歴史小説 歴史以前の縄文文明

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不都合な真実

不都合な真実・06 捕捉 <<神社による集合教育プログラムの浸透>>

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 神社や寺は、各地域における、集会の場であり、教育の現場でもあった。

 神社の系列化は、そのまま神仏習合の流れを呼び、習合の結果として室町期には、世界の神々を習合して「七福神」が生まれている。

 日ノ本は、すべての神に敬意を表し、受け入れることで、習合の流れを築いていった。この流れに、組み入れられたのが、7世紀頃に唐から日本へ伝来した景教であり、キリスト教の流れである。日本では、キリストが渡来したとの伝承もあり、失われた十部族の流れに日本人がいるとの話もあり、大陸からは多くの亡命者が、日本に帰化したのは事実であるが、帰化する前にどのような経緯で日本に来たかは、伝承に封印されたようなものである。

 日ノ本の教育プログラムは、公地公民制の浸透によって、日本国のの首長を天皇陛下に一元化する流れでもあった。日本国内から「祀ろわぬ民」が消えて、「祀ろう民」となることで、日本国の形が築かれていったのである。

 「磐井の乱」は527年の出来事であるが、筑紫ヤマトの叛乱と鎮圧であり、手白香陛下の御代に、日本国の再統一が完了し、諸国に国府が築かれていった。国府の建設は、大規模な土木治水事業による墾田開発、土木治水事業による大道建設を伴い、総延長6300kmに及び、日本国支配の確立を示す巨大事業として実施された。

 「風土記」は、地方から中央への報告書であり、地誌編纂の結果でもある。毎年の編纂ではないが、定期的に報告をあげることで、日本の国家支配を充実させていったのである。

 神社を国単位で序列を作ることで、支配体制の確立を図り、氏神氏子という一種の家族関係そのものを、国家体制に組み入れて、日ノ本全体を皇室を長とする部族社会として確立した。地縁血縁を基本とする、縄文期に形成された日本の慣習そのものを、日本国として継承したことで、日本征覇を達成したのである。氏神氏子の組み入れと序列化は、そのまま権威の序列化であり、神社での集合教育による、統治体制の確立となった。
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