キメラスキルオンライン

百々 五十六

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1章 スタートダッシュ

なーさん誕生

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 背負っている孵化装置が震えだした。
 ん? どうした急に?
 俺の背中になんかあったっけ?
 あぁ、そういえば、孵化装置を背負っているんだった。
 なじみすぎて完全に忘れていた。
 ということは、孵化装置が震えだしたのか?
 何か不具合でもあったのか?
 動作不良でも起こしたのかな?
 さすがゲームなんだからそんなところまで再現されているなんてことはないだろう。
 とすると、なんなんだろう。
 とりあえず、安全な場所で確認をしよう。
 そう思い、とりあえずつぶやいた。

「索敵」

 よし、ここに敵はいないみたいだな。
 ここなら少しの間は安全に過ごせるだろう。
 俺は、こけの付いた石に腰掛けて、背中に背負った、孵化装置を、体の前面に持ってきた。
 太ももの上に置いてみる。
 太ももで振動を感じる。
 とりあえず、振動をしているのは間違いないみたいだな。
 孵化装置をよく観察すると、どうやら、卵が震えているようだ。
 それに合わせて、孵化装置全体が震えていたみたいだ。
 卵が動き出したということか。
 ということは、もうそろそろ孵化するんじゃないか?
 どうしよう、どうしよう。
 何をすれば良いんだ?
 何がないと行けないんだ。
 どうやって、孵化まで待てば良いんだ?
 俺はとりあえずつぶやいた。

「索敵」

 うん、やっぱりここは安全なようだ。
 とりあえず、安心だな。
 孵化した瞬間、ダンジョンボアに引かれて死亡とかになったら、悔やんでも悔やみきれないからな。
 とりあえず、安全は確保できているようだ。
 それじゃあ、次はどうしよう。
 具体的に孵化のと起動するとか、受付のお姉さんに教えてもらっていないな。
 と言うか、そもそも、受付のお姉さんは、1,2週間って言ってなかったっけ?
 あの受付のお姉さんの言葉を信じていたせいで、全く心構えが出来ていないんだけど。
 そもそも、数時間で孵化するなんて全く思っていなかったんだけど。
 まぁ、あの受付のお姉さんも、受付の専門家であって、卵とか孵化の専門家ではないんだから、仕方がないな。
 いや、NPCなんだから、正確な情報を伝えてほしいな。
 そうだ、あの受付のお姉さんは、プレイヤーではなく、NPC、ゲーム内のキャラなのだから、正しい情報を教えてほしいよな。
 そういう人間らしさはいらないんじゃないかな。
 情報の正確さの方が大切なんじゃないかな。
 一度深呼吸をして落ち着こう。
 興奮しすぎていたな。
 ふぅ、はぁ、ふぅ、はぁ、すぅ、はぁ、すぅ、はぁ。
 吸って、吐いて、吸って、吐いて。
 よし落ち着いてきたな。
 今、あの受付のお姉さんに対して怒っても、文句を言っても仕方がない。
 今は卵とこの孵化装置に向き合おうではないか。
 冷静になって、1つの可能性が出てきた。
 あれ? もしかして、ここから1,2週間、こいつが震え続けるとかそういうことなのか?
 さすがにそれは迷惑だから止めてほしい。
 さすがにないよな? ないよね? やめてね? いやだよ、常にバイブレーションしているものを背負って2週間も活動するの。
 そうなると、設置側にしておけば良かったと後悔しちゃうよ。
 運営! それでいいの?!
 良くないでしょ!
 出来ることなら、振動を止めてくれるか、ささっと孵化しちゃってほしい。
 そうしないと、背中が気になって何にも集中できないからな。
 余計なことを考えている間に、振動が変わった。
 先ほどよりも大きくてゆっくりの振動になった。
 そろそろって言うことか?
 これは、細かく早い振動の方がそろそろなのか、それともゆっくり大きい振動の方がそろそろなのかが全く分からないな。
 どうなっているんだろうな。
 後から出てきたし、大きくゆっくりの方が、そろそろなんじゃないかな。
 ギリギリまで行っていて、後退したみたいな演出をわざわざするかな?
 それに、ゆっくり大きい振動の方は、初体験だから、もし、細かく小刻みにの方がそろそろなのだとしたら、なんで、ゆっくり大きいの方を飛ばしたの? ということになるからな。
 多分今の方がそろそろなんだろう。
 そろそろの今に、出来ることはないかな。
 俺はとりあえずつぶやいた。

「索敵」

 安全の確認はとりあえず出来た。
 索敵とつぶやいたことで、少し冷静さを取り戻せた気がする。
 そうだ、あれをやらないとな。
 俺は、ステータスからスキルの変更をした。
 『高所攻撃』を外して、『テイム』を入れた。
 これがないと、モンスターをテイムできないらしいし、必要だろう。
 生まれた瞬間に敵対されても困るからな。
 他は何か準備はあるかな。
 ただただオロオロしているだけかな。
 とりあえず、テイムスキルの詳細を見ておくか。
 スキルとをってから見てなかったし、使い方を知る上でも見ておくべきだろう。
 まぁ、初期スキルリストにも入っていたようなスキルだし、そこまで尖ったスキルではないだろうな。
 そう思いながら、テイムスキルの詳細を見た。


 テイム

 『テイム』を行うことができる。
 テイムやテイムしたモンスターによる戦闘に一定程度の補正が入る。
 また、テイムの効果が一定割合上昇する。
 補正の規模は進化数によって異なる。
 効果の上昇割合はレベルによって異なる。

 【補正、効果上昇】
 元:テイム使用補正(極微)、Lv.×0.25%効果上昇
 Ⅰ:テイム使用補正(微)、Lv.×0.5%効果上昇
 Ⅱ:テイム使用補正(小)、Lv.×1%効果上昇
 Ⅲ:テイム使用補正(中)、Lv.×2%効果上昇
 Ⅳ:テイム使用補正(大)、Lv.×4%効果上昇
 Ⅴ:テイム使用補正(特大)、Lv.×8%効果上昇


 こんな感じなんだ。
 テイムに関する補正と、効果上昇。
 この効果上昇は何を上昇させるのだろうか。
 そもそも、最初の『テイム』ってどうやって行うのだろうか。
 俺は『テイム』の部分の詳細を見れることを見つけたので見ることにした。


 技能『テイム』

 モンスターを敵性のない仲間にすること。

 テイムスキルを使うことで、行うことができる。
 それ以外でも、人とモンスターが長くいた場合、自然と人とモンスターで『テイム』が発生していることがある。
 これはまれで再現性がないため、基本的には、テイムスキルを使用してのテイムが推奨されている。

 テイムされたモンスターと、テイムした人との間ではつながりができる。
 そのつながりを通して、人の特性や能力がモンスターに共有されたり、モンスターの特性や能力が人に共有されたりする。
 例:プレイヤーと言われる特殊な人間にテイムされたモンスターは、プレイヤーから、復活の能力を共有される。

 共有される効果というものは、元々持っている側よりは弱くはなってしまう。
 共有というテイムの効果を上昇させるには、モンスターと人との絆を深めるか、テイムスキルのレベルを上げて、効果を上昇させるのか、もしくは、共有能力を上げるのではなく、共有される特性や能力を強化することで、より強力なものを共有することも出来る。


 へぇ、テイムスキルがなくても、テイムができる場合があるんだな。
 まぁ、奇跡みたいな確率だから、普通の人は、テイムスキルを使いましょうねと言うことなんだろうな。
 へぇ、特性とか能力とかを共有できるんだな。
 これによって、モンスターも復活できるようになるんだな。
 ただ、共有される特性や能力は、元よりも弱くなると欠いてあるし、復活にも何かしらのデメリットがあるのかもな。
 例えば、復活に時間がかかるとか、復活したタイミングでレベルがかなり下がるとか、復活できる回数に限りがあるとか、復活するために特別な素材が必要になるとか。
 想像するだけでもいろいろな弱体化が考えられるな。
 へぇ、だから効果補正なんだな。
 効果補正をあげていくことで、共有する能力を、元の能力、元の特性に近づけていくんだな。
 まだ能力を読んだだけだけど、これがメインのシステムになっても良いぐらい、面白いシステムだな。
 相手が、スキル合成システムじゃなければ、これが1軍、これがメインの能力として売り出されていたかもしれないぐらい良い能力だな。
 勝手な想像だけど。
 『テイム』の説明を見て、感想を頭の中で語っている間に、状況は変化していた。

 孵化装置の中の卵にひびが入り出した。
 最初は小さなひびだった。
 他のことを考えていたのによく気づけたなと自分を褒めたくなるほど、小さなひびが入った。
 それがだんだん、大きくなって、そろそろ割れそうになった。
 そして、とうとう卵が割れて、中から、鳥が出てきた。
 まず、驚いた。
 ヒナじゃないんだ。
 ヒナの状態で出てくる訳ではなく、最初から、鳥として出てくるんだな。
 俺の知っている動物たちとは違うものなんだなぁと思った。
 まぁ、俺が知っているのは、現実の動物で、これはゲームの世界のモンスターだから、違っていて当然かもな。
 こんなことを考えている場合ではないな。
 今はまだ、孵化装置の中にいてくれているけど、この鳥がいつ出てくるのか分かったものではないな。
 早急に対処が必要だ。
 えっと何をすれば良いんだろうか。
 あぁ、テイムか。
 テイムをすれば良いのか。
 とりあえずつぶやいてみた。

「テイム」

 すると、俺と孵化装置の中の鳥とをつなぐように、光の糸のようなものが現れた。
 これが、テイムのエフェクトなのかな?
 そう思いながら、糸を眺める。
 糸は、一度強く光って、その後スッと消えていった。
 これは成功なのか?
 それとも失敗なのか?
 そう悩んでいると、ウィンドウが現れた。


 スカイバードLv.1をテイムしました。
 名付けをしてください。


 どうやらテイムはうまく行ったみたいだ。
 うまく行って良かった。
 うまく行って良かったが、名付けをするのか。
 名前か。
 何がいいかな。
 良い名前はないかな。
 そう思っていると、スカイバードがうれしそうに鳴いた。

「なぁ」

 テイムが成功して、スカイバードもうれしいのか、とてもうれしそうに鳴いた。
 それにしても、「なぁ」とは変わった鳴き声だな。
 ピヨピヨとか、チュンチュンとかではなく「なぁ」か。
 お前は、「なぁ」と鳴くのか。
 それなら、お前の名前はなーさんだな。
 うん、直感的に決めたけど、かなりしっくりくるな。
 決定。
 俺は、名前を口に出した。

「なーさん、これからよろしくな」

「なぁ」

 俺が名前をつけると、なーさんがまたうれしそうに鳴いた。
 うれしいことがたくさんで良いな。
 なんとなくだけど、なーさんとはうまくやって行けそうな気がする。
 そう思ったタイミングで、ウィンドウが現れた。


 スカイバードLv.1の名前は、「なーさん」と登録されました。


 システム側にも承認されたみたいだ。
 これで君は名実ともになーさんだ。
 俺は、孵化装置の蓋を開けて、なーさんが外に出れるようにした。
 なーさんは、孵化装置から出ると、俺の肩にとまった。
 どこかに行かず、俺の肩に止まってくれたのが、とてもうれしかった。
 溢れんばかりの感動で、涙が出そうになった。
 出会った卵が孵化してくれたことなのか、肩にとまってくれたことなのか、テイムが成功したことなのか、新しい仲間が出来たことなのか、それともその全てなのか、とにかくうれしくて、とにかく感動した。
 キメラスキルオンラインを始めて良かったと心から思った。
 まだ、始めて1日も経っていないのに。
 そして同時に満足するものがあった。
 なーさんがいるなら、他のプレイヤーとパーティーを組んでの活動とかは良いかな。
 なんか、それがしたかった気持ちがもう満たされてしまった気がするから。
 うん、なんか、人との関わりとか、他人との関わりはもう良いかな。
 なーさんが孵化するまではある程度の意欲があったけど、今は、なーさんさえいれば、良いかないという気持ちになってきた。
 孵化を見ただけでこんなにも簡単に人の気持ちって変わるんだな。
 俺は、感動を終えて、感心していた。
 なーさんは、受付のお姉さんが言っていたとおり、スカイバードなんだな。
 孵化の時期はがっつり外していたけど、なんの卵かはきちんと当てるんだな。
 まぁ、孵化期間の方も最長で2週間とか言っていただけで、半日で孵化しないとは言っていなかったから、間違ってはいないのかな。
 でも、あの言い方で、半日で孵化するとは思わないよな。
 受付のお姉さんの愚痴は、これぐらいにして、今は、なーさんのことを考えよう。
 そうだ、生まれたばかりのなーさんのみに危険がないことを確認しないと。
 なーさんって、鳥の姿ででてきたとは言え、レベルは1なのだ。
 強さ的には、スカイバードの中でひよっこと言うこと。
 まぁ、スカイバードのLv.1がどのぐらいの強さかは知らないけど。
 スカイバードの中ではかなり弱い方であることは確かだろう。
 ここで、なーさんを死なせる訳にはいかない。
 ここで死ぬとどんなデスペナを取られるか分かったものではない。
 そう思いながら俺は、慌ててつぶやいた。

「索敵」

 どうやら、まだ、敵は近寄ってきていないみたいだ。
 何でここは、敵がこないんだろうな。
 こんだけ、同じ場所にいたら、ダンジョンボアの1匹や2匹来そうなものだけどな。
 まぁ、とりあえず安全が確保されているなら安心だな。
 まだまだ、なーさんのことを考えることが出来るし、なーさんとふれあえる時間をとれる。
 とりあえず、鑑定してみるか。
 詳細を見てみないことには、なーさんをどのように育てていくか、が決まらないしな。
 それに、そもそも、なーさんは、どんなモンスターなのかも知りたいしな。
 俺は、なーさんを鑑定した。



















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