日ノ本の歴史 始まりの話

Ittoh

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日ノ本の歴史 古代まで

日ノ本の始まり 第二話 縄文土器と定住生活

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 青森県三内丸山遺跡の周囲は、栗林となっていた。つまりは、栗の木を植樹していたということになる。これは、どの地域も似たようなモノであり、貝塚がかなり長期間使われていたことから、定住生活を可能とするくらいには、食料生産量を確保できていたということになる。

 滋賀県では、琵琶湖という日ノ本最大の淡水湖を持つ、人が住むに適した地域でもあった。ただ、琵琶湖は非常に水位差が激しく、大規模な水害が起きやすい地域でもあり、初期の時点で、高地性集落が形成されていた。
 琵琶湖岸における縄文中期の食生活は、トチ38.9%ヒシ8.2%イチイ5.3%などの堅果類、シジミ16.7%ギギ1.5%ナマズ6.6%コイ4.7%フナ7.2%、スッポン0.1%、シカ2.2%イノシシ8.6%という状況であった。
 堅果類が、初期クリからトチやヒシと変化したのは、アク抜き技術が生まれたことで、トチの実を食用にできたことを意味している。

引用文献:山形県教育委員会「押出遺跡発掘調査報告書」
 縄文土器は、堅果類の保管が最初の用途であったと考えられる。
 中期くらいから、塩の入手が滋賀県でも可能となり、保管しやすくするため、フナを塩漬けにするためのした保管に使う器として使われた。食品の加工技術が進展していくのも、縄文期からということになる。





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 琵琶湖は、葦原中ツ国と言えるくらいに、豊富な水資源から、大量の葦原が存在していた。冬場を過ぎ、雪解けの始まる前、琵琶湖の水位は一番低下する。春先の最初に、葦原を焼き払って、灰を肥料とすると共に、灰合わせに使う、アク抜きの材料ともなった。

 雪解け水で水位があがると、コイやフナにナマズといった魚達が、産卵に焼かれた葦原にやってきます。食材としてコイやフナにナマズが食卓へと並んでいくのです。自然環境を活用した養殖法ということになります。
 成長した葦原は数メートルに成長し、水が引いていく秋に刈り取りを行います。葦は乾かすことで、燃料や屋根や窓の材料となり、雨風から人を護る住居として使われます。
 葦という一年で成長する材料を住居に利用することで、居住空間の確保と採取する魚類を確保することができます。

 縄文晩期には、水位差の小さな場所で、稲を使って、同じような栽培がおこなわれていました。初期の水田は、一定の自然環境条件を満たした場所で始まった、食料の栽培方法であったのです。栽培方法そのものも、籾を使うといった違いはあっても、流れは葦と同じになります。葦と同じように、水が引いた春先に焼き払い、籾を撒き、水位が上がっていったら天然の水田となって稲が育ち、秋になれば刈り取って食料とする。

 米が生まれ、塩の交易ができれば、縄文の流れのままに、滋賀県の名産である鮒寿司が生まれることになります。
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