琉球お爺いの綺談

Ittoh

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お爺ぃ、よもやま噺

私は救世主が嫌いです

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 個人的には、救世主というのが、嫌いである。
 北斗○拳でのケンシロウが大嫌いである。物事を現実としては、何一つ解決されないのに、解決されたように見せかけることができる。これが、チートの救いが救いにならない世界の現実である。音楽は、奇跡を起こし、戦場の銃声を止めれるかもしれない。だが、現実の戦争そのものを止めることはできない。アフリカを救うために、ミュージシャン達が集ったのは奇跡かも知れないけれど、現実のアフリカでは飢餓が消えたわけではない。
 救世主というのは、その場限りの救いとしかならない。人が変わると信じるのは、救世主の勝手であるが、現実の世界に生きる人は、結果的に同じことを繰り返し、救世主を追い求める。自分で解決できるようには、決してならない。



 この連鎖を断ち切るためには、救世主を必要としない世界を構築しなければならない。というよりも、救世主を人は求めてはいけない。現実を変えるには、現実を自分達で構築していかなければならない。これには、時間がかかるし、様々な妨害軋轢が渦巻き、人のそれぞれの想いが衝突して調整する中で、歪な形になることもある。"0"は"1"へ、"1"は"0"という反応は、困ったものである。
 一般の方々にとっての反応は、基本がデジタルなのである。CO2削減したいのであれば、原子力発電所を推進すれば良い。放射能が怖ければ、CO2削減を考えなければ良い。再生可能エネルギーを推進してというのであれば、送電コスト削減のために、人は都会ではなく、地方に住めば良い。困ったことに、現在の技術では、エネルギーを蓄積することが問題となります。

 中々間抜けだなぁと思ったのは、夜間電気料金である。夜間の電気料金は安い。夜間に電気を蓄電して昼間に販売すれば、困ったことに儲かってしまう。これを企業ユーザーにやられると、電力会社は莫大な損害を蒙る。結果として、太陽光発電に蓄電装置をつけることを禁止する。なんとも馬鹿馬鹿しい話である。
 蓄電装置をつけるためには、夜間電気量をあげれば良い。では、電気自動車で夜間電気量を使って運用しているユーザーにとっては、夜間電気量が上がれば、サービスの低下と言うことになってクレームがつく。
 ものごとを一面で捉えて、解決したかのように見せることは可能である。しかし、それは現実で物事を解決したことにはなら無い。
 再生可能エネルギーは、発電電圧がそれほど高くないので、電送コストが高く、送電距離が稼げない。このため、地方で発電して都会に運ぶことができない。再生可能エネルギーに頼るためには、発電所と消費者の距離を短くしなければならない。土地の広く取れる、地方に発電所を設置し、人も一緒に住むことができれば、再生可能エネルギーに頼る発想も可能。これを進めることは、地方の活性化促進となり、都会に住むことが難しくなる。都市が空洞化となれば、巨大消費が消えて、大規模消費ではなく、小規模消費の集積による都市構造を構築することとなる。

 一方を立てることは、一方の不便を招く、総論賛成各論反対が、大衆政治の基本である。各論の調整していると、過激な意見で分裂して、結果的には整合性がとれない結果となってしまう。
 日本の政治が持つ、本質は、一面の真実が、あたかもすべての真実が解結されるかのように語られる錯覚にあるのだと思う。

 時代の流れそのものを、大きく変える力と言うのは、どのようなチートを持っていても、一人の人間にはできない。所詮できることは、少し流れの方向をずらす事位である。一度ずれたことを維持する流れが生まれれば、それは一つの力となって動き出す。後は、ずれた流れを正道とする努力である。ずれた流れが正道となれば、徐々に大きな流れとなっていくものである。
 こういった流れは、賽の河原で石を積み上げていくが如き、不毛な戦いの連続である。不毛な戦いの連続であると思いながら、戦い続けなければならない。石を積み上げ、積み上げ、壊されながら、また積み上げて行かなければならない。その先にしか、時の流れを変える力はない。
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