キメラスキルオンライン

百々 五十六

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1章関連雑多な資料

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依頼の素 & 1章から補強設定まで タイトル・文字数集 & クエストウィンドウ集 & スタートダッシュイベント関連集 & 1章幕話 CM集 &1章 リアル回集









依頼名

依頼内容:
期限:
条件:
報酬:
推奨ランク:








1章から補強設定まで タイトル・文字数集




1章 スタートダッシュ



オープニング
3,528文字

キャラ設定
 6,261文字

チュートリアル開始
 6,043文字

冒険者になろう
 5,991文字

冒険を始めよう!
 5,822文字

ダンジョンへ行こう!
 5,540文字

採取をしよう!
 5,784文字

チュートリアル終了
 5,123文字

スキル合成と売店でダンジョン前準備
 5,986文字

次の依頼で、またダンジョンへ
 5,148文字

2層開始!
 5,390文字

卵発見?!
 5,224文字

卵を孵化するためには
 6,121文字

連続でランクアップ
 5,515文字

次の依頼は?
 5,472文字

ダンジョンの歩き方?
 5,757文字

森の歩き方~痕跡を追って~
 5,100文字

ダンジョンボアラッシュ
 6,879文字

森の歩き方 終了
 5,091文字

依頼達成!
 5,106文字

弓専門店
 5,092文字

お会計
 5,227文字

昼食
 6,047文字

リアル昼食 ログイン
 5,100文字

草原の歩き方
 5,514文字

草原の歩き方を終えて
 5,162文字

なーさん誕生
 5,324文字

なーさん情報
 5,399文字

なーさんと戦闘
 5,898文字

従魔登録
 5,352文字

スタートダッシュイベント
 5,418文字

スタートダッシュイベント開始時ステータス ※ステータス回飛ばしてもいい
 6,820文字

ステータス比較回 ※ステータス比較回読み飛ばしていいい
 8,645文字

カフェで甘い夕飯
 6,048文字

なーさんのための従魔用装備専門店
 6,013文字

ダンジョン3層行けるかな?
 5,536文字

夜間移動
 5,269文字

3層という新しいフィールド
 6,032文字

新しいモンスターそして、新しいエリア
 5,216文字

さらに新しいモンスターとミニクエスト
 6,385文字

ピンチと順位
 5,527文字

サバイバルとログアウト
 5,659文字

ログアウトしてちょっと早めの夕食を
 5,178文字

川と水切り
 5,306文字

川の向こうの森での戦闘
 5,221文字

3層からの帰り道
 5,212文字

町への帰還と、素材買取り
 5,505文字

雑貨屋のおばあさん
 5,173文字

防具総合商店
 5,302文字

なーさんの防具を買おう
 5,346文字

スキルオーブを買おう
 5,772文字

買い物後の俺達の能力  ※50話掲載で区切りが良いので、ステータス回です。ステータスに興味のない方は、読み飛ばして大丈夫です。
 9,777文字

俺達の成長 ※50話超過掲載ステータス回です。ステータスに興味のない方は、読み飛ばして大丈夫です。
 11,004文字

振り返って、食べて、猫さん
 5,562文字

猫を追いかけて
 5,806文字

にゃーさんが仲間になった
 5,304文字

称号変更
 5,078文字

にゃーさん従魔登録
 5,846文字

疲労と空腹の話
 5,365文字

元気玉からログアウト
 5,430文字

久しぶりの電話 ※リアルの話 ゲーム内の話ではないため、リアル系の話が苦手なら飛ばしてもらっても大丈夫です。
 5,030文字

ログインから町の外へ
 5,251文字

にゃーさん初戦闘
 5,293文字

2層での戦闘と元気玉
 5,249文字

3層から4層への道
 5,178文字

4層初戦闘
 5,533文字

ダンジョンウルフ?いや、サンドウルフ!
 5,676文字

戦闘の振り返りからオールスター
 5,620文字

にゃーさんに攻撃が出来るだと?!
 5,418文字

あれはオアシス?!
 5,592文字

砂漠の森は?!
 5,299文字

4層での集中狩りを終えて
 5,272文字

帰り道にレベルアップと新たな称号
 5,219文字

4層からの帰り道 ダンジョンに出るまで
 5,396文字

町への帰還と桁違いの買取り
 5,309文字

ダンジョンから戻ってきた俺達の能力  ※リアル時間2日目突入で区切りが良いので、ステータス回
 13,088文字

2日目突入時の成長  ※リアル時間2日目突入で区切りが良いので、ステータス比較回
 14,842文字

にゃーさんの装備購入
 5,837文字

いつのまにか、スキルを何個も買えるようになった
 6,141文字

雑貨屋から宿ログアウト
 5,164文字

リアル2日目 深夜ログアウトから、朝ログインまで ※短め
 2,062文字

2日目朝睡眠 ダイジェストの夢 ※リアルパートのため読み飛ばし可 ※短め
 3,031文字

ログインから朝食という名の昼食
 5,934文字

ダンジョン移動と森の歩き方ー探索編ー
 5,195文字

ダンジョン移動と森の歩き方ー戦闘編ー
 5,343文字

振り返って飯食って
 5,152文字

次は4層の歩き方 探索編
 5,267文字

次は4層の歩き方 戦闘編
 5,547文字

振り返りと称号コレクター
 5,268文字

サバイバルクラフトと帰宅の決意
 5,169文字

順位と納入とまた順位
 5,277文字

食事会 食事回
 5,283文字

食後から朝食ログアウト
 5,164文字

ネギ牛丼大盛りネギトッピング ※リアルの短めの話 読み飛ばし可
 4,079文字

ログインからスタートダッシュイベント報酬確認
 5,545文字

称号とアイテムの詳細
 5,137文字

装備更新と称号合成
 5,266文字

ランダム装備とランダムスキルオーブ
 6,352文字

スキル合成と書と進化
 6,507文字

進化クエストと2人の強化
 5,739文字

スタートダッシュイベントの報酬を得た俺達の能力  ※スタートダッシュイベントが終わったので、ステータス回
 26,457文字

スタートダッシュイベントの報酬を得た俺達のステータスとスタートダッシュイベント前のステータス  ※ステータス回
 33,137文字

義務感で一応100話終了時のステータス
 26,371文字




幕話



新人類(プレイヤー)が現れる直前キメラスキルオンライン内の世界各地の反応 ※会話だけ回
 1,810文字

スタートダッシュイベント後のキメラスキルオンライン内の世界各地の反応 ※会話だけ回
 2,017文字

運営が切り取ったキメラスキルオンライン内のプレイヤーの姿 ※箇条書き回
 694文字

キメラスキルオンラインの配信開始前CM ※CM回 ※リアル回?
 3,381文字

キメラスキルオンラインのスタートダッシュイベントCM ※CM回 ※リアル回?
 6,703文字

キメラスキルオンラインのスタートダッシュイベント後のCM ※CM回 ※リアル回?
 8,702文字

キメラスキルオンラインの新しいノーマルのCM ※CM回 ※リアル回?
 4,597文字

1章幕話 CM集
 28,048文字

未出キャラクターステータスの基本形 & 今後出てくるキャラのちょい出し情報 ※ステータス回 ※未出キャラ
 1,595文字

幕話雑多
 29,643文字




補強設定



1章ステータス回集 & 1章 50話までの10話ごとのステータス比較
 89,847文字

1章 60話から100話までの10話ごとのステータス比較 & 未出キャラステータス関連 & ショートステータス比較回 10話ごと
 86,354文字

初期職業リスト &詳細なし初期職業リスト & 1章登場 装備・スキル・称号集
 82,684文字

初期スキルリスト &詳細なし初期スキルリスト
 91,230文字

1章関連雑多な資料





1章 クエストウィンドウ集






 『アロン様』ログインおめでとうございます。
 ようこそ『キメラスキルオンライン』の世界へ。
 さっそくですが、チュートリアルを開始しますか? ”はい/いいえ”

 ※チュートリアルの内容は、メニューやウィンドウ利用に関するもの、動作に関するもの、プレイに関するものの3つになります。


 《チュートリアル》
 《その1 メニュー操作をマスターしよう!》
 《その1 メニューを開こう》

 まずは、メニューを開きましょう。
 メニューを開くには2通りの方法があります。

 1つ目は、口に出して「メニューオープン」と言う方法。
 利点は、確実に開くことができる。
 欠点としては、「メニューオープン」を現地の人含め近くの人に聞かれるということ。

 2つ目は、「メニューオープン」と念じる方法。
 利点としては、声を発さずに開くことができる。
 欠点は、慣れるまでは、1度では開かないことがあること。

 どちらの方法でも良いので、メニューを開いてみましょう



 《チュートリアル》
 《その1 メニュー操作をマスターしよう!》
 《その2 メニューを確認しよう》

 メニューを開いて最初に出てくる最初の画面のことをメインメニューといいます。
 メインメニューには、ステータス、フレンド、ストレージ、地図、インフォメーション、クラン・パーティー、設定、ログアウトの8つのアイコンと、時計の機能があります。
 まずはこれらがあることを確認してください。
 確認できたら、下にある確認ボタンを押してください。

 『確認!』


 《チュートリアル》
 《その1 メニュー操作をマスターしよう!》
 《その3 ステータスを確認しよう》

 次は、ステータスを確認します。
 メインメニューにあるアイコンの内、ステータスの物を押してください。
 ※基本的にウィンドウの操作は、手で押す操作と、念じて選択する操作の3つがあります。
 ※利点や欠点などは、メニューを出すときと同じなので割愛します。

 ステータスメニューを開いたら、ステータスが、先ほど設定したステータスとあっているかの確認をしてください。
 確認が出来た場合は、下の確認ボタンを、万が一間違っていた場合は、下の『初期化』ボタンを押してください。
 初期選択のステータスの変更、初期化は、これ以降できませんので、きちんと確認をしてください。
 ※今のステータスから変えたいと思った場合も『初期化』を押してもらってかまいません。

 『確認!』『初期化』




 《チュートリアル》
 《その1 メニュー操作をマスターしよう!》
 《その4 設定を行おう》

 次は設定を行います。
 メインメニューから、設定のアイコンを押して、設定を開いてください。
 そこで各種設定を行ってください。
 グロさについての設定と、痛覚に関する設定、感覚に関する設定の3つに関しては、設定をすることを強く推奨します。
 設定が完了したら、下の完了ボタンを押してください。

 『完了!』



 《チュートリアル》
 《その1 メニュー操作をマスターしよう!》
 《その5 インフォメーションを確認しよう!》

 インフォメーションを確認します。
 メインメニューから、インフォメーションのアイコンを押してください。
 インフォメーションを開いたら、届いているインフォメーションを確認してください。
 そのときに、インフォメーションの通知設定を変更することを推奨します。
 インフォメーションの重要度を見る指標として、タイトルの最初に【必読】【重要】【推奨】【お知らせ】などが付いていることがあります。
 インフォメーションを確認し得たら、下の『確認!』ボタンを押してください。

 『確認!』




 《チュートリアル》
 《その1 メニュー操作をマスターしよう!》
 《その6 開いていないメニューも開いてみよう!》

 開いていないメニューを開いてみましょう。
 今現在説明が必要なメニューの説明は終了しました。
 残りの部分については、必要なときに説明されます。
 他のアイコンも押してそれぞれのウィンドウを開いてみてください。
 ログアウトに関しては、押すとログアウトされてしまうため、確認する必要はございません。
 不具合がないかどうか、それぞれのウィンドウがどうなっているのか確認が出来たなら、下にある『確認!』ボタンを押してください。

 『確認!』



 ”チュートリアル/その1 メニュー操作をマスターしよう! ”を  クリアしました。
 クリア報酬の1000Gはストレージに直接入れました。
 ”チュートリアル/その1 メニュー操作をマスターしよう! ”をクリアしたので、自動的に、”チュートリアル/その2 冒険者になろう! ”が開始されました。


 《チュートリアル》
 《その2 冒険者になろう!》
 《その1 冒険者ギルドへ向かおう》

 冒険者ギルドへと向かいましょう。
 冒険者ギルドの場所は、メニューから地図を開き、地図の中で検索をすると出てきます。
 地図を見ながら冒険者ギルドへと向かいましょう


 《チュートリアル》
 《その2 冒険者になろう!》
 《その2 登録しよう》

 冒険者として冒険者ギルドに登録しましょう。
 冒険者ギルドに入って正面の奥に並んでいる受付の人に話しかけましょう。
 受付で、冒険者ギルドの登録手続きをしてください。
 そのときに冒険者ギルドに関する情報を受付の人から聞いてください。
 それが終われば、冒険者です。




 ”チュートリアル/その2 冒険者になろう! ”を  クリアしました。
 クリア報酬の1000Gはストレージに直接入れました。
 ”チュートリアル/その2 冒険者になろう! ”をクリアしたので、自動的に、”チュートリアル/その3 冒険を始めよう! ”が開始されました。











 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その1 支援物資を確認しよう!》

 渡された支援物資の内容を確認しましょう。
 ストレージを開いて、支援物資を出現させましょう。
 渡された支援物資を確認し、配布された装備を装備しましょう。
 装備したら、メニューのステータスから、装備できていることを確認しまし
ょう。





 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その2 依頼を選ぼう!》

 依頼を選びましょう。
 選びの選び方2つあります。
 1つは、依頼板から自分で依頼を探す方法。
 もう1つは、受付に行き、受付の人と一緒に選ぶ方法。
 どちらの方法をとってもかまわないので、依頼を選んでみましょう。




 《チュートリアル》《その3 冒険を始めよう!》《その3 依頼を受けよ
う!》は既に達成されています。



 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その4 ダンジョンへ向かおう!》

 依頼を達成するためにダンジョンへ向かいましょう。
 ダンジョンの入り口であるゲートは町の外にあります。
 まずは、地図でダンジョン入り口の場所を検索し、町から出てみましょう。
 ※町の外は基本的に全て戦闘可能エリアなので、魔物や動物、プレイヤーキラーに気をつけてください。
 ※ダンジョンゲートが複数あったとしても、どこも全て1つのダンジョンにつながっているのであまり差はありません。

 ゲートに着いたら、ダンジョンゲートをくぐりダンジョンに入りましょう。




 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その5 戦闘をしてみよう!》

 依頼のダンジョンラビットを討伐しましょう。
 ダンジョンラビットは、足はある程度速いですが、攻撃力と防御力はほとんどないので簡単に倒すことが出来ます。
 まず、職業技である『索敵』を使用してみましょう。
 そして、ある程度の場所が分かったら、そこに向かって矢を打ってみましょう。
 矢が当たらなさそうな場合は、近づいてサババルナイフでの戦闘を試してみてください



 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その6 SP・NPを割り振ろう!》

 レベルアップ時に獲得した、SP・NPを割り振りましょう。
 メニューからステータスを開いて、SP・NPを割り振りましょう。
 割り振り方はお任せします。
 割り振りが完了したら、下の『完了!』ボタンを押してください。
 『完了!』




 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その7 採取をしてみよう!》

 依頼のダンジョン草の採取をしましょう。
 ※ダンジョン草の採取には、『採取』のスキルは必須ではありませんが、あった方がとれるダンジョン草の質、量ともに良いです。
 ※採取の場合、スキル無しで採取できるのは、ダンジョン草のみです。他の物はスキルがないと採取できません。

 ダンジョン草とは、ダンジョンに一般的に生えている薬草のことです。
 草原エリアでは、普通の草に比べて少し背の高い草で、見た目は完全に草なので、見分けをつけるのはかなり難しいです。
 ダンジョン草の背丈は、30から40cm程度です。
 頑張って探してみてください。

 採取方法は、そのままつめば大丈夫です。
 素手で一定量つむと、手元から消え、ストレージ内に、ダンジョン草の束として保管されます。
 ※はさみなど採取用の道具を利用したり、スキルを活用したりすると、質や量が良くまります。
 採取を頑張ってみてください。



 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その8 ギルドに戻って達成報告をしよう!》

 依頼内容を達成したので、ギルドに戻って報告をしましょう。
 ギルドでの報告の仕方は、2通りあります。
 1つは、依頼処理機を使って処理する方法。
 もう1つは、受付に行って処理をしてもらう方法。
 どちらでも良いので、達成の報告をしましょう。
 ダンジョンのゲートは、登りのゲートと下りのゲートがあります。
 登りのゲートが上層に帰るためのゲート。
 下りのゲートが下層に潜るためのゲートです。
 登りのゲートは、ゲートの枠の中が白く、下りのゲートは、ゲートの枠の中が黒くなっています。




 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その9 素材を買取りしてもらおう!》

 素材買取り受付で手持ちの素材を買い取ってもらいましょう。
 買取りの方法は、素材買取り受付に行けば教えてもらえます。




 《チュートリアル》
 《その3 冒険を始めよう!》
 《その10 ギルドランクをアップさせよう!》

 ギルドランクをアップさせましょう。
 依頼数と、買取り額、ステータスの条件をクリアしました。
 後は特別預入金の増額と手続きを経ればランクアップをすることが出来ます。
 受付に行き、ランクアップの手続きをしましょう。




 ”チュートリアル/その3 冒険者をはじめよう! ”を  クリアしました。
 クリア報酬の1000Gはストレージに直接入れました。
 ”チュートリアル”をクリアしました。
 クリア報酬の称号『チュートリアル修了者』を称号にセットしました。

 以上でチュートリアルは終了になります。
 自由で楽しい冒険者生活を、『キメラスキルオンライン』の世界をお楽しみください。




砂漠の歩き方ウィンドウ



 《フィールドクエスト》《砂漠の歩き方》を開始しますか?
 はい/いいえ



 《フィールドクエスト》
 《砂漠の歩き方》
 《その1 様々な景色を見て回ろう》

 砂漠には様々な景色が存在する。
 その景色を知ることは、砂漠の歩き方を知ることの第一歩となるだろう。
 砂漠にある砂丘を10種類以上のぼりましょう。
 ※別の砂丘などの、同じ形式のエリアでも、違うエリアならば別カウントとします。




 《フィールドクエスト》
 《砂漠の歩き方》
 《その2 オアシスを見て回ろう》

 砂漠には様々なオアシスが存在する。
 その景色を知ることは、砂漠の歩き方を知ることの貴重な2歩目となるだろう。
 砂漠にあるオアシスを5種類以上まわりましょう。
 ※別のオアシスなどの、同じ形式のエリアでも、違うエリアならば別カウントとします。




 《フィールドクエスト》
 《砂漠の歩き方》
 《その3 植物を見よう》

 砂漠には多くの植物が自生し共存しています。
 その植物たちのことについて知っていきましょう。
 砂漠にある植物を10種類以上鑑定し詳細を見てみてください。
 ※4層の砂漠の植物は全て隠蔽力が1以下なので、簡単に鑑定をすることができます。





 《フィールドクエスト》
 《山の歩き方》
 《その4 痕跡をたどってみよう》

 見つけた痕跡をたどっていきましょう。
 まずは、行った先を見つけるのではなくて、どこから来たかを探っていきましょう。
 新たな痕跡が出たら、それも鑑定してみましょう。
 新たな発見があるでしょう。



 《フィールドクエスト》
 《砂漠の歩き方》
 《その5 モンスターと戦おう》

 砂漠というものには危険がいっぱいです。
 モンスターもいれば、遭難の危険もあります。
 そんな場所で生き抜くには、モンスターと戦えなければいけません。
 モンスターと戦うことが出来れば、身を守ることも出来る、遭難時に食糧を確保することも出来ます。
 砂漠の歩き方に、戦闘というものは不可欠なのです。
 突然モンスターと遭遇する以外でも、行こうと思っている方向にモンスターがいたら、戦わなければいけないのです。
 回避するよりも戦った方が早いと言うこともあります。
 ですので、その訓練のために、これからこの巣に戻ってくるモンスター達を倒してもらいます。
 頑張って、この巣のモンスターを全滅させてください。
 ※仲間を呼ばれないように気を配るのがポイントです。



 以上で《フィールドクエスト》《山の歩き方》は終了です。
 お疲れ様でした。



山の歩き方ウィンドウ




 《フィールドクエスト》《山の歩き方》を開始しますか?
 はい/いいえ


 《フィールドクエスト》
 《山の歩き方》
 《その1 様々な景色を見て回ろう》

 山には様々な景色が存在する。
 その景色を知ることは、山の歩き方を知ることの第一歩となるだろう。
 山にあるエリアを5種類以上まわりましょう。
 ※別の森などの、同じ形式のエリアでも、違うエリアならば別カウントとします。




 《フィールドクエスト》
 《山の歩き方》
 《その2 植物を見よう》

 山には多くの植物が自生し共存しています。
 その植物たちのことについて知っていきましょう。
 山にある植物を10種類以上鑑定し詳細を見てみてください。
 ※2層の山の植物は全て隠蔽力が1以下なので、簡単に鑑定をすることができます。




 《フィールドクエスト》
 《山の歩き方》
 《その3 痕跡をたどってみよう》

 見つけた痕跡をたどっていきましょう。
 まずは、行った先を見つけるのではなくて、どこから来たかを探っていきましょう。
 新たな痕跡が出たら、それも鑑定してみましょう。
 新たな発見があるでしょう。

 《フィールドクエスト》
 《山の歩き方》
 《その4 モンスターと戦おう》

 山というものには危険がいっぱいです。
 モンスターもいれば、遭難の危険もあります。
 そんな場所で生き抜くには、モンスターと戦えなければいけません。
 モンスターと戦うことが出来れば、身を守ることも出来る、遭難時に食糧を確保することも出来ます。
 山の歩き方に、戦闘というものは不可欠なのです。
 突然モンスターと遭遇する以外でも、行こうと思っている方向にモンスターがいたら、戦わなければいけないのです。
 回避するよりも戦った方が早いと言うこともあります。
 ですので、その訓練のために、これからこの巣に戻ってくるモンスター達を倒してもらいます。
 頑張って、この巣のモンスターを全滅させてください。
 ※仲間を呼ばれないように気を配るのがポイントです。



 《フィールドクエスト》《山の歩き方》をクリアしました。
 クリア報酬の称号『山の歩き方』を手に入れました。

 以上で《フィールドクエスト》《山の歩き方》は終了です。
 お疲れ様でした。



草原の歩き方ウィンドウ



 《フィールドクエスト》《草原の歩き方》を開始しますか?
 はい/いいえ



 《フィールドクエスト》
 《草原の歩き方》
 《その1 植物を見よう》

 草原には多くの植物が自生し共存しています。
 その植物たちのことについて知っていきましょう。
 草原にある植物を10種類以上鑑定し詳細を見てみてください。
 ※1層の草原の植物は全て隠蔽力が1以下なので、簡単に鑑定をすることができます。




 《フィールドクエスト》
 《草原の歩き方》
 《その2 痕跡をたどってみよう》

 見つけた痕跡をたどっていきましょう。
 まずは、行った先を見つけるのではなくて、どこから来たかを探っていきましょう。
 新たな痕跡が出たら、それも鑑定してみましょう。
 新たな発見があるでしょう。




 《フィールドクエスト》
 《草原の歩き方》
 《その3 モンスターと戦おう》

 草原というものには危険がいっぱいです。
 モンスターもいれば、遭難の危険もあります。
 そんな場所で生き抜くには、モンスターと戦えなければいけません。
 モンスターと戦うことが出来れば、身を守ることも出来る、遭難時に食糧を確保することも出来ます。
 草原の歩き方に、戦闘というものは不可欠なのです。
 突然モンスターと遭遇する以外でも、行こうと思っている方向にモンスターがいたら、戦わなければいけないのです。
 回避するよりも戦った方が早いと言うこともあります。
 ですので、その訓練のために、これからこの巣に戻ってくるモンスター達を倒してもらいます。
 頑張って、この巣のモンスターを全滅させてください。
 ※仲間を呼ばれないように気を配るのがポイントです。




 《フィールドクエスト》《草原の歩き方》をクリアしました。
 クリア報酬の称号『草原の歩き方』を手に入れました。

 以上で《フィールドクエスト》《草原の歩き方》は終了です。
 お疲れ様でした。




森の歩き方ウィンドウ



 《フィールドクエスト》《森の歩き方》を開始しますか?
 はい/いいえ



 《フィールドクエスト》
 《森の歩き方》
 《その1 植物を見よう》

 森には多くの植物が自生し共存しています。
 その植物たちのことについて知っていきましょう。
 森にある植物を10種類以上鑑定し詳細を見てみてください。
 ※2層の森の植物は全て隠蔽力が1以下なので、簡単に鑑定をすることができます。




 《フィールドクエスト》
 《森の歩き方》
 《その2 痕跡をたどってみよう》

 見つけた痕跡をたどっていきましょう。
 まずは、行った先を見つけるのではなくて、どこから来たかを探っていきましょう。
 新たな痕跡が出たら、それも鑑定してみましょう。
 新たな発見があるでしょう。



 《フィールドクエスト》
 《森の歩き方》
 《その3 モンスターと戦おう》

 森というものには危険がいっぱいです。
 モンスターもいれば、遭難の危険もあります。
 そんな場所で生き抜くには、モンスターと戦えなければいけません。
 モンスターと戦うことが出来れば、身を守ることも出来る、遭難時に食糧を確保することも出来ます。
 森の歩き方に、戦闘というものは不可欠なのです。
 突然モンスターと遭遇する以外でも、行こうと思っている方向にモンスターがいたら、戦わなければいけないのです。
 回避するよりも戦った方が早いと言うこともあります。
 ですので、その訓練のために、これからこの巣に戻ってくるモンスター達を倒してもらいます。
 頑張って、この巣のモンスターを全滅させてください。
 ※仲間を呼ばれないように気を配るのがポイントです。



 《フィールドクエスト》《森の歩き方》をクリアしました。
 クリア報酬の称号『森の歩き方』を手に入れました。

 以上で《フィールドクエスト》《森の歩き方》は終了です。
 お疲れ様でした。



 《町中クエスト》《猫を追いかけて》を開始しますか?
 はい/いいえ


 《町中クエスト》
 《猫を追いかけて》
 《その1 猫を影から眺めよう》

 自由気ままに生きる猫を追いかけてみましょう。
 ただし、姿を見せると、猫は警戒して、いつものように自由気ままに動いてくれません。
 なので、猫から姿が見えないように隠れながらついて行きましょう。




 《町中クエスト》
 《猫を追いかけて》
 《その2 猫たちと交流しよう》

 猫の集会に参加して、猫たちと交流を持ちましょう。
 携帯食など、手持ちの食べ物を振る舞うと、警戒が解けて受け入れてくれる可能性が高いです。
 猫との交流を持ちましょう。




 《町中クエスト》
 《猫を追いかけて》
 《その3 猫たちについて行こう》

 猫たちに仲間として受け入れられたので、今度は、堂々と猫たちについて行きましょう。
 猫たちとともに町中を散策しましょう。
 もちろん猫たちについて行く形で。




 《町中クエスト》
 《猫を追いかけて》
 《その4 町の人と交流を持とう》

 猫たちと行動をともにしながら、町の人たちと交流を持ちましょう。
 猫たちは顔が広いので、いろんな人たちとつながりを作ってくれます。
 猫たちと行動をともにしながら、様々な住民と交流を持ちましょう。




 《町中クエスト》
 《猫を追いかけて》
 《その5 散歩の終わり》

 猫は気まぐれで、やりたいことが終わったらすぐに、解散をします。
 去っていく猫たちを見送ってください。
 また会えることを願いながら。




 《町中クエスト》
 《猫を追いかけて》
 《その6 残った猫と触れあおう》

 1匹、あなたのそばに残った猫と触れ合いましょう。
 その猫は、あなたを気に入っているのです。
 その気持ちに答えてあげましょう。




 《町中クエスト》
 《猫を追いかけて》
 《※その7 仲間にしよう》

 あなたのそばにいる猫は、あなたを気に入っています。
 テイムしようと思えば、受け入れるでしょう。
 テイムするもしないもあなた次第。
 どうしますか?



 タウンキャットLv.4をテイムしました。
 名付けをしてください。



 《町中クエスト》《猫を追いかけて》をクリアしました。
 クリア報酬の称号『猫軍団・軍団員』を手に入れました。
 クリア報酬の10000Gはストレージに直接入れました。

 以上で《町中クエスト》《猫を追いかけて》は終了です。
 お疲れ様でした。







 名前:にゃーさん
 タウンキャット:Lv.4/Lv.10
 HP:10
 MP:55
 STR:0
 VIT:5
 INT:23
 MND:2
 AGI:11
 DEX:11

 特性:猫の手

 《枠スキル》5

 称号:猫軍団・軍団幹部
 主人:アロン
 状態:テイム済み
 共有能力:復活(弱)

 《装備》
 頭部
 胴部
 足具
 アクセサリー×4

 空腹:0
 疲労:0
 SP:0
 NP:0



 タウンキャット
 レベル:1/10
 補正:猫補正、支援補正、後衛補正
 レベルアップ時獲得:10SP、5NP ※レベルアップ時に自動割り振り
 NP・SPアップ確率:MP,INT,100%・MND,DEX,30%・AGI,VIT,20%
 初期割り振り:30SP,30NP
 装備枠:頭部、胴部、足具、アクセサリー×4
 初期特性:猫の手
 特性変化:あり

 猫の手

 パーティーメンバー全員が自分のことで手一杯になっているときに、与えるバフが強くなる。
 猫系の支援系のモンスターによく見られる特性。
 手一杯の判定は、そこまで厳しくない。

 復活(弱)

 プレイヤーにテイムされた、モンスターが獲得することの多い、共有能力。
 死亡時、復活までにタイムラグが、10分ある。
 このタイムラグは、死亡回数が増えるごとに、倍増していく。
 2回目なら20分。
 3回目なら40分。
 そうやって増えていく。
 死亡回数のリセットは、リアルタイムの週に1回行われる。
 この世界で言うと、21日に1回リセットされる。


 猫軍団・軍団幹部

 猫軍団の軍団幹部に与えられる称号。
 この称号を持つ者は、猫軍団の指揮と招集をすることができる。

 条件1:猫であること
 条件2:猫軍団に一定期間以上在籍していること
 条件3:多くの他の猫軍団員から信頼されていること

 効果1:町にいる軍団員を招集できる。※町の外の場合は、一定範囲内にいる軍団員を招集できる。
 効果2:招集した、軍団員を指揮することができる。
 効果3:指揮している軍団員が経験値を得たとき、少量ではあるが、経験値を得る。




 ミニクエスト《ミニケルンを作ろう》

 ミニケルンを作成しましょう。
 意思をいくつか、この岩の上に重ねてください。
 満足のいく高さになったら、最後に、この岩のそばにある赤い石を上に置いてください。
 赤い石を置いた時点でクエストは終了になります。
 重ねた石の数や、重ねた高さ、安定性などを加味して、完成度によって報酬があります
 ミニケルン作りを頑張ってください。




 《ミニクエスト》《ミニケルンを作ろう》をクリアしました。
 作成したミニケルンの評価は、B+です。
 報酬、アクセサリー『石の意思』を獲得しました。

 以上で《ミニクエスト》《ミニケルンを作ろう》は終了です。
 お疲れ様でした。




 ミニクエスト《川で水切りをしよう》

 川で水切りをして遊んでみましょう。
 水を切れた数の最高記録によって景品があります。
 この結果でいいと思ったタイミングで、『満足』ボタンを押してください。

 『満足』




 《ミニクエスト》《川で水切りをしよう》をクリアしました。
 作成したミニケルンの評価は、C+です。
 報酬、アクセサリー『水切りの石』を獲得しました。

 以上で《ミニクエスト》《川で水切りをしよう》は終了です。
 お疲れ様でした。























1章 スタートダッシュイベント関連集

















スタートダッシュイベント 通知集 最初と終了時



 【重要】スタートダッシュイベントのお知らせ

 プレイヤーがこの世界に生まれ落ちた、その影響によってダンジョンが活性化しました。
 活性化したダンジョンを沈めるため、新しく生まれたプレイヤー達が早く強くなるために、地上の国々と運営は、スタートダッシュイベントを開催することとしました。
 この通知は、そのスタートダッシュイベントの参加条件を満たしたプレイヤーに送られています。
 ぜひ参加して、力と名声と財を手に入れましょう。

 《イベント内容》

 イベント期間:ゲーム開始直後から、現実の時間でゲーム開始から24時間。
 開催場所:ダンジョンおよびギルド
 参加資格:キャラレベル5以上であり、ギルドランクが5以上の者のうち、ギルドでイベントクエストを受注した者。
 イベント内容:開催期間内に討伐したモンスターや、納入した素材によってポイントを得て、そのポイント数で競う。より強い魔物を倒すほど、より珍しい素材を納入するほど高ポイントを獲得できる。
 報酬:順位に応じた報酬と、ポイント数に応じた報酬がギルドや運営から与えられる。










 【重要】スタートダッシュイベントのお知らせ

 《神の言葉》

 プレイヤーがこの世界に生まれ落ちた、その影響によって活性化したダンジョンは落ち着きを取り戻しました。
 落ち着いたからと言って、完全に元に戻った訳ではありません。
 元々のダンジョンに比べて、モンスターの数が少し多い状態で定着したようです。
 変わったのはダンジョンだけではありません。
 今まで、供給不足だった素材が驚くほどのスピードで納入されたことで、供給過多気味になりました。
 それにより、滞っていた経済が少しずつ動き出しました。
 世界はプレイヤーの登場で少しずつ変わりだしています。
 プレイヤーである皆さんの影響で。
 この小さな変化は、凪だったこの世界に波紋のように広がっていくことでしょう。
 それは、時を経て大きな変化になっていくことでしょう。
 まだまだ始まったばかりだけれど、ありがとう。
 本当にあなたたちをこの世界に招待してよかった。


 《運営より》

 活性化したダンジョンを沈めるため、新しく生まれたプレイヤー達が早く強くなるために、地上の国々と運営によって開催された、スタートダッシュイベントはダンジョンの落ち着きとともに終了しました。
 この通知は、そのスタートダッシュイベントに参加したプレイヤーに送られています。
 参加していただいた皆様ありがとうございます。
 今後も、キメラスキルオンラインをお楽しみください。
 結果を確認しましょう。




 《イベント内容》

 イベント期間:ゲーム開始直後から、現実の時間でゲーム開始から24時間。
 開催場所:ダンジョンおよびギルド
 参加資格:キャラレベル5以上であり、ギルドランクが5以上の者のうち、ギルドでイベントクエストを受注した者。
 イベント内容:開催期間内に討伐したモンスターや、納入した素材によってポイントを得て、そのポイント数で競う。より強い魔物を倒すほど、より珍しい素材を納入するほど高ポイントを獲得できる。
 報酬:順位に応じた報酬と、ポイント数に応じた報酬がギルドや運営から与えられる。


 ここは、最初のお知らせの時と変わっていないな。
 前回も流し見しただけだったけど、今回も流し見で良いな。
 新しいことが何か書かれている訳でもないしな。
 ということで、特に感想とかもなく、次の部分を見た。
 次が本命の成績の部分だ。


 《順位》

 個人ポイント:5079pt
 個人ポイント順位:22,328位
 個人ポイント順位(町):329位
 個人ポイント順位(プレイヤー):19,785位

 パーティー名:アロンとなーさんとにゃーさん(編集可)
 パーティーポイント:4734pt
 パーティーポイント順位:19,981位
 パーティーポイント順位(町):299位




 なーさん
 《順位》

 個人ポイント:5079pt
 個人ポイント順位:22,328位
 個人ポイント順位(町):329位
 個人ポイント順位(従魔):989位

 パーティー名:アロンとなーさんとにゃーさん(編集可)
 パーティーポイント:4734pt
 パーティーポイント順位:19,981位
 パーティーポイント順位(町):299位




 にゃーさん
 《順位》

 個人ポイント:4734pt
 個人ポイント順位:22,739位
 個人ポイント順位(町):414位
 個人ポイント順位(従魔):999位

 パーティー名:アロンとなーさんとにゃーさん(編集可)
 パーティーポイント:4734pt
 パーティーポイント順位:19,981位
 パーティーポイント順位(町):299位


 ポイント数は、前回見たときから動いていないな。
 まぁ、あれから、何もしなかったからな。
 順位の方は、微減という感じかな。
 パーティー順位(町)の299位とか、パーティーポイント順位の19,981位とか、にゃーさんの個人ポイント順位(従魔)の999位とか、なんとか踏ん張ったという印象が強い順位になったな。
 ここで踏ん張ったことが、どんだけ報酬に関係してくるかは分からないけどな。
 まぁ、ここに関しては、前回見たときとあまり変わっていないな。
 あまり言うこともないな。
 よし、じゃあ、次はお待ちかねの報酬だ。
 まずは一番上のポイント報酬の方から見ておこうかな。
 俺は、スクロールして、次の部分を見た。


 《到達ポイント報酬》


 参加賞 称号『スタートダッシュイベント参加者』×3(各々)
 1ポイント 1000G×3
 5ポイント ポーションセット×3
 10ポイント ランダムスキルオーブ(初期スキル)×3
 30ポイント 携帯食料セット×3
 50ポイント マイ枕×3
 100ポイント スキル枠経験値の書×3
 300ポイント 10,000G×3
 500ポイント ダッシュシューズ×3
 1000ポイント ランダムスキルオーブ(初期スキル)×3
 2000ポイント SPの書(中)×3
 3000ポイント NPの書(中)×3
 4000ポイント ダッシュリング×3
 5000ポイント スタートダッシュバッグ×2




 《パーティー到達ポイント報酬》


 参加賞 称号『アロンとなーさんとにゃーさん』×3(各々)
 1ポイント 1000G×3
 5ポイント ポーションセット×3
 10ポイント 携帯食料セット×3
 30ポイント ランダム素材セット×3
 50ポイント 経験値の書(中)×3
 100ポイント ランダムスキルオーブ(初期スキル)×3
 300ポイント 10,000G×3
 500ポイント ランダム装備×3
 1000ポイント チームリング×3
 2000ポイント NPの書(中)×3
 3000ポイント SPの書(中)×3
 4000ポイント ランダム書(中)×3




 《個人ポイント順位報酬》

 30,000位以内 NPの書(大)×3


 《個人ポイント順位(町)報酬》


 500位以内 称号『トリトンタウントップ500の冒険者』×3(各々)


 《個人ポイント順位(プレイヤー)報酬》


 30,000位以内 地図セット(1層から10層)


 《個人ポイント順位(従魔)報酬》


 1000位以内 ランダム従魔用フード×2


 《パーティーポイント順位報酬》


 30,000位以内 SPの書(大)×3


 《パーティーポイント順位(町)報酬》


 300位以内 称号『トリトンタウントップ300のパーティー』×3(各々)







スタートダッシュイベント順位集







スタートダッシュイベント


 【重要】スタートダッシュイベントのお知らせ

 プレイヤーがこの世界に生まれ落ちた、その影響によってダンジョンが活性化しました。
 活性化したダンジョンを沈めるため、新しく生まれたプレイヤー達が早く強くなるために、地上の国々と運営は、スタートダッシュイベントを開催することとしました。
 この通知は、そのスタートダッシュイベントの参加条件を満たしたプレイヤーに送られています。
 ぜひ参加して、力と名声と財を手に入れましょう。

 《イベント内容》

 イベント期間:ゲーム開始直後から、現実の時間でゲーム開始から24時間。
 開催場所:ダンジョンおよびギルド
 参加資格:キャラレベル5以上であり、ギルドランクが5以上の者のうち、ギルドでイベントクエストを受注した者。
 イベント内容:開催期間内に討伐したモンスターや、納入した素材によってポイントを得て、そのポイント数で競う。より強い魔物を倒すほど、より珍しい素材を納入するほど高ポイントを獲得できる。
 報酬:順位に応じた報酬と、ポイント数に応じた報酬がギルドや運営から与えられる。




ピンチと順位


 《順位》

 個人ポイント:146pt
 個人ポイント順位:89,466位
 個人ポイント順位(町):916位

 パーティー名:アロンとなーさん(編集可)
 パーティーポイント:146pt
 パーティーポイント順位:73,127位
 パーティーポイント順位(町):869位



順位と納入とまた順位


 《順位》

 個人ポイント:2013pt
 個人ポイント順位:61,296位
 個人ポイント順位(町):745位
 個人ポイント順位(プレイヤー):59,865位

 パーティー名:アロンとなーさんとにゃーさん(編集可)
 パーティーポイント:1668pt
 パーティーポイント順位:61,894位
 パーティーポイント順位(町):834位




 なーさん
 《順位》

 個人ポイント:2013pt
 個人ポイント順位:61,296位
 個人ポイント順位(町):745位
 個人ポイント順位(従魔):4,979位

 パーティー名:アロンとなーさんとにゃーさん(編集可)
 パーティーポイント:1668pt
 パーティーポイント順位:61,894位
 パーティーポイント順位(町):834位




 にゃーさん
 《順位》

 個人ポイント:1668pt
 個人ポイント順位:64,381位
 個人ポイント順位(町):845位
 個人ポイント順位(従魔):5,234位

 パーティー名:アロンとなーさんとにゃーさん(編集可)
 パーティーポイント:1668pt
 パーティーポイント順位:61,894位
 パーティーポイント順位(町):834位



ログインからスタートダッシュイベント報酬確認


 【重要】スタートダッシュイベントのお知らせ

 《神の言葉》

 プレイヤーがこの世界に生まれ落ちた、その影響によって活性化したダンジョンは落ち着きを取り戻しました。
 落ち着いたからと言って、完全に元に戻った訳ではありません。
 元々のダンジョンに比べて、モンスターの数が少し多い状態で定着したようです。
 変わったのはダンジョンだけではありません。
 今まで、供給不足だった素材が驚くほどのスピードで納入されたことで、供給過多気味になりました。
 それにより、滞っていた経済が少しずつ動き出しました。
 世界はプレイヤーの登場で少しずつ変わりだしています。
 プレイヤーである皆さんの影響で。
 この小さな変化は、凪だったこの世界に波紋のように広がっていくことでしょう。
 それは、時を経て大きな変化になっていくことでしょう。
 まだまだ始まったばかりだけれど、ありがとう。
 本当にあなたたちをこの世界に招待してよかった。


 《運営より》

 活性化したダンジョンを沈めるため、新しく生まれたプレイヤー達が早く強くなるために、地上の国々と運営によって開催された、スタートダッシュイベントはダンジョンの落ち着きとともに終了しました。
 この通知は、そのスタートダッシュイベントに参加したプレイヤーに送られています。
 参加していただいた皆様ありがとうございます。
 今後も、キメラスキルオンラインをお楽しみください。
 結果を確認しましょう。




 《イベント内容》

 イベント期間:ゲーム開始直後から、現実の時間でゲーム開始から24時間。
 開催場所:ダンジョンおよびギルド
 参加資格:キャラレベル5以上であり、ギルドランクが5以上の者のうち、ギルドでイベントクエストを受注した者。
 イベント内容:開催期間内に討伐したモンスターや、納入した素材によってポイントを得て、そのポイント数で競う。より強い魔物を倒すほど、より珍しい素材を納入するほど高ポイントを獲得できる。
 報酬:順位に応じた報酬と、ポイント数に応じた報酬がギルドや運営から与えられる。




 《順位》

 個人ポイント:5079pt
 個人ポイント順位:22,328位
 個人ポイント順位(町):329位
 個人ポイント順位(プレイヤー):19,785位

 パーティー名:アロンとなーさんとにゃーさん(編集可)
 パーティーポイント:4734pt
 パーティーポイント順位:19,981位
 パーティーポイント順位(町):299位




 なーさん
 《順位》

 個人ポイント:5079pt
 個人ポイント順位:22,328位
 個人ポイント順位(町):329位
 個人ポイント順位(従魔):989位

 パーティー名:アロンとなーさんとにゃーさん(編集可)
 パーティーポイント:4734pt
 パーティーポイント順位:19,981位
 パーティーポイント順位(町):299位




 にゃーさん
 《順位》

 個人ポイント:4734pt
 個人ポイント順位:22,739位
 個人ポイント順位(町):414位
 個人ポイント順位(従魔):999位

 パーティー名:アロンとなーさんとにゃーさん(編集可)
 パーティーポイント:4734pt
 パーティーポイント順位:19,981位
 パーティーポイント順位(町):299位




 《到達ポイント報酬》


 参加賞 称号『スタートダッシュイベント参加者』×3(各々)
 1ポイント 1000G×3
 5ポイント ポーションセット×3
 10ポイント ランダムスキルオーブ(初期スキル)×3
 30ポイント 携帯食料セット×3
 50ポイント マイ枕×3
 100ポイント スキル枠経験値の書×3
 300ポイント 10,000G×3
 500ポイント ダッシュシューズ×3
 1000ポイント ランダムスキルオーブ(初期スキル)×3
 2000ポイント SPの書(中)×3
 3000ポイント NPの書(中)×3
 4000ポイント ダッシュリング×3
 5000ポイント スタートダッシュバッグ×2




 《パーティー到達ポイント報酬》


 参加賞 称号『アロンとなーさんとにゃーさん』×3(各々)
 1ポイント 1000G×3
 5ポイント ポーションセット×3
 10ポイント 携帯食料セット×3
 30ポイント ランダム素材セット×3
 50ポイント 経験値の書(中)×3
 100ポイント ランダムスキルオーブ(初期スキル)×3
 300ポイント 10,000G×3
 500ポイント ランダム装備×3
 1000ポイント チームリング×3
 2000ポイント NPの書(中)×3
 3000ポイント SPの書(中)×3
 4000ポイント ランダム書(中)×3




 《個人ポイント順位報酬》

 30,000位以内 NPの書(大)×3


 《個人ポイント順位(町)報酬》


 500位以内 称号『トリトンタウントップ500の冒険者』×3(各々)


 《個人ポイント順位(プレイヤー)報酬》


 30,000位以内 地図セット(1層から10層)


 《個人ポイント順位(従魔)報酬》


 1000位以内 ランダム従魔用フード×2


 《パーティーポイント順位報酬》


 30,000位以内 SPの書(大)×3


 《パーティーポイント順位(町)報酬》


 300位以内 称号『トリトンタウントップ300のパーティー』×3(各々)







スタートダッシュイベント報酬一覧







ログインからスタートダッシュイベント報酬確認

 《パーティー到達ポイント報酬》


 参加賞 称号『アロンとなーさんとにゃーさん』×3(各々)
 1ポイント 1000G×3
 5ポイント ポーションセット×3
 10ポイント 携帯食料セット×3
 30ポイント ランダム素材セット×3
 50ポイント 経験値の書(中)×3
 100ポイント ランダムスキルオーブ(初期スキル)×3
 300ポイント 10,000G×3
 500ポイント ランダム装備×3
 1000ポイント チームリング×3
 2000ポイント NPの書(中)×3
 3000ポイント SPの書(中)×3
 4000ポイント ランダム書(中)×3




 《個人ポイント順位報酬》

 30,000位以内 NPの書(大)×3


 《個人ポイント順位(町)報酬》


 500位以内 称号『トリトンタウントップ500の冒険者』×3(各々)


 《個人ポイント順位(プレイヤー)報酬》


 30,000位以内 地図セット(1層から10層)


 《個人ポイント順位(従魔)報酬》


 1000位以内 ランダム従魔用フード×2


 《パーティーポイント順位報酬》


 30,000位以内 SPの書(大)×3


 《パーティーポイント順位(町)報酬》


 300位以内 称号『トリトンタウントップ300のパーティー』×3(各々)


称号とアイテムの詳細



 『獲得物一覧』

 称号『スタートダッシュイベント参加者』×3(各々)
 称号『アロンとなーさんとにゃーさん』×3(各々)
 称号『トリトンタウントップ500の冒険者』×3(各々)
 称号『トリトンタウントップ300のパーティー』×3(各々)
 66,000G
 ランダムスキルオーブ(初期スキル)×9
 ポーションセット×6
 携帯食料セット×6
 ランダム従魔用フード×2
 SPの書(中)×6
 NPの書(中)×6
 経験値の書(中)×3
 ランダム書(中)×3
 NPの書(大)×3
 SPの書(大)×3
 スキル枠経験値の書×3
 ダッシュリング×3
 ダッシュシューズ×3
 スタートダッシュバッグ×2
 チームリング×3
 ランダム装備×3
 マイ枕×3
 ランダム素材セット×3
 地図セット(1層から10層)



 スタートダッシュイベント参加者

 スタートダッシュイベントに参加したものに与えられる称号。
 この称号を持つ者は、キメラスキルオンラインのスタートを成功させている。

 条件:スタートダッシュイベントに参加し、参加賞を獲得する。

 効果:イベントに参加すると、そのイベントの間、1日ごとにランダムで1つのステータスが1.5倍になる。




 アロンとなーさんとにゃーさん

 スタートダッシュイベントにパーティーで参加した者に与えられる称号。
 この称号を持つ者は、ともにイベントを乗り越える仲間を手にしている。

 条件:スタートダッシュイベントに参加し、パーティーで活動し参加賞を獲得する。

 効果:この時のパーティーメンバー全員で、この称号または、この称号を合成した称号をセットした場合、全員の全てのステータスが10%上昇する。




 トリトンタウントップ500の冒険者

 スタートダッシュイベントで、トリトンタウンでトップ500に入った者に対して贈られる称号。
 この称号を持つ者は、スタートダッシュイベントで、トップ500に入る実力を見せた者である。

 条件:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、個人ポイント順位(町)で500位以内の順位を取り、報酬を獲得する。

 効果:トリトンタウンの住民からの好感度が少し上がる。買い物をすると何かおまけをしてくれるかもしれない。




 トリトンタウントップ300のパーティー

 スタートダッシュイベントで、トリトンタウンでトップ300に入ったパーティーに参加していた者に対して贈られる称号。
 この称号を持つ者が所属したパーティーは、スタートダッシュイベントで、トップ300に入る実力を見せたパーティーである。

 条件:トリトンタウンからスタートダッシュイベントに参加し、パーティーポイント順位(町)で300位以内の順位を取り、報酬を獲得する。

 効果:称号を獲得したときのパーティメンバーでいると、トリトンタウンの住民からの好感度が上がる。買い物をすると何かおまけをしてくれるはずだ。




 ポーションセット

 《内容物》
 HPポーション(回復量30)×3
 HPポーション(回復量60)×3
 HPポーション(回復量90)×3
 MPポーション(回復量30)×3
 MPポーション(回復量60)×3
 MPポーション(回復量90)×3

 様々な回復量のHP・MPポーションが3本ずつ入ったポーションセット。
 セットは特殊な簡易ストレージとなっている。
 特殊な作りのため、ストレージの中にストレージとして入れることができる。
 簡易的な作りのため、一度取り出したポーションを戻すことは出来ない。
 冒険を手助けするポーションセット。



 携帯食料セット

 《内容物》

 携帯食料×5
 携帯食料(甘味)×5
 携帯食料(塩味)×5
 携帯食料(旨味)×5

 様々な味の携帯食料が5本ずつ入った携帯食料セット。
 セットは特殊な簡易ストレージとなっている。
 特殊な作りのため、ストレージの中にストレージとして入れることができる。
 簡易的な作りのため、一度取り出した携帯食料を戻すことは出来ない。
 パッと栄養補給の出来る優れた携帯食料セット。





 ダッシュリング

 成長率増加(小)
 移動速度上昇(中)
 適応変形

 装備枠:アクセサリー
 耐久値:100/100

 移動速度と成長速度を上げるアクセサリー。
 移動速度と成長率に補正が入る。
 装備車に適応してサイズが変化していくアクセサリー。
 様々な事を駆け抜けていくためのリング





 ダッシュシューズ

 DEF:5
 成長率増加(小)
 移動速度上昇(中)
 適応変形

 装備枠:靴
 耐久値:100/100

 様々な事を駆け抜けていくために作られた靴。
 防御力や耐久値はもちろん、成長力、移動の運力を重視した靴。
 脱初心者~中級者になりたての冒険者が使うレベルの装備。
 この靴を履いて、他の人と差をつけよう。



 チームリング

 付与バフ強化(小)
 被付与強化(小)
 パーティー内で、チームリングをつけている数に応じて、効果が高まる。
 適応変化
 装備枠:アクセサリー
 耐久値:100/100

 同じ装備をする仲間の数だけ、バフが強化されるアクセサリー。
 チームとして統一感をもつことで、強くなっていくアクセサリー。
 適応変化で、誰がつけても、その人に会った形に変化することができる。
 チームとして戦う、チームとして活動するためのアクセサリー。




 スタートダッシュババッグ

 成長率増加(中)
 バック用ストレージ:20枠×50個
 重量軽減:中
 装備枠:バック

 良いスタートをきった冒険者が初心者を脱したような段階で使用するバック。
 容量も大きく、成長率も高いバック。
 良いスタートを切った冒険者が、そのままの良い流れで駆け上がっていくための装備。
 ホップステップジャンプのステップを助けてくれる装備。



 マイ枕

 適応変化
 睡眠の質上昇(小)

 登録者のみ使用することができる枕。
 快適な眠りをサポートする枕。
 この枕を使用すると疲労回復に必要な時間を軽減する。
 使えば使うだけ自分になじんでくる、自分だけの枕。




 地図セット(1層から10層)

 1層から10層までの地図のセット。
 既にその層の地図をダウンロードしている場合は、その層の分は無駄になってしまう。
 使用するを押すとすぐにダウンロードされる。
 脱初心者レベルの冒険者にお勧めの地図セット。


 普通の地図セットだな。
 地図をもっている階層に関しては、無駄になるのか。
 ちょっとだけもったいないな。
 まぁ、でも、6層から10層の地図をただでゲットできたというの大変ありがたい話だな。
 6層以降の地図って、5層までとは桁が違う金がかかるから、かなりの節約になったんじゃないかな。






ランダム装備とランダムスキルオーブ



 ランダム装備×3を開封しました。

 強化版ダンジョン木製のサバイバルボウを獲得しました。
 耳にかける黄色い羽根を獲得しました。
 普通の軍指揮帽子・猫用を獲得しました。





 強化版ダンジョン木製のサバイバルボウ

 ATK:12

 装備枠:武器
 耐久値:100/100

 装備条件1:サバイバル職
 装備条件2:スキル弓術を装備中

 ダンジョン10層程度のダンジョン木をメインで作ったサバイバルボウ。
 金属で補強、強化しているため、攻撃力が飛躍的に向上した。
 素材の割りには、威力に偏重した作りになっているため、補正はない。
 昔からある形の武器。
 ダンジョン木製のサバイバルボウに比べて、もう1段扱いが難しい。






 耳にかける黄色い羽根

 DEF:4
 物理攻撃ダメージ上昇:15%
 装備枠:頭部

 頭部に装備する羽根の防具。
 耳にかける形で装備する。
 黄色いワンポイントが羽根に追加される。
 それにより、防御力とは別に、物理攻撃が上昇する。
 物理攻撃をする人たちのために研究され尽くした防具。





 普通の軍指揮帽子・猫用

 DEF:5
 指揮能力上昇:小
 支援効果上昇:小
 戦闘時、AGI低下:小
 装備枠:頭部
 装備条件:猫系の従魔であること

 猫系のモンスターが使用する防具。
 猫用の帽子で、装着すると指揮の能力および指揮下の者への支援能力が上昇する。
 後衛職の猫用の帽子のため、戦闘時、移動速度が低下する。
 従魔を助けるために研究され尽くした防具。






 ランダムスキルオーブ(初期スキル)×9を使用しました。

『アンダースロー』を獲得しました。スキル枠が埋まっているため、予備スキルに入れられました。
『AGIの前借り』を獲得しました。スキル枠が埋まっているため、予備スキルに入れられました。
『STRブースト』を獲得しました。スキル枠が埋まっているため、予備スキルに入れられました。
『糸術』を獲得しました。スキル枠が埋まっているため、予備スキルに入れられました。
『間合い』を獲得しました。スキル枠が埋まっているため、予備スキルに入れられました。
『命中』を獲得しました。スキル枠が埋まっているため、予備スキルに入れられました。
『精霊魔術』を獲得しました。スキル枠が埋まっているため、予備スキルに入れられました。
『空腹耐性』を獲得しました。スキル枠が埋まっているため、予備スキルに入れられました。
『伐採』を獲得しました。スキル枠が埋まっているため、予備スキルに入れられました。




 アンダースロー
 アンダースローでの投擲戦闘時にアンダースローを一定割合補正する。
 補正割合はレベルによって異なる。

【補正率】
 元:行動補正Lv.×1%
 Ⅰ:行動補正Lv.×2%
 Ⅱ:行動補正Lv.×4%
 Ⅲ:行動補正Lv.×8%
 Ⅳ:行動補正Lv.×16%
 Ⅴ:行動補正Lv.×32%





 AGIの前借り
 前借りすることでAGIを一定時間、一定程度上昇する。その後返済のために、AGIを一定時間、一定量低下させる。
 上昇量や効果時間、返済時間や低下量は、Lv.によって異なる。
 返済完了後、効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。

【効果時間、上昇量】【返済時間、低下量】
 元:【効果】Lv.×2秒間、Lv.×3上昇【返済】Lv.×3秒間、Lv.×3低下。
 Ⅰ:【効果】Lv.×4秒間、Lv.×6上昇【返済】Lv.×6秒間、Lv.×6低下。
 Ⅱ:【効果】Lv.×8秒間、Lv.×12上昇【返済】Lv.×12秒間、Lv.×12低下。
 Ⅲ:【効果】Lv.×16秒間、Lv.×24上昇【返済】Lv.×24秒間、Lv.×24低下。
 Ⅳ:【効果】Lv.×32秒間、Lv.×48上昇【返済】Lv.×48秒間、Lv.×48低下。
 Ⅴ:【効果】Lv.×64秒間、Lv.×96上昇【返済】Lv.×96秒間、Lv.×96低下。





 STRブースト
 STRが一定時間、一定程度上昇する。
 上昇量や、効果時間は、Lv.によって異なる。
 効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。

【効果時間、上昇量】
 元:Lv.×2秒間、Lv.×2上昇
 Ⅰ:Lv.×4秒間、Lv.×4上昇
 Ⅱ:Lv.×8秒間、Lv.×8上昇
 Ⅲ:Lv.×16秒間、Lv.×16上昇
 Ⅳ:Lv.×32秒間、Lv.×32上昇
 Ⅴ:Lv.×64秒間、Lv.×64上昇




 糸術
 糸術に関連した武器の使用や戦闘に一定程度の補正が入る。
 また、糸術での攻撃の与ダメージが一定程度上昇する。
 補正の規模は進化数によって異なる。
 与ダメージの上昇量はレベルによって異なる。

【補正、与ダメージ上昇量】
 元:武器使用・戦闘補正(極微)、Lv.×0.5ダメージ上昇
 Ⅰ:武器使用・戦闘補正(微)、Lv.×1ダメージ上昇
 Ⅱ:武器使用・戦闘補正(小)、Lv.×2ダメージ上昇
 Ⅲ:武器使用・戦闘補正(中)、Lv.×4ダメージ上昇
 Ⅳ:武器使用・戦闘補正(大)、Lv.×8ダメージ上昇
 Ⅴ:武器使用・戦闘補正(特大)、Lv.×16ダメージ上昇






 間合い
 戦闘時に間合いを一定割合補正する。
 補正割合はレベルによって異なる。

【補正率】
 元:行動補正Lv.×1%
 Ⅰ:行動補正Lv.×2%
 Ⅱ:行動補正Lv.×4%
 Ⅲ:行動補正Lv.×8%
 Ⅳ:行動補正Lv.×16%
 Ⅴ:行動補正Lv.×32%




 命中
 戦闘時に命中を一定割合補正する。
 補正割合はレベルによって異なる。

【補正率】
 元:行動補正Lv.×1%
 Ⅰ:行動補正Lv.×2%
 Ⅱ:行動補正Lv.×4%
 Ⅲ:行動補正Lv.×8%
 Ⅳ:行動補正Lv.×16%
 Ⅴ:行動補正Lv.×32%






 精霊魔術
 精霊魔術の使用や精霊魔術を使用した戦闘に一定程度の補正が入る。
 また、精霊魔術の効果が一定割合上昇する。
 補正の規模は進化数によって異なる。
 効果の上昇割合はレベルによって異なる。

【補正、効果上昇】
 元:魔法使用補正(極微)、Lv.×0.25%効果上昇
 Ⅰ:魔法使用補正(微)、Lv.×0.5%効果上昇
 Ⅱ:魔法使用補正(小)、Lv.×1%効果上昇
 Ⅲ:魔法使用補正(中)、Lv.×2%効果上昇
 Ⅳ:魔法使用補正(大)、Lv.×4%効果上昇
 Ⅴ:魔法使用補正(特大)、Lv.×8%効果上昇



 空腹耐性
 空腹に対する耐性が一定割合上昇する。
 上昇割合は、レベルによって異なる。

【耐性上昇割合】
 元:Lv.×1%耐性上昇
 Ⅰ:Lv.×2%耐性上昇
 Ⅱ:Lv.×4%耐性上昇
 Ⅲ:Lv.×8%耐性上昇
 Ⅳ:Lv.×16%耐性上昇
 Ⅴ:Lv.×32%耐性上昇





 伐採
 伐採スポットから素材採取をすることができる。
 伐採量が一定割合上昇する。
 進化数を重ねていくと、レアドロップ率も一定割合上昇する。
 伐採量の増加割合は、Lv.によって異なる。
 レアドロップ率の増加は、Ⅱ進化以上でおこり、その増加割合はLv.によって異なる。

【採取可能、採取量上昇率。レアドロップ率上昇】
 元:特定方法採取可能。Lv.×1%採取量上昇。
 Ⅰ:特定方法採取可能。Lv.×2%採取量上昇。
 Ⅱ:特定方法採取可能。Lv.×4%採取量上昇。Lv.×0.1%レアドロップ率上昇
 Ⅲ:特定方法採取可能。Lv.×8%採取量上昇。Lv.×0.2%レアドロップ率上昇
 Ⅳ:特定方法採取可能。Lv.×16%採取量上昇。Lv.×0.4%レアドロップ率上昇
 Ⅴ:特定方法採取可能。Lv.×32%採取量上昇。Lv.×0.8%レアドロップ率上昇


スキル合成と書と進化


 ランダム素材セット×3を開封しました。

 ダンジョン木(12層相当)の木材×10を獲得しました。
 炎の魔石(中)×5を獲得しました。
 鉄鉱石(中純度)×10を獲得しました。



 ランダム書(中)×3を使用しました。

 NPを10獲得しました。
 SPを5獲得しました。





1章幕話 CM集





 《ロングバージョン》


 壮大なBGMとともに、現実の景色よりも綺麗な映像が流れ始める。
 突如、『キメラスキルオンライン』のロゴが出た。
 その後は、再び様々な綺麗な景色の映像が流れては切り替わっていく。
 そして、急に謎の声が入ってきた。


「人類の繁栄というのは、常にダンジョンとともにあった。科学技術や文明が進化するよりも激しく劇薬のようにダンジョンというのは人類を繁栄させた。人類が爆発的に増えたり、急に生活のレベルが変わったりするとき、常にダンジョンで大きな事が起こっていた」

 謎の声の発言に合わせて、様々な映像が流れていく。
 ゲートのようなところから、ドラゴンのような物が運ぶ出される映像。
 急激に町が大きくなっていく様子を空から見たような映像。
 ゲートのようなところから、謎の植物が運び出される映像。
 町を歩く人々の服装が良い物に変わっていく映像。
 ゲートのような場所から、謎の機械が運び出されていく映像。
 急に町に明かりが灯るようになる映像。
 どの画像も、リアルの世界よりも綺麗な映像だ。
 様々な映像が流れているなか、謎の声が言う。

「劇的な変化というのは、副作用をよぶ。変化に取り残された人もいた。変化の狭間で損害を受けた人もいた。なにより、人類は、ダンジョンからの産出物でしか、発展しなくなってしまった。そして、ダンジョンからの産出物に依存するようになった。もちろん、食べ物や、衣類、住居などの生活レベルの依存ではない。成長を依存してしまったのだ。科学の進化も、文化の進化も止め、ダンジョンが変化をもたらしてくれるのを待ち続けた」

 また、謎の声に合わせて様々な映像が流れていく。
 寂れた研究所のような場所の映像。
 古びれた本しか並んでいない本棚の映像。
 いつまでも中世的な町並みをしている映像。

「金持ちは資金のほとんどをダンジョンに関する投資に利用した。これもまた様々な物の停滞の要因になっていたのだろう。その結果、ダンジョン探索は、飛躍的に進歩していった。ただ、その進歩も一時的なものだった。ここ数十年数百年、ダンジョン探索は、人類は、停滞をしてしまった。お金だけでどうこうできるレベルはとうに終わってしまった。そして、人々は願った。ダンジョンからダンジョン探索が進歩するような物が出土されますように。自分たちの生活がより良くなるような物が、ダンジョンから産出されますようにと。人類は、他人任せというかダンジョン任せな願いをするようになった」

 ダンジョン産業にどんどん資金が投入されていく映像。
 どんどんと世界が成長していく映像。
 だんだんと停滞していく映像。
 画像かと見間違おうほど停滞していく映像。
 変わらない日々を同じように繰り返していく映像。

「そこで、神は人類に与えた。新しき人類を。プレイヤーという新しき人類を。停滞した人類に。ダンジョンをより効率的に探索してくれるプレイヤーを。ダンジョン以外の産業も技術も活性化してくれるだろうプレイヤーを。人類の繁栄を、そして、人類の認識を変えてくれることを願いプレイヤーを世界に与えた」

 様々な人たちが急に町中に現れる映像。
 プレイヤーらしき人物が、ダンジョンで暴れまわる映像。
 ダンジョンの外で研究や産業に従事して、別の観点から人類を繁栄させていくプレイヤーの映像。


 突然画角が切り替わった。
 今までも代わる代わる映像が流れていたが、それとは違い視点がきりかわった事を感じた。
 どこからかの視点かは分からないが、謎の手から、しずくが落ちて、星にあたり、それが波紋のように広がっていく。
 再び画角が切り替わった。
 今度は、神々しさだけが分かる、よく分からない空間に出た。
 その空間で、先ほどまでの謎の声とは違い、男女様々な声が重なったような声が聞こえた。

「見せてほしい! 自由という楽しさを」

「伝えてほしい! 冒険という幸福を」

「思い出させてほしい! 成長という喜びを」

「君たちが自由に動くたび、世界は大きく変わっていく」

「神達は大いに期待している、君たちに」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン予約受付中』と表示され、CMが終わる。




 《ショートバージョン》




 壮大なBGMとともに、現実の景色よりも綺麗な映像が流れ始める。
 突如、『キメラスキルオンライン』のロゴが出た。
 その後は、再び様々な綺麗な景色の映像が流れては切り替わっていく。
 そして、急に謎の声が入ってきた。


「人類の繁栄というのは、常にダンジョンとともにあった。科学技術や文明が進化するよりも激しく劇薬のようにダンジョンというのは人類を繁栄させた。人類が爆発的に増えたり、急に生活のレベルが変わったりするとき、常にダンジョンで大きな事が起こっていた」

 謎の声の発言に合わせて、様々な映像が流れていく。
 ゲートのようなところから、ドラゴンのような物が運ぶ出される映像。
 急激に町が大きくなっていく様子を空から見たような映像。
 ゲートのようなところから、謎の植物が運び出される映像。
 町を歩く人々の服装が良い物に変わっていく映像。
 ゲートのような場所から、謎の機械が運び出されていく映像。
 急に町に明かりが灯るようになる映像。
 どの画像も、リアルの世界よりも綺麗な映像だ。
 様々な映像が流れているなか、謎の声が言う。

「神は人類に与えた。新しき人類を。プレイヤーという新しき人類を。停滞した人類に。ダンジョンをより効率的に探索してくれるプレイヤーを。ダンジョン以外の産業も技術も活性化してくれるだろうプレイヤーを。人類の繁栄を、そして、人類の認識を変えてくれることを願いプレイヤーを世界に与えた」

 様々な人たちが急に町中に現れる映像。
 プレイヤーらしき人物が、ダンジョンで暴れまわる映像。
 ダンジョンの外で研究や産業に従事して、別の観点から人類を繁栄させていくプレイヤーの映像。


 突然画角が切り替わった。
 今までも代わる代わる映像が流れていたが、それとは違い視点がきりかわった事を感じた。
 どこからかの視点かは分からないが、謎の手から、しずくが落ちて、星にあたり、それが波紋のように広がっていく。
 再び画角が切り替わった。
 今度は、神々しさだけが分かる、よく分からない空間に出た。
 その空間で、先ほどまでの謎の声とは違い、男女様々な声が重なったような声が聞こえた。

「神達は大いに期待している、君たちに」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン予約受付中』と表示され、CMが終わる。






 《超ショートバージョン》





 壮大なBGMとともに、現実の景色よりも綺麗な映像が流れ始める。
 突如、『キメラスキルオンライン』のロゴが出た。
 その後は、再び様々な綺麗な景色の映像が流れては切り替わっていく。
 そして、急に謎の声が入ってきた。


「人類の繁栄というのは、常にダンジョンとともにあった。科学技術や文明が進化するよりも激しく劇薬のようにダンジョンというのは人類を繁栄させた。人類が爆発的に増えたり、急に生活のレベルが変わったりするとき、常にダンジョンで大きな事が起こっていた」

 謎の声の発言に合わせて、様々な映像が流れていく。
 ゲートのようなところから、ドラゴンのような物が運ぶ出される映像。
 急激に町が大きくなっていく様子を空から見たような映像。
 ゲートのようなところから、謎の植物が運び出される映像。
 町を歩く人々の服装が良い物に変わっていく映像。
 ゲートのような場所から、謎の機械が運び出されていく映像。
 急に町に明かりが灯るようになる映像。
 どの画像も、リアルの世界よりも綺麗な映像だ。
 様々な映像が流れているなか、謎の声が言う。

「この世界に行きたくないか?この世界で戦いたくないか?この世界で活躍したくないか?あなたの中にいる英雄の心が、この世界を望んでいるのではないか?」

 様々な人たちが急に町中に現れる映像。
 プレイヤーらしき人物が、ダンジョンで暴れまわる映像。
 ダンジョンの外で研究や産業に従事して、別の観点から人類を繁栄させていくプレイヤーの映像。
 先ほどまでの謎の声とは違い、男女様々な声が重なったような声が聞こえた。

「神達は大いに期待している、君たちに」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン予約受付中』と表示され、CMが終わる。













《フルバージョン》

 壮大なBGMとともに、現実の景色よりも綺麗な映像が流れ始める。
 突如、『キメラスキルオンライン』のロゴが出た。
 その後は、再び様々な綺麗な景色の映像が流れては切り替わっていく。
 そして、急に謎の声が入ってきた。


「人類の繁栄というのは、常にダンジョンとともにあった。科学技術や文明が進化するよりも激しく劇薬のようにダンジョンというのは人類を繁栄させた。人類が爆発的に増えたり、急に生活のレベルが変わったりするとき、常にダンジョンで大きな事が起こっていた」

 謎の声の発言に合わせて、様々な映像が流れていく。
 ゲートのようなところから、ドラゴンのような物が運ぶ出される映像。
 急激に町が大きくなっていく様子を空から見たような映像。
 ゲートのようなところから、謎の植物が運び出される映像。
 町を歩く人々の服装が良い物に変わっていく映像。
 ゲートのような場所から、謎の機械が運び出されていく映像。
 急に町に明かりが灯るようになる映像。
 どの画像も、リアルの世界よりも綺麗な映像だ。
 様々な映像が流れているなか、謎の声が言う。

「劇的な変化というのは、副作用をよぶ。変化に取り残された人もいた。変化の狭間で損害を受けた人もいた。なにより、人類は、ダンジョンからの産出物でしか、発展しなくなってしまった。そして、ダンジョンからの産出物に依存するようになった。もちろん、食べ物や、衣類、住居などの生活レベルの依存ではない。成長を依存してしまったのだ。科学の進化も、文化の進化も止め、ダンジョンが変化をもたらしてくれるのを待ち続けた」

 また、謎の声に合わせて様々な映像が流れていく。
 寂れた研究所のような場所の映像。
 古びれた本しか並んでいない本棚の映像。
 いつまでも中世的な町並みをしている映像。

「金持ちは資金のほとんどをダンジョンに関する投資に利用した。これもまた様々な物の停滞の要因になっていたのだろう。その結果、ダンジョン探索は、飛躍的に進歩していった。ただ、その進歩も一時的なものだった。ここ数十年数百年、ダンジョン探索は、人類は、停滞をしてしまった。お金だけでどうこうできるレベルはとうに終わってしまった。そして、人々は願った。ダンジョンからダンジョン探索が進歩するような物が出土されますように。自分たちの生活がより良くなるような物が、ダンジョンから産出されますようにと。人類は、他人任せというかダンジョン任せな願いをするようになった」

 ダンジョン産業にどんどん資金が投入されていく映像。
 どんどんと世界が成長していく映像。
 だんだんと停滞していく映像。
 画像かと見間違おうほど停滞していく映像。
 変わらない日々を同じように繰り返していく映像。

「そこで、神は人類に与えた。新しき人類を。プレイヤーという新しき人類を。停滞した人類に。ダンジョンをより効率的に探索してくれるプレイヤーを。ダンジョン以外の産業も技術も活性化してくれるだろうプレイヤーを。人類の繁栄を、そして、人類の認識を変えてくれることを願いプレイヤーを世界に与えた」

 様々な人たちが急に町中に現れる映像。
 プレイヤーらしき人物が、ダンジョンで暴れまわる映像。
 ダンジョンの外で研究や産業に従事して、別の観点から人類を繁栄させていくプレイヤーの映像。


 突然画角が切り替わった。
 今までも代わる代わる映像が流れていたが、それとは違い視点がきりかわった事を感じた。
 どこからかの視点かは分からないが、謎の手から、しずくが落ちて、星にあたり、それが波紋のように広がっていく。
 再び画角が切り替わった。
 今度は、神々しさだけが分かる、よく分からない空間に出た。
 その空間で、先ほどまでの謎の声とは違い、男女様々な声が重なったような声が聞こえた。

「見せてほしい! 自由という楽しさを」

「伝えてほしい! 冒険という幸福を」

「思い出させてほしい! 成長という喜びを」

「君たちが自由に動くたび、世界は大きく変わっていく」

「神達は大いに期待している、君たちに」



 場面が切り替わる。
 教会の中、祈りを捧げていた少女が立ち上がり言った。

「神託が下りました」

「新人類が、この世界に降り立ったそうです」

「複数の都市に別れて活動を始めたそうです」

「神が使わした新しい人類が、ようやく来たと言うことですね」

「そうですね。ようやく来ました。彼らが、この世界を変えてくれることを祈りましょう」


 彼らは、バルコニーに出る。
 そして、広場に集まる新都に向かって言った。


「聖女様が、新人類の登場を宣言なされた」

「「「「「うぉおおおおお」」」」」

「神が使わしてくださった、新人類の方々を歓迎しようではないか」

「「「「「「うぉおおお」」」」」

「その前に、神様に感謝の祈りを捧げることにしよう」

「祈りましょう。神様への感謝を。祈りましょう。新人類の活躍を願って。祈りましょう。この世界の変化を望んで」



 薄暗い部屋。
 1人の人らしき影がある。
 その影がゆっくりと話した。

「この鼓動……ようやく来たか。新しい人類。歓迎しよう。ダンジョンも喜んでいる」




 謁見の間。
 王座に座る中年の男。
 その正面には跪く男。
 男は顔を上げて言った。

「国王、どうやら、新人類が続々と誕生しているようです」

「そうかそうか」

「めでたいことですね」

「これでさらに、ダンジョンが開拓され、さらに国が繁栄していく」

「よきことですね」

「そうだ。ギルドの方に言って、何か新人類を歓迎するようなイベントを開かせられないか?」

「出来ると思いますが、そこまでする必要がありましょうか?」

「この国のために働いてくれる人々が来たのだ、歓迎してやるのが礼儀というものだ。それに、これは、恩赦でもなければ、ただの歓迎の宴ではない。これは投資なんだよ」

「国王がそう言うのなら、そうなのでしょう。すぐに、ギルドに指示を出しましょう」

「頼むぞ」

「ははぁ」


 無骨な執務室。
 気品や優雅さはなく、実用性と無骨さに特化したような部屋。
 そこに、がっしりとした体型の中年の男が1人。
 そんな部屋に慌ただしく1人の職員が入ってきた。

「ギルド長! ダンジョンの活性化を確認しました!」

「新しい人類が来るという忙しい時期に、ダンジョンの活性化だと?! 事務的に忙しいところに、実働的に忙しい者を重ねるなよ!」

「文句を言っていてもどうしようもありません。どうやって対処しましょう」

「ダンジョンの活性化は、どんな活性化なんだ?!」

「観測できている範囲ですと、表層を中心とした活性化です。表層から上層にかけて、モンスターの数が通常の倍程度に増えているようです」

「表層から上層か。上級の冒険者を動かすような案件じゃないな。よし、じゃあ、それの対処を新しい人類の冒険者にやらせよう」

「良いんですか? 新しく来る人類って戦闘に関しては初心者なんじゃなかってでしたっけ?」

「それなら、ランク制限で、冒険者ランク5以上とかにしておけ」

「分かりました、そのように調整します」

「ギルド長! 本部より連絡です!」

「どうした?!」

「ダンジョンの活性化を新人類強化に使用せよということです」

「そうか、本部の連中も同じようなことを考えるんだな」

「ということは、ギルド長は既に、ダンジョン活性化の活用方法を考えていたのですか?」

「あぁ、そうだな」

「さすがギルド長ですね。ただ、申し訳ないんですけど、本部からイベントクエストのパッケージごと来ているので、独自のを取りやめて、こちらにあわせるようにしてください」

「そうか、さすが本部だな。仕事が速い。じゃあ、さっき言っていたのは取りやめだ。本部から来たパッケージ通りに動いてくれ!」

「分かりました」

「表層上層でも、一応、活性化だからな。何人か上級冒険者をギルドに待機させておけ」

「はい」

「よし、活性化と、新人類到来を乗り切るぞ!」

「「はい!」」

「待ってろ新人類!」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンラインスタートダッシュイベント開催中』と表示され、CMが終わる。





《超ロングバージョン》


 教会の中、祈りを捧げていた少女が立ち上がり言った。

「神託が下りました」

「新人類が、この世界に降り立ったそうです」

「複数の都市に別れて活動を始めたそうです」

「神が使わした新しい人類が、ようやく来たと言うことですね」

「そうですね。ようやく来ました。彼らが、この世界を変えてくれることを祈りましょう」


 彼らは、バルコニーに出る。
 そして、広場に集まる新都に向かって言った。


「聖女様が、新人類の登場を宣言なされた」

「「「「「うぉおおおおお」」」」」

「神が使わしてくださった、新人類の方々を歓迎しようではないか」

「「「「「「うぉおおお」」」」」

「その前に、神様に感謝の祈りを捧げることにしよう」

「祈りましょう。神様への感謝を。祈りましょう。新人類の活躍を願って。祈りましょう。この世界の変化を望んで」



 薄暗い部屋。
 1人の人らしき影がある。
 その影がゆっくりと話した。

「この鼓動……ようやく来たか。新しい人類。歓迎しよう。ダンジョンも喜んでいる」




 謁見の間。
 王座に座る中年の男。
 その正面には跪く男。
 男は顔を上げて言った。

「国王、どうやら、新人類が続々と誕生しているようです」

「そうかそうか」

「めでたいことですね」

「これでさらに、ダンジョンが開拓され、さらに国が繁栄していく」

「よきことですね」

「そうだ。ギルドの方に言って、何か新人類を歓迎するようなイベントを開かせられないか?」

「出来ると思いますが、そこまでする必要がありましょうか?」

「この国のために働いてくれる人々が来たのだ、歓迎してやるのが礼儀というものだ。それに、これは、恩赦でもなければ、ただの歓迎の宴ではない。これは投資なんだよ」

「国王がそう言うのなら、そうなのでしょう。すぐに、ギルドに指示を出しましょう」

「頼むぞ」

「ははぁ」


 無骨な執務室。
 気品や優雅さはなく、実用性と無骨さに特化したような部屋。
 そこに、がっしりとした体型の中年の男が1人。
 そんな部屋に慌ただしく1人の職員が入ってきた。

「ギルド長! ダンジョンの活性化を確認しました!」

「新しい人類が来るという忙しい時期に、ダンジョンの活性化だと?! 事務的に忙しいところに、実働的に忙しい者を重ねるなよ!」

「文句を言っていてもどうしようもありません。どうやって対処しましょう」

「ダンジョンの活性化は、どんな活性化なんだ?!」

「観測できている範囲ですと、表層を中心とした活性化です。表層から上層にかけて、モンスターの数が通常の倍程度に増えているようです」

「表層から上層か。上級の冒険者を動かすような案件じゃないな。よし、じゃあ、それの対処を新しい人類の冒険者にやらせよう」

「良いんですか? 新しく来る人類って戦闘に関しては初心者なんじゃなかってでしたっけ?」

「それなら、ランク制限で、冒険者ランク5以上とかにしておけ」

「分かりました、そのように調整します」

「ギルド長! 本部より連絡です!」

「どうした?!」

「ダンジョンの活性化を新人類強化に使用せよということです」

「そうか、本部の連中も同じようなことを考えるんだな」

「ということは、ギルド長は既に、ダンジョン活性化の活用方法を考えていたのですか?」

「あぁ、そうだな」

「さすがギルド長ですね。ただ、申し訳ないんですけど、本部からイベントクエストのパッケージごと来ているので、独自のを取りやめて、こちらにあわせるようにしてください」

「そうか、さすが本部だな。仕事が速い。じゃあ、さっき言っていたのは取りやめだ。本部から来たパッケージ通りに動いてくれ!」

「分かりました」

「表層上層でも、一応、活性化だからな。何人か上級冒険者をギルドに待機させておけ」

「はい」

「よし、活性化と、新人類到来を乗り切るぞ!」

「「はい!」」

「待ってろ新人類!」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンラインスタートダッシュイベント開催中』と表示され、CMが終わる。







《ロングバージョン》

 教会の中、祈りを捧げていた少女が立ち上がり言った。

「神託が下りました」

「新人類が、この世界に降り立ったそうです」

「複数の都市に別れて活動を始めたそうです」

「神が使わした新しい人類が、ようやく来たと言うことですね」

「そうですね。ようやく来ました。彼らが、この世界を変えてくれることを祈りましょう」

 彼らは、バルコニーに出る。
 そして、広場に集まる新都に向かって言った。

「聖女様が、新人類の登場を宣言なされた」

「「「「「うぉおおおおお」」」」」

「神が使わしてくださった、新人類の方々を歓迎しようではないか」

「「「「「「うぉおおお」」」」」

「その前に、神様に感謝の祈りを捧げることにしよう」

「祈りましょう。神様への感謝を。祈りましょう。新人類の活躍を願って。祈りましょう。この世界の変化を望んで」



 薄暗い部屋。
 1人の人らしき影がある。
 その影がゆっくりと話した。

「この鼓動……ようやく来たか。新しい人類。歓迎しよう。ダンジョンも喜んでいる」




 謁見の間。
 王座に座る中年の男。
 その正面には跪く男。
 男は顔を上げて言った。

「国王、どうやら、新人類が続々と誕生しているようです」

「そうかそうか」

「めでたいことですね」

「これでさらに、ダンジョンが開拓され、さらに国が繁栄していく」

「よきことですね」




 無骨な執務室。
 気品や優雅さはなく、実用性と無骨さに特化したような部屋。
 そこで、がっしりとした体型の中年の男が言った。

「本部から来たパッケージ通りに動いてくれ!」

「分かりました」

「表層上層でも、一応、活性化だからな。何人か上級冒険者をギルドに待機させておけ」

「はい」

「よし、活性化と、新人類到来を乗り切るぞ!」

「「はい!」」

「待ってろ新人類!」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンラインスタートダッシュイベント開催中』と表示され、CMが終わる。







《ショートバージョン1》

 教会の中、祈りを捧げていた少女が立ち上がり言った。

「神託が下りました」

「新人類が、この世界に降り立ったそうです」

「複数の都市に別れて活動を始めたそうです」

「神が使わした新しい人類が、ようやく来たと言うことですね」

「そうですね。ようやく来ました。彼らが、この世界を変えてくれることを祈りましょう」

 彼らは、バルコニーに出る。
 そして、広場に集まる新都に向かって言った。

「聖女様が、新人類の登場を宣言なされた」

「「「「「うぉおおおおお」」」」」

「神が使わしてくださった、新人類の方々を歓迎しようではないか」

「「「「「「うぉおおお」」」」」

「その前に、神様に感謝の祈りを捧げることにしよう」

「祈りましょう。神様への感謝を。祈りましょう。新人類の活躍を願って。祈りましょう。この世界の変化を望んで」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンラインスタートダッシュイベント開催中』と表示され、CMが終わる。



《ショートバージョン2》



 薄暗い部屋。
 1人の人らしき影がある。
 その影がゆっくりと話した。

「この鼓動……ようやく来たか。新しい人類。歓迎しよう。ダンジョンも喜んでいる」


 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンラインスタートダッシュイベント開催中』と表示され、CMが終わる。



《ショートバージョン3》



 謁見の間。
 王座に座る中年の男。
 その正面には跪く男。
 男は顔を上げて言った。

「国王、どうやら、新人類が続々と誕生しているようです」

「そうかそうか」

「めでたいことですね」

「これでさらに、ダンジョンが開拓され、さらに国が繁栄していく」

「よきことですね」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンラインスタートダッシュイベント開催中』と表示され、CMが終わる。



《ショートバージョン4》



 無骨な執務室。
 気品や優雅さはなく、実用性と無骨さに特化したような部屋。
 そこで、がっしりとした体型の中年の男が言った。

「本部から来たパッケージ通りに動いてくれ!」

「分かりました」

「表層上層でも、一応、活性化だからな。何人か上級冒険者をギルドに待機させておけ」

「はい」

「よし、活性化と、新人類到来を乗り切るぞ!」

「「はい!」」

「待ってろ新人類!」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンラインスタートダッシュイベント開催中』と表示され、CMが終わる。


《フルバージョン》

 壮大なBGMとともに、現実の景色よりも綺麗な映像が流れ始める。
 突如、『キメラスキルオンライン』のロゴが出た。
 その後は、再び様々な綺麗な景色の映像が流れては切り替わっていく。
 そして、急に謎の声が入ってきた。


「人類の繁栄というのは、常にダンジョンとともにあった。科学技術や文明が進化するよりも激しく劇薬のようにダンジョンというのは人類を繁栄させた。人類が爆発的に増えたり、急に生活のレベルが変わったりするとき、常にダンジョンで大きな事が起こっていた」

 謎の声の発言に合わせて、様々な映像が流れていく。
 ゲートのようなところから、ドラゴンのような物が運ぶ出される映像。
 急激に町が大きくなっていく様子を空から見たような映像。
 ゲートのようなところから、謎の植物が運び出される映像。
 町を歩く人々の服装が良い物に変わっていく映像。
 ゲートのような場所から、謎の機械が運び出されていく映像。
 急に町に明かりが灯るようになる映像。
 どの画像も、リアルの世界よりも綺麗な映像だ。
 様々な映像が流れているなか、謎の声が言う。

「劇的な変化というのは、副作用をよぶ。変化に取り残された人もいた。変化の狭間で損害を受けた人もいた。なにより、人類は、ダンジョンからの産出物でしか、発展しなくなってしまった。そして、ダンジョンからの産出物に依存するようになった。もちろん、食べ物や、衣類、住居などの生活レベルの依存ではない。成長を依存してしまったのだ。科学の進化も、文化の進化も止め、ダンジョンが変化をもたらしてくれるのを待ち続けた」

 また、謎の声に合わせて様々な映像が流れていく。
 寂れた研究所のような場所の映像。
 古びれた本しか並んでいない本棚の映像。
 いつまでも中世的な町並みをしている映像。

「金持ちは資金のほとんどをダンジョンに関する投資に利用した。これもまた様々な物の停滞の要因になっていたのだろう。その結果、ダンジョン探索は、飛躍的に進歩していった。ただ、その進歩も一時的なものだった。ここ数十年数百年、ダンジョン探索は、人類は、停滞をしてしまった。お金だけでどうこうできるレベルはとうに終わってしまった。そして、人々は願った。ダンジョンからダンジョン探索が進歩するような物が出土されますように。自分たちの生活がより良くなるような物が、ダンジョンから産出されますようにと。人類は、他人任せというかダンジョン任せな願いをするようになった」

 ダンジョン産業にどんどん資金が投入されていく映像。
 どんどんと世界が成長していく映像。
 だんだんと停滞していく映像。
 画像かと見間違おうほど停滞していく映像。
 変わらない日々を同じように繰り返していく映像。

「そこで、神は人類に与えた。新しき人類を。プレイヤーという新しき人類を。停滞した人類に。ダンジョンをより効率的に探索してくれるプレイヤーを。ダンジョン以外の産業も技術も活性化してくれるだろうプレイヤーを。人類の繁栄を、そして、人類の認識を変えてくれることを願いプレイヤーを世界に与えた」

 様々な人たちが急に町中に現れる映像。
 プレイヤーらしき人物が、ダンジョンで暴れまわる映像。
 ダンジョンの外で研究や産業に従事して、別の観点から人類を繁栄させていくプレイヤーの映像。


 突然画角が切り替わった。
 今までも代わる代わる映像が流れていたが、それとは違い視点がきりかわった事を感じた。
 どこからかの視点かは分からないが、謎の手から、しずくが落ちて、星にあたり、それが波紋のように広がっていく。
 再び画角が切り替わった。
 今度は、神々しさだけが分かる、よく分からない空間に出た。
 その空間で、先ほどまでの謎の声とは違い、男女様々な声が重なったような声が聞こえた。

「見せてほしい! 自由という楽しさを」

「伝えてほしい! 冒険という幸福を」

「思い出させてほしい! 成長という喜びを」

「君たちが自由に動くたび、世界は大きく変わっていく」

「神達は大いに期待している、君たちに」



 場面が切り替わる。
 教会の中、執務室に部下と聖女が2人でいた。
 聖女は、椅子をくるくるとさせた後に言った。

「少しずつ、世界が動き出しましたね」

「そうですね。ダンジョンの、表層、上層の素材の価格変動が、数十年ぶりに起きました」

「この変化が、彼らの活躍の胎動なんでしょうかね」

「そうなると良いですね。価格変動に関しては、需要方面も供給方面も両方強くなっているので、言い変化なのではないでしょうか」

「信者にとって、世界にとって、この世界を治める神様達にとって良い変化であることを期待しましょう」

「そうですね」

「それと、彼らの動きで世界がより良い方向に向かうよう、できる限りの活動をしていきましょう」

「はい」

「彼らは、神様が使わしてくれたのです。世界がよくなるように動いてくれると信じましょう」

「そうですね」

「じゃあ、今日も聖堂に祈りに行きますか」

「はい」




 薄暗い部屋。
 1人の人らしき影がある。
 その影がゆっくりと話した。

「この活性化の間に、新人類は、だいたい平均的には3層、4層まで到達しているようだな」

「速いやつだと、8層まで行っている奴もいるな」

「これは、これからの活躍に期待できそうだな」

「今までの人類は、堅実に確実に行くやつが多くてつまらなかったのだ」

「今回の人類は、楽しませてくれそうだな」

「彼らが無茶をするたびに、このダンジョンは成長していく」

「ともに成長していこうではないか」

「冒険心を持った新人類達よ」

「ダンジョンもそれを望んでいる」






 王城にある荘厳な執務室。
 どかっと座りながら執務をしている王様。
 そこにスッと入ってきた部下が1人。
 部下は少し緊張しながら報告を行った。

「報告します。どうやら、ダンジョンの活性化は、落ち着いたようです」

「そうか。ダンジョンの活性化が落ち着いたか。ダンジョンは元に戻ったと言うことか?」

「いえ、どうやらそういうわけではないようです。活性化の影響か、以前よりはモンスターが多い状態で定着をしたようです」

「そうか、モンスターの数が増えたのか」

「活性化の起こった表層や上層ではそうなっているようです」

「モンスターが増えたと言うことは、良いことだな。冒険者が倒した素材が市場により流通するようになる」

「そうなると思います」

「これも、新人類のおかげだな」

「新人類は、活動的なことで言いますと、まだ表層、上層までしか到達していないようです」

「そうか。そこは、まだ、彼らが活動を始めてから4日程度なのだから、とやかく言うことではないな。しかし、彼らがこの世界に来たことで、ダンジョンが活性化し、今までより大きな富をこの国に恵んでくれたのだ。そこは、感謝するべきところよな」

「はい。その通りであります」

「詳細な報告は後で聞くことにしよう。その前に、予想以上の成果を上げてくれた新人類に報いるため、ボーナスを出すことにしよう。そうだな、ギルドを通して出していた活性化のクエストの報酬を増額しよう」

「すぐに、ギルドの方に連絡をします」

「予算をつけてやるとでも言えばすぐに動くだろう」

「そのようにいたします」

「予想以上の成果であった。これからも、わしの予想を超えて活躍して、国を豊かにしてほしいものだな」

「その通りであります」




 無骨な執務室。
 気品や優雅さはなく、実用性と無骨さに特化したような部屋。
 そこに、がっしりとした体型の中年の男が1人。
 そんな部屋に慌ただしく1人の職員が入ってきた。


「ギルド長!」

「どうした、急に入ってきて」

「ダンジョンの活性化の終了が観測されました」

「本当か?!」

「はい!そのような報告が入ってきています」

「ダンジョンは元通りになったのか」

「いえ、活性化前と比べると、モンスターの数が多いところで落ち着いたようです」

「過去の文献にもそんな感じの記述があったし、不自然ではないか」

「これで、活性化の案件は、終了ですね」

「そうだな。ここから後処理して、冒険者には報酬を分けて、上に報告してと、やることはまだまだたくさんあるんだけどな」

「確かにそうですね」

「むしろここからが本番だな」

「ここからが、僕たちの腕の見せ所ですね」

「とりあえず、待機にしていた高ランクの冒険者の待機を解いておいてくれ」

「分かりました。それでは失礼します」

「ギルド長!」

「お前も慌ててどうしたんだ?活性化の終了はさっき聞いたぞ」

「その件で追加の情報が来ました」

「何だ?!」

「国が、今回の活性化の鎮圧の報酬を増額するとのことです」

「何?!」

「それと、新人類の登録などの作業と、活性化に関する作業を両立したギルドをたたえて、さらに予算を増額してくれるそうです」

「予算もか?!すごいことになったな」

「そうですね」

「とりあえず、追加の報酬を入れて、報酬の再計算をさせないとだな」

「そうですね」

「予算を取ってきてくれた、新人類の冒険者達に報いるためにも、急いで作業をするべきだよな」

「彼らはすぐにでも報酬がほしいでしょうしね」

「よし、事務作業をやっていくか」

「そうですね。それでは、私は、報酬の増額を、財務方に持って行きます」

「あぁ、そうしてくれ」

「早速活躍してくれた見たいだな」

「肌感覚だが、何かが動き出した感じがするな。日常が変わっていきそうでわくわくするな」

「次は何をしてくれるのだろうか」

「楽しみで仕方がないな」

「よし、俺は俺で、俺にしか出来ない事務作業を頑張るとするか」


 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。





《超ロングバージョン》



 場面が切り替わる。
 教会の中、執務室に部下と聖女が2人でいた。
 聖女は、椅子をくるくるとさせた後に言った。

「少しずつ、世界が動き出しましたね」

「そうですね。ダンジョンの、表層、上層の素材の価格変動が、数十年ぶりに起きました」

「この変化が、彼らの活躍の胎動なんでしょうかね」

「そうなると良いですね。価格変動に関しては、需要方面も供給方面も両方強くなっているので、言い変化なのではないでしょうか」

「信者にとって、世界にとって、この世界を治める神様達にとって良い変化であることを期待しましょう」

「そうですね」

「それと、彼らの動きで世界がより良い方向に向かうよう、できる限りの活動をしていきましょう」

「はい」

「彼らは、神様が使わしてくれたのです。世界がよくなるように動いてくれると信じましょう」

「そうですね」

「じゃあ、今日も聖堂に祈りに行きますか」

「はい」




 薄暗い部屋。
 1人の人らしき影がある。
 その影がゆっくりと話した。

「この活性化の間に、新人類は、だいたい平均的には3層、4層まで到達しているようだな」

「速いやつだと、8層まで行っている奴もいるな」

「これは、これからの活躍に期待できそうだな」

「今までの人類は、堅実に確実に行くやつが多くてつまらなかったのだ」

「今回の人類は、楽しませてくれそうだな」

「彼らが無茶をするたびに、このダンジョンは成長していく」

「ともに成長していこうではないか」

「冒険心を持った新人類達よ」

「ダンジョンもそれを望んでいる」






 王城にある荘厳な執務室。
 どかっと座りながら執務をしている王様。
 そこにスッと入ってきた部下が1人。
 部下は少し緊張しながら報告を行った。

「報告します。どうやら、ダンジョンの活性化は、落ち着いたようです」

「そうか。ダンジョンの活性化が落ち着いたか。ダンジョンは元に戻ったと言うことか?」

「いえ、どうやらそういうわけではないようです。活性化の影響か、以前よりはモンスターが多い状態で定着をしたようです」

「そうか、モンスターの数が増えたのか」

「活性化の起こった表層や上層ではそうなっているようです」

「モンスターが増えたと言うことは、良いことだな。冒険者が倒した素材が市場により流通するようになる」

「そうなると思います」

「これも、新人類のおかげだな」

「新人類は、活動的なことで言いますと、まだ表層、上層までしか到達していないようです」

「そうか。そこは、まだ、彼らが活動を始めてから4日程度なのだから、とやかく言うことではないな。しかし、彼らがこの世界に来たことで、ダンジョンが活性化し、今までより大きな富をこの国に恵んでくれたのだ。そこは、感謝するべきところよな」

「はい。その通りであります」

「詳細な報告は後で聞くことにしよう。その前に、予想以上の成果を上げてくれた新人類に報いるため、ボーナスを出すことにしよう。そうだな、ギルドを通して出していた活性化のクエストの報酬を増額しよう」

「すぐに、ギルドの方に連絡をします」

「予算をつけてやるとでも言えばすぐに動くだろう」

「そのようにいたします」

「予想以上の成果であった。これからも、わしの予想を超えて活躍して、国を豊かにしてほしいものだな」

「その通りであります」




 無骨な執務室。
 気品や優雅さはなく、実用性と無骨さに特化したような部屋。
 そこに、がっしりとした体型の中年の男が1人。
 そんな部屋に慌ただしく1人の職員が入ってきた。


「ギルド長!」

「どうした、急に入ってきて」

「ダンジョンの活性化の終了が観測されました」

「本当か?!」

「はい!そのような報告が入ってきています」

「ダンジョンは元通りになったのか」

「いえ、活性化前と比べると、モンスターの数が多いところで落ち着いたようです」

「過去の文献にもそんな感じの記述があったし、不自然ではないか」

「これで、活性化の案件は、終了ですね」

「そうだな。ここから後処理して、冒険者には報酬を分けて、上に報告してと、やることはまだまだたくさんあるんだけどな」

「確かにそうですね」

「むしろここからが本番だな」

「ここからが、僕たちの腕の見せ所ですね」

「とりあえず、待機にしていた高ランクの冒険者の待機を解いておいてくれ」

「分かりました。それでは失礼します」

「ギルド長!」

「お前も慌ててどうしたんだ?活性化の終了はさっき聞いたぞ」

「その件で追加の情報が来ました」

「何だ?!」

「国が、今回の活性化の鎮圧の報酬を増額するとのことです」

「何?!」

「それと、新人類の登録などの作業と、活性化に関する作業を両立したギルドをたたえて、さらに予算を増額してくれるそうです」

「予算もか?!すごいことになったな」

「そうですね」

「とりあえず、追加の報酬を入れて、報酬の再計算をさせないとだな」

「そうですね」

「予算を取ってきてくれた、新人類の冒険者達に報いるためにも、急いで作業をするべきだよな」

「彼らはすぐにでも報酬がほしいでしょうしね」

「よし、事務作業をやっていくか」

「そうですね。それでは、私は、報酬の増額を、財務方に持って行きます」

「あぁ、そうしてくれ」

「早速活躍してくれた見たいだな」

「肌感覚だが、何かが動き出した感じがするな。日常が変わっていきそうでわくわくするな」

「次は何をしてくれるのだろうか」

「楽しみで仕方がないな」

「よし、俺は俺で、俺にしか出来ない事務作業を頑張るとするか」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。








《ロングバージョン》


 場面が切り替わる。
 教会の中、執務室に部下と聖女が2人でいた。
 聖女は、椅子をくるくるとさせた後に言った。

「少しずつ、世界が動き出しましたね」

「そうですね。ダンジョンの、表層、上層の素材の価格変動が、数十年ぶりに起きました」

「この変化が、彼らの活躍の胎動なんでしょうかね」

「彼らは、神様が使わしてくれたのです。世界がよくなるように動いてくれると信じましょう」

「そうですね」

「じゃあ、今日も聖堂に祈りに行きますか」

「はい」




 薄暗い部屋。
 1人の人らしき影がある。
 その影がゆっくりと話した。

「この活性化の間に、新人類は、だいたい平均的には3層、4層まで到達しているようだな」

「速いやつだと、8層まで行っている奴もいるな」

「これは、これからの活躍に期待できそうだな」

「ともに成長していこうではないか」

「冒険心を持った新人類達よ」

「ダンジョンもそれを望んでいる」






 王城にある荘厳な執務室。
 どかっと座りながら執務をしている王様。
 そこにスッと入ってきた部下が1人。
 部下は少し緊張しながら報告を行った。

「報告します。どうやら、ダンジョンの活性化は、落ち着いたようです」

「そうか。ダンジョンの活性化が落ち着いたか。ダンジョンは元に戻ったと言うことか?」

「いえ、どうやらそういうわけではないようです。活性化の影響か、以前よりはモンスターが多い状態で定着をしたようです」

「そうか、モンスターの数が増えたのか」

「活性化の起こった表層や上層ではそうなっているようです」

「モンスターが増えたと言うことは、良いことだな。冒険者が倒した素材が市場により流通するようになる」

「そうなると思います」

「予想以上の成果であった。これからも、わしの予想を超えて活躍して、国を豊かにしてほしいものだな」

「その通りであります」




 無骨な執務室。
 気品や優雅さはなく、実用性と無骨さに特化したような部屋。
 そこに、がっしりとした体型の中年の男が1人。
 そんな部屋に慌ただしく1人の職員が入ってきた。


「ギルド長!」

「どうした、急に入ってきて」

「ダンジョンの活性化の終了が観測されました」

「本当か?!」

「はい!そのような報告が入ってきています」

「ダンジョンは元通りになったのか」

「いえ、活性化前と比べると、モンスターの数が多いところで落ち着いたようです」

「過去の文献にもそんな感じの記述があったし、不自然ではないか」

「これで、活性化の案件は、終了ですね」

「そうだな。ここから後処理して、冒険者には報酬を分けて、上に報告してと、やることはまだまだたくさんあるんだけどな」

「確かにそうですね」

「むしろここからが本番だな」

「ここからが、僕たちの腕の見せ所ですね」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。







《ショートバージョン1》


 場面が切り替わる。
 教会の中、執務室に部下と聖女が2人でいた。
 聖女は、椅子をくるくるとさせた後に言った。

「少しずつ、世界が動き出しましたね」

「そうですね。ダンジョンの、表層、上層の素材の価格変動が、数十年ぶりに起きました」

「この変化が、彼らの活躍の胎動なんでしょうかね」

「彼らは、神様が使わしてくれたのです。世界がよくなるように動いてくれると信じましょう」

「そうですね」

「じゃあ、今日も聖堂に祈りに行きますか」

「はい」


 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。



《ショートバージョン2》


 薄暗い部屋。
 1人の人らしき影がある。
 その影がゆっくりと話した。

「この活性化の間に、新人類は、だいたい平均的には3層、4層まで到達しているようだな」

「速いやつだと、8層まで行っている奴もいるな」

「これは、これからの活躍に期待できそうだな」

「ともに成長していこうではないか」

「冒険心を持った新人類達よ」

「ダンジョンもそれを望んでいる」


 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。



《ショートバージョン3》



 王城にある荘厳な執務室。
 どかっと座りながら執務をしている王様。
 そこにスッと入ってきた部下が1人。
 部下は少し緊張しながら報告を行った。

「報告します。どうやら、ダンジョンの活性化は、落ち着いたようです」

「そうか。ダンジョンの活性化が落ち着いたか。ダンジョンは元に戻ったと言うことか?」

「いえ、どうやらそういうわけではないようです。活性化の影響か、以前よりはモンスターが多い状態で定着をしたようです」

「そうか、モンスターの数が増えたのか」

「活性化の起こった表層や上層ではそうなっているようです」

「モンスターが増えたと言うことは、良いことだな。冒険者が倒した素材が市場により流通するようになる」

「そうなると思います」

「予想以上の成果であった。これからも、わしの予想を超えて活躍して、国を豊かにしてほしいものだな」

「その通りであります」


 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。



《ショートバージョン4》



 無骨な執務室。
 気品や優雅さはなく、実用性と無骨さに特化したような部屋。
 そこに、がっしりとした体型の中年の男が1人。
 そんな部屋に慌ただしく1人の職員が入ってきた。


「ギルド長!」

「どうした、急に入ってきて」

「ダンジョンの活性化の終了が観測されました」

「本当か?!」

「はい!そのような報告が入ってきています」

「ダンジョンは元通りになったのか」

「いえ、活性化前と比べると、モンスターの数が多いところで落ち着いたようです」

「過去の文献にもそんな感じの記述があったし、不自然ではないか」

「これで、活性化の案件は、終了ですね」

「そうだな。ここから後処理して、冒険者には報酬を分けて、上に報告してと、やることはまだまだたくさんあるんだけどな」

「確かにそうですね」

「むしろここからが本番だな」

「ここからが、僕たちの腕の見せ所ですね」

 そして、スッと消えていった。
 そして、数秒の時間を取った後、画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。














《フルバージョン》

 壮大なBGMとともに、現実の景色よりも綺麗な映像が流れ始める。
 突如、『キメラスキルオンライン』のロゴが出た。
 その後は、再び様々な綺麗な景色の映像が流れては切り替わっていく。
 そして、急に謎の声が入ってきた。


「人類の繁栄というのは、常にダンジョンとともにあった。科学技術や文明が進化するよりも激しく劇薬のようにダンジョンというのは人類を繁栄させた。人類が爆発的に増えたり、急に生活のレベルが変わったりするとき、常にダンジョンで大きな事が起こっていた」

 謎の声の発言に合わせて、様々な映像が流れていく。
 ゲートのようなところから、ドラゴンのような物が運ぶ出される映像。
 急激に町が大きくなっていく様子を空から見たような映像。
 ゲートのようなところから、謎の植物が運び出される映像。
 町を歩く人々の服装が良い物に変わっていく映像。
 ゲートのような場所から、謎の機械が運び出されていく映像。
 急に町に明かりが灯るようになる映像。
 どの画像も、リアルの世界よりも綺麗な映像だ。
 様々な映像が流れているなか、謎の声が言う。

「劇的な変化というのは、副作用をよぶ。変化に取り残された人もいた。変化の狭間で損害を受けた人もいた。なにより、人類は、ダンジョンからの産出物でしか、発展しなくなってしまった。そして、ダンジョンからの産出物に依存するようになった。もちろん、食べ物や、衣類、住居などの生活レベルの依存ではない。成長を依存してしまったのだ。科学の進化も、文化の進化も止め、ダンジョンが変化をもたらしてくれるのを待ち続けた」

 また、謎の声に合わせて様々な映像が流れていく。
 寂れた研究所のような場所の映像。
 古びれた本しか並んでいない本棚の映像。
 いつまでも中世的な町並みをしている映像。

「金持ちは資金のほとんどをダンジョンに関する投資に利用した。これもまた様々な物の停滞の要因になっていたのだろう。その結果、ダンジョン探索は、飛躍的に進歩していった。ただ、その進歩も一時的なものだった。ここ数十年数百年、ダンジョン探索は、人類は、停滞をしてしまった。お金だけでどうこうできるレベルはとうに終わってしまった。そして、人々は願った。ダンジョンからダンジョン探索が進歩するような物が出土されますように。自分たちの生活がより良くなるような物が、ダンジョンから産出されますようにと。人類は、他人任せというかダンジョン任せな願いをするようになった」

 ダンジョン産業にどんどん資金が投入されていく映像。
 どんどんと世界が成長していく映像。
 だんだんと停滞していく映像。
 画像かと見間違おうほど停滞していく映像。
 変わらない日々を同じように繰り返していく映像。

「そこで、神は人類に与えた。新しき人類を。プレイヤーという新しき人類を。停滞した人類に。ダンジョンをより効率的に探索してくれるプレイヤーを。ダンジョン以外の産業も技術も活性化してくれるだろうプレイヤーを。人類の繁栄を、そして、人類の認識を変えてくれることを願いプレイヤーを世界に与えた」

 様々な人たちが急に町中に現れる映像。
 プレイヤーらしき人物が、ダンジョンで暴れまわる映像。
 ダンジョンの外で研究や産業に従事して、別の観点から人類を繁栄させていくプレイヤーの映像。


 突然画角が切り替わった。
 今までも代わる代わる映像が流れていたが、それとは違い視点がきりかわった事を感じた。
 どこからかの視点かは分からないが、謎の手から、しずくが落ちて、星にあたり、それが波紋のように広がっていく。
 再び画角が切り替わった。
 今度は、神々しさだけが分かる、よく分からない空間に出た。
 その空間で、先ほどまでの謎の声とは違い、男女様々な声が重なったような声が聞こえた。

「見せてほしい! 自由という楽しさを」

「伝えてほしい! 冒険という幸福を」

「思い出させてほしい! 成長という喜びを」

「君たちが自由に動くたび、世界は大きく変わっていく」

「神達は大いに期待している、君たちに」



 場面が切り替わる。
 とても短い動画が良い感じの編集でつなげられ連続で流れていく。
 1つ1つの動画はどれも、3人称始点から、楽しんでいるプレイヤーを移しているかのような映像だ。

 ステータスをキラキラした目で眺める姿
 少し緊張しながらゲートを潜る姿
 パッと視界が切り替わり、ダンジョンの階層を移動した姿
 敵を発見し、抜き足差し足で近づいていく姿
 モンスターに背後から攻撃を仕掛ける姿
 敵がこちらに気づき、本格的に対峙する姿
 1大意1の戦闘をする姿
 戦闘を終え、噛みしめている姿
 綺麗な景色の中、移動していく姿
 薬草を見つけ、採取していく姿
 良い木を見つけて、伐採をする姿
 良い岩場を見つけて採石する姿
 地図を見ながら階層を探索していく姿
 良い感じの岩場で座り、携帯食を食べる姿
 地図を見ながら、次の行動を決めている姿
 冒険を終え、帰り道の姿
 ギルドにより、依頼達成の報告をする姿
 討伐したモンスターの素材を、買取り受付で買い取ってもらっている姿
 お金を手にしウハウハの姿
 飲食店に入り、幸せそうに食事を取る姿
 宿に入り、ベッドにダイブする姿
 スッと眠りに入る姿

 ギルドの中で、誰かと待ち合わせをする姿
 待ち合わせ相手を見つけ、手を振る姿
 パーティーを組み、一緒に依頼を見つける姿
 受付で、パーティーとして依頼を受ける姿
 パーティーで依頼に必要なものを買い出ししている姿
 ダンジョンに入るゲートの前に、パーティーで楽しくおしゃべりしながら並ぶ姿
 ダンジョンの中に入り、パーティーで感動する姿
 モンスターを見つけ、初々しい連携で戦う姿
 モンスターを倒したことを喜び合う姿
 地図を見ながらああでもないこうでもないと言い、パーティーで探索を進めていく姿
 適当な広さのところをキャンプ地として、パーティーで休憩をする姿
 そこら辺の石を使って窯をつくり、取った素材をパーティーでわいわいしながら焼いていく姿
 テントを立て、パーティーで雑魚寝をする姿


 画面が切り替わる。
 画面には、胎動する何かが映し出されている。
 そして、そこから引いていき、胎動している何かを見て談笑する高貴な人々の影が映し出された。


 匹のある映像が挟まった後、またすぐ画面が切り替わる。
 画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。








《ロングバージョン》

 とても短い動画が良い感じの編集でつなげられ連続で流れていく。
 1つ1つの動画はどれも、3人称始点から、楽しんでいるプレイヤーを移しているかのような映像だ。

 ステータスをキラキラした目で眺める姿
 少し緊張しながらゲートを潜る姿
 パッと視界が切り替わり、ダンジョンの階層を移動した姿
 敵を発見し、抜き足差し足で近づいていく姿
 モンスターに背後から攻撃を仕掛ける姿
 敵がこちらに気づき、本格的に対峙する姿
 1大意1の戦闘をする姿
 戦闘を終え、噛みしめている姿
 綺麗な景色の中、移動していく姿
 薬草を見つけ、採取していく姿
 良い木を見つけて、伐採をする姿
 良い岩場を見つけて採石する姿
 地図を見ながら階層を探索していく姿
 良い感じの岩場で座り、携帯食を食べる姿
 地図を見ながら、次の行動を決めている姿
 冒険を終え、帰り道の姿
 ギルドにより、依頼達成の報告をする姿
 討伐したモンスターの素材を、買取り受付で買い取ってもらっている姿
 お金を手にしウハウハの姿
 飲食店に入り、幸せそうに食事を取る姿
 宿に入り、ベッドにダイブする姿
 スッと眠りに入る姿

 ギルドの中で、誰かと待ち合わせをする姿
 待ち合わせ相手を見つけ、手を振る姿
 パーティーを組み、一緒に依頼を見つける姿
 受付で、パーティーとして依頼を受ける姿
 パーティーで依頼に必要なものを買い出ししている姿
 ダンジョンに入るゲートの前に、パーティーで楽しくおしゃべりしながら並ぶ姿
 ダンジョンの中に入り、パーティーで感動する姿
 モンスターを見つけ、初々しい連携で戦う姿
 モンスターを倒したことを喜び合う姿
 地図を見ながらああでもないこうでもないと言い、パーティーで探索を進めていく姿
 適当な広さのところをキャンプ地として、パーティーで休憩をする姿
 そこら辺の石を使って窯をつくり、取った素材をパーティーでわいわいしながら焼いていく姿
 テントを立て、パーティーで雑魚寝をする姿


 画面が切り替わる。
 画面には、胎動する何かが映し出されている。
 そして、そこから引いていき、胎動している何かを見て談笑する高貴な人々の影が映し出された。


 匹のある映像が挟まった後、またすぐ画面が切り替わる。
 画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。





《ショートバージョン1》


 とても短い動画が良い感じの編集でつなげられ連続で流れていく。
 1つ1つの動画はどれも、3人称始点から、楽しんでいるプレイヤーを移しているかのような映像だ。

 ステータスをキラキラした目で眺める姿
 少し緊張しながらゲートを潜る姿
 パッと視界が切り替わり、ダンジョンの階層を移動した姿
 敵を発見し、抜き足差し足で近づいていく姿
 モンスターに背後から攻撃を仕掛ける姿
 敵がこちらに気づき、本格的に対峙する姿
 1大意1の戦闘をする姿
 戦闘を終え、噛みしめている姿
 綺麗な景色の中、移動していく姿
 薬草を見つけ、採取していく姿
 良い木を見つけて、伐採をする姿
 良い岩場を見つけて採石する姿
 地図を見ながら階層を探索していく姿
 良い感じの岩場で座り、携帯食を食べる姿
 地図を見ながら、次の行動を決めている姿
 冒険を終え、帰り道の姿
 ギルドにより、依頼達成の報告をする姿
 討伐したモンスターの素材を、買取り受付で買い取ってもらっている姿
 お金を手にしウハウハの姿
 飲食店に入り、幸せそうに食事を取る姿
 宿に入り、ベッドにダイブする姿
 スッと眠りに入る姿


 画面が切り替わる。
 画面には、胎動する何かが映し出されている。
 そして、そこから引いていき、胎動している何かを見て談笑する高貴な人々の影が映し出された。


 匹のある映像が挟まった後、またすぐ画面が切り替わる。
 画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。





《ショートバージョン2》


 とても短い動画が良い感じの編集でつなげられ連続で流れていく。
 1つ1つの動画はどれも、3人称始点から、楽しんでいるプレイヤーを移しているかのような映像だ。

 ギルドの中で、誰かと待ち合わせをする姿
 待ち合わせ相手を見つけ、手を振る姿
 パーティーを組み、一緒に依頼を見つける姿
 受付で、パーティーとして依頼を受ける姿
 パーティーで依頼に必要なものを買い出ししている姿
 ダンジョンに入るゲートの前に、パーティーで楽しくおしゃべりしながら並ぶ姿
 ダンジョンの中に入り、パーティーで感動する姿
 モンスターを見つけ、初々しい連携で戦う姿
 モンスターを倒したことを喜び合う姿
 地図を見ながらああでもないこうでもないと言い、パーティーで探索を進めていく姿
 適当な広さのところをキャンプ地として、パーティーで休憩をする姿
 そこら辺の石を使って窯をつくり、取った素材をパーティーでわいわいしながら焼いていく姿
 テントを立て、パーティーで雑魚寝をする姿


 画面が切り替わる。
 画面には、胎動する何かが映し出されている。
 そして、そこから引いていき、胎動している何かを見て談笑する高貴な人々の影が映し出された。


 匹のある映像が挟まった後、またすぐ画面が切り替わる。
 画面には、『キメラスキルオンライン好評発売中』と表示され、CMが終わる。










1章のCMで切り取られたキメライン内の姿集






新人類(プレイヤー)が現れる直前キメラスキルオンライン内の世界各地の反応 ※会話だけ回


《整地にて》


「神託が下りました」

「新人類が、この世界に降り立ったそうです」

「複数の都市に別れて活動を始めたそうです」

「神が使わした新しい人類が、ようやく来たと言うことですね」

「そうですね。ようやく来ました。彼らが、この世界を変えてくれることを祈りましょう」


「聖女様が、新人類の登場を宣言なされた」

「「「「「うぉおおおおお」」」」」

「神が使わしてくださった、新人類の方々を歓迎しようではないか」

「「「「「「うぉおおお」」」」」

「その前に、神様に感謝の祈りを捧げることにしよう」

「祈りましょう。神様への感謝を。祈りましょう。新人類の活躍を願って。祈りましょう。この世界の変化を望んで」


「彼らはこの世界を変えてくれるでしょうか?」

「変えてくれることを願いましょう」

「そうですね。神様が使わしてくださったのです。何かしら成果を上げてくれるはずですよね」

「世界が変わっていくのだとしたら、それに我らが置いて行かれないようにしないとですね」

「そうですね。変わっていく世界で、埋もれていかないようにしないといけませんね」

「じゃあ、もう1度祈りに行きましょうか」

「そうしましょう。新人類が来ることを願って」


《ダンジョンの最奥にて》


「この鼓動……ようやく来たか。新しい人類。歓迎しよう。ダンジョンも喜んでいる」

「新人類の歓迎のために、ダンジョンの出力を表層と上層あたりだけ上げておくか」

「新人類よ。楽しみにしている。派手に暴れて、私を楽しませてくれ」

「クックックックックック……」


《とある国の謁見の間にて》


「国王、どうやら、新人類が続々と誕生しているようです」

「そうかそうか」

「めでたいことですね」

「これでさらに、ダンジョンが開拓され、さらに国が繁栄していく」

「よきことですね」

「そうだ。ギルドの方に言って、何か新人類を歓迎するようなイベントを開かせられないか?」

「出来ると思いますが、そこまでする必要がありましょうか?」

「この国のために働いてくれる人々が来たのだ、歓迎してやるのが礼儀というものだ。それに、これは、恩赦でもなければ、ただの歓迎の宴ではない。これは投資なんだよ」

「国王がそう言うのなら、そうなのでしょう。すぐに、ギルドに指示を出しましょう」

「頼むぞ」

「ははぁ」


「新人類か」

「この国はどうなっていくのだろうな」

「新人類がもたらした変化を生かすも殺すも、わし次第だな」

「ここから難しい舵取りになりそうだな」

「さすがに、この舵取りをまだ若い息子に任せる訳にはいかないな」

「もう少しだけ、王として頑張るとするか」

「明るい未来を息子達に残していくためだ。頑張るか」


《とあるギルドのギルド長室にて》


「ギルド長! ダンジョンの活性化を確認しました!」

「新しい人類が来るという忙しい時期に、ダンジョンの活性化だと?! 事務的に忙しいところに、実働的に忙しい者を重ねるなよ!」

「文句を言っていてもどうしようもありません。どうやって対処しましょう」

「ダンジョンの活性化は、どんな活性化なんだ?!」

「観測できている範囲ですと、表層を中心とした活性化です。表層から上層にかけて、モンスターの数が通常の倍程度に増えているようです」

「表層から上層か。上級の冒険者を動かすような案件じゃないな。よし、じゃあ、それの対処を新しい人類の冒険者にやらせよう」

「良いんですか? 新しく来る人類って戦闘に関しては初心者なんじゃなかってでしたっけ?」

「それなら、ランク制限で、冒険者ランク5以上とかにしておけ」

「分かりました、そのように調整します」

「ギルド長! 本部より連絡です!」

「どうした?!」

「ダンジョンの活性化を新人類強化に使用せよということです」

「そうか、本部の連中も同じようなことを考えるんだな」

「ということは、ギルド長は既に、ダンジョン活性化の活用方法を考えていたのですか?」

「あぁ、そうだな」

「さすがギルド長ですね。ただ、申し訳ないんですけど、本部からイベントクエストのパッケージごと来ているので、独自のを取りやめて、こちらにあわせるようにしてください」

「そうか、さすが本部だな。仕事が速い。じゃあ、さっき言っていたのは取りやめだ。本部から来たパッケージ通りに動いてくれ!」

「分かりました」

「表層上層でも、一応、活性化だからな。何人か上級冒険者をギルドに待機させておけ」

「はい」

「よし、活性化と、新人類到来を乗り切るぞ!」

「「はい!」」

「待ってろ新人類!」










スタートダッシュイベント後のキメラスキルオンライン内の世界各地の反応 ※会話だけ回



《聖地のとある一室にて》


「少しずつ、世界が動き出しましたね」

「そうですね。ダンジョンの、表層、上層の素材の価格変動が、数十年ぶりに起きました」

「この変化が、彼らの活躍の胎動なんでしょうかね」

「そうなると良いですね。価格変動に関しては、需要方面も供給方面も両方強くなっているので、言い変化なのではないでしょうか」

「信者にとって、世界にとって、この世界を治める神様達にとって良い変化であることを期待しましょう」

「そうですね」

「それと、彼らの動きで世界がより良い方向に向かうよう、できる限りの活動をしていきましょう」

「はい」

「彼らは、神様が使わしてくれたのです。世界がよくなるように動いてくれると信じましょう」

「そうですね」

「じゃあ、今日も聖堂に祈りに行きますか」

「はい」



《ダンジョンの奥、暗い一室にて》


「この活性化の間に、新人類は、だいたい平均的には3層、4層まで到達しているようだな」

「速いやつだと、8層まで行っている奴もいるな」

「これは、これからの活躍に期待できそうだな」

「今までの人類は、堅実に確実に行くやつが多くてつまらなかったのだ」

「今回の人類は、楽しませてくれそうだな」

「彼らが無茶をするたびに、このダンジョンは成長していく」

「ともに成長していこうではないか」

「冒険心を持った新人類達よ」

「ダンジョンもそれを望んでいる」


《とある国の王の執務室にて》


「報告します。どうやら、ダンジョンの活性化は、落ち着いたようです」

「そうか。ダンジョンの活性化が落ち着いたか。ダンジョンは元に戻ったと言うことか?」

「いえ、どうやらそういうわけではないようです。活性化の影響か、以前よりはモンスターが多い状態で定着をしたようです」

「そうか、モンスターの数が増えたのか」

「活性化の起こった表層や上層ではそうなっているようです」

「モンスターが増えたと言うことは、良いことだな。冒険者が倒した素材が市場により流通するようになる」

「そうなると思います」

「これも、新人類のおかげだな」

「新人類は、活動的なことで言いますと、まだ表層、上層までしか到達していないようです」

「そうか。そこは、まだ、彼らが活動を始めてから4日程度なのだから、とやかく言うことではないな。しかし、彼らがこの世界に来たことで、ダンジョンが活性化し、今までより大きな富をこの国に恵んでくれたのだ。そこは、感謝するべきところよな」

「はい。その通りであります」

「詳細な報告は後で聞くことにしよう。その前に、予想以上の成果を上げてくれた新人類に報いるため、ボーナスを出すことにしよう。そうだな、ギルドを通して出していた活性化のクエストの報酬を増額しよう」

「すぐに、ギルドの方に連絡をします」

「予算をつけてやるとでも言えばすぐに動くだろう」

「そのようにいたします」

「予想以上の成果であった。これからも、わしの予想を超えて活躍して、国を豊かにしてほしいものだな」

「その通りであります」



《とあるギルドのギルド長の執務室にて》



「ギルド長!」

「どうした、急に入ってきて」

「ダンジョンの活性化の終了が観測されました」

「本当か?!」

「はい!そのような報告が入ってきています」

「ダンジョンは元通りになったのか」

「いえ、活性化前と比べると、モンスターの数が多いところで落ち着いたようです」

「過去の文献にもそんな感じの記述があったし、不自然ではないか」

「これで、活性化の案件は、終了ですね」

「そうだな。ここから後処理して、冒険者には報酬を分けて、上に報告してと、やることはまだまだたくさんあるんだけどな」

「確かにそうですね」

「むしろここからが本番だな」

「ここからが、僕たちの腕の見せ所ですね」

「とりあえず、待機にしていた高ランクの冒険者の待機を解いておいてくれ」

「分かりました。それでは失礼します」

「ギルド長!」

「お前も慌ててどうしたんだ?活性化の終了はさっき聞いたぞ」

「その件で追加の情報が来ました」

「何だ?!」

「国が、今回の活性化の鎮圧の報酬を増額するとのことです」

「何?!」

「それと、新人類の登録などの作業と、活性化に関する作業を両立したギルドをたたえて、さらに予算を増額してくれるそうです」

「予算もか?!すごいことになったな」

「そうですね」

「とりあえず、追加の報酬を入れて、報酬の再計算をさせないとだな」

「そうですね」

「予算を取ってきてくれた、新人類の冒険者達に報いるためにも、急いで作業をするべきだよな」

「彼らはすぐにでも報酬がほしいでしょうしね」

「よし、事務作業をやっていくか」

「そうですね。それでは、私は、報酬の増額を、財務方に持って行きます」

「あぁ、そうしてくれ」

「早速活躍してくれた見たいだな」

「肌感覚だが、何かが動き出した感じがするな。日常が変わっていきそうでわくわくするな」

「次は何をしてくれるのだろうか」

「楽しみで仕方がないな」

「よし、俺は俺で、俺にしか出来ない事務作業を頑張るとするか」







運営が切り取ったキメラスキルオンライン内のプレイヤーの姿 ※箇条書き回


 ステータスをキラキラした目で眺める姿
 少し緊張しながらゲートを潜る姿
 パッと視界が切り替わり、ダンジョンの階層を移動した姿
 敵を発見し、抜き足差し足で近づいていく姿
 モンスターに背後から攻撃を仕掛ける姿
 敵がこちらに気づき、本格的に対峙する姿
 1大意1の戦闘をする姿
 戦闘を終え、噛みしめている姿
 綺麗な景色の中、移動していく姿
 薬草を見つけ、採取していく姿
 良い木を見つけて、伐採をする姿
 良い岩場を見つけて採石する姿
 地図を見ながら階層を探索していく姿
 良い感じの岩場で座り、携帯食を食べる姿
 地図を見ながら、次の行動を決めている姿
 冒険を終え、帰り道の姿
 ギルドにより、依頼達成の報告をする姿
 討伐したモンスターの素材を、買取り受付で買い取ってもらっている姿
 お金を手にしウハウハの姿
 飲食店に入り、幸せそうに食事を取る姿
 宿に入り、ベッドにダイブする姿
 スッと眠りに入る姿

 ギルドの中で、誰かと待ち合わせをする姿
 待ち合わせ相手を見つけ、手を振る姿
 パーティーを組み、一緒に依頼を見つける姿
 受付で、パーティーとして依頼を受ける姿
 パーティーで依頼に必要なものを買い出ししている姿
 ダンジョンに入るゲートの前に、パーティーで楽しくおしゃべりしながら並ぶ姿
 ダンジョンの中に入り、パーティーで感動する姿
 モンスターを見つけ、初々しい連携で戦う姿
 モンスターを倒したことを喜び合う姿
 地図を見ながらああでもないこうでもないと言い、パーティーで探索を進めていく姿
 適当な広さのところをキャンプ地として、パーティーで休憩をする姿
 そこら辺の石を使って窯をつくり、取った素材をパーティーでわいわいしながら焼いていく姿
 テントを立て、パーティーで雑魚寝をする姿






1章リアル回まとめ







リアル昼食 ログイン





 ログアウトして、視界が現実に戻ってくる。
 ヘッドセットが外れ、カプセルが開く。
 そうして、VRカプセルから出た。
 カプセルから出て、体を伸ばしながら、独り言を言う。

「キメラスキルオンライン楽しすぎるな」

 そう言いながら、「うぅ」とか「あぁ」とか声を出しながら体を伸ばしていく。
 2時間強もカプセルに入っていたとは思えないほど、体は固まっていなかった。
 俺がゲームをしている間に、何かしらの方法で、体をほぐしておいてくれたのかな。
 それぐらいのことをしてくれそうだな。
 そういう機能が付いていても良さそうなぐらいの値段がしたんだし。
 体を伸ばし終えて、腰に手を当てながら言った。

「いくらでも出来ちゃう」

 ゲームの中だと、誰かに聞かれているかもしれないとか、公共の場だからとか、いろいろなことを考えて、独り言を抑えているんだけど、現実に戻ってくると、家だし、1人だし、人に聞かれる訳でも誰かに名分けをかける訳でのないからと思うと、自然と独り言が増えちゃうんだよなぁ。
 まぁ、俺がここでいくら独り言を言ったところで、戸建てだから隣の家の人に迷惑をかける訳でもないからな。
 それに、最近より独り言が多くなった気がするな。
 それはまた何でなんだろうな。
 そんなことを考えつつ、楽しい気持ちで独り言を言った。

「これははまるな」

 何かハマることが出来て良かったな。
 大学も辞めて、人と何かをすることもなく、だからといって働くという訳でもない生活をしていたのだから、何かはまれるものが出来て良かった。
 キメラスキルオンラインに出会わなかったら、ずっとぼーっと生きていたかもしれないな。
 ゲーム内では6時間、ゲーム外でたったの2時間のプレイで、そう思わせるぐらい、キメラスキルオンラインはいいゲームだな。
 そして、わくわく出来るゲームだな。
 出来たら誰かと、このわくわくを分かち合いたいものだけど、今はまだいいかな。
 もう少し人を信用できるようになってからでいいかな。
 俺は、VRカプセルのある部屋からキッチンに向かって歩きながら言った。

「まぁ、あんだけ高い機器を買っているんだから、はまらなかったら困るんだけどな」

 うん十万かかっているのだから、ハマらなかったら大変だったな。
 と言うか、ハマるかよく分からないものに、あの時はよく数十万円も出せたな。
 どうかしてたのかもしれないな。
 どうかしていたんだろうな。
 ゲーマーでもないのに急に一番高いVRカプセルを買ってゲームを始めようだなんて、どうかしていないと出来ない判断だったな。
 そんなことを考えつつ歩くと、冷蔵庫の前まで来た。
 冷蔵庫を開けながらつぶやいた。

「何食べよう?」

 俺は冷蔵庫の中をざっと見る。
 どれかいい感じにピンとくるものはないかなと思いながら眺めたが、これと言ってピンとくるものがない。
 なので俺は一度冷蔵庫を閉めた。
 冷蔵庫を閉めて、ふと思ったことを言った。

「ゲームしていただけなのに、いい感じにお腹がすいているな」

 ゲームしかしていないのに、ほどよくお腹がすいているな。
 何でなんだろう。
 要は、2時間眠っていただけのはずなのに。
 こうもほどよくお腹が減っているんだろうな。
 まぁ、これも、あの高いVRカプセルの仕様なんじゃないかな。
 高かったのだし、そこまでしてくれても不思議じゃない。
 そんなことを思いながらつぶやいた。

「これも、あのVR機器のおかげなのかな」

 VRの話はこれぐらいにして、昼食の話に戻ろう。
 何がいいかな。
 冷蔵庫にはピンとくるものがななったな。
 じゃあ、と思いながらつぶやいた。

「とりあえず、冷凍の弁当でいいかな」

 最近の冷凍弁当はうまくて早いからな。
 あれどうやって作っているんだろうな。
 俺はぼそっとつぶやいた。

「早く戻りたいし」

 なるべくご飯に時間を取らずに、パパッと食べてゲームの世界に戻りたいな。
 冷凍庫を開けながらつぶやいた。

「こっちで10分休憩したら、あっちでは30分経過するんだろ?」

 こっちの時間の流れの3倍早く進むのだから、なるべく早く戻ってあげたい。
 あっちでいっぱい遊ぶために。
 俺は、冷凍庫から、冷凍弁当を引っ張り出しながらつぶやいた。

「なるべく早く戻りたいよな」

 家族用のダイニングテーブルに1人で腰掛けた。
 俺の目の前には解凍した手で湯気の出ている冷凍弁当がある。
 早く食べたい。
 そう思いながら言った。

「いただきます」

 俺は捉えず、メインの鮭を一口サイズにして食べる。

「うまっ」

 冷凍とは思えないクオリティだよな。
 近年のこういう技術の進化というのはすごいな。
 鮭のうまさに感動しながら、俺はご飯を食べた。

「これはこれでうまいんだよな」

 俺は心から感心しながら言った。

「最近の冷凍技術ってすごいから」

 そこからは、無言で、弁当に夢中になりながら食べ進めた。
 おいしすぎて、すぐに平らげることが出来た。
 俺は大満足で、お腹をさすりながら言った。

「ごちそうさまでした」

 俺は満遍の笑みで言った。

「いい感じに腹が満たされたんじゃないかな」

 腹も心も満たされて幸せだな。
 このまま寝ちゃいたいぐらいだな。
 でも、その睡眠欲に勝つぐらい、キメラスキルオンラインをやりたいんだよなぁ。
 三大欲求に勝てるってすごいな。
 そんなことを考えながらつぶやいた。

「食後にデザートを食べようかな」

 デザートは何がいいかな。
 この幸せを倍増させてくれるようなデザートはないかな。
 考えながら自然とつぶやいた。

「何がいいかな?」

 俺は、立ち上がり、冷凍の弁当の容器と、割り箸を捨てながら言った。

「頭が良く回るように、糖分取らなきゃだよなぁ」

 俺は、再び、冷蔵庫の前まで戻ってきた。
 冷蔵庫を開ける前に、悩みながら言った。

「やっぱりアイスかな」

 やっぱりアイスだな。
 アイスっていつでもうまいんだよな。
 夏はもちろん、冬でもうまいし、春秋でもうまい。
 あんなに冷たいものが年中うまいってすごいよな。
 俺は冷凍庫を開けながら言った。

「アイス食べよう」

 俺は冷凍庫からアイスを取り出し、食器棚から、お気に入りのスプーンを取り出した。
 もう一度ダイニングテーブルの席について、アイスを食べ出した。

「うまっ」

 食事で満たされたのとは別の部分が満たされていくのが分かる。
 デザートはやっぱり別腹だな。

「散々ゲームで頭を使ったから、糖分が染み渡るなぁ」

 それから、アイスをおいしく食べられるスピードでじっくりと食べ進めていった。
 アイスを食べ終わり、スプーンを洗ってカップを捨てたところで言った。

「アイスを食べるのがいい感じに食休みになったし、キメラスキルオンラインの世界に戻るか」

 アイスをゆっくり食べたのがちょうどいい食休みになって、もう行動できるようになっていた。
 そうなったからには、早速あの世界に戻るか。
 そう思い動き出そうとしたところで、ふと立ち止まった。

「攻略サイトとか、掲示板とか見ておこうかな?」

 そういうサイトを見た方が、定石とかを知れる気がするし見た方がいいのかな。
 一瞬そう考えたけど、すぐに否定された。

「いや、まだ行き詰まってないからいいかな」

 最初からサイトを見る必要はないだろう。
 まずは、楽しく自分勝手にやらないと、個性が出ないんじゃないかな。
 それに、そもそも、今のところ人と競う要素はないんだから、マイペースに行けばいいんじゃないかな。

「初日ぐらい、自分の思うようにやりたいしな」

 そう思い、俺は攻略サイトを見ずに、VRカプセルのある部屋に戻った。
 俺は、VRカプセルに入りながら言った。

「じゃあ、ログインしよう」

 視界が切り替わり、知らない天井が写る。
 俺は思わずつぶやいた。

「知らない天井」

 とりあえず起き上がってみた。
 ビジネスホテルのような部屋。
 キメラスキルオンラインの世界っぽくはないな。
 キョロキョロしながらつぶやいた。

「どこ?」

 あぁ、そういえば、ログアウトの前に、仮眠室に入ったんだった。
 完全に忘れていた。
 ビジネスホテルみたいな仮眠室に入ったのを忘れていた。
 これは、反省だな。
 反省反省。
 確か、疲労値を減らすために、ために仮眠を取っていたんだよな。
 疲労値の方はどうなったんだろう。
 ステータスから、疲労値を確認した。
 疲労値は綺麗に0になっていた。
 その代わり、空腹値の方が少しだけ上がっていた。
 疲労回復も出来たみたいだし、仮眠室から出るか。
 そう思い、部屋から出た。
 部屋から出たタイミングで、通知が来た。


 仮眠室入室時刻 12時45分
 仮眠室退室時刻 14時15分
 仮眠室の利用時間 1時間30分
 利用料金 400G
 ※料金は口座から引き落としになります。


 今って、14時15分なの?!
 俺はそこに一番驚いた。
 こっちの世界で、1時間半経っていると言うことは、現実の世界で、30分ご飯休憩を取っていたと言うことになるのか。
 割と急いでいた方だと思っていたから、そんなに経っていた純粋に驚いた。
 まぁ、でも、あれ以上早くできるところはなかったし仕方がないか。
 現実をおろそかにしてまでやりたい訳でもないしな。
 俺は、仮眠室から出て、受付に向かった。
 いつもの受け付けのお姉さんが、いつものトーンで言った。

「ご用件はなんでしょうか?」

 俺もいつものテンションで言った。

「依頼を受けたいです」

「依頼の斡旋ですね。ギルドカードをお預かりします」

 俺はバックからギルドカードを出して、受け付けのお姉さんに渡した。

「お願いします」

「アロン様ですね。次の依頼を達成すると、ギルドランクをランクアップできますね。アロン様はどのような依頼をお求めでしょうか?」

 このときなんて言えばいいんだろうな。
 何回目かだけど、正解が分からないんだよな
 そう思いながら言った。

「ダンジョン2層の依頼を願いします」

「他に、何を優先しますか? 報酬額でしょうか? タイパでしょうか? ランクアップにつながる依頼でしょうか? 戦闘依頼でしょうか? 採取依頼でしょうか?」

 こうやって選択肢を出してくれるのはかなりありがたいんだよな。
 こう言われると選びやすいし。
 こうやって2個目を聞かれると言うことは、1個目の言い方が良くなかったのかもしれないな。
 余計なことを考えながら言った。

「ランクアップにつながる依頼でお願いします」

「それならばおすすめの依頼は、3つあります。1つ目は、推奨ランク12、ダンジョンボアを40匹討伐するという依頼。2つ目は、アロン様が前回も依頼を受けた、推奨ランク10、ダンジョンボアの討伐20匹に追加して、ダンジョンラビットの討伐50匹のセット依頼。最後に、推奨ランク13、ダンジョンボア40匹の討伐と、猪肉40個の納入のセット依頼。この3つになります」

 倒したモンスターの素材を納入する依頼もあるんだな。
 初めて見る依頼だな。
 もしかしたら、依頼板を使って自分で選んでいる人にとっては珍しくも何でもないのかもしれないな。
 俺が知らなかっただけで。
 俺は、受け付けのお姉さんに聞いた。

「3つ目の依頼って、1つ目の依頼をして、得た猪肉40個を素材買取りに出すのとどっちが報酬的にお得ですか?」

「それであれば、3つ目の依頼の方をおすすめします。元々の猪肉の買取り額からしても、3つ目の依頼の方がいいですし、なにより今は、猪肉の買い取り価格が下がっているので、よりお得になっています」

 元々の買い取り価格よりも割がいいというなら、そっちしかないでしょ。
 ざわざわ、収益性が低くて、ランクアップとしても使い勝手の低い方は選ばないよな。
 俺は自信を持って言った。

「それなら、3つ目の依頼でお願いします」

「3つ目の依頼ですね。推奨ランク13、ダンジョンボア40匹の討伐と、猪肉40個の納入のセット依頼、報酬は15万Gです。依頼の手続きをしますね」

 俺は頷きつつ言った。

「お願いします」

「手続きは完了しました。依頼を達成できるように頑張ってください」

 相変わらず早い手続きだな。
 何をどう手続きをしているのか分からないけど、すごい技術なんだろうな。
 そう思いながら言った。

「ありがとうございます」

 俺はギルドカードを受け取って、受け付けから離れた。
 今度こそ、地図を買うのを忘れないように、受け付けが終わったその足で売店まで向かって、地図を買った。
 調子に乗って、2層から5層までの地図セットを買った。
 もちろん紙版ではなくダウンロード版で。
 価格は24500Gと少し中途半端な値段だった。
 これはあれだな。
 1層の地図を前に別売りで買ったから、1から5層分の地図の値段から、1層分抜いた値段になっているのだろう。
 その影響で、中途半端な値段になったんじゃないかな。
 地図を手に入れた俺は、そのままの足で、ダンジョンへと向かった。
 ダンジョンにつき、1層から2層に向かう間に、ふと兎サイズの足跡がスッと視界に入ってきた。






ログアウトしてちょっと早めの夕食を




 キメラスキルオンラインの世界からログアウトした。
 視界が切り替わり現実に戻ってきた。
 VRカプセルの内側が見える。
 すぐに、カプセルが開き、いつもの天井が視界に広がる。
 戻ってきたな。
 すごく戻ってきたなと言う感覚になる。
 ついこっちの世界とあっちの世界を同列に扱いそうになってしまうけど、あっちの世界は、ゲームの中だからな。
 そこのところを忘れそうになるんだよな。
 それだけ、キメラスキルオンラインがリアルに作られている、作り込まれていると言うことなんだろうな。
 そう思いながら、VRカプセルから体を起こした。
 余計なことを考えている時間はないな。
 こっちにいるのは、疲労値が回復するまでなのだから。
 それを忘れてはいけないな。
 具体的には、1時間7分しか、時間がないらしい。
 1時間ちょっとで何が出来るかな。
 何をしようかな。
 出来ることと言ったら、家事をするのか、それとも、キメラスキルオンラインの情報収集をするのかぐらいだな。
 どっちが良いかな。
 ここで、家事をすれば、家事をするためにわざわざログアウトしてくる必要がなくなるんだよな。
 ここで攻略情報などを見れば、あの世界に戻ってから、効率よく頑張れるんだろうな。
 どっちにしようかな。
 うーん、家事にしようかな。
 攻略情報はまた後でいいかな。
 攻略情報が必要なフェーズまでまで来ていないかな。
 今は、何にも縛られずに自由にやりたいし。
 それに、まだ、何か壁にぶち当たった訳でもないし。
 だから、先に攻略情報という、選択肢が消えたので、家事をすることにしよう。
 ログアウトしてから、ここまで約1分の出来事であった。

 家事をしよう。
 そう思いながら、VRカプセルから出た。
 その前に、まずは、体をほぐさないとな。
 何時間も、この危機の中にいたのだから、どこらか凝っているかもしれないしな。
 俺は、とりあえず、グッと背伸びをした。
 そのまま体を左右に倒して、体の左右を伸ばしていく。
 ふぅ、なんか体がほぐれたような気がする。
 体が軽くなったような気がする。
 そう思いながら、今度は、背伸びの姿勢のまま体を前後に反らした。
 効くぅ。
 そう思いながら体を伸ばしていく。
 実際効果があるのか、体がほぐれているのか、どこかに効いているのかは分からない。
 ただ、そんな気がするから、体をほぐしていく。
 最後に、手足をぶらぶらさせながら、頭をぐるんと回しながら、首の凝りを取っていく。
 良し、これで、体がほぐれたことだろう。
 体をほぐし終えたのは、ログアウトしてこっちの世界に戻ってきてから、だいたい3分後のことだった。

 まずは何をしようかな。
 何の家事が残っていたかな。
 とりあえず、洗濯物を取り込んでおくか。
 俺は、勢いのままに、ベランダに向かった。
 俺は、ベランダに干してある、洗濯物を取り込んでいった。
 今日は、日中ちゃんと晴れていたみたいだから、ちゃんと、洗濯物が乾いているな。
 これだけちゃんと乾いていたら、そのまま、クローゼットに入れておいても良いかな。
 俺は、衣服をハンガーに掛けて干して、ハンガーに掛かったまま、クローゼットに入れる派だ。
 俺は、ハンガーを取っては、近くにあるクローゼットに服をしまっていった。
 たたむなんてことはしない。
 面倒くさいから。
 そして、時間がかかるから。
 このスタイルに文句を言われることはない。
 1人暮らしで、誰にも文句を言われない。
 そんなことを考えながら、乾燥した洗濯物を、全てクローゼットにぶち込んでいった。
 ふぅ、これで、洗濯物の取り込みは、完了だな。
 次は何をしよう。

 次はやっぱり、夕飯の用意だな。
 後2から3時間後には夕飯だ。
 早く取るならば、今つくって今食べちゃっても良い。
 夕飯の準備をしちゃおう。
 そして、準備が出来たときにちょうどお腹がすいていたり、食べたくなっていたりしたなら、そのとき食べてしまえば良いな。
 俺は、今度は、キッチンに向かった。
 そういえば、昼ご飯って何食べたっけ?
 昼ご飯は、冷凍の弁当だったな。
 鮭系の弁当だったことを覚えている。
 そして、食後のデザートに、アイスを食べたことも覚えている。
 案外、食べ物のことって覚えているものだな。
 ただ、こっちの昼ご飯と、あっちの昼ご飯の記憶がごっちゃになっていたから、思い出すのに若干の時間が必要だったな。
 あっちもきちんと味覚を再現されているから、記憶がごっちゃになっちゃうんだよな。
 それぐらいキメラスキルオンラインの世界の感覚がリアルなのが悪いんだよな。
 俺は何も悪くない。
 俺が悪いとか、そういうことじゃなくて、今日の昼ご飯を思い出して、そこから夕飯を考えようという時間だ。
 かなり話がずれていたみたいだな。
 頭の中で考えるとこういうことがあるんだよな。
 反省反省。

 反省はこれぐらいにして、改めて最初に戻って、夕飯のことを考えよう。
 何がいいかな。
 2食連続で冷凍の弁当というのはなんだか味気ないから、何か作りたいな。
 今、食材って何があったっけ。
 まともに料理の出来るような食材をそろえていたかな。
 少し不安になってきたな。
 冷蔵庫の中身を思い出そうとしているタイミングで、リビングに着いた。
 俺は、とまること泣く、冷蔵庫の元まで行った。
 ノータイムで冷蔵庫を開ける。
 えーっと、何があるかな。
 明太子がある、肉のパックもある、豆腐とか納豆もある、卵もある、これは昨日買ってきた惣菜かな? 、いろいろあるな。
 これなら、何でも出来そうだな。
 1人分の1食ぐらいなら余裕で出来そうなラインナップだな。
 よし作るか。
 冷蔵庫を見ていたら、食欲もわいてきたし、少し早いけど夕食にしようかな。
 よし、そうしよう。
 俺はそう思いながら調理を始めた。
 ご飯を今から炊いていたら間に合わないので、今日は、パンにしよう。
 買ってあった食パンを良い感じにトースターで焼く。
 冷蔵庫から、豆腐を取り出して、冷や奴にする。
 後は、何だろう。
 冷蔵庫から卵を出して、スクランブルエックにするか。
 後この今日までが期限の惣菜も出すか。
 そうやって、冷蔵庫の中身を出していくと、和洋折衷みたいな夕飯になった。
 今晩の献立は、トーストに、スクランブルエッグ、冷や奴に、スーパーで買ってきたお惣菜。
 この4品。

 俺は、それを食卓に並べていく。
 うん、統一感はないな。
 まぁ、でも男の1人暮らしなんだし、これぐらいぐちゃぐちゃさも、味というものだろう。
 俺は、1人で言った。

「いただきます」

 きちんと手を合わせて、そう言った後、とりあえず、スクランブルエッグを食べてみた。
 うん、うまく出来ている。
 炒り卵みたいに水分が飛びきっている訳でも、生卵みたいに火が通っていない訳でもない。
 ちょうど良い火加減だったんじゃないかな。
 これは、我ながら良いできだ。
 いいものを作ったな。
 俺は、スクランブルエッグのおいしさに対してと、このスクランブルエッグを分が作ることが出来たことに対して、うれしくなり自然と口角が上がっていった。
 スクランブルエッグを食べながら1人つぶやいた。

「うまっ」

 キメラスキルオンライン内で食べた、焼き肉みたいに、シチュエーションに意外性があったり、食べるものに特別性があったりする訳じゃないけど、こういうのでいいんだよな。
 そう思いながら、トーストをかじる。
 うん、合う。
 スクランブルエックとよく合うな。
 俺は、一度席から立ち、冷蔵庫に向かった。
 冷蔵庫億から牛乳のパックを取り出し、戻る途中でコップを反対の手で持ち、席に着いた。
 牛乳をコップに入れて1あおり。

「うま」

 自然と表情が緩むのが分かる。
 とりあえず、洋食のローテーションから先に消えていった。
 まずトーストがなくなり、その後すぐにスクランブルエッグがなくなり、最後にコップに注いだ牛乳を飲みきった。
 後は冷や奴と、この惣菜だな。
 俺は、箸で冷や奴を切って口に運ぶ。

「うまいな」

 これはこれでうまいな。
 洋のものとはまた違った味がある。
 それと、ゲームの中のものともまた違ったうまさがある。
 ゲームの中の食事も良かったけど、こっちの食事も最高だな。
 そう思いながら惣菜も食べた。
 冷や奴と惣菜も食べ終えて、食事を終えた。
 食事を終えるときもきちんと手を合わせて言った。

「ごちそうさまでした」

 俺は、空になった食器をながしへともっていく。
 牛乳パックを忘れずに冷蔵庫に戻してから、ながしの食器を洗う。
 食後で気分が良いので、皿洗い目ではない。
 ふと、壁掛けの時計が視界に入る。
 時間を確認すると、ログアウトしてきてから、50分が経っていた。
 あと17分か。
 思ったよりも時間に余裕があるな。
 1時間ってあっという間だと思っていたけど、案外あるんだな。
 じゃあ、この17分で、デザートでも食べようかな。
 俺は、食器を洗い終えた後、冷蔵庫に入れてある、シュークリームを頬張った。
 食後の甘味は格別のものだな。
 そう思いながら言った。

「これはうまい」

 口角が上がりすぎて,顔を突き抜けるのではないかと思うほど、うまいな。
 特に高いやつとか、有名なやつとかでもない、普通のシュークリームでこれだけ喜べる俺って幸せ者だな。
 キメラスキルオンラインをやっていたから、脳が糖分を求めていたのかもしれないな。
 だから、いつも以上においしく感じたのかもしれないな。
 そんなことを考えている間に、シュークリームを食べ終えた。
 俺は、ショークリームを食べた後は、軽く手を洗って、VRカプセルのある部屋に戻ってきた。
 17時前に、夕飯を食べちゃったな。
 夜中お腹すきそうだな。
 まぁ、そのときはそのときだな。
 腹が減ったら何か食べれば良いや。
 俺はまだ若いんだし。
 それぐらい、大丈夫だろう。
 ピチピチの20歳なんだし。
 疲労値が回復するまで、あと3分。
 もうログインしちゃうか。
 3分ぐらいかかるかもしれないし。
 俺は、俺は、上機嫌に、ログインの準備を始めた。
 カプセルの中に入って機器をセットする。
 そして、最後にVRカプセルの電源を入れ、起動したら、キメラスキルオンラインにログインする。
 どうやら無事にログインできたようだ。
 視界が切り替わった。

 見知らぬ天井。
 天井というか、布だな。
 ログインが成功したんだな。
 布が見えると言うことは、テントの中だな。
 テントの中で、寝袋にくるまってログアウトしたのだから当たり前か。
 俺は、とりあえず体を起こした。
 とりあえず、疲労値の確認をするか。
 そう思って、ウィンドウからステータスを開き疲労値を確認した。
 疲労値は綺麗に0になっていた。
 ということは、ログインの作業に3分かかったと言うことなのかな。
 もしくはおまけして、0にしてくれたのかな。
 まぁ、とりあえず、疲労値の回復に成功したみたいだな。
 じゃあ、もう寝てなくて良いか。
 なら、テントから出るか。
 そう思い入れは、まず寝袋から出て、その後に、テントから出た。
 テントから出ると、日がまぶしい。
 そうだ。ダンジョンの中って、いつでも真っ昼間みたいな日差しをしているんだった。
 というか、こんなに、明るいのに、良くテントの中は、ほどよく暗くなっているな。
 どういう技術なんだろうか?
 そういうシステムですとか設定ですと言われたら終わりなんだけど、キメラスキルオンラインだし、何かしらの理屈がありそうだなよな。
 そんなことを考えていると、聞き覚えのある声が聞こえた。

「なぁ!」

 声の方を向くと、なーさんがこっちに向かって飛んできていた。
 チリンと鈴の音をならしながら、なぁと鳴きながら、うれしそうに近づいてくる。
 俺は、なーさんに話しかけた。

「なーさん、数時間ぶり。なーさんも疲労はとれた?」

「なぁ! なぁ!」

 なーさんは元気だと主張するように鳴いた。
 元気モリモリなのは伝わってきた。
 システム的にはどうなんだろうと、なーさんのステータスから、疲労値を確認した。
 なーさんの疲労値は,一桁まで下がっていた。
 なーさんもうまく休憩できたんだな。
 少しだけある疲労値は、疲労が回復しきってから動いている分なんだろうな。
 そんなことを考えながら、言った。

「なーさんが元気みたいで良かった。俺がいない間に、何かあったか?」

「なぁ、なぁ」

 なーさんは横に首を振りながら鳴いた。
 どうやら何もなかったみたいだ。
 それは良かった。
 アクシデントとかそういうことはないに限るからな。
 それに、ログアウトしているときにそんなことがあったらどうしようもないもんな。
 何事もないのが一番だよな。
 そう思いながら言った。

「そうか、何もなかったのか。なーさんは、その間、休憩意外だと何をしていたんだ?」

「なー」

 なーさんは、飛びながらお散歩に行っていたようだ。
 なーさんのジェスチャーからなんとなくそう伝わってきた。
 お散歩か。
 お散歩していたなら、周辺の地理にも詳しくなったのかな。
 俺もそろそろ移動したいな。
 次のエリアに行って、敵と戦いたい。
 まぁ、その前に、広げたテントとかの片付けだな。
 これが終わらないと、何も出来ない。
 俺は、なーさんと協力して、サバイバルセットを片付けだした。







久しぶりの電話 ※リアルの話 ゲーム内の話ではないため、リアル系の話が苦手なら飛ばしてもらっても大丈夫です。






 視界が切り替わる。
 あぁ、リアルも世界に戻ってきたんだなと思っていたら、VRカプセルが開く。
 知らない天井から、知っている天井に帰ってきたな。
 そうも思いながら、VRカプセルから出た。
 カプセルから出ると、どこか凝っていたりかたまっていたりする訳ではないけれど、とりあえず、柔軟運動をする。
 腰に手を当てて、体を反らしてみたり、体を左右に倒してみたり。
 体をほぐしていく。
 そうやって、柔軟体操をしていると、珍しくスマホが鳴った。

 プルルルル

 この着信音と言うことは、電話だな。
 電話の中でもあいつだな。
 多分、定期的に電話をかけてくれている、幼なじみのたかからの電話だと確信しながら、スマホを取る。
 通知に、たかと表示されている。
 やっぱりたかか。
 まぁ、たかだよな。
 そう思いながら、電話に出た。

「はいもしもし」

「なみ! 今、時間ちょっと大丈夫か?」

「良いけど、どうしたんだ? お前も金でもたかりに来たのか? w」

「そんな訳ないだろwいや、久しぶりに電話でもしようと思って」

「そうか。何か重要なことがあるとかじゃないんだな」

「そうだな、報告することとかは何もないぞ」

「そうか。それならよかった」

「最近はどうなんだ? 大学は辞めたらしいじゃん」

「何というか、身が入らなくてな」

「まぁ、あんなことがあったら、そうもなるよな」

「まぁ、そうだな」

「最近は何かしているのか? 声が前より明るくなっているけど、何か楽しいことでも見つけたのか?」

「今日から、キメラスキルオンラインってゲームを始めたぞ」

「そうなのか。なみも、あれやってるのか!」

「もしかして、たかもやってるのか?」

「俺は、スタートからやってるぞ」

「もしかして、疲労値が溜まって、ログアウトしたら、微妙な間が出来たから電話をかけてきたのか?」

「何で分かった? エスパーか?」

「いや、ちょうど同じように、疲労値回復のために、寝てログアウトしてきたところだからな」

「そうなのか。なみも、ゲーム開始からやってるのか?」

「もちろん」

「まだ早いのかもしれないけど、楽しめるものを見つけられてよかったな」

「今日始めたものに言う言葉じゃないけど、まぁ、良かったよ」

「何というか、前までのなみって、うかつに声をかけられない雰囲気と、声をかけてないと突然消えるんじゃないかという雰囲気があったもんな」

「そんな雰囲気あったか?」

「あったあった。でも、何というか、今は声に覇気があるし、楽しそうだな」

「まぁ、実際楽しいからな」

「キメラスキルオンラインにはまりそうか?」

「もう既にはまっているな」

「そうか。なみは、何の職業で始めたんだ?」

「俺は、サバイバル冒険者で始めたぞ」

「サバイバル冒険者か。珍しいところに行ったな」

「珍しいのか?」

「珍しいよ。まだ初日だけど、今のところは剣士とか、魔術師とか、戦闘手段がはっきりしているものがスタンダードだな。もしかして、なみは、掲示板とか、攻略サイトは見ていない感じか?」

「見てないぞ。見るのは、攻略が行き詰まったり、自分の力ではどうにも出来ないところが出たりしたらかな。ちなみに、たかは、何の職業で始めたんだ?」

「俺は、侍だな」

「侍か。そんなのもあったな。侍は、メジャーなのか?」

「いや、割とマイナーよりだな。洋風な世界で、わざわざ和な感じの侍を選ぶやつはすくないからな」

「それはそうだな。あの世界で、侍って、かなり浮いていないか?」

「かなり浮いているぞ。何というか、町の人の視線が痛いときはあるぞ」

「大変じゃないのか?」

「いや、大して気にしていないからな。自分の好きなようにやってるぞ」

「そうなのか。まぁ、その方が、たからしいな。まわりの視線を気にして、キョロキョロしているたかは、あまり想像できないもんな」

「だろ?」

「たかは、誰かとパーティーを組んでプレイしているのか?」

「いや、1人でプレイしているぞ。侍達を集めて、新撰組みたいなパーティーを作っても良かったんだが、良い感じの侍に出会っていなくてな。今のところは1人でやっているぞ」

「1人なのか。確かに、侍って、群れるイメージがないもんな。パーティーを組んでいるより1人でいる方が似合っているよな」

「そうだな。なみは、誰かと一緒にやっているのか? それとも1人か?」

「プレイヤーとは一緒にやってないぞ」

「プレイヤーとは?」

「テイムスキルを取って、従魔達と一緒に冒険をしている」

「へぇ、従魔とか。まぁ、今のなみにはそっちの方が合っているのかもしれないな」

「そうだな。あまり人と関わってどうこうみたいなことは考えていないな」

「そうか。ちなみに従魔は、どんな従魔なんだ?」

「スカイバードのなーさんと、タウンキャットのにゃーさんだ」

「2匹もつれているのか。鳥と猫か。すごく癒やされそうだな。なーさんと、にゃーさんの名前の由来は?」

「まず、なーさんは、なーと鳴くから、なーさんだ。それに合わせて、にゃーと鳴いているからにゃーさんになった」

「すごく安直な名付けだな。でもいいと思うぞ。まっすぐすぎて面白いし」

「そうかな?」

「なみは、今、どこの町でプレイしているんだ?」

「えっと確か、トリトンタウンだったかな。ゲームを開始するときに一度見ただけだから、細かい名前を間違えているかもしれないけど」

「トリトンタウンか。多分あっていると思うぞ。その名前の町はあるし。トリトンタウンかぁ」

「たかは、どの町で開始したの?」

「俺は、プロートンタウンだな。ログインの準備完了順で町が振り分けられているらしいんだが、プロートンタウンは、最初の町だな」

「へぇ、そうなんだ。ちなみにトリトンタウンは何番目なの?」

「トリトンタウンは、3番目の町だな。今のところ、12番目の町まであるらしいぞ」

「それなら、割と序盤の町なんだね、トリトンタウン」

「そうだな。まぁ、開始前に準備終えていたら、それぐらいだろうな」

「まぁ、そこで、100番目の町ですとか言われた方が驚きだな」

「なみは、トリトンタウンかぁ。同じプロートンタウンなら、パーティーに誘っていたんだけどな」

「それは残念だな。一緒の町なら、一緒にゲームが出来たんだけどな」

「町通しがつながることがあったら一緒にやろうな」

「そうだな。そのときは一緒にやろうな。それならそのときまでに、たかをあっと驚かせられるぐらい強くならないとだな」

「俺も、なみを驚かせられるぐらい強くならないとだな」

「たかって今、ダンジョンはどのぐらいまで潜っているんだ?」

「今は、4層にチャレンジしているところだな。前回のダンジョンアタックで、4層までいけたから、次ログインしたときは、4層で、レベル上げだな。なみは、何層までいったんだ?」

「俺は、今は3層までだな。4層にチャレンジするのは、もう少しかかりそうだな」

「3層なんだな。そっちの3層ってどんなフィールドだった?」

「3層は、山のフィールドだったぞ。川のエリアもあれば、岩場のエリア、草原のエリア、森のエリアと、いろいろなエリアがあって面白いぞ」

「そっちは山なんだな。こっちの3層は、砂漠だったんだよ。オアシスとか湖とか、ちょっとした海とかいろいろあってこっちはこっちで面白かったぞ」

「そっちの3層にも行ってみたいな。早く町同士がつながると良いな」

「そうだな。俺もそっちに行きたいな。なみは、レベルはどんな感じなんだ?」

「今は、キャラレベル、職業レベルともに7レベルだぞ。ちなみに、ギルドランクは6だ」

「レベル7もあるなら、4層にいけるんじゃない? そっちとこっちで、3層4層のレベルが全然違うのかもしれないけど、こっちのダンジョンなら、レベル7あれば、4層に挑んでもいいと思うぞ」

「じゃあ、4層にチャレンジしてみようかな。最悪通用しなかったら、逃げ帰ってくればいいわけだし。たかは、5層にチャレンジしないのか?」

「攻略サイトで見た情報なんだが、5層からは、敵のレベルが違うんだって。だからもうちょっと強化してから生きたいんだよな。ソロだし、少し慎重に行きたいからな。それと、5層からは、下の階層に行くためのゲートを守るゲートボスって言うのがいるらしいぞ。そいつを倒さないと、6層へはいけないんだって」

「まだまだ先の話だけど、いい話を聞けたな。確かに、ボス的なやつがいないなぁと思っていたけど、5層から登場するのか。5層からの探索も楽しみになったな。1から4層にゲートボスがでてこないと言うことは、1から4層は、ダンジョンのチュートリアル的存在なのかもしれないな、いろんなエリアとかフィールド、クエストに慣れるための場所なのかもしれないな」

「その可能性は十分有り得ると思うぞ」

「たかは、今レベルはいくつなんだ?」

「俺のレベルは、キャラレベル、職業レベルともにLv.9だ。Lv.9になったばかりだから、Lv.10まではまだまだ遠いけどな」

「もう9もあるのか。さすがだな。でも、すぐに追いついてみせる。なんて言ったって俺には無限の時間があるのだから」

「まぁ、大学を中退して、お金にも困らず、家で自由に出来るのだから、無限の時間があるんだろうな」

「大学に行っているたかと比べて、俺には無限の時間があるのだ。すぐに追いついてみせる」

「俺は、攻略サイトとかをきちんと見て効率よくやっていくからな。質と量の勝負だな」

「いつの間にか俺の質がめちゃくちゃ上がりかもしれないな。時間がある訳だし」

「時間があることとか、金があることを自分でネタにできるようになったんだな」

「これもキメラスキルオンラインのおかげだな。何か集中すること、夢中になることがあると、すごく心が軽くなるな。キメラスキルオンラインの予約をした日から、少しずつメンタルを取り戻してきている気がするな」

「そうか。それはよかった。キメラスキルオンライン様々だな」

「そうだな。キメラスキルオンラインには、感謝しかないな」

「その感じだと、大分キメラスキルオンラインにのめり込みそうだな」

「まぁ、無限の時間と、一生分の金があるからな」

「とりあえずお前が明るくなってくれて良かったよ。正直まだまだ暗い感じなのかと思っていたから、電話越しに聞こえたお前の声に活気と覇気があって驚いたぞ」

「そうだな。俺も、自分の変化にめちゃくちゃ驚いている」

「じゃあ、そろそろ、疲労値が回復する時間だから、電話を切るぞ」

「あぁ、俺の方ももうそろそろだからちょうど良かった。じゃあ、合流できるようになったら、合流しような」

「あぁ、もちろんだ。なみも、ちゃんと人と話せるようになったみたいだし、定期的に連絡するわ。キメラスキルオンラインをやって、時間が合わないこともあると思うから、次からはメッセージになると思うけど」

「おう、どんどん連絡してくれ。いやぁ、久しぶりに電話越しとは言え人と話したな」

「まぁ、そんな生活していたら人と話す機会なんてないだろうな」

「じゃあ、また」

「またな」

 ガチャ

 電話が切れた。
 電話をし終えたスマホの画面を見ると、時計が、ログアウトしてから、42分が経過したことを教えてくれた。
 長電話だったな。
 いつも以上に話したな。
 まぁ、ここでしか人と話さないからな。
 過剰に話しちゃうんだよな。
 まぁ、たか相手だし良いか。
 たかなら許してくれるだろう。
 そもそも、たかがかけてきた電話だしな。
 そう思いながら、独り言をつぶやく。

「ふぅ、久しぶりにたかと話したな。前に話したのは、3ヶ月ぐらい前だっけ。確かに、3ヶ月で別人ぐらい変わったよな。驚くのもしょうがないか」

「じゃあ、気を取り直して、ログインするか。キメラスキルオンラインが俺を待っているし」

「合流したときに、たかをあっと驚かせたいしな」

 俺は、部屋を出ると、キッチンまで行って、軽く水分補給をした。
 長電話をしたカラカラの口に、飲み物が染み渡っていく。
 いつもより水がおいしく感じた。
 長電話後の水は、もしかしたら、仕事の後のビールに匹敵するのかもしれないな。
 仕事をしたこともなければ、ビールを飲んだこともないんだけどな。
 たかが、元気そうで良かったな。
 たかは、大学で楽しくやれているのかな。
 俺の分まで大学を楽しんでほしいな。
 俺は中退しちゃったからさ。
 俺はそんなことを考えながら、部屋まで戻ってきた。
 俺は、ログアウトしたらやっておこうとなんとなく思っていたことを、何もしないまま、VRカプセルに戻っていった。
 VRカプセルに入ると、電源を入れ、キメラスキルオンラインを起動した。







リアル2日目 深夜ログアウトから、朝ログインまで ※短め






 視界が切り替わる。
 見慣れた、電源のきれたVRカプセルの内側。
 そこで目を覚ます。
 少しして、カプセルが開いた。
 仰向けになってVRカプセルの中にいた俺の視界には、自室の天井が映る。
 知っている天井だ。
 安心するな。
 そう思いながら、VRカプセルから体を起こした。
 時計が視界に入る。
 時計は、0時50分を指していた。
 もうそんな時間か。
 今から寝て3時間強となると、4時とかそのぐらいにおきれば良いのか。
 じゃあ、このまま寝るか。
 元々、部屋着だから、着替えとかもしなくていいか。
 お腹がすいている訳じゃないから、夜食とかも食べなくていいか。
 シャワーとかは、まぁいいか。
 今日一日、ほとんどキメラスキルオンラインの世界で過ごしたしな。
 それに、誰かに会うこともないから、匂いを気にする人もいないしな。
 それに、そういうことをして、睡眠時間を削られる方がキツいしな。
 普段は、2時間半から、4時間程度の睡眠時間だから、3時間強って、ちょうどなんだよな。
 さすがに、2時間台とかになると、眠気が残っちゃうから、余計なことはしたくないんだよな。
 よし、ささったと、布団に入って寝ちゃいますか。
 俺は、VRカプセルから体を起こして、軽く柔軟体操をした後、ベッドに移動した。
 そのまま俺は、夢の世界に入っていった。
 日中はVRのキメラスキルオンラインにいて、夜は寝て夢の世界に行く。
 1日で、ほとんど現実世界にいなかったな。
 そんなことを考えながら、眠りについた。






 ※夢の内容は割愛。見たい方は、次の話を見てください。






「何で?」

 そう言った瞬間に目を覚ました。
 夢の中での思いが強すぎて、現実の口が動いていたようだ。
 自分の声を聞いて、目覚めてしまったらしい。
 俺は、はぁっと息を吐く。
 夢か。
 夢というより走馬灯みたいだったな。
 はぁ、なんでまとめて思い出すんだよ。
 今じゃないだろ。
 せっかく気分よくゲームができるようになったというのに。
 せっかく精神が安定してきたところなのに。
 鼓動が早い。
 悪い記憶を思い出してしまったからだろう。
 はぁ、こんなに気分よくゲームをしていたというのに、急にこういう夢を見せてくるのは止めてくれよ。
 神様がいるとしたら、そいつは相当に性格が悪いんじゃないか?
 俺をこれだけ痛めつけて何が楽しいんだろうな。
 そんなことを考えながら、心と、勝手に反応してしまう体を落ち着かせるために深呼吸をした。
 吸って、吐いて、吸ってぇ、吐いてぇ、吸ってぇえ、吐いてぇえ、吸ってぇええ、吐いてぇええ。
 よし、なんとか落ち着いてきた。
 いつもに比べたら、まだ心臓の鼓動は早いし、血液がドクドクと流れているような感覚もある。
 悲しみも怒りも苦しみも、どれもまだ、ちょっとずつ漏れている。
 心のかさぶたはまだ出来ていないみたいだ。
 まぁ、今傷をえぐられたばかりだ。
 そう簡単にいくもんじゃない。
 それでも、とりあえず、それらの感情を心の表層から追い出すことは出来た。
 とりあえず、完全ではないけれど、今はこれで満足するとするか。
 前までなら、あんな夢を見たら、1日は暗くなって、そのあと3日はメンタルが不安定になっていたと思う。
 ただ、今回は、完全ではないけど、深呼吸1つで、心の表面からそいつらを追い出すことが出来た。
 これは、経過した時間のおかげかな、それとも、新たな楽しみであるキメラスキルオンラインを手に入れたおかげかな。
 どちらだとしても、俺も変化をしているんだな。
 この変化が進化か退化かは俺には分からないけど、あの時で立ち止まらず、変化が出来ているんだな。
 変わっていけている自分がいることに安心している自分がいる。
 そう思いながら、時計で時刻を確認した。
 4時過ぎを指していた。
 ログイン時間ジャストだ。
 いや、ログインにかかる時間を考えると、ほんの少しだけ遅かったかもしれないな。
 普通に、アラームをかけて寝ればよかったかな。
 俺は何を血迷ったのか、アラームをかけずに睡眠をしてしまった。
 俺は、翌日午前中に何か予定があったら、基本的にはアラームをかける派なのだが、今日は
何を思ったのかアームをかけずに寝てしまったな。
 これは、キメラスキルオンラインはゲームで娯楽だから、アラームとかで強制されておきるような予定ではないと思ったのかな。
 寝る前の俺が何を無意識に思い、アラームをかけていなかったのかは分からないけど、今は、パパッとログインすることが求められる。
 ふぅ、じゃあ、キメラスキルオンラインの世界に戻りますか。
 こんな夢のことは忘れて。
 俺は、ベッドから体を起こし、体をほぐした。
 次に飲み物を取りにキッチンへと向かう。
 軽く1,2杯映像この中の飲み物を飲んだ。
 それである程度のカロリーと、冷たいという刺激を得たことで、覚醒した感覚になった。
 そして、急いで部屋に戻ってくる。
 こうやって、リアルで動いている時間の、3倍の時間がゲームの中では流れているのだ。
 1分、1秒の短縮が、思ったよりも大きな、短縮につながる。
 俺は、そう思いながら、急いで、VRカプセルの中に入った。
 そして、キメラスキルオンラインを起動した。
 そして、視界が切り替わる。




2日目朝睡眠 ダイジェストの夢 ※リアルパートのため読み飛ばし可 ※短め






「父さん」

「何だ?」

「宝くじ当たった」

「え?」

「え?!」

「いくら当たったんだ?」

「12億」

「12億?!」

「運がよすぎて、明日死ぬかもしれないね」

「そうだな。とりあえずどうしよう」

「どうしよう」

「冷静になったら、その金はお前の金だから、父さんがどうこうすることではないな」

「そうだね」


 目の前の父は、段々とフェードアウトしていった。
 気がつくと、1人、暗闇で俺は立っていた。
 ただ1人ひたすらに悔やむ。

「あの時、宝くじなんかが当たったせいで」

「何でだよ」

「何で、不幸も一緒に連れてくるんだよ……」


 気がつくと、家の玄関にいた。
 目の前には、父と母の姿がある。
 2人とも楽しそうで、釣られてこちらまで楽しくなりそうな雰囲気がある。
 そんな中、なぜここにいるのか分からなくて、ただひたすら戸惑っている俺。

「久しぶりに連休がとれたから、父さん達旅行に行ってくるな」

「父さん……」

「私たちがいない間も、チャンと大学に行くのよ。サボっちゃダメよ」

「母さん……」

「お土産は、いっぱい買ってくるからな」

「ちょ」

「変なもの買わないでくださいね」

「ちょっと」

「じゃあ、行ってくる」

「待って」

「行ってきます」

「まってよ」

 出て行った父と母は、景色ごとフェードアウトしていった。
 また俺は1人になった。
 暗闇にただ俺1人がぽつんと立っている。
 あぁ、なんであのとき、両親を止めなかったんだろう。
 あの時、また会えると信じて疑わなかったんだろう。
 あの時、もっと話しておかなかったんだろう。
 心から後悔しながら言った。



「父さん、母さん、なんで……」

「何で、あの時、俺は、何で……」

「何で……」

「何で……」


 気がつくと、俺は、家の中にいた。
 玄関を出て買い物に行こうとしているタイミングだった。
 ふと外から声が聞こえてきた。
 俺は、扉の前に立ちその言葉を聞いた。

「あそこのうち、両親が旅行中になくなったらしいわよ」

「確か、追突事故なんですって。トラックとの」

「大変よね。子供いたでしょ? その子はどうなったの?」

「その子は、もう成人していたから、誰かに引き取られたとかではないみたいよ。それに、あそこのうちは」

「そうね、あそこのうちは、あまり親戚とうまくいっていなかったみたいよね」

「大変ね」

「大変ね」


 声は景色とともに自然とフェードアウトしていった。
 俺はまた、1人暗い空間に立っていた。
 あのときの怒りがこみ上げてくる。
 あのときの悲しみがこみ上げてくる。
 あのときのむなしさがこみ上げてくる。
 感情を抑えることせず、ただ苦しんだ。

「父さん、母さん、なんで……」

「何で、父さんと母さんなんだよ……」

「何で……」

「何で……」


 気がつくと、俺は大学にいた。
 大学の学食で食事をしてた。
 誰かと一緒に食事を取ることはせず、1人で黙々と。
 すると、少し離れた席から、こちらをチラチラと見ながら話している集団がいた。
 そいつらの声がやけに鮮明に聞こえてくる。

「あいつ、今、親の遺産が入ってきて、めっちゃ金持っているらしいぞ」

「マジ?! じゃあ、なんか誘ってみようぜ」

「それ、あいつに金出させようとしているだろ」

「当たり前だろ。金は、持っている人が出すものだ」

「確かにそうだな。ちょっと声かけてみようぜ」

「親が死んだってなったら、メンタル的に不安定だろうし、案外チョロいかもな」

「そうかもな」


 俺はまた、あの空間に1人で戻ってきていた。
 あのときの怒り、あのときのむなしさ、あのときの感情が鮮明によみがえる。
 精神的に不安定な状態に戻った俺は、気持ちのままに言った。

「あぁ、なんで急にこいつら声をかけてくるんだよ……」

「何で、不幸なやつをさらに不幸にしようとするんだよ」

「何で……」

「何で……」


 気がつくと、俺は、町を歩いていた。
 買い物に行く途中であることがなんとなく分かった。
 俺は、スーパーに向かって歩く。
 その途中で、同じ大学のあいつを見かけてしまった。
 そいつらがすれ違うときに話していた会話がやけに鮮明に最後までやけに正確に聞き取れた。

「あいつ、大学辞めたらしい」

「そうなの? もしかして、俺達のせい?」

「さすがにそれはないだろ」

「そうだよな」

「入った遺産がデカくて、大学とか行かなくても良いぐらいなのかもな」

「そうだな。多分そうに違いない」

「俺達は、善意で声をかけてあげただけだもんな」

「何か責任を取らないといけないようなことをしていないもんな」

「あいつの話はもうやめようぜ。飯がまずくなる」

「そうだな。やめだやめ」


 俺はまた、何もないただくらいだけの空間に戻ってきていた。
 この空間では、自分の体すら存在していないように感じる。
 そんな空間の中で、あのときの感情がよみがえる。
 俺は、感情のままに言った。

「何でそんな他人事なんだよ……」

「おまえらのせいなのに……」

「何で……」

「何で……」


 気がつくと俺は、また、ドアに手をかけた状態になっていた。
 その状態で、やけに鮮明に外の声が聞こえる。
 あぁ、あの人の声だ。
 近所の、あの人の声だ。
 そう思いながら外の会話を聞いた。

「あそこのうち、遺産がすごかったんですって」

「そうなの? それなら少しぐらい分けてほしいわね」

「今のうちに恩を売っておいたら、いいものくれるかもしれないわね」

「そうね。あのうちの子には優しくしておきましょう」

「いっぱいお金があるなら、少しぐらい分けてくれても良いのにね」

「お金はあっても、ケチよね」


 また、何もない空間に戻ってきた。
 ここは一体どこなんだろうと疑うことはない。
 ただ、あのときの感情、あのときの記憶を思い出し、そのときのように怒りをぶつける。
 ぶつける相手もいない中で。

「何でそんなことを言われないとけないんだよ……」

「何で、人の金を狙うんだよ……」

「何で……」

「何で……」


 気がつくと、俺は家の前にいた。
 そこで、1人の男に声をかけられた。
 1度親戚の集まりであったことがある程度の面識の男。
 しかも、その集まりで、養親のことを悪く言っていた男だ。
 そいつが、なれなれしく話しかけてきた。

「親戚の××だけど」

「あいつら死んだんだって」

「今大変なんだろ?」

「あいつらの、遺産が入ったんだろ?」

「子供には管理が難しいと思うから、俺が管理してやるよ」

「だから、遺産全部出せ」


 気がつくとまた、戻ってきていた。
 あの何もない空間に。
 あのときの怒りだけをもって。
 俺は、涙を流しながらきれた。
 なぜか分からないが、悔しくて仕方がなかった。
 あの当時以上の気持ちを爆発させて言った。

「誰だよお前」

「人の不幸で金を儲けようとしやがって」

「今まで、うちの両親を苦しめたくせに」

「何で、今になって……」

「何で……」


 気がつくと自室にいた。
 右手にスマホをもって、だらだらとソファに座っている。
 スマホの画面を見て、惰性で買っていた宝くじが当たっていたことを知った。

「なんとなく惰性で買っていた、宝くじが当たった」

「6億」

 あの空間に行かず、この場で、情緒が急に不安定になった。
 あの空間でするような怒りの爆発が、自室で起こった。

「こんな金いらないよ……」

「この運があるなら、なんで、なんで父さんと母さんは……」

「何で……」

「何で……」


 気がつくと、あの何もない空間にいた。
 今のタイミングなのかな。
 俺は、情緒が不安定なままだ。
 ただ、何かに対しての怒りは消え、恨みは消え、寂しさとむなしさだけが残った。
 その状態で、どこかに手を伸ばしながら言った。

「父さん、母さん、いつ帰ってくるの?」

「何で? 何でまだ帰ってこないの?」

「いつ帰れるの?」

「何で?」

「何で?」







ネギ牛丼大盛りネギトッピング ※リアルの短めの話 読み飛ばし可






 視界が切り替わる。
 いつものVRカプセルの中だな。
 VRカプセル内の機械っぽさをみて、現実に戻ってきたと思った。
 そんなことを考えているうちに、VRカプセルが開かれた。
 いつもの天井。
 毎度同じことを思いながら、体を起こす。
 VRカプセルから出ると、とりあえず体をほぐす。
 最新技術で長時間VRカプセルの中に入っていても体が凝らないようになっているらしいが、つい体をほぐしてしまうな。
 そうやって柔軟体操をしていると腹が鳴った。

 ぐぅうう

 体が腹が減ったと言っているようだ。
 誰にも聞かれていないと分かっていても、少しだけ恥ずかしいな。
 そんなことを考えながらつぶやいた。

「飯食べなきゃなぁ」

 ご飯かぁ。
 どうしようかな。
 とりあえず、食べるのは決定事項だな。
 前の食事から、12時間以上空いているからな。
 どうしようかな。
 何を食べようかな。

「昼も近いしな」

 朝食だけじゃなくて、ブランチとして食べるのも良いかもしれないな。
 またログアウトしてくるのも面倒くさいし。
 まぁ、まずは何を食べるかを決めてからだよな。

「何食べようかな」

 冷蔵庫の中身って何かあったかな。
 いや、ちょうどからになったんだった。
 俺は、どちらかというと、中身が空になってから買いに行くスタイルだから、たまにこういうことがあるんだよな。
 そうなると、何かパパッと作って食べるというのは無しだな。

「冷蔵庫の中は、ほとんど空だったな」

 じゃあ、冷蔵庫の方に入っている冷凍の弁当を食べようかな。
 あれはまだまだ入っているはずだし。
 でもなぁ、昨日もあれを食べたんだよな。
 なるべく間を開けながら食べたいんだよな。
 飽きないためにも。

「冷凍庫には、冷凍の弁当があったな」

 そうなってくると、やっぱり何か作るってことになっていくのかな。
 でもなぁ、そうなると、買い出しに行かないといけないんだよな。
 スーパーに食材を買いに行かないと何だよな。

「何か作るなら、スーパーに買い出しに行かないとだな」

 それ以外の手段だと、外食があるな。
 外食か。
 外食かぁ。
 最近していないな。
 と言うか、今月は、外食していないんじゃないかな。
 スーパーへの買い出し以外家にこもりっぱなしだったし。
 久ビリに外食っていうのも有だな。
 なんかピンときたし。

「後は、外食という手もあるな」

 とりあえず、候補を3つ出せたな。
 ここからどうやって絞っていくのかが問題だけどな。

「冷凍庫の弁当を食べるのか、スーパーに買い出しに行った後自分で作るのか、外食をするのか」

「選択肢はこの3つだな」

 どれが良いだろうか。
 うーん、かなり悩む。
 食べるのは好きだけど、食べることにそこまでの興味と関心がないんだよな。
 だから、こういうときに悩んじゃうんだよな。
 低いところで並んでしまうから。
 俺は顎に手を当てて考える。

「どれにしようかな」

 ピンときたし、外食にするか。
 こういうときは、直感に頼るに限るんだよな。
 結局どれでもいいのだから。
 俺は、胸を張って言った。

「最近、外食に行っていないし、外で食べてくるか」

 外に出るのか。
 そうなると、今の服装だとダメだな。
 今の服装は完全な寝間着だからな。
 そう思いながら言った。

「よし、じゃあ着替えるか」

 俺はパパッと適当に選んだ服に着替えて家を出た。
 2度3度と鍵をかけたことを確認した後に、俺は、近所の牛丼屋に向かって歩き出した。
 外食と行ったら、牛丼屋。
 なんとなく、そんな気分だったので、遠くまで行かずに牛丼屋に行くことにした。
 チェーン店の牛丼屋は良いよな。
 すぐに出てくるし、味も一定だし。
 まぁ、ここら辺は、あまり飲食店がないから、ちょうど良いのが牛丼屋ぐらいしかないんだよな。
 朝からパンケーキとか、インドカレーはさすがにキツいもんな。
 そう思っているうちに牛丼屋にたどり着いた。
 ドアを押して、店に入る。
 入り口に近い位置にいた店員が言った。

「いらっしゃいませ」

 それに続いて店内の店員が声をそろえて言った。

「「「「いらっしゃいませ」」」」

 あぁ、いつもの牛丼屋だな。
 ここの牛丼屋、挨拶だけはラーメン屋並みにしっかりしているんだよな。
 それが面白くて通っている面もあるんだよな。
 最近はいけてなかったけど。
 挨拶を聞いて、牛丼屋に来たなぁと感じていると、店員さんが言った。

「1名様ですか?」

 俺は首を縦に振りながら答えた。

「はい」

 店員さんは、カウンター席を指して言った。

「そちらのカウンター席にどうぞ」

「はい」

 俺はそう返事をした後、すぐにカウンター席に向かった。
 いつまでも入り口にいては、入ってくる人にも出て行く人にも迷惑をかけるからな。
 俺は、席に着き、ホッと一息ついていると、店員さんが言った。

「注文が決まりになりましたら、お声がけください」

「はい」

 俺は、気の抜けた声で返事をした。
 今日はどんなメニューかな。
 そう思いながら、メニューを開く。
 期間限定メニューもやっているのか。
 今回は止めておこうかな。
 久しぶりの、牛丼屋だし、いつもの一番好きなやつから入ろうかな。
 俺は、パパッと注文を決めて言った。

「注文お願いします」

 店員さんは、ささっと駆けつけて言った。

「ご注文ですね。今お伺いします」

 俺は、メニューを見ながら注文をした。

「ネギ牛丼の大盛りネギトッピングを1つください。以上です」

「ネギ牛丼大盛りネギトッピングを1つですね」

 店員さんは、すらすらとそう繰り返すと下がっていった。
 あの店員さんは、前も見たことがあるな。
 1ヶ月前から変わっていないんだろうな。
 平日朝の微妙な時間からこうやって牛丼を食べるのはかなり贅沢だな。
 学校に行っていたり、会社に行っていたりしたら出来ない贅沢だよな。
 なんとなく、前よりも物事をポジティブに捉えられるようになってきた気がするな。
 俺も少しずつ変われているのかもな。
 そんなことを考えていると、ネギ牛丼大盛りネギトッピングが運ばれてきた。

「こちらネギ牛丼大盛りネギトッピングになります」

 牛丼をおくと、店員さんは去って行った。
 俺は、店員さんの背中を見送った後、牛丼と向き合う。
 俺は両手を合わせて言った。

「いただきます」

「うまっ」

 俺は、それから夢中で牛丼をかき込んだ。
 やっぱりこれがうまいんだよな。
 これが、ゲームの中で食べられないかな。
 そうしたら、ずっとこれを食べているかもしれないな。
 そんなことを思っているうちに、ネギ牛丼を完食した。
 俺は、空になったどんぶりを見ながら両手を合わせて言った。

「ご馳走様でした」

 俺は、伝票をもって、レジに向かった。
 伝票を渡すと、店員さんが言った。

「ネギ中丼が1点で、684円になります」

「ギ、゛うぅ゛ん」

 危なかった。
 無意識に「ギルドカードで」と言いそうになった。
 ギリギリ咳払いでごまかすことが出来た。
 危ない危ない。
 キメラスキルオンラインに慣れすぎて、全ての会計をギルドカードでの決済にしようとしていた。
 俺は、冷静になって改めて言った。

「カードでお願いします」

「カードですね、こちらにタッチお願いします」

 俺は自分のクレジットカードをタッチさせる。
 ふぅ、なんとか普通に決済することが出来た。
 危ない危ない。
 これは、ゲームの弊害だな。
 気をつけていかないといけないな。

「レシートになります」

 俺は、ヒヤヒヤしながら、レシートを受け取った。
 レシートを受け取ると、俺は店の出口に向かう。
 俺が店を出ようとしたところで店員の1人が言った。

「ありがとうございました」

 それに合わせて、他の店員も一斉に言った。

「「「「ありがとうございました」」」」

 牛丼屋なのに、こういうところは、牛丼屋らしくないんだよな。
 そう思いながら俺は外に出た。
 俺は、スマホで時刻を確認した。
 まだ、ログアウトから40分しか経っていないのか。
 体力回復の2時間までまだまだ時間があるな。

「まだ40分ぐらいしか経っていないのか」

 2時間外にいないといけない訳じゃないけど、時間はあるな。
 どうしようかな。
 家に戻って、キメラスキルオンラインをやろうかな。
 それとも、今の内に外でやっておくべき事を済ませようかな。
 うーん、せっかく着替えて外に来たんだし、買い出しぐらい行っておくか。

「帰り道にスーパーがあるし、そこで買い物していくか」

 俺は、家と牛丼屋の間にあるスーパーへと向かった。
 スーパーに入りとりあえず買い物かごを手に取った。
 この所作もかなり様になってきたんじゃないかな。
 そんなことを思いながらつぶやいた。

「何を買おうかな」

「とりあえずまわるか」

 俺はとりあえずスーパーをいつものようにまわった。
 なんとなく良さげなものをどんどんとかごに入れていく。
 特に、お金とかは気にしていない。
 おいしそうなもの、日持ちのするもの、気になったものをかごに放り込んでいく。
 まぁ、ここは普通のスーパーだから、1人分でこんなことをしていてもそこまでの額にはならないんだよな。
 そう思いながら会計をした。

「合計で3412円になります」

 まぁ、こんなもんだよな。
 いつもぐらいだな。
 俺はカードを手に取って言った。

「カードで」

 今回は、気をつけていたからちゃんと言えた。
 さすがに2回連続で良い間違えをしそうになるなんてことはない。
 さすがに俺はそんなにドジではない。

「こちらにタッチお願いします」

「レシートとクーポンです」

「ありがとうございます」

 俺は、買ったものをマイバッグにつめて、帰路についた。
 スマホで時刻を確認すると、ちょうどいいぐらいの時間になっていた。

「よし、じゃあ、まっすぐ帰るか」

 俺は、マイバッグを片手に、家に向かった。
 この道を歩くのも久しぶりだな。
 そんなことを考えているうちに家に着いた。

「ただいまー」

 当然誰からも返事がない。
 そんなことはわかりきってはいるが、少し寂しさを感じるな。

「冷蔵庫、冷蔵庫」

 俺は、冷蔵庫に向かい、買ってきたものを冷蔵庫に入れていった。
 何個か、こんなの買ったっけというものがあるのもいつも通りだな。
 冷蔵庫に買ってきたものを詰め終えると言った。

「じゃあ、良い感じの時間だし、キメラスキルオンラインの世界に戻るか」

 俺は部屋に戻ってきた。
 そして、VRカプセルの中に入る。
 俺はテンション高く、キメラスキルオンラインを起動した。

「よし、起動!」





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