13 / 62
第一章
第十三話 *
しおりを挟む
十分に馴染ませたせいでぐずぐずになった蕾は下からのピストンを難なく受け入れる。ギシギシと音を立てるベッドの上で、セイランの身は確実に熟していく。揺すられる度にさらさらと流れる赤色の隙間から、快楽に酔いしれ、きゅっと閉じた瞼と自分の親指の付け根を口に含ませるセイランが見える。熟知しているかのようなルピナスの動きは、的確に気持ちがいいところに触れてくれる。
「ん、んっ、ぁ、んッ……! ふ……ぁ、まって、まって、ッ!」
「待たない」
激しくなる動きは、体重の乗った熱をセイランにもたらしていく。性急な行為に、セイランは思わず腰を反らせルピナスから逃れようとするが、抱き締められた状態ではそれは叶わない。貪るようでありながら乱暴ではない、そんな刺激にセイランがびくっと体を痙攣させるまで、長くかからなかった。
「は、ぁっ、ぁ……」
ルピナスの腕の中で達したセイランは、ゆっくりと肩で呼吸を紡ぐ。その間も、後孔は脈打ち、きゅんきゅんと収縮を繰り返していた。それはまるで、物足りないと言うように。
「わ……! へ? ぇ、ぅあ"ッ! いまイった、っアぁッ!」
「知ってる」
もはやセイランが「自分でやる」と話していたことは二人の頭にはなかった。ルピナスは抱えていたセイランごと寝返りを打ち、今度はセイランを仰向けにし、自分は正面で腰を落ち着けズッとまた腰を進める。容赦なく先ほどと同じくらいの激しい律動が再開され、達したばかりだったセイランは体を震わせる。
「ぁうっ、あ、っ、あ"……ッ!」
「きもちい?」
「う、っ……きもち、ぃ……ひゃぅッ!」
まるで媚薬を呷ったかとでも言うような激しい熱。それはセイランを頭も体も芯から快楽の虜にしていた。
まだ足りない。もっともっとルピナスが欲しい。気持ちよくなりたい。ルピナスに犯されたい。
そんな性欲で満ち、最上の恍惚を見せるセイランに向かってルピナスはく、と頬を吊り上げる。
「セイラン、今誰に犯されてるの?」
「ぁ、る、るひ、なすっ……あッ!」
「どうして欲しいの?」
「ぁ、あっ! もっとッ……、もっときもちいの、ほしぃ……っ、うァッ!」
「そう、上出来」
少し上体を倒して、より奥を狙いながら律動は緩めずに。ルピナスが優しい声色でセイランに囁くと、セイランは必死でその声を聞き取り、言葉を返した。快感で震える唇を戦慄かせながら、健気に望んでいた言葉を作ったセイランを、ルピナスはそっと上から覗き込む。楽しげな桃色と、蕩けた赤紫が重なりあう。
「いいコにはご褒美」
「は……、ぁっ、あ、あ"ァッ!」
瞬間、セイランの体をぞっとするような寒気がなぞる。かと思えば、今度は指先まで性感帯になったようなひりつく感覚が全身を覆う。この感覚は知っている。これは、あの時と同じ、頭の中がボーッとして、気持ちがいいことしか考えられなくなるもの。
ただでさえ敏感だった体が、より快感を拾い体と頭を壊していく。おかしくなりそうだと思いながら、セイランにそれを拒む気力はなかった。
ルピナスの堅い先端が狙いすましたようにそこを突いてくる。その度に情けない声がセイランの口から溢れていく。突かれる度に絶頂するようだった。比喩ではなく、実際にピストンに合わせて何度も達し、腰を反らせて痙攣させていたのだが、セイランがそれに気づく余裕はなく、ただただルピナスに啼かされながら、感じたことのない快楽に飲まれていた。
そしてルピナスが自分の欲をセイランに向けて吐き出した頃には、セイランから応答はなく、涙と汗でぐちゃぐちゃになった顔を虚空に向けてただ快楽の余韻に浸っていた。ひくひくと収縮を繰り返す後孔も、ぴくぴくと震える腰も無視して、未だに残る淡い絶頂感を連れて、セイランは意識を闇に落とした。
「ん、んっ、ぁ、んッ……! ふ……ぁ、まって、まって、ッ!」
「待たない」
激しくなる動きは、体重の乗った熱をセイランにもたらしていく。性急な行為に、セイランは思わず腰を反らせルピナスから逃れようとするが、抱き締められた状態ではそれは叶わない。貪るようでありながら乱暴ではない、そんな刺激にセイランがびくっと体を痙攣させるまで、長くかからなかった。
「は、ぁっ、ぁ……」
ルピナスの腕の中で達したセイランは、ゆっくりと肩で呼吸を紡ぐ。その間も、後孔は脈打ち、きゅんきゅんと収縮を繰り返していた。それはまるで、物足りないと言うように。
「わ……! へ? ぇ、ぅあ"ッ! いまイった、っアぁッ!」
「知ってる」
もはやセイランが「自分でやる」と話していたことは二人の頭にはなかった。ルピナスは抱えていたセイランごと寝返りを打ち、今度はセイランを仰向けにし、自分は正面で腰を落ち着けズッとまた腰を進める。容赦なく先ほどと同じくらいの激しい律動が再開され、達したばかりだったセイランは体を震わせる。
「ぁうっ、あ、っ、あ"……ッ!」
「きもちい?」
「う、っ……きもち、ぃ……ひゃぅッ!」
まるで媚薬を呷ったかとでも言うような激しい熱。それはセイランを頭も体も芯から快楽の虜にしていた。
まだ足りない。もっともっとルピナスが欲しい。気持ちよくなりたい。ルピナスに犯されたい。
そんな性欲で満ち、最上の恍惚を見せるセイランに向かってルピナスはく、と頬を吊り上げる。
「セイラン、今誰に犯されてるの?」
「ぁ、る、るひ、なすっ……あッ!」
「どうして欲しいの?」
「ぁ、あっ! もっとッ……、もっときもちいの、ほしぃ……っ、うァッ!」
「そう、上出来」
少し上体を倒して、より奥を狙いながら律動は緩めずに。ルピナスが優しい声色でセイランに囁くと、セイランは必死でその声を聞き取り、言葉を返した。快感で震える唇を戦慄かせながら、健気に望んでいた言葉を作ったセイランを、ルピナスはそっと上から覗き込む。楽しげな桃色と、蕩けた赤紫が重なりあう。
「いいコにはご褒美」
「は……、ぁっ、あ、あ"ァッ!」
瞬間、セイランの体をぞっとするような寒気がなぞる。かと思えば、今度は指先まで性感帯になったようなひりつく感覚が全身を覆う。この感覚は知っている。これは、あの時と同じ、頭の中がボーッとして、気持ちがいいことしか考えられなくなるもの。
ただでさえ敏感だった体が、より快感を拾い体と頭を壊していく。おかしくなりそうだと思いながら、セイランにそれを拒む気力はなかった。
ルピナスの堅い先端が狙いすましたようにそこを突いてくる。その度に情けない声がセイランの口から溢れていく。突かれる度に絶頂するようだった。比喩ではなく、実際にピストンに合わせて何度も達し、腰を反らせて痙攣させていたのだが、セイランがそれに気づく余裕はなく、ただただルピナスに啼かされながら、感じたことのない快楽に飲まれていた。
そしてルピナスが自分の欲をセイランに向けて吐き出した頃には、セイランから応答はなく、涙と汗でぐちゃぐちゃになった顔を虚空に向けてただ快楽の余韻に浸っていた。ひくひくと収縮を繰り返す後孔も、ぴくぴくと震える腰も無視して、未だに残る淡い絶頂感を連れて、セイランは意識を闇に落とした。
1
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる