欧州if ブリテン島の女王とローマ商人

Ittoh

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出逢い

夜這いは、全ての始まりとなる

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  今は、昔なんだけど、あたしフェリカは、ケータの腕の中に居た。
  忍び込んだつもりだったけど、捕まってしまった。
「ケータが、姉様を愛していても、あたしはケータが欲しい」
ケータは、笑って、
「姉妹というのは、似ているのだな、言い方がそっくりだ」
あたしは、ちょっとびっくりして、
「姉様もって、どういうこと」
ケータは、仕方なさそうに昔話を始めた。
「昔、ボゥーディカ様が、ノリッジの闘技会に出て優勝したのは知ってる」
「うん。知ってる」
「ノリッジの闘技会で優勝した後、ここロンドニゥムの闘技会でも優勝しているんだ」
「凄い、さすが母様」
あたしは、感心したように、頷いていた。
「ロンドニゥムの大会には、俺も出たんだ」
ケータは、ちょっと遠くを見るような雰囲気で話し始めた。
「あの頃、俺は、強くて戦でも、百人将だったけど、普通に勝っていたし、ローマだけじゃなく、ガリアでも勝ってたから、ロンドニゥムの大会なんかって思ってたんだ」
「ロンドニゥムの大会で、ケータは母様に敗れたんだ」
あたしが突っ込むと。
「負けたよ。全力で戦って、それこそ勝てる相手が居るわけねぇとか天狗になってたのもあるけど、それこそ、ボゥーディカ様には、完敗したんだ。それこそ、レヴィアに稽古しているように、ボゥーディカ様に負けたんだ」
ケータは、ため息を吐き出すように、言い放った。
「もしかして、ケータは」
あたしは、言い淀んだ。通常、闘技会で敗れると、勝った者は、負けた相手を自由にできる。
「あぁ、それ以来、俺は、ボゥーディカ様に憧れて、仕えているんだ」
笑って、ケータは言った。
「あのさ、姉様は、ケータの娘とか」
「それは無いよ。ボゥーディカが、王様に嫁いだのは、闘技会の後だし、生まれたのは三年近く経ってるもの」
そして、ケータは自分の黒い髪や褐色の瞳を示して、似てないでしょってアピールした。
あたしは、再度、聞いた。
「姉様は、好きなの」
「そうだな。護りたいって思った。必死で自分のできることを探し、追い求める強靭さ。あの人の娘で可愛いしさ。それは、フェリカも同じだよ」
少し照れて言う、ケータは、とっても年上なのに、なんか可愛かった。そのままぎゅっとして、
「じゃぁさ、抱いてよ、ケータ。もう女の徴は、出てるからさ」
そう言って、ケータを抱きしめてキスをした。
すると、ケータは、キスを返してくれたけど、
「少し、待って、フェリカ」
こんな感じで言うから、怪訝そうに、ケータに聞いた。
「何なの」
ケータは、キスを返して、猛り立っている逸物を、あたしに感じさせるようにして、
「女の身体はさ、徴が顕れても、徴が安定するには、しばらくかかるから、少し待とうよ。俺にさ、我慢させて」
そう言って、ゆっくり抱きしめてくれた。
すると、何にも言えなっくなって、
「わかった」
そういって、その日は、ケータと一緒に抱き合って眠ったんだ。

  そして、次の年、父様が亡くなった。
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