琉球お爺いの綺談

Ittoh

文字の大きさ
216 / 525
権威と権力、軍事力

権威と権力、軍事力 コミュ障克服のために活動した人達 -日ノ本を支える想い-

しおりを挟む
<<<<<>>>>>
 敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず。
<<<<<>>>>>





 最初に言っておこう、別に、彼らは、コミュ障克服のために活動したわけではない。明治に代わって、西洋の文物に触れる機会が増えると、読み始める人が出てくる。読んだら人に伝えたくなり、伝えるために日本語のたどたどしい訳文で、イメージを必死でそれぞれの訳者が考えて、新たな世界を日本に拓いた。

 今の人達が読めば、この訳はないだろうや、なんでこう書いたのかな、非常に多くの想いが生まれる。

 そんな人達の世界が、青空文庫で読めるようになったのは、嬉しいことである。

 青空文庫のリストを眺めていると、「アラビアンナイト」や「イワンの馬鹿」、「悪魔」や「アグニの神」が並んでいる。

 手探りで、本を読みながら、書かれていることを、なんとか日本語にしながら、翻訳書を作成していた。

 日本人は、相手を知ることを、基本としていた。シルクロードの終着点と呼ばれ、世界中の文物が流れ来る先、最後に辿り着く国が日本である。辿り着いたモノを見、造り上げる、そんな世界を築いたのが日本である。正倉院の宝物には、シルクロードを経て、辿り着いた文物を、日本で造り上げようとする努力が見られ、宝物をなんとか日本で作れるようにと、職人たちが陛下の命を受けて努力をしたのである。

 これは、モノだけでなく、音楽にも残されていたりする。雅楽という音楽は、1200年以上の歴史を持ち、世界の古典音楽の一つとして知られています。日本古来から伝わる国風歌舞を、今に伝えられるだけでなく、唐学(中国、インド、ベトナム等)から伝わった、音楽や舞は、日本で保存され、器楽合奏の管弦、舞楽となっています。高麗楽(女真、高麗。テュルク等)から伝わった、管弦と舞楽があります。
 朗詠や催馬楽は、平安期に生まれた楽曲となります。

 火縄銃を買って、数年で自作できるようになり、半世紀で世界最大の火器保有量となったのは、日本が戦国時代であったということもありますが、海外の文化を取り入れて、独自の文化に組み入れる日本の特徴であったのだと思います。

 明治以降の日本は、脱亜入欧という流れもありましたが、本質としては海外の技術を取り入れて、国内で新たな世界を築き上げるという流れであったのだと思います。

 鋼の作り方を覚え、「日本刀」を作り、火縄銃を買って「改良した火縄銃」を造り、黒船を見て、独自の黒船を造ることを目指して、世界最大の戦艦大和を造り上げたのも、日本だったりします。

 多くの人達が、日本の明日のために、色々な努力をして、様々な開発を行って、明治日本を築き上げていったいったのです。現代に名前が伝わる人以上に、たくさんの人の努力によって、日本は支えられてきたのだと思います。

 こんな大砲が欲しいと、アームストロング砲の写真から、アームストロング砲を製造するような職人が居たのです。蒸気機関の説明だけで、蒸気機関を造ってしまうくらいに、日本の技術者というのは、レベルが高かったのです。ほとんど失われた、資料から類推してジェット戦闘機を造り、ロケット戦闘機を造ったのです。

 日本が持つ、基礎学力というのは、可能性だけで言えば、非常に高くまで自分で自分を鍛え上げることができます。まぁ、本人の意思次第というのが、日本の特徴ではないでしょうか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...