日ノ本の歴史 始まりの話

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日ノ本の歴史 古代まで

日ノ本の始まり 第四話 山人と海人

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 日ノ本には、自然災害も大きく影響を与えます。日ノ本の場合、7300年前の鬼界カルデラの破局噴火に巻き込まれたことで、南九州から西南諸島一帯が被害を受けた。結果として、海人うみんちゅう山人やまんちゅうも、大きく移動せざるを得なくなったのです。生活そのものが厳しくなり、山人やまんちゅうが海に出て、海人うみんちゅうが山に行く、生きていくために、生活圏の拡大が要求事項となりました。

 大海原を往く、海民うみんちゅうの大移動は、大陸へと移動したモノ達も居れば、一部は、北太平洋旋廻の海流に乗って、遥か大海原を越えて、紀州、蝦夷、さらにはアメリカ大陸まで移動し、赤道を廻って太平洋の島々へと住処を移し、黒潮に乗って日ノ本へと還る。スターナビゲーションによって海原を旅する、広大な循環航路を築いていったとも言われます。

 鬼界カルデラの破局噴火は、山人やまんちゅうにとっても、日向の高天原を追われるほどの事態であり、筑紫へと逃げ延びる原因ともなりました。

 鬼界カルデラの破局噴火ほどではなくても、自然災害の多い日ノ本では、災害そのものには、人が抗えるようなモノではない。災害そのものをどうにかできるわけもなく、人は災害の結果を受け入れて、生き残ることを算段しなければならないということになる。日ノ本は、自然災害を受け入れることが、最も自然災害の被害を小さくできることを、知っていたということになります。






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 西洋文明の在り様としては、シュメールの叙事詩「ギルガメッシュ」に伝えられる話が象徴していると、お爺ぃは考えている。
 ウルク王ギルガメッシュ王の物語に、森の王フンババが登場する。レバノン杉は当時の中近東に、広範囲に覆い茂っていたそうである。船舶の材料として優秀であったレバノン杉を巡る争いは、数千年前より始まり、森の王フンババとの争いとして記録にも残っている。

 写真は、レバノン杉で2018年に造られた、播州ソロバンである。現在のレバノン杉は、伐採が禁じられている。写真のレバノン杉で造られたソロバンは、ソロバン教室をレバノンで実施している方が、雪の重みで折れた枝をレバノンで購入して日本に運び、播州でソロバンに加工しているそうだ。

 西洋文明にとって、定住生活を行うことは、環境破壊の始まりでもある。
 ギルガメッシュ叙事詩に出て来る、森の神フンババが斃されたことで、レバノン杉の伐採は、レバノンからシナイ一帯に覆い茂っていた森を破壊し、荒れ果てた荒野へと変えていったこととなる。

 ギルガメッシュは、死にあたって、残した言葉が日本語で訳されています。
「私は、人間の幸福のみを考えていたのだ。
 わたしは、森の神フンババと共に、多くの生き物の生命を奪ってしまった。
 やがて森はなくなり、地上には、人間と人間によって飼育された動植物だけしか残らなくなる。
 それは、荒涼たる世界だ。
 人間の滅びに通じる道だ」
 現在、僅かに残るレバノン杉の森は、森の神フンババを魔神として退治することによって、荒れ地となったカナンの大地。文明の哀しさを、象徴しているようです。





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 互いの生活圏の拡大は、争いごとを招くのです。これが、山幸彦と海幸彦の神話伝承となるのです。
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