キメラスキルオンライン

百々 五十六

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1章 スタートダッシュ

帰り道にレベルアップと新たな称号

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 俺達は、地図と格闘しながら、3層へと帰るゲートへと向かった。
 もちろん道中で戦闘もした。
 通り道にいて邪魔なやつとも戦ったし、たまたま近くを通りかかった敵とも戦った。
 ただ、後方の敵とは、襲われない限り戦うことはしなかった。
 俺達はあくまで、ゲートへと向かっているのだ。
 狩りの時間ではない。
 だから、ゲートから遠ざかってしまう後方の敵とは戦わなかった。
 そうやって進んでいくと、ようやく、俺達が4層に来たときのゲートが見えてきた。
 つい、そのままゲートまで行こうとしてしまったが、一度冷静になって立ち止まった。
 その後安全を確認するためにつぶやいた。

「索敵」

 敵の反応があった。
 反応は地中からだ。
 あぁ、またワームか。
 4層の戦闘は、最初もワーム最後もワームなんだな。
 そう思いながら言った。

「ゲートのそばに、ワームがいるな。3層に行くためにはあれを倒さないとダメそうだな」

「にゃ」

「なぁ」

「ワームは4体いるっぽいな。あれが、4層に来た直後に当たらなくてよかったな。4層に来た途端ワームに襲われていたら、死ぬか逃げ帰っていただろうな」

「にゃ」

「なぁ!」

「じゃ、ちゃちゃっと、あいつを倒しちゃおう!」

「にゃ!」

「なぁ!」

 4層に来てから狩りの連続で、慣れたチームワークで戦闘を始めた。
 戦闘自体は、簡単なものだった。
 ワームの数が、今までより少し多かったけれど、それほど気にはならなかったな。
 そんな感想しか出てこないぐらい、こなすように戦闘をした。
 まぁ、ワームとの戦闘ぐらい慣れたものだな。
 油断さえしなければ、大きなミスさえしなければ、ワームにやられることはないだろう。
 そのぐらい鮮麗された連携で、パパッとワームを倒しきった。
 ワームを倒し終えると、ゲートのそばに座って言った。

「ふぅ、あっさり倒せたな」

「にゃ」

「なぁ」

「索敵」

「もう、敵もいないみたいだし」

 俺は、地面に座ったまま、戦闘結果のウィンドウを確認した。


 ダンジョンワーム×4を討伐しました。
 素材は、直接ストレージに入れられました。
 獲得素材:ワーム肉×4
 経験値を得ました。

 レベルが上昇しました。
 NPを5獲得しました。
 SPを10獲得しました。
 職業レベルが上がりました。
 DEXが1上昇しました。
 合成・分解能力が1上がりました。
 合成・分解能力が2になったので、1次スキルを使った合成、1次称号を使った合成ができるようになりました。
 合成分解能力が2になったので、2次スキル、2次称号の分解ができるようになりました。

 スキル『1.物理冒険者の心得』がレベルアップしました。
 スキル『弓術』がレベルアップしました。

 なーさんのレベルが上昇しました。
 なーさんは、SPを10、NPを5獲得しました。
 なーさんが獲得したSPは、HPに10割り振られました。
 なーさんが獲得したNPは、STRに5割り振られました。
 なーさんのAGIが1上昇しました。
 なーさんのDEXが1上昇しました。
 なーさんのVITが1上昇しました。
 なーさんの『体術』のレベルが上昇しました。


 おぉ、レベルが上がっている。
 まぁ、こんだけ戦闘したんだから、さすがにそろそろ上がるとは思っていたけど、ちょうど良いタイミングだったな。
 これでレベル10か。
 なんか、壁を越えたような感じがあるな。
 これで夢の2桁か。
 次は夢の3桁かな。
 それとも、次の目標は手堅く20かな。
 そんなことを考えながら言った。

「ようやくレベル10になったな」

「にゃ」

「なぁ!」

「やっぱり、かなりレベルアップギリギリだったみたいだな」

「にゃ」

[なぁ]

 なーさんの方もレベルが上がったみたいだな。
 まぁ、俺と同じで、レベルアップギリギリまで経験値が溜まっていたんだろうな。
 俺は、なーさんを褒めるように言った。

「なーさんのレベルが上がったんだな」

「なぁ!」

「にゃ!」

「一気に、俺達パーティーのレベルが上がったな」

「にゃ」

「なぁ」

 レベル10になったことで、合成・分解能力が上がったらしい。
 これはあれだな、キメラスキルオンラインのタイトルにもなっている、スキルをキメラにしていく要素だな。
 これがあれば、1次スキル、1次称号同士を合成できるのか。
 それは良いな。
 かなり良いな。
 1次スキル同士の合成はまだ出番はないだろうけど、称号の方は今すぐ使いたいな。
 手持ちに1次称号が2つもあるし。
 俺は勢いで言った。

「合成・分解能力か。使ってみるか」

「にゃ?」

「なぁ?」

「ちょうど、1次称号が2つあるし、これを合成して強力な称号を作っていこう」

「なぁ」

「にゃ」

「スキルに関しては、今は良いかな。使うと、尖りそうな組み合わせは多いけど、万能に使えそうな組み合わせは特にないな」

「にゃ」

「なぁ」

「じゃあ、早速合成してみるか」

「にゃ」

「なぁ」

 俺は、まず、ステータスから、合成する2つの称号を確認した。


 1.森の歩き方修了者

 チュートリアルを最後まで完遂し、森の歩き方について学んだものに与えられる称号。
 この称号を持つものは、森の歩き方と、この世界での動き方を最低限知っている。

 条件1:チュートリアルを最後まで行うこと。チュートリアル用のウィンドウが出たときに、その指示に従って行動する。
 条件2:《フィールドクエスト》《森の歩き方》を完了させること。
 条件3:『チュートリアル修了者』に『森の歩き方』を加える形で合成をする。

 効果1:森フィールドを自分で移動することで、地図を広げていくときに、群生地や採掘地、巣などと言った様々な情報が書き込まれる。
 効果2:森フィールドの場合、AGIが12上昇し、DEXが6上昇する。
 効果3:各能力値、各消費値に1の補正が入る。AGIとDEX更に1の補正が入る。



 1.猫軍団・草原担当軍団員

 草原の歩き方を学んだ、猫軍団の草原担当軍団員に与えられる称号。
 この称号を持つ者は、猫軍団に所属することができる。
 この称号を持つ者は、草原の歩き方を最低限知っている。

 条件1:猫軍団と一定期間ともにいたこと
 条件2:多くの他の猫軍団員から入団の許可を得たこと
 条件3:《フィールドクエスト》《草原の歩き方》を完了させること。
 条件4:『猫軍団・軍団員』に『草原の歩き方』を加える形で合成した。

 効果1:軍団の招集の合図を聞くことができる。
 効果2:招集した、軍団幹部の指揮下に入ることができる。
 効果3:指揮下に入ると、指揮官の一部の能力が共有され、指揮官から付与されるバフは増大する。
 効果5:指揮下にいるときに、草原フィールドを自分で移動することで、地図を広げていくときに、群生地や採掘地、巣などと言った様々な情報が書き込まれる。
 効果6:指揮下にいるときに、草原フィールドの場合、AGIが14上昇し、STRが7上昇する。


 どちらの称号も、歩き方系の称号を加える形の称号だ。
 相性は良いんじゃないかな。
 その歩き方系の称号の相手の方の称号も、癖のある称号じゃないし、反発し合うようなものでもない。
 これは、案外無難に良い感じのものができあがるんじゃないかな。
 これは、今までなかった、合成で汎用性が上がるみたいな現象が起きるのかも知れないな。
 俺は、ウキウキで言った。

「この2つを合成しちゃおう!」

「にゃ!」

「なぁ」

 俺は、ステータスから合成を選択した。
 今回は、『1.森の歩き方修了者』を『1.猫軍団・草原担当軍団員』に加える形での合成にした。
 順番に関しては、直感だ。
 こっちの方がいいものができる気がしたのでそうしたまでだ。
 そして、合成ボタンを押した。
 すると、一瞬で称号が合成された。
 俺は、興奮しながら叫んだ。

「出来た!」

「にゃ?」

「なぁ?」

 俺は、出来た称号の詳細を確認した。


 2.猫軍団・《草原森林歩方修了》草原森林担当軍団員

 チュートリアルを最後まで完遂し、草原の歩き方と森の歩き方を学んだ、草原森林担当の猫軍団の軍団員に与えられる称号
 この称号を持つものは、草原の歩き方と、森の歩き方、この世界での動き方を最低限知っていて、猫軍団として軍団員の多くに認められている。

 条件1:猫軍団と一定期間ともにいたこと
 条件2:多くの他の猫軍団員から入団の許可を得たこと
 条件3:チュートリアルを最後まで行うこと。チュートリアル用のウィンドウが出たときに、その指示に従って行動する。
 条件4:《フィールドクエスト》《森の歩き方》を完了させること。
 条件5:《フィールドクエスト》《草原の歩き方》を完了させること。
 条件6:『チュートリアル修了者』に『森の歩き方』を加える形で合成した『1.森の歩き方修了者』を、『猫軍団・軍団員』に『草原の歩き方』を加える形で合成した『1.猫軍団・草原担当軍団員』に加える形で合成すること。

 効果1:軍団の招集の合図を聞くことができる。
 効果2:招集した、軍団幹部の指揮下に入ることができる。
 効果3:指揮下に入ると、指揮官の一部の能力が共有され、指揮官から付与されるバフは増大する。
 効果4:指揮下に入ると、各能力値、各消費値に3の補正が入る。AGIとDEX更に2の補正が入る。
 効果5:指揮下にいるときに、草原フィールドや、森林フィールドを自分で移動することで、地図を広げていくときに、群生地や採掘地、巣などと言った様々な情報が書き込まれる。
 効果6:指揮下にいるときに、草原フィールドもしくは、森林フィールドで活動している場合、AGIが21上昇し、STRが11上昇する。

 この称号を持つ者は、猫軍団に所属することができる。
 この称号を持つ者は、草原の歩き方を最低限知っている。
 この称号を持つ者は、森の歩き方を最低限知っている。
 この称号を持つ者は、チュートリアルを完全に終了している。


 すごい長いな。
 俺の初期のステータスよりも長いんじゃないかな。
 文字数に関しては、今の俺のステータスよりも多い気がする。
 そう思いながら、書かれていることを読んでいった。
 条件に関しては、元々の称号の入手条件と、それを合成していく過程が書かれている。
 これさえ読んでしまえば、この称号は簡単に手に入るかもしれないな。
 続いて、効果欄を読んでいく。
 効果は、6つか。
 すごいことが書かれているな。
 えっと、要約すると、にゃーさんの指揮下に入れば、元々の『森の歩き方』『草原の歩き方』『チュートリアル修了者』『猫軍団・軍団員』の強化版の能力が受けられると言うことか。
 特にデメリットもない。
 縛りも、にゃーさんの指揮下に入ることと、一部の能力に関しては、森林、草原エリアに限定されると軽微なもの。
 これはかなりのあたり合成なんじゃないかな。
 少なくとも外れではないな。
 これが外れだったら、何があたりだというのだろうか。
 何というか、全部の称号の良いところをもってきたみたいな能力だな。
 これは、文句なしで今までの称号で一番の称号だな。
 俺は心の底から喜びながら言った。

「『2.猫軍団・《草原森林歩方修了》草原森林担当軍団員』になったぞ!」

「なぁ?」

「にゃ!」

「今までよりもかなり強化されたみたいだな!」

「なぁ!」

「にゃ」

 なーさんもにゃーさんもうれしそうにしている。
 俺が強くなったことがうれしいのかな。
 もしくは、俺がうれしそうにしているからうれしいのかな。
 まぁ、そのどちらかだといいな。
 俺は、称号の内容をざっくりと語った。

「にゃーさんの指揮下に入ると、能力値、消費値が合計で28も上がるみたいだぞ! さらに、森林か草原のフィールドの場合は、そこに追加で、32も能力値が上がるらしい」

「にゃ?!」

「なぁ?!」

「すごい称号になったな」

「にゃ」

「なぁ!」

「早速ステータスが上がっているみたいだ」

「にゃ」

「なぁ」

 早速、称号の効果が出ていた。
 ステータスがどの項目も増加している。
 これはかなりのメリット称号だな。
 そう思いながら、ステータスを眺めていると、使っていないSPとNPが目に付いた。
 そう言えば、レベルアップしてすぐに、称号の合成をしたから、レベルアップ時のステータス割り振りをしていなかったな。
 これも振っておかないとな。
 そう思いながら言った。

「さっきレベルが上がって手に入れた、SPとNPも振っておかないとだな」

「にゃ」

「なぁ」

 俺は、SPはもちろんHPに脳死で振った。
 NPの方はどうしようかな。
 今一番必要なのは火力だよな。
 それなら、STRでいっか。
 他に振るところがないもんな。
 魔法系のステータスであるMNDとかINTは元々いらないし、VITは前線に出ないから最低限で良い、AGIは、俺が速くなっても、他の2人がAGIが低かったら、結局移動速度は変わらない。
 DEXでも今のところ困っていないから、消去法であってもSTRになるんだよな。
 そう思いながら、俺は上機嫌に、NPをSTRに全部振った。
 よし、これでステータス振りは完了だな。
 俺は、ご機嫌に言った。

「よし、これでいいな!」

「にゃ!」

「なぁ」

「じゃあ、ゲートを潜って、3層に行くぞ。その後はそのままの勢いで町まで行っちゃおう!」

「にゃ!」

「なぁ!」

 そう言って、俺達は、ゲートを潜っていった。




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