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不都合な真実

不都合な真実・06 後編 <<漢字を活用した、国家による、教育プログラム>>

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<<漢字を活用した、国家による、教育プログラム>>



 神代文字というモノがあり、日本各地には、刺青ハジチを含めた文様による記録方法がある。

 縄文期に現れる、火焔式土器は、文様による記録であったと推定される。

 日本各地に残る、神代文字も、多くは文様による記録であったと、推定することができる。

 イロコイ連邦とアメリカ政府の間で、Wampumという条約が結ばれていて、条約は文字ではなく文様で記録されている。

 氷河期が終焉を迎え、暖かくなっていく中で、北上していった人々が、ベーリング海峡を渡って、南下していったのは、縄文期であったと伝えられている。7300年前の鬼界カルデラ大噴火によって、住めなくなった南西諸島から旅だって、太平洋島嶼地域に住まう人々となったのも、縄文期の人々であったとされる。

 こういった文様や環状列石といった記録方法は、現在の日本国内には、ほとんど残っていない。これは、天平期に始まる、日本国教育体制の確立結果なのである。

 第二次世界大戦後、日本語を潰して、ローマ字に移行させようとした動きがあった。日本の識字率の高さが証明されて、動きそのものは封印されたが、これは天平期に日本政府が日本全国で実施した、支配体制の確立方法と同じであった。

 万葉仮名を生み出し、「漢字」という文様が持つ意味を、日本国内に普及させることで、日本各地に芽生えていた、文字文化や文様文化を、徹底的に塗りつぶし「封印」するために、編纂されたのが「風土記」なのである。

 「風土記」は、「地誌」であり、土地の伝承を記録した「地方史」でもあった。地方伝承や記録は、「風土記」に記載されることで、地域の文様や文字での伝承を封印していったのである。「祀ろう民」となった「祀ろわぬ民」の記録を、「風土記」の中へと封印し、「漢字」というあたらしい海外の文字で塗りつぶすことで、地域の「祀り」そのものを、日本国の文化として継承し、封印していったのである。

 「風土記」は、最初から「風土記」として報告されたモノではなく、「地誌」を記録し「伝承」を記録して、中央へ「漢字」で記述して報告する報告書だったのである。

 「風土記」は、地名が持つ意味、産物、土地の状態、地名の起源、伝承されている異聞。

 各地の地方色を、風土記という形で残すことで、地方そのものを中央の文化に組み入れ、日本国の支配体制に組み込んでいくのが、「風土記」が持つ戦略的な意味合いであった。

 「国府」が置かれ、「風土記」が編纂されることで、地方の歴史は、日本国内の地方史という形になり、中央に対して「祀ろう民」となったことを証明する報告書であったのである。

 一例として常陸は日立であり、日が昇る国として記録され、日本の東は海であることを確定させ、東の外洋は海が水平線の果てまで続いていると記録されたのである。西は、三韓征伐の先であり、任那より先にも国がある。十三湊とさみなとから北上すると、竜飛半島に出て、岬に出ると、そこから北へ道が無い。太宰治は、竜飛をして、本州の極北と呼び、ここより先に道は無いと言ったという。しかしながら、竜飛の海を越えれば、大地が連なり、北に島嶼が連なるとは知られてはいて、海を越えた北にも大地が連って陸奥なのである。日ノ本の南は、薩摩ではあるが、薩摩の南に島が並び連なることは知られており、南西諸島を含めての薩摩である。

 国府を起点に、国を征して、日ノ本となす。

 日ノ本の民として「祀ろう民」となるには、国史を知ることが基本であり、天平期には「古事記」「日本書紀」という形で、国史が編纂されている。

 万葉仮名の形で、広く民草にまで、「漢字」を教えるために、国分寺国分尼寺に寺僧を置いて、人々に教えたのである。「漢字」を「仮名文字」として教え、「文様」に意味合いを持たせ、「文字」としても「文様」としても浸透させていったのである。漢字を伝え教えることで、一兵卒の歌すらも、記録に残る形としたのが、日ノ本の教育体制であった。

 魏志倭人伝に出てくる、鯨面の話は、海民の刺青ハジチを徴とした話であり、文様を自己の記録として扱う話でもある。亀甲を焼いて割った、「文様」が意味を持ち、読み解くのは神薙かんなぎの役目であった。漢字の生まれもまた、亀甲「文様」の象形であり、具現化である。結果として、神代文字が仮名に似るのは、自然の流れでもあった。

 日ノ本で文字を教育するにあたって、「漢字」を使い、日ノ本で使われていた、文様を使わなかったのは、多種多様な考えを纏め整合性をとることができなかったことにある。

 神話伝承と歴史を和銅5年712年「古事記」、養老4年720年「日本書紀」で塗りつぶし、地域の伝承を和銅6年713「風土記」に封印することで、日本という国家が成立したのである。紀元前660年からすれば、千年かけて、日本を統一し、日本人であることを教育することで、日本という国家を成立させたことになる。

 日ノ本には、「言霊」という考え方があり、言葉を征することは、民を征することでもあった。

 日本の「古事記」「日本書紀」による伝承の塗り替え、「風土記」による地域伝承の封印によって、縄文は畿内ヤマトへと継承されて、日本国が誕生したのである。
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