キメラスキルオンライン

百々 五十六

文字の大きさ
72 / 121
1章 スタートダッシュ

4層での集中狩りを終えて

しおりを挟む
 森を出た俺達は、狩りに集中した。
 珍しいフィールドを探すようなこともしなかったし、ミニクエストを探したり他のクエストを探したりもしなかった。
 ただひたすらに狩りをしていった。
 多分、この変わらない景色が、集中力を増加させたのだと思う。
 特に飽きることなく、楽しく狩りをすることが出来た。
 変わらない砂漠の景色のおかげで余計なことを考えたり、余計なことをしたりすることなく、ただひたすら、レベルアップのため、自分たちの強化のために狩りをした。
 途中、休憩や、食事休憩なども挟んだけれど、ほとんどとまることなく、狩りを続けることが出来た。
 2度目の食事休憩を終えたところで、そろそろ、一度成果を確認しようと思い、森探索後からのリザルトのウィンドウを開いた。


 ダンジョンワーム×45、サンドウルフ×51、ダンジョンウルフ×43、ダンジョンディア×39、ダンジョンボア×31、ダンジョンラビット×6を討伐しました。
 素材は、直接ストレージに入れられました。
 獲得素材:ワーム肉×45、砂狼革×51、狼牙×43、鹿角×39、猪肉×31、兎革×6
 経験値を得ました。

 レベルが上昇しました。
 NPを5獲得しました。
 SPを10獲得しました。
 職業レベルが上がりました。
 DEXが1上昇しました。

 スキル『1.物理冒険者の心得』がレベルアップしました。
 スキル『弓術』がレベルアップしました。
 スキル『疲労耐性』がレベルアップしました。
 スキル『テイム』がレベルアップしました。

 なーさんのレベルが上昇しました。
 なーさんは、SPを10、NPを5獲得しました。
 なーさんが獲得したSPは、HPに10割り振られました。
 なーさんが獲得したNPは、STRに5割り振られました。
 なーさんのAGIが1上昇しました。
 なーさんのDEXが1上昇しました。
 なーさんのSTRが1上昇しました。
 なーさんの『魔術』のレベルが上昇しました。
 なーさんの『爪術』のレベルが上昇しました。
 なーさんの『体術』のレベルが上昇しました。

 にゃーさんのレベルが2上昇しました。
 にゃーさんは、SPを20、NPを10獲得しました。
 にゃーさんが獲得したSPは、MPに20割り振られました。
 にゃーさんが獲得したNPは、INTに10割り振られました。
 にゃーさんのMPが2上昇しました。
 にゃーさんのINTが2上昇しました。
 にゃーさんのAGIが2上昇しました。
 にゃーさんのDEXが1上昇しました。
 にゃーさんのMNDが1上昇しました。


 みんなレベルが上がったな。
 レベルが上がったタイミングはバラバラだったけれど、全員がこの狩りの中でレベルを上げることが出来た。
 にゃーさんに関しては、2レベルもレベルが上がった。
 にゃーさんは経験値効率が良いから、2レベル上がったのかな。
 それとも、レベルが俺達と比べると1つ2つ低かったからレベルが上がりやすかったのかな。
 まぁ、理由は分からないけれど、とりあえず、にゃーさんのレベルは2つも上がった。
 俺となーさんも、割と狩りの前半に上がったから、もうそろそろもう1つぐらいレベルが上がっても良いんじゃないかという感じだな。
 多分、あと何戦かしたらレベルが上がるだろうな。
 俺は、レベルが9になった。
 2桁の大台まで後1レベル。
 もしかしたら、ここに大きな壁があるのかもしれないな。
 阿呆みたいな経験値が要求されるとか、隠し条件があってそれを達成しないといつまでもレベルが上がらないとか。
 そういうのがあるのかもしれないな。
 そうだとしたら、レベルアップはまだまだ先のことになりそうだな。
 ゲーム内で約2日過ごしてレベル9というのは、高いのだろうか、それとも低いのだろうか。
 どっちなんだろうな。
 ゲームによるだろうけど、レベルアップとかを容易にして、気持ちよくスタートダッシュを切ってほしいと思っているゲーム会社が多い昨今では、少し渋めなんじゃないかな。
 まぁ、何レベル中のレベル9なのかにもよるんだろうけど。
 それによって感覚は全然違うだろうしな。
 感覚としてはちょっと渋めという感じかな。
 まぁ、キメラスキルオンラインでも、トップ層みたいな人たちはもっとすごいレベルをしているんだろうけど。
 俺のプレイスキルから考えると、ゲームを2日やりこんで、レベル9というのはかなり低い方だともう。
 RPGと言うジャンルなら特に。
 レベル9というのが、果たして高いレベルなのか、低いレベルなのかを考えながら言った。

「かなり狩ったな」

「なぁ」

「にゃ!」

 結論は出ないし、レベルのことを考えるのはこれぐらいにしようかな。
 結論の出ないことを考えるのは時間がもったいな。
 切り替え切り替え。
 狩り、頑張ったな。
 かなり頑張ったと思う。
 前半は、戦闘という雰囲気だった。
 1回1回、戦っているなぁと感じていた。
 後半は違った。
 敵をなぎ倒すような感覚に変わっていた。
 戦っていると言うよりは、刈り取っているような感覚に近いかもしれないな。
 それは、俺がレベルアップしたと言うこともあるんだろうけど、それ以上に、パーティーの連携の向上だったり、敵の動きや耐久などを知ったりしたことが影響しているんだろうな。
 それによって、ワームやサンドウルフは俺達の敵ではなくなっていったな。
 もちろん、ダンジョンラビットやダンジョンボア、ダンジョンディアにダンジョンウルフは、4層に来る頃にはもう俺達の敵ではなかったんだけどな。
 ワームやサンドウルフも、同じ枠に入ってしまった感じかな。
 スキルとかもレベルアップしたし。
 そう思いながら言った。

「後半、全員のレベルが上がった後は、狩りと言うよりは刈りになっていたな」

「にゃ」

「なぁ?」

「レベルによってこんなに戦いやすさが違うものなんだな」

「にゃ!」

「なぁ」

 そういえば、俺達ってどのぐらいの時間狩りをしていたんだろうな。
 太陽は、俺係を始めたときと全く同じところにある。
 雲も動いている気配がない。
 視覚情報からは、時間経過が全く分からない。
 これは時計を見るしかないようだな。
 まぁ、ダンジョンの中だからしょうがないか。
 そう思いながら言った。

「何時間狩りをしていたんだろうな?」

「にゃ?」

「なぁ?」

「ダンジョンの中って、天気も変わらなければ、日も傾かないから、時間の経過が分かりづらいんだよな」

「にゃ」

「なぁ!」

 ウィンドウを開いて、時間を確認する前に、予想を立てよう。
 そっちの方が面白いからな。
 まずログインしてきたのが、12時過ぎだよな。
 そこから、4層に来るまでに1時間ぐらいかかった。
 4層に来たときには、だいたい14時ぐらいになっていた。
 そこから、多分1時間ぐらいで、森の探索とか諸々を終えていた。
 そう考えると、スタートの時刻は、だいたい15時とかだったんだろうな。
 そこから何時間、狩りをしたのか考えれば良い訳だ。
 3時間狩りをしていたら、18時。
 5時間狩りをしていたら20時か。
 うーん、長くて18時とかなんじゃないかな。
 そう予想しながら言った。

「狩りを始めたのが、昼過ぎぐらいだったよな」

「にゃ」

「なぁ」

 俺は、ドキドキしながら、メニューウィンドウを開いて時間を確認した。
 えっと今の時間は?
 え?!
 21時21分?!
 え?!
 え?!
 俺は、驚きながら時刻を口に出した。

「えっと今が、21時21分?!」

「にゃ!」

「なぁ?!」

 2人もかなり驚いている。
 そんなに狩りをした気がしないな。
 そんなに時間が経った気が全くしないな。
 21時間と言うことは、俺達は6時間も狩りをしていたと言うこと?!
 現実世界の時間で言うと、2時間強も狩りをしていたと言うこと?!
 そんなにやっているかな?
 でも、時計がそう言っているのだから、そういうことなんだろう。
 俺は未だに驚きと困惑の表情を浮かべながら言った。

「えっと、6時間とか狩りをしていたってことか?」

「にゃ?!」

「な!」

 さすがに、まるまる6時間狩りをしていた訳じゃない。
 2度ほど食事を取ったし、作戦会議的な休憩も多少取った。
 それらをあわせても1時間も行かないだろうから、5時間とか狩りをしていたと言うことか。
 そんなに狩りをしていたのか。
 1つ1つの戦闘を楽しんでいたら、いつの間にかそんなに経っていたんだな。
 俺は改めて感心しながら言った。

「狩りを始めたのが、森の探索が渋かったときの後だよな。その後は、途中ご飯の休憩を入れたり、ステータス割り振る時間とか敵を探す時間だったりもあったけど、少なくとも4,5時間は戦っていたと言うことか」

「にゃ」

「なぁ」

 狩りを5時間もしていたら、そりゃレベルの1つも上がるか。
 4層って、かなり経験値効率がいいんだなぁと思っていたけど、違うようだ。
 ただただ、時間をこなしていたから、経験値が入ってきたんだな。
 そりゃ、そんな時間狩りをしていたら、にゃーさんのレベルが2つも上がるわ。
 なんだか少し騙されたような気がするな。
 そうか、効率的とかではなかったんだな。
 いや、効率的ではあるんだろうな。
 今の俺のレベルなら、3層で狩りをしたら、レベルアップには1日規模で時間が必要になるんだろうし。
 それを数時間で終わらせられるのだから、効率は良いんだろう。
 効率が良い上で、かなりの時間を費やしたと言うことなんだろう。
 そう思わないとやってられないよな。
 俺はそう思いながら言った。

「そりゃ、レベルアップの1つもするか」

「にゃ」

「なぁ!」

「そんなに頑張ったんだな」

「にゃ」

「なぁー」

「6時間ぐらい頑張ってレベル1つ分って、序盤にしては渋くないか?」

「にゃ?」

「なぁ?」

 6時間かぁ。
 6時間。
 そう思うけど、現実の世界では、この狩りの間2時間しか経っていないというのは信じられないよな。
 こんだけ楽しんで、2時間?!
 改めて考えると、恐ろしいな。
 6時間経った気はしないけど、現実世界で、2時間しか経っていないのはそれ以上におかしいよな。
 本格的に時間感覚がどうにかなりそうだよな。
 この狩りで2時間しか経っていないのか。
 そう思いながらもう一度時刻を確認した。
 時刻の表示には、現実時間で23時8分と表示された。
 これもマジで信じられないんだよな。
 このゲームの配信開始が、10時で、今が23時。
 まだ13時間しか経っていないって、そんな訳なくないか?!
 狩りで6時間使っちゃったことよりも、そっちの方が衝撃だよな。
 まだキメラスキルオンラインが配信開始して13時間しか経ってい兄という事実に圧倒されて、6時間の狩りという衝撃がどこかに行ってしまった。
 そんな気持ちの中で言った。

「まぁ、レベルが上がっただけよしとしようかな」

「な」

「にゃ」

 そういえば、こんな狩りをしていたら、疲労値はすごいことになっちゃっているんじゃないかと思い、今度は、ステータスから疲労値を確認した。
 俺の疲労値は、元気玉の分の100は埋まり、本体の方の疲労値に浸食しだしていた。
 本体の方は、まだ12と、そこまでではないようだ。
 なーさんとにゃーさんも当然本体の方まで来ていた。
 2人は、40以上まで疲労値が来ていた。
 相当疲労が溜まっているな。
 これはどうにかしないとだな。
 そう思いながら言った。

「疲労値もかなりの増え方をしているな。まぁ、数時間ぶっ通しで狩りをしているのだし仕方がないか」

「にゃ」

「なぁー、なぁ」

「元気玉に入る量をオーバーして、本体の疲労値の方に溜まり始めているな」

「にゃ?」

「なぁ」

 こんだけ、疲労値があったら、回復のことを考えないとダメだな。
 個々でキャンプをして、回復するか、それとも、町に戻って快適な仮眠室で回復するか。
 どっちがいいんだろうな。
 4層なら、またすぐ来れるし、今の手持ちの素材の換金もしたいし、一度町に戻るか。
 そっちの方が、疲労値の回復も早いし、いろいろ買い物とかが出来るし一石二鳥だよな。
 それと、長時間ダンジョンにいると完全に時間感覚がおかしくなってしまう。
 そろそろ一度戻った方がいい気がする。
 その気落ちで言った。

「そろそろ、町に戻るか」

「にゃ?」

「なぁ?」

「町で、疲労回復した方が効率が良いだろうし、素材を換金して、にゃーさんの装備も買いたいしな」

「にゃ!」

「なぁ!」

 2人も、町に帰ることは納得してくれたようだ。
 じゃあ、帰ろう。
 今帰ろう。
 気が変わる前に。
 俺は、焦る気持ちを抑えながら言った。

「じゃあ、そろそろ、町に帰るか!」

「にゃ!」

「なぁ!」

「じゃあ、まずは、個々がどこかを知るためにも、地図を見ないとだな!」

「にゃ」

「なぁ! なー」

 俺は、今度は地図ウィンドウを開いた。
 久しぶりに地図を開いたな。
 森を探索したときぶりだな。
 そう思いアンガラ地図を見ていく。

「えっと、俺達が4層に来たときのゲートは、かなり遠くにあるみたいだな」

「なぁ」

「にゃ」

「今、疲労値とかに気づけてよかったな。これ以上疲労値が溜まっていたら、ワンちゃん町に無事にたどり着かなかったかもしれないな」

「にゃ」

「なぁ!」

「とりあえず、ゲートの方に向かって歩くぞ」

「にゃ」

「な」

「この距離なら、町までは1時間ちょっとで帰れるはずだ」

「にゃ!」

「なぁ」

「じゃあ、帰宅?!」

「にゃ」

「なぁ?」

 俺達は、地図を見ながら、ゲートの方に向かって歩き出した。
























しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

キメラスキルオンライン 【設定集】

百々 五十六
SF
キメラスキルオンラインの設定や、構想などを保存しておくための設定集。 設定を考えたなら、それを保存しておく必要がある。 ここはそういう場だ。

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる

枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。 艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。 誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。 だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。 チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。 2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。 そこから怒涛の快進撃で最強になりました。 鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。 ※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。 その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。 ─────── 自筆です。 アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞

俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件

夏見ナイ
SF
現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。 周囲の冷笑をよそに、蓮はプログラミング知識を応用してトラップを自動連携させる画期的な戦術を開発。さらに誰も見向きもしないダンジョンを丸ごと買い取り、24時間稼働の「全自動経験値工場」へと作り変えてしまう。 結果、彼のレベルと資産は異常な速度で膨れ上がり、サーバーの経済とランキングをたった一人で崩壊させた。この事態を危険視した最強ギルドは、彼のダンジョンに狙いを定める。これは、知恵と工夫で世界の常識を覆す、一人の男の伝説の始まり。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

処理中です...