1 / 121
1章 スタートダッシュ
オープニング
しおりを挟む
「ゲームに入れる時間が、9時半からで、ログインが10時からか」
俺は1人自室でつぶやいた。
聞かせる相手もいないなか、そこそこの声量で独り言を言う。
「この30分は何をするんだろうか? キャラ設定の時間とか? あとは、オープニングを見るとか?」
最近独り言が増えた気がするな。
人と会話をしていないからかな。
1人でいることが増えたからだろうな。
部屋の壁に掛けてある時計を見る。
今の時刻は、9時31分。
「もうゲームを起動できる時間だな。運営が、30分の時間を設けたということは、起動してからログインまで30分ぐらい時間が掛かるということなんだろう。早速ログインするか」
俺は独り言をつぶやきながら、事前の設定だけは済ませておいた、ほぼ新品のVRカプセルに入り、VRカプセルを起動した。
起動と同時に視界が切り替わった。
起動すると、目の前に、立体のパソコンのホーム画面みたいなものが広がる。
そこから、目的のゲームを探す。
何個かある立体的なアイコンの中から、これから起動する『キメラスキルオンライン』通称キメラインのアイコンに手を伸ばす。
『キメラスキルオンライン』を起動すると、また視界が切り替わった。
壮大なBGMとともに、立体的な映像? が流れ始める。
肌を伝う風、風のながれる音、まぶしいほどの空の色、香る草の匂い。
どうやら俺は今、草原に1人立っているらしい。
あれ? 俺は今、家からゲームをしているんじゃないんだっけ?
困惑していた。
あぁ、これがゲームで、これがフルダイブのVRMMOだということに気づくまでに数秒を要した。
全てがまるで現実のようなクオリティ。
目からの情報だけじゃなく、耳や鼻、肌で感じる情報まで。
全身でこの世界を感じている。
CMで見た映像が、ホームページで見たような景色が今、俺の目の前にある。
それも、CMやホームページで見ていた、2次元の情報とは段違いの情報量とクオリティで。
感動とわくわくと様々な感情が自分の中でぐるぐると混ざり合う。
これがVRであることを忘れてしまいそうなクオリティに圧倒されてしまう。
どこか分からない草原に立ってから、数秒が経過した。
突如、目の前に、CMやホームページで何度も見た『キメラスキルオンライン』のロゴが出た。
それが開始の合図だったのか、視点が急に切り替わった。
宙に浮いたような不思議な感覚。
気がつくと、地上を見下ろすような構図をしていた。
地上を眺める時間なのかと思っていたら、急に、様々映像が流れては切り替わっていく。
そして、急に謎の声が入ってきた。
「人類の繁栄というのは、常にダンジョンとともにあった。科学技術や文明が進化するよりも激しく劇薬のようにダンジョンというのは人類を繁栄させた。人類が爆発的に増えたり、急に生活のレベルが変わったりするとき、常にダンジョンで大きな事が起こっていた」
謎の声の発言に合わせて、様々な映像が流れていく。
ゲートのようなところから、ドラゴンのような物が運ぶ出される映像。
急激に町が大きくなっていく様子を空から見たような映像。
ゲートのようなところから、謎の植物が運び出される映像。
町を歩く人々の服装が良い物に変わっていく映像。
ゲートのような場所から、謎の機械が運び出されていく映像。
急に町に明かりが灯るようになる映像。
俺の視界では様々な映像が流れているなか、謎の声が言う。
「劇的な変化というのは、副作用をよぶ。変化に取り残された人もいた。変化の狭間で損害を受けた人もいた。なにより、人類は、ダンジョンからの産出物でしか、発展しなくなってしまった。そして、ダンジョンからの産出物に依存するようになった。もちろん、食べ物や、衣類、住居などの生活レベルの依存ではない。成長を依存してしまったのだ。科学の進化も、文化の進化も止め、ダンジョンが変化をもたらしてくれるのを待ち続けた」
また、謎の声に合わせて様々な映像が流れていく。
寂れた研究所のような場所の映像。
古びれた本しか並んでいない本棚の映像。
いつまでも中世的な町並みをしている映像。
「金持ちは資金のほとんどをダンジョンに関する投資に利用した。これもまた様々な物の停滞の要因になっていたのだろう。その結果、ダンジョン探索は、飛躍的に進歩していった。ただ、その進歩も一時的なものだった。ここ数十年数百年、ダンジョン探索は、人類は、停滞をしてしまった。お金だけでどうこうできるレベルはとうに終わってしまった。そして、人々は願った。ダンジョンからダンジョン探索が進歩するような物が出土されますように。自分たちの生活がより良くなるような物が、ダンジョンから産出されますようにと。人類は、他人任せというかダンジョン任せな願いをするようになった」
ダンジョン産業にどんどん資金が投入されていく映像。
どんどんと世界が成長していく映像。
だんだんと停滞していく映像。
画像かと見間違おうほど停滞していく映像。
変わらない日々を同じように繰り返していく映像。
「そこで、神は人類に与えた。新しき人類を。プレイヤーという新しき人類を。停滞した人類に。ダンジョンをより効率的に探索してくれるプレイヤーを。ダンジョン以外の産業も技術も活性化してくれるだろうプレイヤーを。人類の繁栄を、そして、人類の認識を変えてくれることを願いプレイヤーを世界に与えた」
様々な人たちが急に町中に現れる映像。
プレイヤーらしき人物が、ダンジョンで暴れまわる映像。
ダンジョンの外で研究や産業に従事して、別の観点から人類を繁栄させていくプレイヤーの映像。
突然視界が切り替わった。
今までも代わる代わる映像が流れていたが、それとは違い視点がきりかわった事を感じた。
どこからかの視点かは分からないが、謎の手から、しずくが落ちて、星にあたり、それが波紋のように広がっていく。
再び視界が切り替わった。
今度は、神々しさだけが分かる、よく分からない空間に出た。
その空間で、先ほどまでの謎の声とは違い、男女様々な声が重なったような声が聞こえた。
「見せてほしい! 自由という楽しさを」
「伝えてほしい! 冒険という幸福を」
「思い出させてほしい! 成長という喜びを」
「君たちが自由に動くたび、世界は大きく変わっていく」
「神達は大いに期待している、君たちに」
クオリティに圧倒されているうちに、オープニングが終わってしまった。
すごいオープニングだったな。
とりあえず、なんとなくだけど世界観を掴めた気がする。
CMで見たよりも、ホームページで見たよりも確かに、世界観を掴めた気がする。
俺達プレイヤーは、自由に生きて、世界に影響を及ぼせば良いんだな。
なんか、俺が思っていたよりも壮大なゲームみたいだな。
世界初のVRMMOだから大きく風呂敷を広げたのかもしれないな。
わくわくするようなオープニングだったな。
最初に草原に立つことで、フルダイブのすごさに圧倒された。
次に、地上を見下ろす視点から、連続して様々な映像が慣れるとともに、謎の声が聞こえたことで、世界観の作り込みの細かさと、ここもまた1つの世界なんだなということを感じさせられた。
最後に、謎の神々しい場所でさらに謎の声から言われたことで、興奮とわくわくが溢れてきた。
そして、すぐにでもログインしたいと思わされた。
早くこの世界に入りたいし、早くキャラの設定をしたい。
早くあの世界を感じたいし、早くダンジョンに潜ってみたい。
そう思わされるオープニングだった。
興奮しすぎていると感じたので、俺は大きく深呼吸をした。
ゲームの中で深呼吸をしても冷静になれるものなんだな。
冷静さを取り戻した頭でそんなことを持った。
そして改めてこれから行く世界のことを考える。
まぁ、この世界で俺なりに自由にやれば良いのかな。
この世界で好きに生きて好きに生きようかな。
なんだかわくわくしてきたな。
あの世界に行けるのか、かなり楽しみだな。
ゲームの世界に入るということが、急に現実的になった気がした。
オープニングが終わると、また視界が切り替わった。
真っ白な空間に移動していた。
真っ白な空間の中、ただ1つ、目の前に、ウィンドウが出現した。
そこには、契約書のようなびっしりの文章、表題には『同意書』と書かれていた。
同意書か。
こういうのは、きちんと読んでおかないといけないんだろうけど、読むのが面倒だから、飛ばしたり流し読みしたりしちゃうんだよなぁ。
そんなことを思いながら、目の前に出現した同意書ウィンドウをスクロールする。
ささっと流し読みをして一番下にある、『同意する』のボタンを押した。
同意書には、いろんな事に対して、責任を負わないよ~とか、責任を負ってもらうよ~とかが書かれていた。
流し読みをしたから、もちろん細かいことは分からない。
俺は1人自室でつぶやいた。
聞かせる相手もいないなか、そこそこの声量で独り言を言う。
「この30分は何をするんだろうか? キャラ設定の時間とか? あとは、オープニングを見るとか?」
最近独り言が増えた気がするな。
人と会話をしていないからかな。
1人でいることが増えたからだろうな。
部屋の壁に掛けてある時計を見る。
今の時刻は、9時31分。
「もうゲームを起動できる時間だな。運営が、30分の時間を設けたということは、起動してからログインまで30分ぐらい時間が掛かるということなんだろう。早速ログインするか」
俺は独り言をつぶやきながら、事前の設定だけは済ませておいた、ほぼ新品のVRカプセルに入り、VRカプセルを起動した。
起動と同時に視界が切り替わった。
起動すると、目の前に、立体のパソコンのホーム画面みたいなものが広がる。
そこから、目的のゲームを探す。
何個かある立体的なアイコンの中から、これから起動する『キメラスキルオンライン』通称キメラインのアイコンに手を伸ばす。
『キメラスキルオンライン』を起動すると、また視界が切り替わった。
壮大なBGMとともに、立体的な映像? が流れ始める。
肌を伝う風、風のながれる音、まぶしいほどの空の色、香る草の匂い。
どうやら俺は今、草原に1人立っているらしい。
あれ? 俺は今、家からゲームをしているんじゃないんだっけ?
困惑していた。
あぁ、これがゲームで、これがフルダイブのVRMMOだということに気づくまでに数秒を要した。
全てがまるで現実のようなクオリティ。
目からの情報だけじゃなく、耳や鼻、肌で感じる情報まで。
全身でこの世界を感じている。
CMで見た映像が、ホームページで見たような景色が今、俺の目の前にある。
それも、CMやホームページで見ていた、2次元の情報とは段違いの情報量とクオリティで。
感動とわくわくと様々な感情が自分の中でぐるぐると混ざり合う。
これがVRであることを忘れてしまいそうなクオリティに圧倒されてしまう。
どこか分からない草原に立ってから、数秒が経過した。
突如、目の前に、CMやホームページで何度も見た『キメラスキルオンライン』のロゴが出た。
それが開始の合図だったのか、視点が急に切り替わった。
宙に浮いたような不思議な感覚。
気がつくと、地上を見下ろすような構図をしていた。
地上を眺める時間なのかと思っていたら、急に、様々映像が流れては切り替わっていく。
そして、急に謎の声が入ってきた。
「人類の繁栄というのは、常にダンジョンとともにあった。科学技術や文明が進化するよりも激しく劇薬のようにダンジョンというのは人類を繁栄させた。人類が爆発的に増えたり、急に生活のレベルが変わったりするとき、常にダンジョンで大きな事が起こっていた」
謎の声の発言に合わせて、様々な映像が流れていく。
ゲートのようなところから、ドラゴンのような物が運ぶ出される映像。
急激に町が大きくなっていく様子を空から見たような映像。
ゲートのようなところから、謎の植物が運び出される映像。
町を歩く人々の服装が良い物に変わっていく映像。
ゲートのような場所から、謎の機械が運び出されていく映像。
急に町に明かりが灯るようになる映像。
俺の視界では様々な映像が流れているなか、謎の声が言う。
「劇的な変化というのは、副作用をよぶ。変化に取り残された人もいた。変化の狭間で損害を受けた人もいた。なにより、人類は、ダンジョンからの産出物でしか、発展しなくなってしまった。そして、ダンジョンからの産出物に依存するようになった。もちろん、食べ物や、衣類、住居などの生活レベルの依存ではない。成長を依存してしまったのだ。科学の進化も、文化の進化も止め、ダンジョンが変化をもたらしてくれるのを待ち続けた」
また、謎の声に合わせて様々な映像が流れていく。
寂れた研究所のような場所の映像。
古びれた本しか並んでいない本棚の映像。
いつまでも中世的な町並みをしている映像。
「金持ちは資金のほとんどをダンジョンに関する投資に利用した。これもまた様々な物の停滞の要因になっていたのだろう。その結果、ダンジョン探索は、飛躍的に進歩していった。ただ、その進歩も一時的なものだった。ここ数十年数百年、ダンジョン探索は、人類は、停滞をしてしまった。お金だけでどうこうできるレベルはとうに終わってしまった。そして、人々は願った。ダンジョンからダンジョン探索が進歩するような物が出土されますように。自分たちの生活がより良くなるような物が、ダンジョンから産出されますようにと。人類は、他人任せというかダンジョン任せな願いをするようになった」
ダンジョン産業にどんどん資金が投入されていく映像。
どんどんと世界が成長していく映像。
だんだんと停滞していく映像。
画像かと見間違おうほど停滞していく映像。
変わらない日々を同じように繰り返していく映像。
「そこで、神は人類に与えた。新しき人類を。プレイヤーという新しき人類を。停滞した人類に。ダンジョンをより効率的に探索してくれるプレイヤーを。ダンジョン以外の産業も技術も活性化してくれるだろうプレイヤーを。人類の繁栄を、そして、人類の認識を変えてくれることを願いプレイヤーを世界に与えた」
様々な人たちが急に町中に現れる映像。
プレイヤーらしき人物が、ダンジョンで暴れまわる映像。
ダンジョンの外で研究や産業に従事して、別の観点から人類を繁栄させていくプレイヤーの映像。
突然視界が切り替わった。
今までも代わる代わる映像が流れていたが、それとは違い視点がきりかわった事を感じた。
どこからかの視点かは分からないが、謎の手から、しずくが落ちて、星にあたり、それが波紋のように広がっていく。
再び視界が切り替わった。
今度は、神々しさだけが分かる、よく分からない空間に出た。
その空間で、先ほどまでの謎の声とは違い、男女様々な声が重なったような声が聞こえた。
「見せてほしい! 自由という楽しさを」
「伝えてほしい! 冒険という幸福を」
「思い出させてほしい! 成長という喜びを」
「君たちが自由に動くたび、世界は大きく変わっていく」
「神達は大いに期待している、君たちに」
クオリティに圧倒されているうちに、オープニングが終わってしまった。
すごいオープニングだったな。
とりあえず、なんとなくだけど世界観を掴めた気がする。
CMで見たよりも、ホームページで見たよりも確かに、世界観を掴めた気がする。
俺達プレイヤーは、自由に生きて、世界に影響を及ぼせば良いんだな。
なんか、俺が思っていたよりも壮大なゲームみたいだな。
世界初のVRMMOだから大きく風呂敷を広げたのかもしれないな。
わくわくするようなオープニングだったな。
最初に草原に立つことで、フルダイブのすごさに圧倒された。
次に、地上を見下ろす視点から、連続して様々な映像が慣れるとともに、謎の声が聞こえたことで、世界観の作り込みの細かさと、ここもまた1つの世界なんだなということを感じさせられた。
最後に、謎の神々しい場所でさらに謎の声から言われたことで、興奮とわくわくが溢れてきた。
そして、すぐにでもログインしたいと思わされた。
早くこの世界に入りたいし、早くキャラの設定をしたい。
早くあの世界を感じたいし、早くダンジョンに潜ってみたい。
そう思わされるオープニングだった。
興奮しすぎていると感じたので、俺は大きく深呼吸をした。
ゲームの中で深呼吸をしても冷静になれるものなんだな。
冷静さを取り戻した頭でそんなことを持った。
そして改めてこれから行く世界のことを考える。
まぁ、この世界で俺なりに自由にやれば良いのかな。
この世界で好きに生きて好きに生きようかな。
なんだかわくわくしてきたな。
あの世界に行けるのか、かなり楽しみだな。
ゲームの世界に入るということが、急に現実的になった気がした。
オープニングが終わると、また視界が切り替わった。
真っ白な空間に移動していた。
真っ白な空間の中、ただ1つ、目の前に、ウィンドウが出現した。
そこには、契約書のようなびっしりの文章、表題には『同意書』と書かれていた。
同意書か。
こういうのは、きちんと読んでおかないといけないんだろうけど、読むのが面倒だから、飛ばしたり流し読みしたりしちゃうんだよなぁ。
そんなことを思いながら、目の前に出現した同意書ウィンドウをスクロールする。
ささっと流し読みをして一番下にある、『同意する』のボタンを押した。
同意書には、いろんな事に対して、責任を負わないよ~とか、責任を負ってもらうよ~とかが書かれていた。
流し読みをしたから、もちろん細かいことは分からない。
33
あなたにおすすめの小説
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件
夏見ナイ
SF
現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。
周囲の冷笑をよそに、蓮はプログラミング知識を応用してトラップを自動連携させる画期的な戦術を開発。さらに誰も見向きもしないダンジョンを丸ごと買い取り、24時間稼働の「全自動経験値工場」へと作り変えてしまう。
結果、彼のレベルと資産は異常な速度で膨れ上がり、サーバーの経済とランキングをたった一人で崩壊させた。この事態を危険視した最強ギルドは、彼のダンジョンに狙いを定める。これは、知恵と工夫で世界の常識を覆す、一人の男の伝説の始まり。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる