TRPGって何ですか? お爺ぃは、即興劇が好きです。

Ittoh

文字の大きさ
10 / 24
TRPGって何ですか?

歴史概略 東西がぶつかるヴィンランド戦役

しおりを挟む
 千年皇紀1736年癸丑(ユリウス暦1493年)、インドを夢見て、絶望の中で帰り着いた船のマストに吊るされた、男の死は、イスパニアを含めて、西欧諸国に衝撃をもたらした。黄金が眠る島へ辿り着いた男、夢半ばで倒れた男の姿は、夢を煽る姿として、投機的掠奪者コンキスタドールを産み出したのである。ヴィンランド側では、「虐殺者Conquistador」と記録されて、ヴァイキングとの抗争が歴史に記されるようになる。

 「虐殺者Conquistador」との戦は、激動の時代をヴィンランドに呼び込むことになって、イスパニアにとってはイロコイ連邦との戦争として記録されている。これは跡からヴィンランドに到達する、ネーデルランドやイングランドにとっても同様の形となります。

 利益を求めて、欧州からヴィンランドに向かい、インカ帝国などの諸国家を崩壊させ、黄金を欧州へと持ち出していった。カリブ海では、ヴァイキングとの海上戦闘で勝利しつつも、河川の近くではヴァイキング側が勝利することもあって、陸上ではヴァイキング側が有利となっていた。

 ヴィンランドの東海岸では、ミヅチに乗って戦う八幡衆に、艦船を沈められて敗北していった。八幡衆の大船には、大筒が搭載されているモノもあって、ミヅチに曳航される帆無八丈と呼ばれる大船が、太平洋側を制圧していったのである。

 オランダやイングランドがインドからアジア諸国に広げると、日ノ本でも火縄銃の生産が始まり、大筒の生産も行われるようになっていた。白漆喰の構造船はコンクリート船であり、大砲でも穴が開き難いことから、イスパニアとの戦の中で、大型化して装甲が厚くなり、通常の大砲で撃ち抜けなくなっていった。

 しかしながら、八幡衆の大船は、一家一門の船でもあるため、船団を組んで移動し、大船には家族で乗船することも多く、女子供が多く乗船していた。このため、旗艦が被害を受けそうになると、撤退することが多かった。

 ヴァイキングのロングシップは、荒れるカリブ海では沿岸航行船であり、長距離航行にはロングシップに甲板と屋根を組み入れた、ロングシップが使われるようになり、ヴィンランド型と呼ばれた。ヴィンランド型は、「虐殺者Conquistador」との戦いで、大型化と装甲が施されるようになり、イスパニアからは「亀船Barco tortuga」と呼ばれるようになった。

 ヴィンランド戦役は、欧州の政治情勢変化が反映されて、イスパニア、ネーデルランド、イングランド、フランスが入れ替わり戦争と貿易を繰り返していた。16世紀くらいからは、イロコイ連邦とネーデルランドやイングランドとの交易が始まり、奴隷売買を含めて、損得勘定の取引が始まるようになったのである。

「有るを無いと嘘吐くことはできても、無いを無いと証すあかすことはできぬ」と言ったのは、十二代目竜胆八幡衆当主竜胆頼雪とされる。「虐殺者Conquistador」にとっては、ヴィンランドは「黄金郷El Dorado」を夢見る場所であり、一攫千金が得られる地という認識が消えなかった。

 イロコイ連邦ができるまでのヴィンランドでの戦闘では、殲滅戦になることが多く、それぞれの部族は生き残りを賭けて、抗争を繰り返していた。竜胆八幡衆にしても、ネイションズとは幾つもの戦争を繰り返していて、生き残った結果としてヴァイキングや竜胆八幡衆は、イロコイ連邦の契約都ミルウォーキーに、「友人のHaudenosauneeロングハウス」を建てたのである。

 特にネイションズには、個人所有物に関して意識が希薄であり、大地を私有するという認識が無く、大地からの恵みは皆のモノという感覚がある。対して竜胆八幡衆は侍であり、「一所懸命」の言葉通り、土地を私有するために命を懸て戦ってきた歴史がある。竜胆とネイションズの争いは、土地からの収穫に対して私有権が存在しない部族と存在する部族の抗争で繰り返された。イロコイ連邦では、土地を神の領域として、各部族の神域という考え方をすることで、領有権を交渉できるようにしたのである。

 損得勘定というのは、確かに人もあやかしひとならざるものも関係ないし、欧州人であろうと交渉は可能である。しかしながら、交渉の前提となる権利の概念と、交渉対象を対等とする立場は、明確にする必要があったのである。愛宕衆は欧州では人狼Werwolfであり、モンスター扱いとなるし、鬼人Volcanic Demon稲荷狐Fire foxも同様び悪魔扱いとなる。

 「瘴気」によって魔物となった人や獣と、あやかしひとならざるものの区別が欧州人にはできない。イロコイ連邦で「魔物祓い」を行うことは、魔物を殺して焼いて灰を川に流す行為を見た、欧州人が鬼人Volcanic Demon人狼Werwolfを狩って剥製にすることから抗争が生じることもあった。

 16世紀にはいる頃には、純血種が少なく雑種が多くなり、見た目だけの違いとなっていく。竜胆八幡衆の地域は、人の姿をしている方が少なくなっていった。これは、西海岸だけでなくミシシッピ川流域にも広がっていったため、各地で人との抗争が頻発するようになったのである。特に天然痘の広がりから、竜胆八幡衆によって、焼却処分される村々まであり、防疫と虐殺の違いも、欧州人にとっては判断し難かったのである。

 交易に伴う交渉が16世紀からとなるのは、疫病の蔓延を防げるようになり、イロコイ連邦の勢力圏が、ヴィンランド全域に広がってからである。西部のロッキー山脈を含めた山岳部あたりは、すべて竜胆八幡衆の神域扱いとなっていて、人狼Werwolf豹人Cat people鳥人Wing peopleと欧州人が呼ぶモノ達が住まう地域となっていた。





 ヴィンランド戦役は、一般には、「虐殺者Conquistador」以降の戦役と呼ばれるが、これはイロコイ連邦成立後の話である。ヴァイキングが到着した11世紀に始まり、竜胆八幡衆が町を開拓した12世紀、イロコイ連邦が13世紀に生まれて安定するまでに100年ほどの歳月を必要としていた。

 イロコイ連邦と南方の諸帝国とは、「白いポテチカヴァイキング」との交易交渉はあっても、距離が遠く離れていることから、一定の平和が保たれていた。抗争が互いで発生しても、互いに地元homeで相手を捌いて殺していたので、戦役までは発生しなかったのである。

 「虐殺者Conquistador」がやってきた15世紀からは、欧州人との抗争が激化し、イロコイ連邦と南方諸帝国との抗争も激化していった。15世紀以降続く、欧州との抗争は、イスパニアからイングランド、フランスと国が変遷しながらも継続していった。戦場になったカリブの島嶼から湾岸全域は、壊滅的な打撃を受けて、諸帝国が戦争と疫病で崩壊し、瘴気によって魔物が発生し、さらに多くの被害をもたらしたのである。

 17世紀には、史実の南アメリカ大陸は瘴気に満ち溢れた「魔樹海Green Inferno」と呼ばれるようになり、人にしてもあやかしひとならざるものにしても、沿岸部や島嶼地域に細々と暮らすようになっていった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

「お前を愛する事はない」を信じたので

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」 お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。

十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。

あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。 宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。 対極のような二人は姉妹。母親の違う。 お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。 そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。 天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。 生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。 両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。 だが……。運命とは残酷である。 ルビアの元に死神から知らせが届く。 十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。 美しい愛しているルビア。 失いたくない。殺されてなるものか。 それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。 生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。 これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

愚かな者たちは国を滅ぼす【完結】

春の小径
ファンタジー
婚約破棄から始まる国の崩壊 『知らなかったから許される』なんて思わないでください。 それ自体、罪ですよ。 ⭐︎他社でも公開します

処理中です...