平伏す。
トトランタに住む者で精霊と精霊獣の話は子供の頃から聞かされて育っている。そんな存在が目の前にいたら、大抵の者はこうなる。
道理でエルダ―エルフのロゼアが下手に出てたのが身を持って知った側近達。
「はぁ、本当はちゃんと言葉で説得したかったのだが、これで分かったであろう。お主達が敵に廻そうとしてた相手がどういう存在かは?」
シキル共和国でも雄一の事は調べていたが、ここまで凄いとは思ってはなかったのはリホウ調べで分かっていた。
まだ威嚇を続けるリューリカの視線の先の大統領は失禁して白目を剥いて気絶していた。
「では、後日、日取りを伝える。それに応じてくれる事を祈っている。お前達の為にな」
そうカッコ良く決めたロゼアであるが、目の前にいるリューリカに下手に出て、「リューリカ様、そろそろお怒りを鎮めてください」と告げているのが台無しである。
だが、他の者達もそんな事を気にする余裕など一切ない。このまま暴れられたらとヒヤヒヤしていた。
そんな中、救いの神が現れる。
「いつまでキャンキャンやってるさ? ユウに報告して欲しい?」
呆れた顔をしたホーラが後ろから告げる。
するとリューリカは尻尾を股に挟むようにすると再び、陽炎を生み、体が小さくなっていく。
陽炎が消えていつものリューリカに戻るとホーラに飛び付く。
「わらわが悪かった。ダーリンにはリューリカは頑張ったと、しかと伝えて欲しいのじゃ」
「どうしようかな~」
と、惚けるホーラに縋るリューリカの2人は一緒にこの部屋から退出していく。
それを見つめながら、振り返ってその場にいる人にペコリと頭を下げるとテツも2人を追いかける。
最後に疲れた顔をしたロゼアが、「では、後日に……」と告げると最後に遅れてこの場を後にする。
ロゼアはリューリカ達の背中を見つめて心に戒める。
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