Alliance Possibility On-line~ロマンプレイのプレーヤーが多すぎる中で、普通にプレイしてたら最強になっていた~

百々 五十六

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4人の帰路 シルさんとダイアさん

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 シルさんは、けんけんぱさんとは、知り合いじゃないのか。
 一気に流れが変わったな。
 ここまでは、名前を出せば結局知り合いだったみたいな展開だったけど、流れが変わった。
 次が分からなくなったな。
 果たしてどうなっていくんだろう?
 次は、ダイアさんかなクジョウ君かな。
 どっちにしよう。
 出会った順だと同時なんだよな。
 まぁどっちでも良いな。
 こだわるところではないな。
 なんとなく、ダイアさん。
 決定。
 次はダイアさんについて聞こう。
 俺は、今までと同じようなテンションで、シルさんに聞いた。

「じゃあ、次は、ダイアさんは知ってる?」

 ダイアさんはどうかな?
 知り合いかな?
 生産職だし、可能性は十分にあるだろう。
 それに、薬師のササキさんとは知り合いだったのだから、同じ薬師のダイアさんと知り合いでもおかしくないよな。
 果たしてシルさんの反応は?
 そう思いながらシルさんの方を向くと、シルさんは軽く首をかしげながら言った。

「ダイアさん?」

 これは、どっちなんだろう?
 この反応は、どっちなんだろう?
 けんけんぱさんのターンでお約束の流れが崩れたから、この聞き返しが来たらほとんど確定というのがなくなってしまった。
 分からなくなったな。本当にどっちなのかが。
 とりあえず、今はピンときていないみたいだ。
 これは、毎回そうだから、あまり気にしなくて良い。
 ここから、ローズが説明してくれるだろうから、本番はそこからだな。
 シルさんとダイアさんは果たして知り合いだったのだろうか?
 俺はドキドキとわくわくを胸に、ローズの説明を待った。
 ローズは、すぐに説明をし出した。

「ダイアさんは女性のプレイヤーよ。職業は、薬師をしているわ。私は今のところ、あまり関わりはないけど、とてもいい人よ」

 うん、いつも通り良い説明だな。
 簡潔でわかりやすいな。
 まぁ、ローズダイアさんは関わりが薄いから、主観の追加情報が薄いのは仕方がない。
 この説明を受けて、シルさんはピンとくるのだろうか?
 なんかドキドキしてきたな。
 シルさんは、考える仕草をして、頭の中で検索をかけているのかな?
 ローズの説明から少しして、シルさんはあぁ、思い出したというテンションで言った。

「あぁ、あぁ、あ! あのダイアさんか。知ってる知ってる、何度かダイアさんのポーションを買ってたよ」

 お! どうやら、シルさんとダイアさんは知り合いみたいだな。
 いや、判断するには、まだ早いか?
 ポーションを買っただけで知り合いと言うのは時期尚早かもしれないな。
 詳しく話を聞かなければな。
 判断はその後だ。
 俺が何を聞くか迷っているうちに、コルドがシルさんに聞いた。

「ちなみにフレンドか?!」

 それも判断基準の1つだな。
 フレンドかフレンドじゃないか。
 フレンドなら問答無用で知り合い判定だろう。
 フレンドじゃなかったら、まだ精査していく必要があるだろうな。
 と言うか、詳細を聞かなければ思い出せないなら、フレンドじゃないんじゃないかな?
 名前だけ聞いてピンとこないなら、フレンドではないんじゃないかな?
 フレンドならあんなに時間がかからないだろうからな。
 俺の頭の中は、大分シルさんとダイアさんはフレンドじゃないんじゃないかという意見に傾いている。
 果たして真実は如何に。
 わくわくしながらシルさんの回答を待っていると、シルさんが、言った。

「いや、そこまでの仲ではなかったね。何度か話したことはあるけど、そこまで関わりがあったわけではなかったね」

 おぉ、微妙なラインだな。
 でも、今まで、このラインの人たちに知り合い判定を出しているんだし、知り合いで良いんじゃないかな?
 もしかしたら、ダイアさんの側には忘れられていていて、知り合いではなく知っている人かもしれないけどな。
 まぁ、そんなことは今は置いておいて、これは知り合い判定と言うことで、決定。
 今回も知り合い判定だったかぁ。
 なんとなくそんな気はしていたんだよなぁ。
 へぇ、そうなんだと言いたげな顔でローズが言った。

「そうなのね」

 それに続いて、コルドが言った。

「今のところ、けんけんぱさん以外の3人と知り合いなんだな!」

 4人中3人。
 すごいな。
 偶然なのかな? それとも、ただただ、シルさんの交友関係が広いのかな?
 どっちなんだろうな?
 俺は感心を前面に出しながら言った。

「4分の3ってかなりだな」

 コルドが自分のことのようにうれしそうに言った。

「兄貴って、顔が広かったんだな!」

 それをシルさんは否定した。

「そんなことはないよ。僕よりは、薬師の人たちの方が顔が広いはずだよ。特に薬師は需要と供給が見合ってなかったから、ポーションとかは、いつもどこも品薄状態だったんだよね。それで、いろんなプレイヤーが、いろんな薬師から買う必要があったから、薬師は特に顔が広いんだよね」

 へぇ、そうなんだ。
 確かにそうか。
 1カ所で大量購入が出来ないから、プレイヤーはいろんな薬師のところを回って購入する。
 すると、薬師は、1人1人に固定の客がつくと言うよりは、ほとんどの戦闘職のプレイヤーと関わることになる。
 すると自然と知り合いも増えて顔が広くなる。
 なんとなく、細工職人もおんなじ感じな気がしてきたな。
 まぁ、でもアクセサリー系は、ブランドをそろえたいとかあるのかな?
 消耗品じゃないし。
 俺は素直に感心をそのまま表すように言った。

「そうなんだな」

 それに続いて、ローズが言った。

「HPポーションも、MPポーションも、戦闘職にとっては必需品で、消耗品だもんね」

 そうだな。
 消耗品で必須品だから、常に大きな大きな需要がある。
 薬師って思っていたより楽しそうだな。
 そう思いながら言った。

「大変だったんだな。作る方も買う方も」

 シルさんは再び説明するように言った。

「まぁ、βテスターは1000人いないぐらいで、そのうち薬師は10数人だったから、誰かと専属契約でもしていない限りは、大体のプレイヤーは、どこの薬師も品薄状態で、いろんなところを回って買ってたから、大体の薬師と関わっていると思うよ」

 専属契約ってのもあったんだな。
 スポンサーみたいな事なのかな?
 もしくは、定期購入者みたいなことなのかな?
 面白いこと考えるなぁ。
 そう思っている間にローズが言った。

「薬師って人気がなかったのね」

 まぁ、最初に薬師は選ばんよな。
 かなり渋いもんな薬師。
 渋すぎる。
 まぁ、ファンタジーっぽいポーションとかを扱うのが面白そうなポイントだけど、やっぱり渋いよな。
 シルさんは、いやいやと言いたげなテンションで言った。

「生産職の中では普通の方だよ。まぁでも、薬を作るだけってイメージだったからね。冒険ができるゲームのβテストで、わざわざ選ぶ人は少なかったんだよ。それは、生産職全般に言えるんだけどね」

 確かにそうか。
 10人と聞いて、少ないと思ったけど、生産職だとそんなこんなのか。
 100人中10人。
 10%。
 商人含めて、非戦闘系の職業は、9個。
 その中で10%はかなり妥当だな。
 多いわけでも少ないわけでもないか。
 10人と聞いて、少ないものとして考えていたけれど、生産職の中だと、大分妥当なんだな。
 うん、前提を間違えるとこういうミスをするんだよな。
 10人を少ないとして考えるか、10人を妥当として考えるかで、見えてくるものも違うな。
 反省、反省。
 俺が心の中で反省をしている間に、大変だなぁと言う気持ちがにじみ出た声でコルドが言った。

「生産職はどこも大変なんだな!」

 そうだな。
 俺もそう思う。
 うんうんと頷いていると、シルさんが追加情報を出してきた。

「まぁ、今はたくさんのプレイヤーがいるから、その分生産職も増えて、生産が逼迫しているみたいな状況はないらしいよ」

 俺は思ったことを素直に言った。

「それは良かったな」


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