世界大戦は終わらない

Ittoh

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国際連盟の資金源

国際連盟の資金源01 史実とは違う、国際連盟

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 国際連盟事務局は、蒼き血を欲す。
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 ロシア帝国皇帝の第二皇女タチアナ・ニコラエヴナ・ロマノヴァ殿下が、国際連盟事務局の事務局長を務めることとなった。これは、ロシア帝国崩壊後、ロマノフ家資産保護と権利を求めたためである。

 イギリスと日本が、ロマノフ家の亡命作戦を実行し、皇帝の亡命に失敗したが、皇太子を含めた四皇女の逃亡に成功した。日本は、樺太の敷香で皇太子の即位をおこないアレクサンドル三世となった。摂政公となったオルガ皇女が、皇太女に任じられ、妹である三人の皇女を、ロンドン、パリ、東京の駐露大使に任じて、諸国家のロシア帝国大使館を傘下に治め、ロシア帝国の海外資産を確保したのである。

 世界大戦の中で敗北した国家は、絶対君主を国外追放し、国内の資産確保を進めたが、海外資産については確保しきれなかった。ハプスブルグ家である、オーストリア=ハンガリー帝国皇帝カール1世、オスマン帝国皇帝メフメト6世といった方々である。

 カール1世は、英国が退位すれば旧ハプスブルグ諸国に没収されている皇室財産の返還、イギリスの援助を約束したことで退位した。海外資産および旧ハプスブルグ家の資産を確保したことで、カール1世はアンドラ・ラ・ベリャへ移住した。カトリックの守護者として、国際連盟のエルサレム管理官の一人となった。エルサレム管理官は、オスマントルコ皇帝であったメフメト6世とロマノフ家当主アレクサンドル3世が務めた。エルサレム管理の資金は、ハイファからエルサレムの鉄道および駅周辺住民の住民税で賄う形であり、国際連盟事務局がおこなうこととなった。

 紛争が激化すると、

 管理官は名誉職で、俸給は無く、権限も有していない。権限はあくまでも国際連盟にあり、事務局は国際連盟の決定を遵守することにあった。

 ボリシェビキ・ソビエトが登場し、世界に革命を輸出するための組織コミンテルンを創設し、世界の労働者に向かって「団結」を呼び掛けたのである。

 ボリシェビキ・ソビエトに反発したのが、ロマノフ家の遺児であり、正統後継者でもある、オリガ皇太女殿下であった。ロマノフ家の海外資産を確保し、ロシア帝国が有していた資産の権益を列強諸国家に譲渡することで、ロマノフ家の立場を確立することに成功した。

 ロシア帝国が有していた領地については、そこに住まう民に返還するとし、自らを無地領主Landless Loadという立場として宣言したのである。ロマノフ家の資産は、地下資源や鉄道利権等であり列強諸国家に委託することで、利権から得られる収益を確保した。さらに、ボリシェビキ・ソビエトからの亡命者を受け入れて、ロマノフ家臣民の旅券を発行し、各国の保護を求めたのである。

 満洲および極東方面に派遣されていたロシア帝国軍は、イギリス、アメリカ、日本の支援を受けて、極東ロシア軍として編成されて、極東ロシア共和国を建国した。建国後、オリガ皇太女殿下を大統領に迎え、ロマノフ家が「土地を極東ロシア共和国へ譲渡」したことで、ロシア帝国の継承国家が、極東ロシア共和国として承認された。

 満洲の利権を巡る中で、1924年10月に紫禁城の清国皇帝愛新覚羅溥儀陛下が追われ、当初はイギリスへ亡命する予定であったが拒否されたことで満洲へ移住し、選挙によって黒龍江省知事に選出されたのである。

 ボリシェビキ・ソビエトが、バルト三国を併合し、ポーランドおよびルーマニアを併合することで、欧米諸国家は大きな脅威を東に抱えることとなった。革命を輸出し、資源を求めて南下する、ボリシェビキ・ソビエトは、そのまま旧ロシア帝国の行動そのものであった。ボリシェビキ・ソビエトに一国で対応することは困難であるため、国際連盟の活動が重要になっていったのである。

 特に満洲地域については、「国際連盟特別委任統治地区(通称:特区)」と承認されて、「国際連盟の直轄地」という扱いとなった。1920年代ボリシェビキ・ソビエトからの亡命者は、数百万におよび、満洲へと流入していったのである。特区に住まう人々が支払う住民税は、国際連盟の資金となって、国際連盟の運営を支えたのである。

 無一文での国外逃亡を余儀なくされた人々は、非常に苦しい生活の中で、護衛や傭兵だけでなく、公証人や医者といった人も多く亡命して、白人種が多かったことから、有色人種の代理人としての地位を確立していった。

 愛新覚羅一族やロマノフ家といった「蒼き血の一族」は、権益を巡っては、様々な対立もあるけれど、諸国家の利害調整役として国際社会の中で地位を確立していったのである。





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 1917年のロシア帝国崩壊に始まる、共産主義国家と資本主義国家の戦いは、ボリシェビキ・ソビエト連邦と国際連盟という二つの組織による抗争へと変化していったのである。
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