世界大戦は終わらない

Ittoh

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国際連盟の資金源

閑話休題 世界という郷に入った、日本人

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 世界大戦は終わらない
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 世界大戦が終わらないのは、大正6年1917年ボリシェビキ・ソビエトとの戦争が、内政干渉に近い形で始まり、アメリカ、イギリス、日本が、極東方面に軍を派遣する結果となった。

 フランスとイタリアが、ウクライナのロシア白軍を支援し、義勇兵を送り、黒海沿岸からカスピ海沿岸の権益確保を狙った。しかしながら、ウクライナ方面は、ボリシェビキ・ソビエトの勝利に終わり、ルーマニア王国も滅び、ボリシェビキ・ソビエトに併合された。

 ボリシェビキ・ソビエトは、ルーマニア侵攻やフィンランド侵攻を進め、バルト三国からポーランドへ侵攻を開始した。結果として、東欧地域は、ボリシェビキ・ソビエトの圧力を受けるようになり、イギリス、フランス、イタリア、アメリカ、日本という国際連盟理事国は、軍事力を保有しているドイツへの支援をせざるを得なくなったのである。フランスの反対もあって、ドイツへの支援は、進みは遅かったが、旧オーストリア=ハンガリー帝国である、オーストリア、ハンガリー、チェコスロバキアへの支援は急ぎ進められた。

 ボリシェビキ・ソビエトは、一枚岩であったが、国際連盟の諸国家は、各国の思惑もあって、調整が困難なことが多く、とても一枚岩での対応はできなかったのである。






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 大正6年1917年のロシア帝国崩壊に始まる、共産主義国家と資本主義国家の戦いは、ボリシェビキ・ソビエト連邦と国際連盟という二つの組織による抗争へと変化していったのである。
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 史実のスターリンが上手かったのは、本来はソビエトに敵対しているアメリカを含めた欧州の諸国家を、バラバラにしたことである。大正6年1917年ボリシェビキ・ソビエトは、革命という名のテロ輸出国であり、帝国主義国家にとっては、要人への煽動や暗殺を含めて非常に厄介な敵であった。コミンテルンを構築したレーニンを後継したスターリンは、全体主義国家であるナチスよりも、ボリシェビキ・ソビエトがマシという状況を作り上げ、日本の潜在的な危険性を露わにすることで孤立させて、さらにイギリスとアメリカの歩調を乱す。スターリンの外交能力は、天才と言える外交手腕を発揮し、世界中がスターリンの掌で、踊らされた結果が、第二次世界戦であったと言っても過言ではない。

 史実の大日本帝国が敗戦国であったドイツに接近するのは、イギリスやアメリカが日本に抱く、潜在的な危険性からくる敵対感にあった。海軍の増強は、イギリス、アメリカに対抗するもので、正面戦力に関しては、イギリスやアメリカを上回る勢いが、大日本帝国にはあった。

 先述したウィルヘルム2世の談話にあるように、日本が植民地解放に動いて、帝国主義そのものの敵となる危険性は、ネルーの回想にでてくるように、アメリカやイギリスが持っていた不安感として顕れてくる。日露戦争の結果を見る、アジア植民地の人間が有する感情こそが、イギリスとアメリカを日本に対する不安感を醸成した結果となる。

 第二次世界大戦の中で提唱された、「八紘一宇」や「五族共栄」という構想は、理想主義的な日本からの呼びかけで、考え方そのものは素晴らしいモノではある。しかしながら、このスローガンはイギリスやアメリカといった、帝国主義的な列強にとっての敵対宣言でしかない。さらに言えば、国際連盟へ提唱した、大日本帝国の「人種差別撤廃」といった宣言そのものが、日本を孤立させる原因となっている。列強諸国家の人間が持つ、本質的な建前と本音の違いに、日本人が騙された結果となって、コミンテルンに付け入る隙を与えた。簡単に言えば、「理想的に良いことを目標とした」ために、表立って反対は難しいけれど絶対に認められない、特権意識の強い方々の認識が、大日本帝国はできていなかった。結果として、日本を斃さなければならなくなる状況に、イギリスとアメリカを大日本帝国は追い込んでしまったのである。

 日本人が欧米人に対して、各国の日本人差別改善を訴えると、欧米人の態度が硬化するという流れが生まれる。欧米諸国家は階級社会であり、欧米諸国家の上流階級の人にとっては、格差が存在することが当たり前であり、日本人が考える平等とはまったく異なる考え方をしていることを理解しなければならない。

 日本人の平等は、将棋でいえば上手が駒を落として戦うことだが、アメリカ人の平等は強いものが駒を増やして戦う形が、本当の平等という認識である。「ハンデはやらないよ」というのが、パックス・ブリタニカの態度であり、欧州諸国家の態度である。

 さらに言えば、日本人が必死になって、平手て戦えるようになると、本来は二等国家である日本人が、平手で戦えることが気に入らないので、差別と偏見が各国で加速するようになっていったのである。





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 日本人の御先祖様達は、移民して郷に入った相手国の中で、差別や偏見と闘い、必死に自分達が平手で戦って、相手に受け入れて貰える世界を、命懸けで築き上げていったのである。
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