琉球お爺いの綺談

最近の技術事情

環境についての評価方法３（カーボンオフセットとエネルギー管理）

　エネルギーというのは、様々な形で消費されている。石油や天然ガスだけでなく、石炭や電気を使用した場合についてもエネルギーを消費したことになる。この消費を原油使用量として換算して管理するのが、エネルギー管理と言う考え方となる。カーボンオフセットが、温室効果ガスによる環境負荷量をCO2基準で換算する方法とすれば、エネルギー管理は、消費したエネルギー量を原油で換算する方法がとられている。



　各換算方法は、使用量から換算係数を用いて、演算処理される方法をとっている。換算係数は、



　エネルギー消費量の換算方法としては、原油換算が使われているこれが、エネルギー管理と言う考え方となる。
　エネルギー管理者の職務と言うのは、「エネルギーの使用合理化に関して、エネルギーを消費する設備の維持、エネルギー使用方法の改善および監視その他の省令等で定める業務を管理すること」となっている。
　製造業や鉱工業、熱供給や電気供給といった業務に携わっている事業所が対象となる。



　エネルギー消費量というのは、蒸気機関の開発と産業構造の変革という産業革命以降、急速に拡大していった。結果的には、地球環境が耐えられないほどのエネルギーが地球上で活用され消費されるようになっていった。



　拡大していくエネルギー使用量が、人類の生存圏の拡大を生み出して、未開の地そのものが、消滅していくこととなる。



　生存圏の拡大とエネルギー消費量の増大が、温室効果ガスの拡大を生み出し、森林を人間の生存圏がために畑となり消滅していったのである。



　シュメール神話の中で、レバノン杉に纏わる守護神、森の神フンババを倒す、人界の王ギルガメッシュの物語である。
　森の神を殺して、木を斬りだし、家を建てる。山が禿山となり、荒地へと変わっていく。
森の神を倒した男は言ったそうだ。
「やがて森は消えて、地上には人間と人間によって飼育され存在を認められた生き物だけしか残らなくなるだろう」
そういった王の予言は、かつては鬱蒼とした森林で覆われた、森を破壊した人間への警告で在り、かつての森林資源の王国は、禿げた山と、岩だらけの畑、凄まじいまでの混沌に満ち溢れた人間の浅ましき紛争。
「森が滅べば、人も滅ぶ」
そう言って、人が欲望のままに森の神を殺し、レバノン杉を伐採し掠奪した先には、王の予言にあるように、滅びが待っているのではないか。