to be Continued  ~ここはゲームか異世界か~

秋乃ヒダマリ

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1章 秋山とソレガシ

プロローグ1

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 ――規定出血量超過、生存レベル低下確認。




 それは、声ではなく、音にもならない、誰にも聞こえることのない周波。


 一人の少年の人生が今、終わりを迎えようとしていた。


 少年の死は、生み出された時からの規定事項であり、特別なものではない。
 そんな少年の、ただの数秒間の死に際が、今であった――



 腹部から止めどなく流れ出る血液と、破裂し飛び出した臓器で辺り一面には直視出来ない惨状が広がっている。
 ここは危険な森の中、普段から人が通ることは滅多になく、少年が助かる可能性はゼロに等しい。
 そんな森の中にある一本の木の幹に背中を預け、少年は死を待ってる。


 少年は、希望を持たない――希望の持ち方を知らない


 仮に、運良く人が通ったとしても、その人が治療魔法・・・・を使える可能性はゼロに等しいだろう。それでも、もし…仮に、運良く治療魔法を使える人が通ったとして、少年の傷を癒すには最低でも上級魔法・・・・以上は必要なのだ。一万人に一人しかいないと言われる治療魔法の使い手の中で、上級魔法以上が使える者は五%にも満たない。

 そんな途方もない確率をも凌駕して、上級魔法の使い手がここに現れたとすれば、少年には僅かながらの希望が残るだろうか。


――意識レベル低下、処理機能起動。


 答えは否だった。なぜならば、少年は只の奴隷であり救う価値のない存在なのだから。


 少しずつ、確実に薄れゆく意識の中、少年は微かに笑みを浮かべる。
 それはまるで、死ぬことが幸せであるかのような、暖かく自然な微笑み。少年が生きてきた十二年間で一番の表情であった。


 ――保持不能確認、《死》を実行しま…―…



 死が訪れようとしたコンマ数秒の刹那的な時間、希望を持たない少年の脳に、あるはずのない思考が働いた。


 一度だけでも……自由にこの世界を歩いてみたかった、と。



 その、声にならない願いと共に、木々に包まれた少年――”十三億七千百十番”は……




 ――生命活動停止、《死》に該当。死亡格に…―…


 少年は……死んだ。





 ――Errorエラー検出 コードZSOⅡ  Rebootリブートを開始しま…―……





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