Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

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ボス戦の前にやること 作戦

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 リザルトの確認もした。
 ステータスの確認もした。
 ステータスの表示設定についても知った。
 シルさんをクランに勧誘できた。
 もうやることはないだろう。
 『ビックボスゴブリン』戦の前にやっておくべき事はないだろう。
 今の俺を止める物は何もないだろう。
 そう思いながら、言った。

「リザルトの確認もしたし、ステータスの確認もしたし、ステータス表示についても分かった、さらには、シルさんも勧誘できた。『ビックボスゴブリン』戦の前にやっておくことはもうないよな」

 俺は、3人をそれぞれ見た。
 みんな、何かあるという顔はしていない。
 もう、事前に済ませることはないのだなと思った。
 これで、心置きなく、『ビックボスゴブリン』と戦える。
 そう思い安心した。
 コルドは、うんうんと頷きながら言った。

「もうないと思うぞ!」

 ローズも同じく軽く頷きながら言った。

「そうね。全部やったと思うわ」

 こんだけいろいろしたんだから、もうないだろう。
 そう思いながら、最期は、シルさんの方を今一度見た。
 2人もシルさんを見ている。
 3人から視線を向けられたシルさんは、俺達に同調するように言った。

「万全の準備ができたね」

 よし、みんなが、何もないと言った。
 準備はできている。
 後は、『ビックボスゴブリン』のもとまで行くことだけだ。
 俺は、力強く1歩踏み出しながら言った。

「じゃあ、『ビックボスゴブリン』のところへ行こう」

 俺と同じように、3人も1歩踏み出しながら言った。

「そうだな! 行こう!」

「生きましょう」

「そうだね」

 よし、これで出発できる。
 やっと戦いに行ける。
 今までの確認とか、お話がつまらなかったというわけではない。
 ただただ、そろそろ戦いたい、そう思っただけなのだ。
 さぁ、行こう! 『ビックボスゴブリン』が俺達を待っている。
 そう思いながら、力強く言った。

「じゃあ、出発!」

 3人も俺に続いて楽しげに声を合わせて言った。

「「「おー!」」」

 俺達は、『ビックボスゴブリン』のいるところへと歩き出した。
 今の時点で、既に北の街道の中ではそこそこに深いところにいる。
 ゴブリンが10体前後のグループを作るような場所だ。
 だから、そこまで時間はかからないだろう。
 俺達は、ある程度ゴブリンを避けながら移動した。
 やむを得ない場合や、迂回が困難な場合、間違えて刺激してしまったときなどは、速攻で討伐したけれど、基本的には積極的にゴブリンを狩ることはしなかった。
 より早く『ビックボスゴブリン』のもとへ行くために。
 俺達は、移動中も楽しくおしゃべりした。
 そうしないと移動時間がもったいないからな。
 それに、シルさんと話したいことなんて山のようにあるからな。
 そもそも、この会は、シルさんと楽しく話すためにやっているのだ。
 移動に集中して話していなければ、それは本末転倒ではないか。
 まぁ、本末転倒だったとしても、楽しければ何でもいい。俺はそう思う。
 そんなことを考えているとシルさんが言った。

「ビッグゴブリン戦はどうやって戦うの?」

 どうやって戦おう。
 まぁ、前回の戦い方を基本にするだろうな。
 と言うことは俺とコルドとローズは、基本的には、やることは変わるまい。
 シルさんをどのように配置するかを考えなきゃな。
 前衛弓か、後衛弓か。
 ボス戦では、シルさんにはどうやって戦ってもらうことになるのかな?
 俺が考えだしたタイミングで、コルドが楽しげに言った。

「前回は、俺とオクツが前で、ローズが後ろだったな! 途中で来るゴブリンの援軍は、オクツが倒しに行っていたな!」

 大雑把に、簡潔に言うとそんな感じだろう。
 前回の戦闘時よりも、人数もみんなのステータスも上がっている。
 負ける要素はないだろうな。
 強いて言うなら、油断や傲りとかかな。
 とりあえず、気を抜かなければ、負けることはないはずだ。
 俺はそう思いながら言った。

「そうだな。前回はそうやって戦ったな」

 今、細かい戦略まで決めるのかな。
 それとも、シルさんを後衛に配置するか、前衛に配置するかを決めるのかな。
 どっちなんだろう。
 俺的には、後者が良いな。
 細かいことは、やってみなきゃ分からないところがあるだろうし、今話を詰めてもそこまで現実味がないような気がするんだよな。
 だから、ふんわりと、前衛なのか後衛なのかぐらいを決めたら良いと思う。
 俺が自分の考えを整理していると、ローズが楽しげに言った。

「シルさんを入れるとどういう戦い方が良いのかしらね」

 いよいよだな。
 みんなからはどんな意見が出るのかな。
 楽しみだな。
 俺は、さっきまでと同じように、シルさんとローズで後衛をやって、俺とコルドで前衛をやるのが良いと思う。
 その方が、経験があって連携しやすいだろうし。
 よし、まずは、俺の意見を言おうかな。
 俺は、3人に、俺の意見を伝えた。

「まぁ、基本は、後衛に入るのが良いんじゃない?」

 俺が言ってすぐに、コルドが反応した。

「僕もそれが良いと思う」

 コルドはどうやら賛成らしい。
 対案はあるかな?
 そう思って、シルさんとローズの方を見ると、2人ともうんうんと頷いて納得しているようだ。
 じゃあ、シルさんには、基本は後衛ってことで良いんだな。
 じゃあ、もう話し合いは終わりかな?
 大方決まったんだし。
 後は話すことあるのかな?
 俺は、細かいことは話さなくていいと思うんだけどな。
 そう思っていると、コルドが言った。

「途中のゴブリン援軍はどうするんだ?!」

 あぁ、それは話しておいた方が良いな。
 そういえば、『ビックボスゴブリン』は、ゴブリンの援軍が来るんだったな。
 それぐらい大きなことは、話しておいた方が良いだろう。
 おれは、この攻撃が来たらこうとか言うレベルの話じゃないしな。
 俺は、パッと思いついたことを言う。

「そのときは、俺がゴブリンの方に行って、代わりに前に入ってもらうのはどう?」

 なかなか良い案なんじゃないかな?
 パッと思いついたにしては良いと思う。
 前1に、後ろ2だと、前の負担が大きいから、前が本職のシルさんに前に入ってもらって、前2後ろ1にする。
 なかなか良い案なんじゃないんだろうか。
 3人の反応はどうかな?
 俺は、それぞれの顔をのぞき込む。
 ローズは、うんうんと納得している様子。
 コルドは、シルさんの前衛姿を想像しているのか、わくわくしている。
 シルさんは、あまりピンときていないみたいだ。
 これは、うまく説明できれば、俺の案が通るかもな。
 ローズが言った。

「良いと思うわ。後ろ2人の、前1人だと、ヘイトが後ろに行きすぎるかもしれないわね」

 ヘイト管理的にも、危機管理的にも、前は2枚欲しいよな。
 俺もそう思う。
 せっかく人数が増えたんだから、安定度の高いパーティーにしたいよな。
 確実に、前1後ろ2よりも、前2後ろ1の方が安定するだろう。
 1つ懸念点があるとすれば、シルさんとコルドの連携がとれるかどうかと言うことだ。
 今のところ前衛のシルさんとコルドが一緒に戦っていない。
 だから、連携に少しだけ不安が残る。
 でもまぁ、大丈夫だろう。
 2人は兄弟なんだし。
 なんとかなるだろう。
 そう思っていたら、シルさんが少しだけ首をかしげながら言った。

「それなら、僕がゴブリンの方に行った方が良いんじゃない? 僕なら前衛も後衛もできるから、ある程度戦えると思うんだけど」

 あぁ、確かにそれもあるな。
 そうすれば、連携に不安もないし、メインの『ビックボスゴブリン』の相手はスムーズにできるだろう。
 それも、良いかもしれないな。
 俺が、シルさんの意見に傾きかけたところで、コルドが言った。

「ゴブリンの相手は、オクツが良いと思う! なぜなら、オクツはどちらかというと、一撃の威力よりも手数タイプだから、ボスと戦うよりは、ゴブリンの援軍の方が向いているからな!」

 俺は、コルドの話を聞いて、傾きかけた心を、俺の案の方に戻した。
 確かに、シルさんは、手数タイプの弓じゃない。
 どちらかというと、一撃の威力タイプだな。
 手数タイプの俺の方が、ゴブリンの群れの相手は向いているのだろう。
 コルドの説明を聞いて、シルさんも納得したみたいだ。
 シルさんはうんうんと頷きながら言った。

「確かにそうだね。じゃあ、僕はそのときは、オクツと変わって、前に出るよ。コルドと一緒に前衛するの楽しみだな」

 今度は、コルドがシルさんに向かって言った。

「俺も、兄貴が普段やっている前衛弓を見れるのが楽しみだぞ!」








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