キメラスキルオンライン

百々 五十六

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1章 スタートダッシュ

なーさんのための従魔用装備専門店

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 俺はカフェを出てすぐなーさんに聞いた。

「なーさん次は何する?」

「なぁ?」

 なーさんは特に案はないみたいだ。
 それならと俺から提案した。

「なーさんの武器を買いに行かないか?」

「なぁ!」

 なーさんも乗り気みたいだな。
 俺はさっと地図を出し、なーさんの武器が買えそうな店を検索しながら言った。

「じゃあ、なーさんの装備を調えに行こう!」

「なぁ!」

 俺達は、従魔用装備専門店まで来た。
 従魔用装備専門店の前まで来て言った。

「ここだな」

「なぁ」

 俺は気合いを入れながら言った。

「じゃあ、入るぞ」

「なぁ!」

 扉を開けて中に入る。
 カランコロンロン
 カフェとは違うドアベルの音。
 こういう細かいところもこだわっているんだな。
 そう思いながら店内に入ると、店員さんに話かけられた。

「いらっしゃい」

「お邪魔します」

「なぁ」

 俺となーさんは丁寧に挨拶をする。
 店員のおばさんは、なーさんを見て言った。

「スカイバードかい。珍しいね」

 一目見てなーさんがスカイバードだって分かるんだな。
 さすがプロだな。
 そう思いながら言った。

「ぱっと見で分かるんですね」

「まぁ、従魔用の品を扱っているからね、従魔とふれあう機会は多いんだよ」

 さすがプロだなぁ。

「そうなんですね」

「今日は、そのスカイバードの装備探しかい?」

 店員のおばさんにそう聞かれたので、俺は自信を持って答えた。

「そうです」

「なぁ」

「鳥系の従魔の装備ならこっちだね」

 俺達は、店員のおばさんに続いて移動する。
 おばさんに連れられて鳥系の従魔用装備のコーナーまで来た。
 コーナーをなんとなく指しながら、店員のおばさんが言った。

「ここら辺の装備が、あうと思うよ」

「そうなんですね」

 店員のおばさんは、今度は、別の場所を指さしながら言った。

「後は、あっちに、スキルオーブもあるから、気になったら見てみな」

「はい」

「じゃあ、私はそこで作業しているから、何か分からないことがあったり、会計がしたいってなったりしたら言ってね」

「わかりました」

「なぁ」

 俺達がそう言うと、店員のおばさんは、俺達が店に入ったときにしてた作業の方に戻っていった。
 シンプルに丁寧に説明してもらえたな。
 良い接客だな。
 俺は早速目の前にある装備を手に取って詳細を見た。


 初心者用の鳥の爪

 ATK:1
 物理動作補正:中
 装備枠:足具
 破壊不可

 装備条件1:鳥系モンスターであること
 装備条件2:従魔であること

 始めて従魔になった鳥系のモンスターが最初に使用することの多い武器。
 装備初心者用に威力よりも使いやすさを重視した爪。
 初心者従魔を助けるために研究され尽くした武器。
 全ての爪を使用する鳥系の従魔が通ると言われている始まりの武器。


 ATKは1なのか。
 まぁ、小さな武器だし仕方がないのかな。
 他は、物理に対して補正が入るんだな。
 ちなみにお値段は? と思いながら値札をめくった。
 3000Gか。
 この性能で3000Gならかなりやすいんじゃないかな。
 3000Gなら納得だな。
 そう思いながら、次の装備を手に取った。


 上質な初心者用の鳥の爪

 ATK:3
 物理動作補正:中
 装備枠:足具
 破壊不可

 装備条件1:鳥系モンスターであること
 装備条件2:従魔であること

 始めて従魔になった鳥系のモンスターが最初に使用することの多い武器と同じ型の武器をベテランの職人が作成したもの。
 装備初心者用に威力よりも使いやすさを重視した爪ではあるが、ベテラン職人の作品のため、威力もある程度保障されている。
 初心者従魔を助けるために研究され尽くした武器と同じ型の武器。
 全ての爪を使用する鳥系の従魔が通ると言われている始まりの武器と同じ型のため安価で手に入る。


 初心者用のがあると言うことは、上質ながあるよな。
 ATK3か。
 初心者用の3倍だな。
 これは、かなり良い武器なんじゃないかな。
 ちなみにお値段は? と思いながら値札をめくった。
 2万Gか。
 妥当な値段だな。
 極端に安いとは思わないけど、極端に高い訳でもない。
 まぁ、このぐらいの性能なのだからこのぐらいの値段だろう。
 じゃあ次の装備を見てみるか。


 普通の鳥の爪

 ATK:5
 物理動作補正:小
 装備枠:足具
 耐久値:100/100

 装備条件1:鳥系モンスターであること
 装備条件2:従魔であること

 ダンジョン10層程度のダンジョン木をメインで作った爪。
 昔からある形の鳥の攻撃を補助するための爪武器。


 これは、弓で言ったら、俺が使っているダンジョン木ぐらいの感じなんだろうな。
 ATKは少し控えめで5。
 まぁ、元のATKが低いのだし仕方がないな。
 初心者用に比べて5倍もあると思うと、かなり優秀な武器なんじゃないかな。
 お値段は、10万Gか。
 まぁ、このぐらいだろう。
 懐に余裕があるし、なーさんが気に入れば、買うこともやぶさかではない。
 武器系を見終えて、続いて、さらっとパパッと連続でいくつかのアクセサリーを手に取って詳細を見た。


 初心者用の鳥用アンクレット

 AGI:1
 移動速度上昇:10%
 装備枠:アクセサリー
 耐久値:100/100

 装備条件1:鳥系モンスターであること
 装備条件2:従魔であること

 始めて従魔になった鳥系のモンスターが最初に使用することの多いアクセサリー。
 より早く鳥たちが空をかけられるようにと作られたアクセサリー。
 初心者従魔を助けるために研究され尽くしたアクセサリー。
 全ての鳥系の従魔が通ると言われている始まりのアクセサリー。


 これは2000Gだった。
 このぐらいの値段なら、この性能でも十分ありがたいな。
 移動速度上昇が良い。
 次。

 普通の鳥用アンクレット

 AGI:3
 移動速度上昇:15%
 装備枠:アクセサリー
 耐久値:100/100

 装備条件1:鳥系モンスターであること
 装備条件2:従魔であること

 鳥系のモンスターが使用するアクセサリー。
 より早く鳥たちが空をかけられるようにと作られたアクセサリー。
 従魔を助けるために研究され尽くしたアクセサリー。


 これは3万G。
 AGIの補正値も移動速度の上昇量も上がっていて文句はない。
 高くは感じさせないほどの性能があるな。
 なーさんが気に入れば買ってもいいんじゃないかな。
 次。


 幸運の鈴

 ランダムバフ付与確率:小
 潜伏能力減少:中
 装備枠:アクセサリー
 耐久値:100/100

 装備条件1:鳥系モンスターであること
 装備条件2:従魔であること

 鳥系のモンスターが使用するアクセサリー。
 鈴の音が幸運を呼ぶと言われている。
 鈴の音を聞いた見方に、ランダムでバフを付与することがある。
 鈴の音は相手にも届くため、この装備を持つ者は姿を隠し潜伏するのが困難になる。
 従魔を助けるために研究され尽くしたアクセサリー。


 これも3万G。
 これは、潜伏能力の低下という明確なデメリットがあるが、その分ギャンブル性のある性能をしているな。
 良いバフが付けば、苦しい局面でも一気にうまく行く可能性もあるな。
 だけど安定性は低そうだな。
 バフの種類とか長さとかも確率みたいだけどそれよりも、バフが出るか出ないかも確率みたいだし。
 これはかなりピーキーな性能だな。
 まぁ、一番はなーさんが納得した物を買いたいからな。
 俺が見ているだけでは仕方がないので、なーさんに聞いてみることにした。

「なーさんはどの装備が気に入った?」

「なー」

 なーさんは、まず上質な初心者用の鳥の爪のところまで行った。
 そこでうれしそうに鳴いた後、幸運の鈴の前でうれしそうに鳴いた。
 この2つがほしいと言うことなんだな。
 上質な初心者用の鳥の爪はめちゃくちゃいいと思う。
 初めての武器だし、初心者用から入るのは、すごくいいと思う。
 幸運の鈴に関しては面白い性能をしているから良いんじゃないかな。
 ただ、俺達のパーティの安定度、安全度は下がるから、そこら辺をどうにかしなきゃいけないよな。
 そう思いながら言った。

「上質な初心者用の鳥の爪と幸運の鈴か」

「なぁ!」

 なーさんの意志は強いようだ。
 まぁ、2つ足しても5万Gとかだから、まだまだ、お金に余裕はある。
 この2つを買うことはやぶさかでもないな。
 そう思いながら言った。

「こっちは一旦保留にして、スキルオーブの方も見に行くか」

「なぁ」

 装備系も大事だけどそれと同じかそれ以上に、スキル達も大事だよな。
 装備達は、勝手にレベルアップしたり強化されたりすることはないけど、スキルは使えば使うほど強くなっていく。
 だから、割と序盤からそろえた方が良いんだろうな。
 そう思いながら、店員さんに教えてもらったスキルオーブゾーンまで来た。
 手に取って性能を確かめる。


 物理の心得
 物理攻撃のダメージが一定割合上昇する。
 上昇割合はレベルにより異なる。

【物理ダメージアップ率】
 元:Lv.×1%物理ダメージアップ
 Ⅰ:Lv.×2%物理ダメージアップ
 Ⅱ:Lv.×4%物理ダメージアップ
 Ⅲ:Lv.×8%物理ダメージアップ
 Ⅳ:Lv.×16%物理ダメージアップ
 Ⅴ:Lv.×32%物理ダメージアップ


 これ、初期スキルリストに入っていたな。
 と言うか、俺が取ったやつだな。
 これっていくらなんだろう。
 そう思いながら値札をめくると、15万Gと書かれていた。
 15万か。
 そんなにするんだな。
 そんなにする者を始めたてのプレイヤーにポンと出せるって、すごいな。
 すごくありがたいことをしてもらったんだな。
 運営様ありがたや。
 余計なことを考えながらも、次のスキルオーブを手に取った。


 魔法の心得
 魔法攻撃のダメージが一定割合上昇する。
 上昇割合はレベルにより異なる。

【魔法ダメージアップ率】
 元:Lv.×1%魔法ダメージアップ
 Ⅰ:Lv.×2%魔法ダメージアップ
 Ⅱ:Lv.×4%魔法ダメージアップ
 Ⅲ:Lv.×8%魔法ダメージアップ
 Ⅳ:Lv.×16%魔法ダメージアップ
 Ⅴ:Lv.×32%魔法ダメージアップ


 これも初期スキルリストに入っていたな。
 これは俺は取らなかったけど、こんな性能だったんだな。
 魔法関係は興味がなかったので、あまりちゃんと詳細を見なかったから、新鮮に見れるな。
 お値段は、15万Gか。
 物理の心得のオーブと同じ値段なんだなんだな。
 そう思いながら、次のスキルオーブを手に取った。


 爪術
 爪術に関連した武器の使用や戦闘に一定程度の補正が入る。
 また、爪術での攻撃の与ダメージが一定程度上昇する。
 補正の規模は進化数によって異なる。
 与ダメージの上昇量はレベルによって異なる。

【補正、与ダメージ上昇量】
 元:武器使用・戦闘補正(極微)、Lv.×0.5ダメージ上昇
 Ⅰ:武器使用・戦闘補正(微)、Lv.×1ダメージ上昇
 Ⅱ:武器使用・戦闘補正(小)、Lv.×2ダメージ上昇
 Ⅲ:武器使用・戦闘補正(中)、Lv.×4ダメージ上昇
 Ⅳ:武器使用・戦闘補正(大)、Lv.×8ダメージ上昇
 Ⅴ:武器使用・戦闘補正(特大)、Lv.×16ダメージ上昇


 これも、確か初期スキルリストで見た気がする。
 と言うかこんな、なーさんのためのスキルみたいなものもあったんだな。
 プレイヤーで使っている人はいるのかな。
 ちなみにお値段は、10万Gか。
 心得系よりも安いのは、スキルが作用する範囲が狭いからかな。
 それとも、ニッチ過ぎて売れないからかな。
 そう思いながら次のスキルオーブを手に取った。


 魔術
 魔術の使用や魔術を使用した戦闘に一定程度の補正が入る。
 また、魔術の効果が一定割合上昇する。
 補正の規模は進化数によって異なる。
 効果の上昇割合はレベルによって異なる。

【補正、効果上昇】
 元:魔法使用補正(極微)、Lv.×0.125%効果上昇
 Ⅰ:魔法使用補正(微)、Lv.×0.25%効果上昇
 Ⅱ:魔法使用補正(小)、Lv.×0.5%効果上昇
 Ⅲ:魔法使用補正(中)、Lv.×1%効果上昇
 Ⅳ:魔法使用補正(大)、Lv.×2%効果上昇
 Ⅴ:魔法使用補正(特大)、Lv.×4%効果上昇


 これも初期スキルリストのやつだな。
 もしかして、初期スキルリストの物だけ売っているのかな。
 その可能性はありそうだな。
 お金だけでは頑張ってもそれ以上のスキルは手に入れられないみたいなことなのかな。
 それとも、専門店じゃないから、これぐらいのスキルオーブしかないと言うことなのかな。
 お値段の方は、10万Gか。
 爪術と同じだな。
 もしかして、術系は10万Gで心得系は15万Gなのかな。
 俺は、気になったことがあったので、店員さんに声をかけて聞くことにした。

「あのすみません」

「なんだい?」

 店員さんが、作業を止めてこっちに来る。
 作業を止めてしまって申し訳ないと思いながら聞いた。

「ここのスキルオーブって、従魔専用なんですか?」

「スキルオーブは誰が使っても効果は同じだよ。人間が使おうが、従魔達が使おうが。ここにあるのは、従魔達が使って役だスキルのスキルオーブと言うだけだね」

 そうなのか。
 専用とかそういうことではないんだな。
 ただ、使えそうなスキルオーブが並んでいると言うだけなんだな。
 そう思いながら言った。

「そうなんですね」

「まぁ、スキルオーブを買うなら、スキルオーブ屋に行った方が種類も豊富で、いいものもいっぱいあるよ。安いかどうかは分からないけど」

「そうなんですね。教えていただきありがとうございます」

 俺がお礼をすると、店員さんは作業に戻っていった。
 俺は、店員さんが作業を再開してからなーさんに聞いた。

「なーさんはほしいスキルあったか?」

「なぁ!」

 なーさんは、そう鳴くと、魔術のスキルオーブと爪術のスキルオーブのところに連続してとまった。
 この2つがほしいのか。

「魔術と爪術か。心得系は良いのか?」

「なぁ」

 これなら2つ合わせて、20万G。
 装備のところでなーさんがほしがったものが、2つ合わせて5万G。
 4つ合わせると、25万Gか。
 今の口座残高が、26万強ぐらいだから、買えるな。
 かなり懐が心の許ない感じになるだろうけど、買えちゃうな。
 買えちゃうなら買っちゃうか。
 俺は、勢いに乗って言った。

「そうか、ならその2つと幸運の鈴、上質な初心者用の鳥の爪を買おう」

「な!」

 それから、買う物を全て取りに行き、店員さんのところに抱えて持って行った。
 途中で落としそうになったヒヤヒヤしたのは秘密だ。
 俺は店員さんに声をかける。

「お会計お願いします」

「あいよ」

 店員さんが移動したので、それについて行く。
 店の奥の方にあるレジまで来た。
 レジの内側に店員さんが入ると言った。

「お会計はここでね」

 俺は、レジ台に商品達をそっと置いた。
 置かれた商品を見て店員のおばさんが言った。

「魔術と爪術のスキルオーブと、上質な初心者用の鳥の爪、幸運の鈴ね。4つ合わせて25万Gだよ」

「ギルドカードで」

「あいよ」

 俺は、さっとギルドカードで決済した。
 この買い物でほとんどの残高がなくなったけど、後悔はしていない。
 なぜならなーさんがうれしそうな顔をしているから。
 店員さんが、商品をこちらの方に寄せて言った。

「はい商品」

 俺は、商品達をとりあえずストレージに入れながら言った。

「ありがとうございます」

「従魔のことで何かあったらここに来るんだよ」

「はい!」

「なぁ!」

 俺となーさんは、そう言った後、そのまま店から出た。
 ここも良い店だったな。


























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