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1章 スタートダッシュ
あれはオアシス?!
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目の前の敵は全て倒した。
残っているのは俺達だけだ。
俺は、敵の生き残りがいないことを確認するためにつぶやいた。
「索敵」
敵の気配はない。
よし、これで戦闘終了だな。
大変な戦いだったけど、なんとかやり遂げることが出来たな。
お俺は達成感とともに言った。
「よし、戦闘終了!」
「にゃ! にゃー」
「なぁー! なぁ!」
2人も、達成感からか大きな声で鳴いた。
まぁ、今回ダンジョンに入ってからの、肩慣らしの戦闘に比べると、かなり緊張感のある戦いだったな。
前回の戦闘も、なーさんがデカい一撃をもらうなどで、そこそこの緊張感があったけど、今回のは別格だったな。
まず数が違ったし、それに、敵の強さも全然違った。
歩き方系とかそういうキツい経験をしていないにゃーさんとなーさんからしたら、良い経験が出来たんじゃないかな。
そういえば、2人は、歩きたかのクエストをやっていないのか。
そういえば、3層と4層の歩き方のクエストをやっていないな。
拾える称号は拾っておいた方が良いよな。
後でやりに行こう。
あれって、魔物の痕跡を見つければ、開始で切るみたいだし。
簡単に開始できるだろう。
3層でも、この4層でも。
そうやって、余計なことを考えていると、ウィンドウが現れた。
サンドウルフ×3、ダンジョンウルフ×5、ダンジョンディア×10、ダンジョンボア×12を討伐しました。
素材は、直接ストレージに入れられました。
獲得素材:砂狼革×3、狼牙×5、鹿角×10、猪肉、×12
経験値を得ました。
矢を74本回収しました。
スキル『弓術』がレベルアップしました。
スキル『テイム』がレベルアップしました。
なーさんの『体術』のレベルが上昇しました。
なーさんの『魔術』のレベルが上昇しました。
なーさんの『爪術』のレベルが上昇しました。
改めて、こんだけの敵を倒したのか。
かなり頑張ったな。
よくやった。
よくやったけど、こんだけの数を倒しても、レベルは上がらないんだな。
まぁ、毎回レベルが上がる方が異常なんだけどな。
大盤振る舞いは止めてしまったのかな。
それとも、俺達のレベルが、4層のレベルに合ってきたから、阿呆みたいな経験値が入ってこないと言うことなのかな。
そんなことを考えながら言った。
「さすがに、そう毎回レベルが上がる訳じゃないんだな」
「にゃ?」
「なぁ?」
「まぁ、でも、スキルレベルが上がってよかったな!」
「にゃ」
「なぁ」
今回の戦闘での収穫と言えば、にゃーさんが攻撃魔法を使えたという事実だよな。
支援魔法に比べて、威力は下がるんだろうけど、確実にダメージを出していた。
これからは、支援担当兼、サブ火力担当として頑張ってくれることだろう。
俺は、満遍の笑みで言った。
「にゃーさんって、攻撃も出来たんだな」
「にゃ?」
「にゃーさんが攻撃魔法とか使えるとは知らなかったな」
「にゃ」
「もっと早く知っていれば、もっと早く戦闘に参加してもらえたんだけどな」
「にゃ?」
悔やんでも仕方がないな。
それに、かなり早く気づけた方だと思う。
だって、まだ、にゃーさん的には、初のダンジョン探索だし。
かなり早い気づきだったんじゃないかな。
それに、今までの戦闘って、にゃーさんの攻撃力が戦況を変えるようなギリギリの戦闘じゃなかったからな。
にゃーさんの火力があっても、凍雨罰までの時間は大して変わらなかったんじゃないかな。
「まぁ、今回、知れたから良いか」
「にゃ!」
「次からは、バフ以外でも、戦闘に参加してもらえるか?」
「にゃ! にゃ!」
「じゃあ、これからは、にゃーさんは、最初にバフを投げてもらって、その後は無理のない範囲で、魔法で攻撃してもらうって形で良いか?」
「にゃ!」
にゃーさんの戦闘スタイルが変化した。
これで、より、火力に振ったパーティーになったな。
なーさんも、前衛で回避盾のようなことをしているけど、実際は、遊撃手タイプ。
にゃーさんは、支援魔法を使いつつ、火力も出す、支援プラスサブ火力タイプ。
俺は、純粋な後衛物理アタッカー。
攻撃力に特化したパーティーになってきたな。
防御力が不安だな。
純粋なタンクみたいな職の従魔が参戦しないかな。
「じゃあ、探索を再開するか」
「なぁ!」
「にゃ」
そろそろ地図を見ても良いんじゃないかな。
俺が勝手に言っている縛りだから、勝手に地図を見ても、誰も何も言わないとはももうけど、一応2人には確認を取っておくか。
そう思いながら言った。
「景色が同じすぎて、今どこにいるかも、どこに進めば良いのかも分からなくなってきたから、地図を見てみるか」
「にゃ」
「なぁ?」
「まぁ、最初は、地図を見ずに探索するつもりだったけど、さすがに砂漠でそれをやるのは難しいみたいだし、地図に頼るとしよう」
「にゃ」
「なぁ!」
俺は、メニューウィンドウから、地図を開いた。
地図を開くと、地図は、4層のものに切り替わっていた。
初めて見るな、4層の地図は。
基本的に、ほとんどの場所は砂漠だな。
あまり代わり映えのしない場所が多いな。
ただ、ポツポツと砂漠ではないエリアもあるみたいだ。
「全面が砂漠って訳でもないんだな」
「にゃ?」
「なぁ?」
ここは、ちょっとした森のようになっているのかな。
ここは、ちょっとした草原のようになっているのかな。
ここには、水があるんだな。
ここは、砂と言うよりも、岩がゴロゴロと転がっている感じか。
局所的ではあるが、個性のある場所もあるんだな。
俺は地図を指さしながら言った。
「緑がある場所もあれば、水のある場所、岩場のような場所もあるんだな」
「にゃ」
「なぁ!」
ゲートはこういう場所に多いんだな。
まぁ、こういう場所にしてくれないと、迷子になっちゃうもんな。
代わり映えのしない砂漠の真ん中とかにおかれると、キツいよな。
「5層へのゲートは、そういう場所に多くあるみたいだな」
「なぁ」
「にゃ!」
「闇雲に歩いているだけだとつまらないし、近くの、砂漠以外のエリアに行ってみるか」
「にゃ」
「なぁ!」
「じゃあ、地図を見ながら進んでいくぞ!」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、一番近い砂漠以外のエリアに向かって、移動し始めた。
そこは、地図上では、ちょっとした森みたいな場所らしい。
地図で見ると、森という規模があるのか怪しいぐらいの広さだったな。
もしかしたら、林なのかもしれないな。
俺は、索敵を挟みながら、楽しくみんなで話しつつ進んでいく。
何度目かの索敵で敵が引っかかった。
「索敵」
えっと地中にいるしこの反応だから、ワームだろうな。
ワームが2匹いるな。
前回ワームと戦った時は1匹だったよな。
まぁ、あれが2匹になったところで、負けることは考えづらいな。
ワームは普通に戦って大丈夫だろう。
「えっと、敵が出たぞ」
「にゃ?」
「なぁ」
「敵は、前面にワームが2匹だな。両方地中にいる」
「にゃ」
「なぁ!」
2人ともかなりやる気を出している。
ワームはちょうど良い的だと思っているのかな。
まぁ、ワームは図体がデカくて、攻撃を当てやすく、HPは多いけど柔らかいから攻撃が通りやすくて、何というか、戦っていて楽しい的だよな。
だからテンションが高いのかな。
そう思いながら作戦を伝えた。
「だから、なーさんに2匹とも地中から引きずり出してもらって、そこをみんなで叩くって言う戦い方をしようと思うんだけどどうだ?」
「にゃ!」
「なぁ!」
「じゃあ、各々戦闘準備に入ってくれ」
「にゃ」
「なぁ!」
なーさんは、俺の肩から飛び立っていった。
配置につくために飛んで行ったんだろう。
俺はその背中を眺めながら、弓を構える。
にゃーさんは、気合いを入れた顔になっている。
「にゃ! にゃ!」
にゃーさんが、鳴くと同時に、バフが入った。
にゃーさんが、にゃーさんに、支援魔法INTアップを発動しました。
にゃーさんのINTが8上昇しました。
にゃーさんが、アロンに、支援魔法STRアップを発動しました。
アロンのSTRが10上昇しました。
にゃーさんが、なーさんに、支援魔法INTアップを発動しました。
なーさんのINTが10上昇しました。
にゃーさんが、アロンに、支援魔法DEXサブアップを発動しました。
アロンのDEXが5上昇しました。
にゃーさんが、なーさんに、支援魔法AGIサブアップを発動しました。
なーさんのAGIが5上昇しました。
にゃーさんから、いつも通りのバフが届いた。
いつも通り強力なバフだな。
バフを入れ終えたにゃーさんに言う。
「にゃーさんバフありがとう。じゃあ、にゃーさんも、戦闘の準備に入ってくれ」
「にゃ!」
全員の戦闘準備が出来た。
後は、ワームが出てくるのを待つだけだ。
そうなったタイミングで、なーさんが、地面に向かって魔法を使った。
ちょっとした衝撃がここまで伝わってくる。
地中に対する攻撃なんだろうな。
そう思っていると、なーさんが大きく鳴いた。
「なぁー、なぁ!」
それと同時に、地面から1匹のワームが出てきた。
なーさんは、1匹ずつ出してくれるようだ。
俺は、大声で言った。
「ワームがまずは1匹出たぞ!」
「にゃ」
ワームが出てきたことで戦闘が始まった。
まずはじめに、なーさんが攻撃してヘイトを取る。
ヘイトがうまく固定できたところで、遠距離から俺とにゃーさんが攻撃を加えていく。
俺も冷静に矢を放つ。
167ダメージ
171ダメージ
ふぅ、良い感じだな。
このペースで行けば、すぐにでも、倒せそうだな。
そう思ったところで、なーさんが鳴いた。
「なぁー! なぁ」
それと同時に、2体目のワームが地面から顔を出した。
2匹出てきたな。
どうやって倒そうか。
これは、各個撃破だな。
2匹同時に相手取る必要はないもんな。
そう思いながら叫んだ。
「2匹目も来たぞ! 基本的には火力は、1匹目に集中させて倒しきるぞ! 2匹目の方は、ヘイトを取って変な動きをしないようにだけしておいてくれ!」
「なぁー!」
「にゃ」
「ささっと1体目を倒しきるぞ」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達の攻撃は、1匹目の方に集中していった。
2匹目の方は、なーさんが、ヘイトを逃さない程度に攻撃を加えている。
1匹目に集中したおかげか、思っていたよりもあっさりと1匹目が倒れ。
俺は、1匹目が倒れたのを確認して大声で言った。
「1匹目撃破! じゃあ、勢いそのままに2匹目に攻撃だ!」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、今まで放置していた2匹目の方との戦闘を始めた。
なーさんが、一応まずヘイトを固定し直して、そこに、俺とにゃーさんで攻撃を加えていく。
にゃーさんの攻撃で、合計で矢の3本分ぐらいの節約と時短になっている気がするな。
これは良いな。
敵が強くなればなるほど、敵が多くなればなるほど、この差はすごく大切なものになっていくんだろうな。
そう思っている間に、2匹目のワームが撃破できた。
「よし、これで2匹とも撃破だな」
「にゃ」
「なぁー」
一応、伏兵がいないことを確認するために、つぶやいた。
「索敵」
敵は付近にいないことを確認できた。
よし、戦闘は終了だな。
そう思いながら言った。
「他に敵はいないみたいだな」
「にゃ」
「なぁ」
ワーム2匹を相手取れるようになったんだな。
俺達は、4層に来てからかなり成長したんだな。
戦闘を終えて、自分たちの成長を改めて感じた。
キメラスキルオンライン開始直後の、頑張って、ダンジョンラビットと戦ってい頃よりも、2層に始めていって、ドキドキしながら、ダンジョンボアと戦っていた頃よりも、歩き方系のクエストで苦戦していた頃よりも成長しているんだな。
しみじみと成長を感じていると、ウィンドウが出現した。
ダンジョンワーム×2を討伐しました。
素材は、直接ストレージに入れられました。
獲得素材:ワーム肉×2
経験値を得ました。
矢を9本回収しました。
スキル『疲労耐性』がレベルアップしました。
今までの成長具合を見ると、渋く見えるな。
まぁ、でも、スキルの1つでも成長しているということはかなりありがたいことだよな。
普通、1度の戦闘ぐらいじゃ何も上がらないものだもんな。
レベルが毎回上がるみたいな異常事態がないと言うことは、俺達のレベルが4層になじんできていると言うことなんだと改めて感じた。
「急に、レベルが上がらなくなったな」
「にゃ」
「なぁ」
「要求経験値量が、馬鹿みたいに増えたのかな?」
「にゃ?」
「なぁ」
まぁ、レベルは上がった方がうれしいけど、上がりすぎると、上がったときのうれしさが薄れるもんな。
要求経験値とかが増えて、あまり上がらなくなるのは適切な処置なんじゃないかな。
馬鹿みたいにレベルが簡単に上がると簡単に飽きちゃうような気がするし。
レベルアップとか無双とかの爽快感だけじゃ、長続きしなさそうだよな。
達成感とかを感じるためにも、レベルが上がりやすいことは、うれしいことでもあるけどあまり良いことでもないんだろうな。
「まぁ、簡単にレベルアップしちゃったら、1レベル分のありがたさが減っちゃうもんな。これぐらいがちょうど良いよな」
「にゃ」
「なぁ」
「じゃあ、緑エリアを目指して、移動再開だな」
「にゃ」
「なぁ」
俺達は、森のエリアを目指して再び歩き出した。
段々と、砂漠になれてきて、砂に足を取られるという感覚がなくなってきた。
当たり前のように感じてきているのかな。
そうやって歩いていると、遠くに、緑色の何かが見えた。
俺は思わず声を上げた。
「あれじゃないか?!」
「にゃ?」
「なぁ!」
もう少し歩くと、段々といくつもの木がくっきりと見えてきた。
これは、森なんじゃないか?
目的地なんじゃないか?
俺はテンションを馬鹿みたいに上げて言った。
「あれが、砂漠にあるみどりのエリアなんじゃないか?」
「にゃ!」
「なぁ」
「あれがオアシスってやつか?」
「にゃ」
「なぁ?」
俺は地図ウィンドウを閉じて言った。
「目視できる距離まで近づけたんだな。ここからは地図はいらないな」
「にゃ」
「なぁ!」
「とりあえず、あそこまで行こう!」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、テンションを上げて、正面の森に向かって歩いて行く。
残っているのは俺達だけだ。
俺は、敵の生き残りがいないことを確認するためにつぶやいた。
「索敵」
敵の気配はない。
よし、これで戦闘終了だな。
大変な戦いだったけど、なんとかやり遂げることが出来たな。
お俺は達成感とともに言った。
「よし、戦闘終了!」
「にゃ! にゃー」
「なぁー! なぁ!」
2人も、達成感からか大きな声で鳴いた。
まぁ、今回ダンジョンに入ってからの、肩慣らしの戦闘に比べると、かなり緊張感のある戦いだったな。
前回の戦闘も、なーさんがデカい一撃をもらうなどで、そこそこの緊張感があったけど、今回のは別格だったな。
まず数が違ったし、それに、敵の強さも全然違った。
歩き方系とかそういうキツい経験をしていないにゃーさんとなーさんからしたら、良い経験が出来たんじゃないかな。
そういえば、2人は、歩きたかのクエストをやっていないのか。
そういえば、3層と4層の歩き方のクエストをやっていないな。
拾える称号は拾っておいた方が良いよな。
後でやりに行こう。
あれって、魔物の痕跡を見つければ、開始で切るみたいだし。
簡単に開始できるだろう。
3層でも、この4層でも。
そうやって、余計なことを考えていると、ウィンドウが現れた。
サンドウルフ×3、ダンジョンウルフ×5、ダンジョンディア×10、ダンジョンボア×12を討伐しました。
素材は、直接ストレージに入れられました。
獲得素材:砂狼革×3、狼牙×5、鹿角×10、猪肉、×12
経験値を得ました。
矢を74本回収しました。
スキル『弓術』がレベルアップしました。
スキル『テイム』がレベルアップしました。
なーさんの『体術』のレベルが上昇しました。
なーさんの『魔術』のレベルが上昇しました。
なーさんの『爪術』のレベルが上昇しました。
改めて、こんだけの敵を倒したのか。
かなり頑張ったな。
よくやった。
よくやったけど、こんだけの数を倒しても、レベルは上がらないんだな。
まぁ、毎回レベルが上がる方が異常なんだけどな。
大盤振る舞いは止めてしまったのかな。
それとも、俺達のレベルが、4層のレベルに合ってきたから、阿呆みたいな経験値が入ってこないと言うことなのかな。
そんなことを考えながら言った。
「さすがに、そう毎回レベルが上がる訳じゃないんだな」
「にゃ?」
「なぁ?」
「まぁ、でも、スキルレベルが上がってよかったな!」
「にゃ」
「なぁ」
今回の戦闘での収穫と言えば、にゃーさんが攻撃魔法を使えたという事実だよな。
支援魔法に比べて、威力は下がるんだろうけど、確実にダメージを出していた。
これからは、支援担当兼、サブ火力担当として頑張ってくれることだろう。
俺は、満遍の笑みで言った。
「にゃーさんって、攻撃も出来たんだな」
「にゃ?」
「にゃーさんが攻撃魔法とか使えるとは知らなかったな」
「にゃ」
「もっと早く知っていれば、もっと早く戦闘に参加してもらえたんだけどな」
「にゃ?」
悔やんでも仕方がないな。
それに、かなり早く気づけた方だと思う。
だって、まだ、にゃーさん的には、初のダンジョン探索だし。
かなり早い気づきだったんじゃないかな。
それに、今までの戦闘って、にゃーさんの攻撃力が戦況を変えるようなギリギリの戦闘じゃなかったからな。
にゃーさんの火力があっても、凍雨罰までの時間は大して変わらなかったんじゃないかな。
「まぁ、今回、知れたから良いか」
「にゃ!」
「次からは、バフ以外でも、戦闘に参加してもらえるか?」
「にゃ! にゃ!」
「じゃあ、これからは、にゃーさんは、最初にバフを投げてもらって、その後は無理のない範囲で、魔法で攻撃してもらうって形で良いか?」
「にゃ!」
にゃーさんの戦闘スタイルが変化した。
これで、より、火力に振ったパーティーになったな。
なーさんも、前衛で回避盾のようなことをしているけど、実際は、遊撃手タイプ。
にゃーさんは、支援魔法を使いつつ、火力も出す、支援プラスサブ火力タイプ。
俺は、純粋な後衛物理アタッカー。
攻撃力に特化したパーティーになってきたな。
防御力が不安だな。
純粋なタンクみたいな職の従魔が参戦しないかな。
「じゃあ、探索を再開するか」
「なぁ!」
「にゃ」
そろそろ地図を見ても良いんじゃないかな。
俺が勝手に言っている縛りだから、勝手に地図を見ても、誰も何も言わないとはももうけど、一応2人には確認を取っておくか。
そう思いながら言った。
「景色が同じすぎて、今どこにいるかも、どこに進めば良いのかも分からなくなってきたから、地図を見てみるか」
「にゃ」
「なぁ?」
「まぁ、最初は、地図を見ずに探索するつもりだったけど、さすがに砂漠でそれをやるのは難しいみたいだし、地図に頼るとしよう」
「にゃ」
「なぁ!」
俺は、メニューウィンドウから、地図を開いた。
地図を開くと、地図は、4層のものに切り替わっていた。
初めて見るな、4層の地図は。
基本的に、ほとんどの場所は砂漠だな。
あまり代わり映えのしない場所が多いな。
ただ、ポツポツと砂漠ではないエリアもあるみたいだ。
「全面が砂漠って訳でもないんだな」
「にゃ?」
「なぁ?」
ここは、ちょっとした森のようになっているのかな。
ここは、ちょっとした草原のようになっているのかな。
ここには、水があるんだな。
ここは、砂と言うよりも、岩がゴロゴロと転がっている感じか。
局所的ではあるが、個性のある場所もあるんだな。
俺は地図を指さしながら言った。
「緑がある場所もあれば、水のある場所、岩場のような場所もあるんだな」
「にゃ」
「なぁ!」
ゲートはこういう場所に多いんだな。
まぁ、こういう場所にしてくれないと、迷子になっちゃうもんな。
代わり映えのしない砂漠の真ん中とかにおかれると、キツいよな。
「5層へのゲートは、そういう場所に多くあるみたいだな」
「なぁ」
「にゃ!」
「闇雲に歩いているだけだとつまらないし、近くの、砂漠以外のエリアに行ってみるか」
「にゃ」
「なぁ!」
「じゃあ、地図を見ながら進んでいくぞ!」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、一番近い砂漠以外のエリアに向かって、移動し始めた。
そこは、地図上では、ちょっとした森みたいな場所らしい。
地図で見ると、森という規模があるのか怪しいぐらいの広さだったな。
もしかしたら、林なのかもしれないな。
俺は、索敵を挟みながら、楽しくみんなで話しつつ進んでいく。
何度目かの索敵で敵が引っかかった。
「索敵」
えっと地中にいるしこの反応だから、ワームだろうな。
ワームが2匹いるな。
前回ワームと戦った時は1匹だったよな。
まぁ、あれが2匹になったところで、負けることは考えづらいな。
ワームは普通に戦って大丈夫だろう。
「えっと、敵が出たぞ」
「にゃ?」
「なぁ」
「敵は、前面にワームが2匹だな。両方地中にいる」
「にゃ」
「なぁ!」
2人ともかなりやる気を出している。
ワームはちょうど良い的だと思っているのかな。
まぁ、ワームは図体がデカくて、攻撃を当てやすく、HPは多いけど柔らかいから攻撃が通りやすくて、何というか、戦っていて楽しい的だよな。
だからテンションが高いのかな。
そう思いながら作戦を伝えた。
「だから、なーさんに2匹とも地中から引きずり出してもらって、そこをみんなで叩くって言う戦い方をしようと思うんだけどどうだ?」
「にゃ!」
「なぁ!」
「じゃあ、各々戦闘準備に入ってくれ」
「にゃ」
「なぁ!」
なーさんは、俺の肩から飛び立っていった。
配置につくために飛んで行ったんだろう。
俺はその背中を眺めながら、弓を構える。
にゃーさんは、気合いを入れた顔になっている。
「にゃ! にゃ!」
にゃーさんが、鳴くと同時に、バフが入った。
にゃーさんが、にゃーさんに、支援魔法INTアップを発動しました。
にゃーさんのINTが8上昇しました。
にゃーさんが、アロンに、支援魔法STRアップを発動しました。
アロンのSTRが10上昇しました。
にゃーさんが、なーさんに、支援魔法INTアップを発動しました。
なーさんのINTが10上昇しました。
にゃーさんが、アロンに、支援魔法DEXサブアップを発動しました。
アロンのDEXが5上昇しました。
にゃーさんが、なーさんに、支援魔法AGIサブアップを発動しました。
なーさんのAGIが5上昇しました。
にゃーさんから、いつも通りのバフが届いた。
いつも通り強力なバフだな。
バフを入れ終えたにゃーさんに言う。
「にゃーさんバフありがとう。じゃあ、にゃーさんも、戦闘の準備に入ってくれ」
「にゃ!」
全員の戦闘準備が出来た。
後は、ワームが出てくるのを待つだけだ。
そうなったタイミングで、なーさんが、地面に向かって魔法を使った。
ちょっとした衝撃がここまで伝わってくる。
地中に対する攻撃なんだろうな。
そう思っていると、なーさんが大きく鳴いた。
「なぁー、なぁ!」
それと同時に、地面から1匹のワームが出てきた。
なーさんは、1匹ずつ出してくれるようだ。
俺は、大声で言った。
「ワームがまずは1匹出たぞ!」
「にゃ」
ワームが出てきたことで戦闘が始まった。
まずはじめに、なーさんが攻撃してヘイトを取る。
ヘイトがうまく固定できたところで、遠距離から俺とにゃーさんが攻撃を加えていく。
俺も冷静に矢を放つ。
167ダメージ
171ダメージ
ふぅ、良い感じだな。
このペースで行けば、すぐにでも、倒せそうだな。
そう思ったところで、なーさんが鳴いた。
「なぁー! なぁ」
それと同時に、2体目のワームが地面から顔を出した。
2匹出てきたな。
どうやって倒そうか。
これは、各個撃破だな。
2匹同時に相手取る必要はないもんな。
そう思いながら叫んだ。
「2匹目も来たぞ! 基本的には火力は、1匹目に集中させて倒しきるぞ! 2匹目の方は、ヘイトを取って変な動きをしないようにだけしておいてくれ!」
「なぁー!」
「にゃ」
「ささっと1体目を倒しきるぞ」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達の攻撃は、1匹目の方に集中していった。
2匹目の方は、なーさんが、ヘイトを逃さない程度に攻撃を加えている。
1匹目に集中したおかげか、思っていたよりもあっさりと1匹目が倒れ。
俺は、1匹目が倒れたのを確認して大声で言った。
「1匹目撃破! じゃあ、勢いそのままに2匹目に攻撃だ!」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、今まで放置していた2匹目の方との戦闘を始めた。
なーさんが、一応まずヘイトを固定し直して、そこに、俺とにゃーさんで攻撃を加えていく。
にゃーさんの攻撃で、合計で矢の3本分ぐらいの節約と時短になっている気がするな。
これは良いな。
敵が強くなればなるほど、敵が多くなればなるほど、この差はすごく大切なものになっていくんだろうな。
そう思っている間に、2匹目のワームが撃破できた。
「よし、これで2匹とも撃破だな」
「にゃ」
「なぁー」
一応、伏兵がいないことを確認するために、つぶやいた。
「索敵」
敵は付近にいないことを確認できた。
よし、戦闘は終了だな。
そう思いながら言った。
「他に敵はいないみたいだな」
「にゃ」
「なぁ」
ワーム2匹を相手取れるようになったんだな。
俺達は、4層に来てからかなり成長したんだな。
戦闘を終えて、自分たちの成長を改めて感じた。
キメラスキルオンライン開始直後の、頑張って、ダンジョンラビットと戦ってい頃よりも、2層に始めていって、ドキドキしながら、ダンジョンボアと戦っていた頃よりも、歩き方系のクエストで苦戦していた頃よりも成長しているんだな。
しみじみと成長を感じていると、ウィンドウが出現した。
ダンジョンワーム×2を討伐しました。
素材は、直接ストレージに入れられました。
獲得素材:ワーム肉×2
経験値を得ました。
矢を9本回収しました。
スキル『疲労耐性』がレベルアップしました。
今までの成長具合を見ると、渋く見えるな。
まぁ、でも、スキルの1つでも成長しているということはかなりありがたいことだよな。
普通、1度の戦闘ぐらいじゃ何も上がらないものだもんな。
レベルが毎回上がるみたいな異常事態がないと言うことは、俺達のレベルが4層になじんできていると言うことなんだと改めて感じた。
「急に、レベルが上がらなくなったな」
「にゃ」
「なぁ」
「要求経験値量が、馬鹿みたいに増えたのかな?」
「にゃ?」
「なぁ」
まぁ、レベルは上がった方がうれしいけど、上がりすぎると、上がったときのうれしさが薄れるもんな。
要求経験値とかが増えて、あまり上がらなくなるのは適切な処置なんじゃないかな。
馬鹿みたいにレベルが簡単に上がると簡単に飽きちゃうような気がするし。
レベルアップとか無双とかの爽快感だけじゃ、長続きしなさそうだよな。
達成感とかを感じるためにも、レベルが上がりやすいことは、うれしいことでもあるけどあまり良いことでもないんだろうな。
「まぁ、簡単にレベルアップしちゃったら、1レベル分のありがたさが減っちゃうもんな。これぐらいがちょうど良いよな」
「にゃ」
「なぁ」
「じゃあ、緑エリアを目指して、移動再開だな」
「にゃ」
「なぁ」
俺達は、森のエリアを目指して再び歩き出した。
段々と、砂漠になれてきて、砂に足を取られるという感覚がなくなってきた。
当たり前のように感じてきているのかな。
そうやって歩いていると、遠くに、緑色の何かが見えた。
俺は思わず声を上げた。
「あれじゃないか?!」
「にゃ?」
「なぁ!」
もう少し歩くと、段々といくつもの木がくっきりと見えてきた。
これは、森なんじゃないか?
目的地なんじゃないか?
俺はテンションを馬鹿みたいに上げて言った。
「あれが、砂漠にあるみどりのエリアなんじゃないか?」
「にゃ!」
「なぁ」
「あれがオアシスってやつか?」
「にゃ」
「なぁ?」
俺は地図ウィンドウを閉じて言った。
「目視できる距離まで近づけたんだな。ここからは地図はいらないな」
「にゃ」
「なぁ!」
「とりあえず、あそこまで行こう!」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、テンションを上げて、正面の森に向かって歩いて行く。
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※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
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自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。
branche_noir
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<カクヨムSFジャンル週間1位>
<カクヨム週間総合ランキング最高3位>
<小説家になろうVRゲーム日間・週間1位>
現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。
目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。
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癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中!
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▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。
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俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件
夏見ナイ
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現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。
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【完結】VRMMOでスライム100万匹倒して最強になった僕は経験値で殴るゲームやってます
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検証が大好きな主人公、三上ハヤト。
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そこからは定番の経験値スライムを倒して最強への道かと思ったら・・・
このゲームは経験値を分け与える事が出来て、売買出来るゲーム。
主人公は経験値でモンスターを殴ります。
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自筆です。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
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デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
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自筆です。
ダンジョン菌にまみれた、様々なクエストが提示されるこの現実世界で、【クエスト簡略化】スキルを手にした俺は最強のスレイヤーを目指す
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ダンジョン菌が人間や物をダンジョン化させてしまう世界。ワクチンを打てば誰もがスレイヤーになる権利を与えられ、強化用のクエストを受けられるようになる。
しかし、ワクチン接種で稀に発生する、最初から能力の高いエリート種でなければクエストの攻略は難しく、一般人の佐嶋康介はスレイヤーになることを諦めていたが、仕事の帰りにコンビニエンスストアに立ち寄ったことで運命が変わることになる。
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