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少年期 蒼き肌の女
蒼き肌の女 その名は玲
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馬に乗って駆けていく、並みの大人よりも大きく五尺を超えて成長し続けている少年であった。溢れるばかりに生気を放ち荒れ狂うように凄んで、赤黒い瘴気に変質させながら、荒んでいた。二つの川がぶつかるようにして流れを造り、一帯に溢れるように水が溢れていた。
少年は、水を見ると、服を脱ぎ棄てて、そのまま飛び込んでいった。
「ぷはぁッ」
顔を出すと、泳ぎ始めていった。力強くぐんぐんと泳いでいく。水をバシャバシャ飛沫をあげるように進んでいって、しなやかに鍛え上げられた筋肉の躍動しながらも、凄まじいスピードで泳ぎだしていった。荒ぶる魂が流水に祓われるように、少しづつ赤黒い瘴気が祓われ、水の流れを乱さぬようにして、白き生気を放って波を立てず進んでいった。
浅瀬に出て、葦の原を抜ける頃から、歌声が流れて来た。もの哀しく、弦に弓を当てたような調べの中に、あたしを欲しいと言うのかと、繰り返すように流れていた。
一丈(3メートル)を超える葦が、視界を遮り、調べと歌だけが川の流れに響いていた。
河内の湖は、生駒より流れる河川が、少しづつ湖を埋めながら複雑な水路を造り、水郷五里には、どこからか判らぬ河内湖が広がる、水の滸りを造り上げていた。仁徳期に行われた堀江掘削、和気清麻呂による、平野川分流。坂田金時による、上町台地の掘削による工事によって、奈良からの流路を最終的に西海大和川を拓いて繋ぐことで、大きく変わっていった。河内湖の水量が減って、干拓が進み、水田地帯を築くことで大きく河内の生産性が向上し、畿内源氏一族の頭領である摂津多田源氏と河内源氏が覇を争うようになったのである。上町台地一帯を領する大江御厨を惣官する嵯峨源氏渡辺党も、河内から京洛への水運を廻って争う状況でもあり、非常に多くの小競り合いが行われていた。
葦の原を抜けると、四丈(12メートル)ほどの川船が一艘止まっていた。
謡と調べが、響く様に流れていて、誘われるように近づいていくと、一人の女が胡弓を抱いて調べを奏でていた。
流れるような黒髪が艶やかに流れ、練り絹のようにしなやかな肌は蒼く、大きな胸乳にしなやかに絞り込んだ腰、溢れる様に女を描く豊臀、伸びやかに流れる美脚を含めて肌を晒しながら、袿を羽織って僅かに胸乳の先が隠れていた。
「なんか哀しいけど美しいね」
調べを弾く弓の動きを止めて、
「ありがたいのぉ。葦原を抜けるとはな、泳いで来たのかや」
「うん。岸上がったら、歌が聞こえたから。ここで何をしてたの」
「女となっておった」
「女ってなるものなの」
不思議そうに少年が訊くと、
「ほほほ、そうじゃな。昨夜は、妾を護ってくれる者達に抱かれておったのよ」
「抱かれることが女になることなの、、、くしゅん」
少し、風が吹いて来て、少年は、咳き込んだ
「夏も盆を二十日は過ぎておるからの、濡れたままはいかぬの」
川船の外から、声をかけた少年に応えながら、少年の濡れた身体を川船に引き込むように乗せて、手拭で拭き始めて言った。
少しジタバタする少年を、座ったまま、そのまま押し倒すように投げて、腕を脚で固めて動けなくして拭き始めていた。
「ほほほ、ジタバタするでない、動きすぎると骨が折れようぞ」
少し、大人しくなった少年を拭きあげた。
「お前、強いな。俺と角力で仕合わないか」
少年は、固められた腕をさするようにしながら言った。
女は、
「仕合うか、妾は、渡辺党が武士の玲じゃが、あやかしでもあるが良いのか」
武士は、まつろわぬあやかしを倒して名を上げた、豪勇豪傑が、まつろわぬあやかしの長、酒呑童子を大江山に倒した。ここに、日ノ本が武士は、あやかしを自分の家人として、あやかしを一天万乗の大君が下で纏め上げたのである。
このため、武士が、あやかしに負けるは、恥とされていた。
「俺は、清和源氏が流れ、河内源氏が頭領、為義が八男の八郎じゃ。強い奴と戦って、強くなりたい。だから頼む」
屋形の板間に額を擦るように、平伏して頼み込んで来た。玲は、
「妾は構わぬがな、武士が仕合っては、負けた方は相手のモノとなろう。良いのか、八郎」
「いいぞ、どうせ、親父や兄貴に嫌われたんだ。負けたらお前のモノになる」
「返さぬぞ、八郎」
「いい。いつか必ず、お前より強くなって、お前を俺のモノにする」
それを聞いて、玲は楽しそうに笑った。
「ほほほ。今のそなたでは、勝てぬぞ、八郎」
「なんの、角力ならば、負けんッ」
玲は、すっと肩に掛けていただけの袿の袖を通して、下帯を穿き、帯を結びあげて、川船から舞うように飛び降りて、河原に降り立って言った。
「覚悟があらば、参れ」
その言葉に、平伏していた少年は、飛び出すようにして降り立ち、そのまま肩口より立ち合い右肩より右腕を押し出すように、凄まじい勢いで張り手を叩き込んでいった。
ふわっと、身体が重さが無くなったように宙に浮いて、重さを思い出したかのように背中から河原に叩き落とされた。
「うッ。ぐぅっ」
全身に、痺れる様に痛みが響く中、跳び起きる様にして、
「まだまだぁッ」
そのまま玲へと飛び込んでいった、今度は、肩口からそのまま半身に叩き込むように突進すると、右足を払われるように、玲の左足が上から下へ、八郎の膝へ蹴り込んでいくと、右足を痛める様にして転がっていった。
繰り返し、繰り返し、玲へ飛び込むようにして、足を払われ、小手を返され、投げられていった。河原の石に背中や肩をぶつけながら、受け身を取りつつ、必死で八郎が向かっていく。一刻ほども続いたのであろうか、八郎は汗と土にまみれながら、玲は汗をかいているものの、ほとんど動くことなく、八郎をあしらっていた。
玲は、
「八郎、妾は渡辺党が開祖、綱が血族にして三代弼が霊代ぞ。そなたのような子供には、まだ負けはせぬ」
そう言って、起きようとする綱を諫めたが、
「ふんッ。まだだぁッ」
気合いを入れて、生気の揺らめきを、白き闘気に換えて溢れさせて、八郎は全身に内気を纏いあげて、立ち上がって来る。
「ほぉ。見事な気の巡りよな。ならば、来い」
白き揺らめきが、蒼き肌に浮かび、纏いあげた闘気が、白き湯気のように纏った。
互いに纏いあげた、闘気が触れあって荒ぶるように、八郎は飛び込むように玲の帯を掴もうとする右手首を左手で抑えるように流して、手首を返して、八郎の身体が時計回りに回った。一回転するように八郎は、自分でひねって、爪先で地を掴むように蹴り込んで、玲への間合いを詰めて、飛び込んだ。八郎が玲の左脇腹章門へ掌底を放とうとして、玲の左肘がそのまま、八郎の後頭部へ叩き込まれて、八郎の意識を狩り倒した。
倒した玲の方が、慌てて駆け寄って、八郎が無事であったのを確認するようにして、ほっと溜息を吐きながら、
「さすが河内の暴れん坊、元服もせぬのに、凄まじき男じゃ」
「御方様」
「柊か、大事ない」
葦原の中から声がして、飛び出すように体長六尺(180センチ)の狼が現れたが、玲に近づくにつれて、狼の耳をし尻尾を持つ女の姿となって、玲の側に控えた。役小角の流れを組み、愛宕権現に仕える修験者の頭、柊であった。
「柊、一年もすれば、流石に角力では勝てぬであろうな」
「御方様、、、」
「ほほほ。まあ良い、夕餉の支度をいたせ。米を一升炊いておくが良い」
「はい」
川船の後ろに造られた、御厨でかんてきに鍋をかけて、芋と猪を煮込み、米を炊き始めた。
少年は、水を見ると、服を脱ぎ棄てて、そのまま飛び込んでいった。
「ぷはぁッ」
顔を出すと、泳ぎ始めていった。力強くぐんぐんと泳いでいく。水をバシャバシャ飛沫をあげるように進んでいって、しなやかに鍛え上げられた筋肉の躍動しながらも、凄まじいスピードで泳ぎだしていった。荒ぶる魂が流水に祓われるように、少しづつ赤黒い瘴気が祓われ、水の流れを乱さぬようにして、白き生気を放って波を立てず進んでいった。
浅瀬に出て、葦の原を抜ける頃から、歌声が流れて来た。もの哀しく、弦に弓を当てたような調べの中に、あたしを欲しいと言うのかと、繰り返すように流れていた。
一丈(3メートル)を超える葦が、視界を遮り、調べと歌だけが川の流れに響いていた。
河内の湖は、生駒より流れる河川が、少しづつ湖を埋めながら複雑な水路を造り、水郷五里には、どこからか判らぬ河内湖が広がる、水の滸りを造り上げていた。仁徳期に行われた堀江掘削、和気清麻呂による、平野川分流。坂田金時による、上町台地の掘削による工事によって、奈良からの流路を最終的に西海大和川を拓いて繋ぐことで、大きく変わっていった。河内湖の水量が減って、干拓が進み、水田地帯を築くことで大きく河内の生産性が向上し、畿内源氏一族の頭領である摂津多田源氏と河内源氏が覇を争うようになったのである。上町台地一帯を領する大江御厨を惣官する嵯峨源氏渡辺党も、河内から京洛への水運を廻って争う状況でもあり、非常に多くの小競り合いが行われていた。
葦の原を抜けると、四丈(12メートル)ほどの川船が一艘止まっていた。
謡と調べが、響く様に流れていて、誘われるように近づいていくと、一人の女が胡弓を抱いて調べを奏でていた。
流れるような黒髪が艶やかに流れ、練り絹のようにしなやかな肌は蒼く、大きな胸乳にしなやかに絞り込んだ腰、溢れる様に女を描く豊臀、伸びやかに流れる美脚を含めて肌を晒しながら、袿を羽織って僅かに胸乳の先が隠れていた。
「なんか哀しいけど美しいね」
調べを弾く弓の動きを止めて、
「ありがたいのぉ。葦原を抜けるとはな、泳いで来たのかや」
「うん。岸上がったら、歌が聞こえたから。ここで何をしてたの」
「女となっておった」
「女ってなるものなの」
不思議そうに少年が訊くと、
「ほほほ、そうじゃな。昨夜は、妾を護ってくれる者達に抱かれておったのよ」
「抱かれることが女になることなの、、、くしゅん」
少し、風が吹いて来て、少年は、咳き込んだ
「夏も盆を二十日は過ぎておるからの、濡れたままはいかぬの」
川船の外から、声をかけた少年に応えながら、少年の濡れた身体を川船に引き込むように乗せて、手拭で拭き始めて言った。
少しジタバタする少年を、座ったまま、そのまま押し倒すように投げて、腕を脚で固めて動けなくして拭き始めていた。
「ほほほ、ジタバタするでない、動きすぎると骨が折れようぞ」
少し、大人しくなった少年を拭きあげた。
「お前、強いな。俺と角力で仕合わないか」
少年は、固められた腕をさするようにしながら言った。
女は、
「仕合うか、妾は、渡辺党が武士の玲じゃが、あやかしでもあるが良いのか」
武士は、まつろわぬあやかしを倒して名を上げた、豪勇豪傑が、まつろわぬあやかしの長、酒呑童子を大江山に倒した。ここに、日ノ本が武士は、あやかしを自分の家人として、あやかしを一天万乗の大君が下で纏め上げたのである。
このため、武士が、あやかしに負けるは、恥とされていた。
「俺は、清和源氏が流れ、河内源氏が頭領、為義が八男の八郎じゃ。強い奴と戦って、強くなりたい。だから頼む」
屋形の板間に額を擦るように、平伏して頼み込んで来た。玲は、
「妾は構わぬがな、武士が仕合っては、負けた方は相手のモノとなろう。良いのか、八郎」
「いいぞ、どうせ、親父や兄貴に嫌われたんだ。負けたらお前のモノになる」
「返さぬぞ、八郎」
「いい。いつか必ず、お前より強くなって、お前を俺のモノにする」
それを聞いて、玲は楽しそうに笑った。
「ほほほ。今のそなたでは、勝てぬぞ、八郎」
「なんの、角力ならば、負けんッ」
玲は、すっと肩に掛けていただけの袿の袖を通して、下帯を穿き、帯を結びあげて、川船から舞うように飛び降りて、河原に降り立って言った。
「覚悟があらば、参れ」
その言葉に、平伏していた少年は、飛び出すようにして降り立ち、そのまま肩口より立ち合い右肩より右腕を押し出すように、凄まじい勢いで張り手を叩き込んでいった。
ふわっと、身体が重さが無くなったように宙に浮いて、重さを思い出したかのように背中から河原に叩き落とされた。
「うッ。ぐぅっ」
全身に、痺れる様に痛みが響く中、跳び起きる様にして、
「まだまだぁッ」
そのまま玲へと飛び込んでいった、今度は、肩口からそのまま半身に叩き込むように突進すると、右足を払われるように、玲の左足が上から下へ、八郎の膝へ蹴り込んでいくと、右足を痛める様にして転がっていった。
繰り返し、繰り返し、玲へ飛び込むようにして、足を払われ、小手を返され、投げられていった。河原の石に背中や肩をぶつけながら、受け身を取りつつ、必死で八郎が向かっていく。一刻ほども続いたのであろうか、八郎は汗と土にまみれながら、玲は汗をかいているものの、ほとんど動くことなく、八郎をあしらっていた。
玲は、
「八郎、妾は渡辺党が開祖、綱が血族にして三代弼が霊代ぞ。そなたのような子供には、まだ負けはせぬ」
そう言って、起きようとする綱を諫めたが、
「ふんッ。まだだぁッ」
気合いを入れて、生気の揺らめきを、白き闘気に換えて溢れさせて、八郎は全身に内気を纏いあげて、立ち上がって来る。
「ほぉ。見事な気の巡りよな。ならば、来い」
白き揺らめきが、蒼き肌に浮かび、纏いあげた闘気が、白き湯気のように纏った。
互いに纏いあげた、闘気が触れあって荒ぶるように、八郎は飛び込むように玲の帯を掴もうとする右手首を左手で抑えるように流して、手首を返して、八郎の身体が時計回りに回った。一回転するように八郎は、自分でひねって、爪先で地を掴むように蹴り込んで、玲への間合いを詰めて、飛び込んだ。八郎が玲の左脇腹章門へ掌底を放とうとして、玲の左肘がそのまま、八郎の後頭部へ叩き込まれて、八郎の意識を狩り倒した。
倒した玲の方が、慌てて駆け寄って、八郎が無事であったのを確認するようにして、ほっと溜息を吐きながら、
「さすが河内の暴れん坊、元服もせぬのに、凄まじき男じゃ」
「御方様」
「柊か、大事ない」
葦原の中から声がして、飛び出すように体長六尺(180センチ)の狼が現れたが、玲に近づくにつれて、狼の耳をし尻尾を持つ女の姿となって、玲の側に控えた。役小角の流れを組み、愛宕権現に仕える修験者の頭、柊であった。
「柊、一年もすれば、流石に角力では勝てぬであろうな」
「御方様、、、」
「ほほほ。まあ良い、夕餉の支度をいたせ。米を一升炊いておくが良い」
「はい」
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