11 / 59
世界大戦は終わらない
序章11 史実の大日本帝国には、正面戦力しかできません?
しおりを挟む<<<<<>>>>>
史実の日本軍について言えば、武器があっても弾がの補充は難しい?
<<<<<>>>>>
史実上の第二次世界大戦について、日本の軍事力が、開戦時のアメリカと同等であったという意見があり、意見そのものに間違いはないと私自身も認している。だからアメリカに勝てましたというのは、あまりにも早計であり、後方支援能力がいかに欠如していたについて、一切考慮されていない。これは、太平洋方面だけの話でなく、大陸についても同様であり、本質として太平洋戦争時点での日本は、第一次世界戦のドイツ帝国程度に後方支援能力が厳しかった。
さらに言えば生産能力は、さらに厳しい状況にあり、製造することはできても、備蓄は不可能であり、圧倒的な生産力のアメリカと比較することは、無意味であった。
1万トンの 物資を南方に追加で送るには、1万トンの物資を東南アジアから運ばないという意味である。戦線が拡大した日本軍にとって、運ぶべき物資は、日に日に増大していくが、運ぶための船の増加は、微々たる状況でしかない。つまりは、戦線が拡大していくにつれて、増加する輸送量に対して、輸送に必要な船舶が、急激に不足していったのである。
猪瀬直樹著「昭和16年夏の敗戦」は、一読をお勧めします。
日本軍が実質的に、太平洋上で戦える期間は、半年ほどとされていました。当時の原油生産量からして、日本で必要な原油を提供できる国は、アメリカだけであった。また、こまったことに日本で外貨の大半を稼いでいたのは、北米への輸出であり、アメリカへ輸出できなければ、日本は外貨を稼ぐことすらできなくなったのである。
また、現在の日本では考えにくいが、機械を造るための機械(マザーマシン)は、ほとんどが海外製であり、日本で造ることが困難だったのである。南方の資源を抑えても、産出量は小さく、日本が必要する量のすべてを供給することができない。つまりは、民需を捨てて、軍需に優先的に回すことになる。
民需を捨てるということは、徐々に生産能力全体が低下することになり、精密機械が使えなくなれば、生産精度が低下していくことになる。代替えが求められて、様々な代替えが検討・研究されたが、必要需要を満たせるような量を確保することができなかった。
日本軍の問題は、絶対的な国内生産力の低さであり、空母を造り、戦艦を造り、巡洋艦を造り、駆逐艦を造ると、護衛艦を造る余裕がなかった。輸送艦は敵が来ないという前提で、作戦計画を立てるしかなかったのである。燃料は、作戦一回分、武器弾薬も一会戦分あるのか?という程度、史実の真珠湾攻撃で二次攻撃用の爆弾は無かったという、都市伝説まで生まれているようだ。実際のところは、水平爆撃用の戦艦撃破用徹甲爆弾99式80番5号爆弾が、改造が間に合わずに、真珠湾までの艦内で改造を完了させたという伝承である。おそらくは、一時攻撃分の予備をどこまで改造できたかで、二次攻撃力の変化に繋がったという意味である。
つまり大日本帝国陸海軍は、「必要なモノ」を「必要な量」だけ、「期日までに用意jするのが限界であり、その実現を「月月火水木金金」や「24時間戦えます」といった、超ブラックな生産体制で達成できる限界値が、通常の生産量というものであった。
「月月火水木金金」というのは、日本の家内制手工業を主として生産されていた、農業の就労体制を基本としている。家内制手工業としての就労は、通常の場合は、朝始まって昼過ぎには終了するが、基本的に休日という考え方が無い。さらに言えば、田植えや収穫期に業務量が過重になり、大雨や川の氾濫が起きれば、「24時間戦わなければならない」程に忙しくなる。
この体制を、そのまま二次産業に持ち込んだのが、日本の生産体制であった。農業であれば、平時はそれほど忙しいということは無いが、二次産業の場合は、働けば働くほどに生産量が増加し、工場を停止する必要が無い。戦争という総力戦体制の状況であれば、「月月火水木金金」「24時間戦います」という前提で、生産現場が動くことになる。日本の生産量は、この生産体制を前提とした生産量である。つまりは、生産体制に拡充する余裕は無く、生産量の増加は見込めないというのが、生産現場の状況であった。
正面戦力の拡充だけで、生産現場が限界になっている状況では、支援戦力の生産は、不可能であるというのが、当時の生産現場であった。
それでもなんとか長期戦を戦えたのは、満州という生産現場を稼働させて、生産量を拡大させた結果であった。
昭和十六年夏の敗戦は、史実昭和十六年の時点では、何をやっても勝てない無駄であるという状況にあった。しかしながら、開戦時期が、昭和26年とした場合、おそらくは日本の生産量は、大陸での生産量増加を踏まえたうえで、徐々に生産量が拡大したハズなので、日米の比較は日本側に有利になっていく。
アメリカ側が日本を敵国という扱いをした場合、開戦は急げば急ぐほど、アメリカが有利になり、開戦を遅らせれば遅らせるほど、日本が有利になる。
著者として、昭和30年まで太平洋戦争の開戦時期をズラせれば、日本はアメリカと戦えたと判断している。また、昭和30年までズラしたことで、世界各地で独立運動が勃発し、東西冷戦の流れが生まれることになる。日米開戦は、回避される結果となるifが生まれ、東西冷戦下で米英側に着くか、ソビエトや共産中国側に着くかが、選択できる結果となる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
連合艦隊司令長官、井上成美
ypaaaaaaa
歴史・時代
2・26事件に端を発する国内の動乱や、日中両国の緊張状態の最中にある1937年1月16日、内々に海軍大臣就任が決定していた米内光政中将が高血圧で倒れた。命には別状がなかったものの、少しの間の病養が必要となった。これを受け、米内は信頼のおける部下として山本五十六を自分の代替として海軍大臣に推薦。そして空席になった連合艦隊司令長官には…。
毎度毎度こんなことがあったらいいな読んで、楽しんで頂いたら幸いです!
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる