4 / 49
日ノ本の歴史 古代まで
日ノ本の始まり 第四話 山人と海人
しおりを挟む
日ノ本には、自然災害も大きく影響を与えます。日ノ本の場合、7300年前の鬼界カルデラの破局噴火に巻き込まれたことで、南九州から西南諸島一帯が被害を受けた。結果として、海人も山人も、大きく移動せざるを得なくなったのです。生活そのものが厳しくなり、山人が海に出て、海人が山に行く、生きていくために、生活圏の拡大が要求事項となりました。
大海原を往く、海民の大移動は、大陸へと移動したモノ達も居れば、一部は、北太平洋旋廻の海流に乗って、遥か大海原を越えて、紀州、蝦夷、さらにはアメリカ大陸まで移動し、赤道を廻って太平洋の島々へと住処を移し、黒潮に乗って日ノ本へと還る。スターナビゲーションによって海原を旅する、広大な循環航路を築いていったとも言われます。
鬼界カルデラの破局噴火は、山人にとっても、日向の高天原を追われるほどの事態であり、筑紫へと逃げ延びる原因ともなりました。
鬼界カルデラの破局噴火ほどではなくても、自然災害の多い日ノ本では、災害そのものには、人が抗えるようなモノではない。災害そのものをどうにかできるわけもなく、人は災害の結果を受け入れて、生き残ることを算段しなければならないということになる。日ノ本は、自然災害を受け入れることが、最も自然災害の被害を小さくできることを、知っていたということになります。
<<<<<>>>>>
西洋文明の在り様としては、シュメールの叙事詩「ギルガメッシュ」に伝えられる話が象徴していると、お爺ぃは考えている。
ウルク王ギルガメッシュ王の物語に、森の王フンババが登場する。レバノン杉は当時の中近東に、広範囲に覆い茂っていたそうである。船舶の材料として優秀であったレバノン杉を巡る争いは、数千年前より始まり、森の王フンババとの争いとして記録にも残っている。

写真は、レバノン杉で2018年に造られた、播州ソロバンである。現在のレバノン杉は、伐採が禁じられている。写真のレバノン杉で造られたソロバンは、ソロバン教室をレバノンで実施している方が、雪の重みで折れた枝をレバノンで購入して日本に運び、播州でソロバンに加工しているそうだ。
西洋文明にとって、定住生活を行うことは、環境破壊の始まりでもある。
ギルガメッシュ叙事詩に出て来る、森の神が斃されたことで、レバノン杉の伐採は、レバノンからシナイ一帯に覆い茂っていた森を破壊し、荒れ果てた荒野へと変えていったこととなる。
ギルガメッシュは、死にあたって、残した言葉が日本語で訳されています。
「私は、人間の幸福のみを考えていたのだ。
わたしは、森の神と共に、多くの生き物の生命を奪ってしまった。
やがて森はなくなり、地上には、人間と人間によって飼育された動植物だけしか残らなくなる。
それは、荒涼たる世界だ。
人間の滅びに通じる道だ」
現在、僅かに残るレバノン杉の森は、森の神を魔神として退治することによって、荒れ地となったカナンの大地。文明の哀しさを、象徴しているようです。
<<<<<>>>>>
互いの生活圏の拡大は、争いごとを招くのです。これが、山幸彦と海幸彦の神話伝承となるのです。
大海原を往く、海民の大移動は、大陸へと移動したモノ達も居れば、一部は、北太平洋旋廻の海流に乗って、遥か大海原を越えて、紀州、蝦夷、さらにはアメリカ大陸まで移動し、赤道を廻って太平洋の島々へと住処を移し、黒潮に乗って日ノ本へと還る。スターナビゲーションによって海原を旅する、広大な循環航路を築いていったとも言われます。
鬼界カルデラの破局噴火は、山人にとっても、日向の高天原を追われるほどの事態であり、筑紫へと逃げ延びる原因ともなりました。
鬼界カルデラの破局噴火ほどではなくても、自然災害の多い日ノ本では、災害そのものには、人が抗えるようなモノではない。災害そのものをどうにかできるわけもなく、人は災害の結果を受け入れて、生き残ることを算段しなければならないということになる。日ノ本は、自然災害を受け入れることが、最も自然災害の被害を小さくできることを、知っていたということになります。
<<<<<>>>>>
西洋文明の在り様としては、シュメールの叙事詩「ギルガメッシュ」に伝えられる話が象徴していると、お爺ぃは考えている。
ウルク王ギルガメッシュ王の物語に、森の王フンババが登場する。レバノン杉は当時の中近東に、広範囲に覆い茂っていたそうである。船舶の材料として優秀であったレバノン杉を巡る争いは、数千年前より始まり、森の王フンババとの争いとして記録にも残っている。

写真は、レバノン杉で2018年に造られた、播州ソロバンである。現在のレバノン杉は、伐採が禁じられている。写真のレバノン杉で造られたソロバンは、ソロバン教室をレバノンで実施している方が、雪の重みで折れた枝をレバノンで購入して日本に運び、播州でソロバンに加工しているそうだ。
西洋文明にとって、定住生活を行うことは、環境破壊の始まりでもある。
ギルガメッシュ叙事詩に出て来る、森の神が斃されたことで、レバノン杉の伐採は、レバノンからシナイ一帯に覆い茂っていた森を破壊し、荒れ果てた荒野へと変えていったこととなる。
ギルガメッシュは、死にあたって、残した言葉が日本語で訳されています。
「私は、人間の幸福のみを考えていたのだ。
わたしは、森の神と共に、多くの生き物の生命を奪ってしまった。
やがて森はなくなり、地上には、人間と人間によって飼育された動植物だけしか残らなくなる。
それは、荒涼たる世界だ。
人間の滅びに通じる道だ」
現在、僅かに残るレバノン杉の森は、森の神を魔神として退治することによって、荒れ地となったカナンの大地。文明の哀しさを、象徴しているようです。
<<<<<>>>>>
互いの生活圏の拡大は、争いごとを招くのです。これが、山幸彦と海幸彦の神話伝承となるのです。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小日本帝国
ypaaaaaaa
歴史・時代
日露戦争で判定勝ちを得た日本は韓国などを併合することなく独立させ経済的な植民地とした。これは直接的な併合を主張した大日本主義の対局であるから小日本主義と呼称された。
大日本帝国ならぬ小日本帝国はこうして経済を盤石としてさらなる高みを目指していく…
戦線拡大が甚だしいですが、何卒!
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる