キメラスキルオンライン

百々 五十六

文字の大きさ
74 / 121
1章 スタートダッシュ

4層からの帰り道 ダンジョンに出るまで

しおりを挟む
 視界が切り替わる。
 俺達は、森の中にいた。
 無事に、ゲートをくぐれて、3層に帰って来れたようだ。
 斜面を踏みしめている感覚が、俺にそう伝えてきた。
 俺は、しみじみと言った。

「3層に帰ってきたな」

「にゃ」

「なぁ」

 まぁ、しみじみと感動しているけれど、この場所に来たのは、行きの時に続いて、まだ2回目なんだけどな。
 それでも感動するところはある。
 何というか、無事に、4層で戦いきったという達成感というかがある。
 俺は少しおちゃらけて言った。

「まぁ、そう言っても、この場所に来たのは、今でまだ2回目なんだけどな」

「にゃ」

「なぁ」

「じゃあ、ささっと、2層に向かうか」

「にゃ!」

「なぁ!」

 俺達は、気合いを入れて、3層から2層に出るゲートへと向かおうとした。
 そこで思い出した。
 俺、ここに来るのまだ2回目。
 そして、ここから、2層へ向かうゲートまではまだ行ったことがない。
 行きは1度あるけど、帰りの経験はまだない。
 当然、ルートなど知らない。
 どうしよう。
 とりあえず、2人に聞いてみた。

「ここから2層へ行くゲートまでの道のりって覚えているか? ちなみに俺は覚えていないぞ」

「にゃ! にゃー」

「なぁ! なぁー」

 2人とも首を横に振った。
 にゃーさんは、俺に抱きかかえられた腕の中で、なーさんは、俺の肩の上で首を振った。
 2人が首を振ったので、その振動が体に伝わってくる。
 やっぱり2人も分からないんだな。
 まぁ、俺も分からないんだから2人も分からないか。
 俺は、まぁ層だよなと言う顔をしながら言った。

「2人とも覚えていないんだな。まぁ、俺も覚えていないから何も言えないんだけど」

「にゃ」

「なぁ」

「1度しか通ったことがない道なんて覚えないよな」

「にゃ!」

「なぁ!」

 誰も道を知らないのか。
 じゃあ、地図を見るしかないな。
 3層でまた地図を開くとは思わなかったな。
 そう思いながら宣言した。

「じゃあ、ちゃんと地図を見て行くか!」

「にゃ」

「なぁ!」

 俺はメニューから地図を開いた。
 見慣れた3層の地図が出現した。
 えっと、俺達が来たゲートはこれだな。
 そして、今の俺達の場所がここだな。
 そうなると俺達は、この方向に向かえば良いんだな。
 この方向は、あっちだな。
 そうやってきちんと地図を確認した後に、俺は麓を指さしながら言った。

「えっと、地図曰く、あっちに向かって下っていくと良いらしいぞ」

「にゃ」

「なぁ」

「じゃあ、出発!」

「にゃ」

「なぁ!」

 俺達は、移動を開始した。
 この移動は、楽しむような場面でも、ゆったりみんなで探索するような場面でもないため、最適化されたスタイルで進んでいく。
 最適化されたスタイルとは、AGIの一番高い俺が、AGIの低いにゃーさんとなーさんをもって移動するという方法だ。
 なーさんには肩にとまってもらって、にゃーさんを抱えて歩く。
 歩くと言うより、ほとんど走ると言っていいスピードだ。
 普通に歩くだけで走るぐらいのスピードが出る。
 AGIってやっぱり偉大だな。
 そう思いながら、このスタイルで歩いて行った。
 定期的に地図を確認したり、進路上にいる敵を討伐したりするが、基本的にやることがないため暇である。
 現実では、このスピードで歩いていれば、歩くことに集中して声を発することは出来ないだろうが、ここはゲームだ。
 俺は、楽しくおシャベルをしながら、3層から2層へと向かうゲートに向かって歩いた。

「そういえばさ、にゃーさんの支援魔法って、戦闘の時にしか使えないのか?」

「にゃ?」

「いやさぁ、移動時に、にゃーさんの支援魔法で全体にAGIアップを付与すれば、スピーディーに移動できるんじゃないかって思ったんだ」

「にゃ! にゃ!」

 どうやら、移動時でも支援魔法を使うことは出来るらしい。
 そうか。
 それは朗報だな。
 俺は満遍の笑みで言った。

「出来るのか」

「にゃ!」

「じゃあ、やってくれないか?」

「にゃ!」

 にゃーさんが気合いを入れて鳴いた。

「にゃ! にゃ!」

 にゃーさんが、鳴くと同時に、バフが入った。


 にゃーさんが、にゃーさんに、支援魔法INTアップを発動しました。
 にゃーさんのINTが8上昇しました。
 にゃーさんが、アロンに、支援魔法AGIアップを発動しました。
 アロンのAGIが10上昇しました。
 にゃーさんが、なーさんに、支援魔法AGIアップを発動しました。
 なーさんのAGIが10上昇しました。
 にゃーさんが、にゃーさんに、支援魔法AGIアップを発動しました。
 支援魔法が重複したため、既にかけられていた支援魔法INTアップの効果が消滅しました。
 にゃーさんの上昇していたINT10効果が消滅しました。
 それに変わり新たに、にゃーさんのAGIが10上昇しました。


 本当に、バフが届いた。
 これで、さらにAGIが上がるのか。
 既に、森補正で、通常よりもAGIが高いのに、それに加えて、さらに10も、高いAGIになるのか。
 もう、訳が分からないスピードになるかもな。
 そう思いながら歩く。
 ほぼダッシュしているようなスピードが出る。
 このスピードで歩けるのか。
 すごいな、にゃーさんのバフ。
 そして、それを思いついた俺のアイディア。
 思考の中で自画自賛を挟みながら言った。

「全員のAGIが上がったな」

「にゃ」

「なぁ!」

「これで、息よりも良いスピードで帰れるな」

「にゃ!」

「なぁ」

 にゃーさんにも、追加でAGIの支援魔法をしたら、元のINTアップが剥がれていたな。
 支援魔法って重複できないんだな。
 サブの支援魔法が使えたのは、支援魔法とは別判定と言うことなのかな。
 そう考えながら言った。

「支援魔法って、重複できないんだな」

「にゃ」

「重複したら、上が失敗するのではなく、下のものが消えるんだな」

「にゃ」

「かけ直しが出来て良いな」

「にゃ!」

 俺達は、バフ前よりもさらに速いスピードで移動していった。
 これは癖になりそうなスピードだな。
 このスピードで移動しながら普通に会話が出来るってすごいな。
 現実離れしているな。
 まぁ、ダンジョンの時点でかなり現実感はないんだけどな。
 しょうもないことを考えている間に、ゲートの前まで着いた。
 俺は、にゃーさんとなーさんを一度下ろして言った。

「お、ようやく、ゲートまで来たな」

「な」

「にゃ」

「じゃあ、ささっと、潜るか」

「にゃ」

「なぁ」

 俺達は、それぞれゲートを潜った。
 すると、いつものように視界が切り替わる。
 視界が森から森に切り替わった。
 切り替わったことが分かる程度には別の森だな。
 それと、地面に傾斜がない。
 これだけで、3層から移動したことが分かる。
 俺は2層の森を眺めてしみじみと言った。

「2層に戻ってきたな」

「な」

「にゃ」

 視界が、3層の森に切り替わったときよりも、2層の森に切り替わったときの方が達成感がすごいな。
 これは、この景色の方が見覚えがあるからかな。
 そうなってくると、1層のゲートとかになると、より達成感というか帰ってきた感を感じるのかな。
 そんなことを考えながら言った。

「3層に戻ったときよりも、2層に戻ってきたときの方が、戻ってきた感が強いな」

「にゃ」

「なぁ」

「2層の方が何度も来ているからかな」

「なぁ」

「にゃ」

「ここに何度も来たことがあるというのもあるんだろうけど」

「にゃ」

「な」

 ここから次は、2層から1層へと向かうゲートまで行くのか。
 さすがに、ここからゲートまでのルートは覚えている。
 このゲートを何回使ったと思っているのだ。
 いや、そういえば、ここもまだ数えるほどしか使っていないのだったな。
 まぁ、でも、何度も使っているし、なんとなくルートは分かる。
 そう思いながら言った。

「さすがに、ここから1層へのゲートの場所は、地図を見なくても分かるから、このまま行くぞ」

「にゃ」

「なぁ」

「出発!」

「にゃ!」

「なぁ!」

 俺達は、3層と同じスタイルで、歩き出した。
 肩になーさんをとめ、にゃーさんを抱えて移動する。
 途中バフがきれたタイミングなどで、にゃーさんにバフのかけなおしをしてもらって進んでいく。
 2層でも、3層と同じようにおしゃべりをしながら、たまに戦闘をして進んでいく。

「3層を移動しているときも感じたけど、にゃーさんのバフと、称号の補正のおかげで、阿呆みたいなスピードが出るな」

「にゃ?」

「なぁ」

「それに、STRとかもかなり強化してくれるから、軽々とにゃーさんを抱きかかえられるし」

「にゃ」

「なぁ」

「今までの倍ぐらいのスピードで進んでいるよな」

「にゃ」

「なぁ」

「これは、レベルアップとかのおかげで、道中の戦闘が簡単になったというのもあるんだろうけど、それ以上に移動力が強化されて、スピードが上がっていることが大きいんだろうな」

「にゃ!」

「なぁ!」

 なんとなく、レベルアップを実感するな。
 それと、俺達の強化も実感する。
 4層に行くまでなら、ここまでのスピードを出せなかった。
 4層に行くまでなら、にゃーさんを抱えながらずっと歩くのはさすがに難しかった。
 4層に行くまでなら、3層とか2層のモンスターをこの速度で刈ることは出来なかった。
 改めて俺達って成長したんだなと思う。
 俺はしみじみと言った。

「改めて俺達の成長を実感したな」

「なぁ」

「にゃ」

「2人は、俺に抱えられたり、俺の肩にとまったりしているだけだけど」

「にゃ」

「なぁ」

「まぁ、そっちの方が速いからそうしているだけだけどな」

「なぁ」

「にゃ」

 俺達は、成長を感じながら進んでいった。
 ダンジョンボアを倒すのには、あいかわらず2発の攻撃が必要になる。
 さすがにこいつを1発で倒せるほどの成長はしていない。
 でも、確実に1発のダメージは上がっていることを感じる。
 今までは、5割強の攻撃を2発入れて倒していたところ、今では、7割強の攻撃を2発入れて倒している。
 確実にオーバーキルになっていっているな。
 そう思いながら、ダンジョンボアとの戦闘もこなしながら、ゲートへと向かった。
 ようやくゲートが見えてきた。
 2層の移動は、今までで一番早く終わった。
 俺は達成感と共に言った。

「1層へのゲートに着いたな」

「にゃ」

「なぁ」

「何というか安心感がすごいな」

「にゃ?」

「な」

 ここまで来れば、もうホームグラウンドだな。
 3沿おうとか4層は、まだまだアウェーな感じがあるけど、このゲートの付近からはもう完全にホームって感じがする。
 まだこのゲームを始めてゲーム内で2日も経っていないのに。
 そう思いながら言った。

「何度も来ているからか、アウェーではなく、ホームって感じがするな」

「にゃ?」

「なぁ!」

「まぁ、乾燥はこれぐらいにして、1層まで行っちゃうか」

「にゃ!」

「なぁ」

 俺達は、またそれぞれゲートを潜った。
 視界が切り替わる。
 この感覚にも大分慣れたな。
 最初の頃はそこそこ戸惑っていたけど、今では当たり前に受け入れている自分がいる。
 慣れというのは恐ろしいな。
 そう思っているうちに、1層の草原に来ていた。
 さっきの森よりもよりホームを感じる。
 ホーム感を覚えながら言った。

「1層だな」

「にゃ」

「なぁ」

「もうほぼ、ダンジョンの外に出たと言っても過言じゃないな。敵もダンジョンラビットしかいないし」

「にゃ」

「なぁ」

「じゃあ、ダンジョンから出るためのゲートに向かって出発!」

「にゃ」

「なぁ!」

 俺達は、今までと同じスタイルで、1層を駆け抜けていった。
 ここも、俺の称号の効果の範囲内なので、かなりのスピードが出ている。
 AGI極振りの人は言い過ぎでも、それに次ぐぐらいにはスピードが出ているんじゃないかな。
 それぐらいのスピードで駆け抜けていった。
 もちろん道中のおしゃべりも欠かさない。

「3層に戻ってきたところからさ、山の森、森、草原と、俺の称号が最大限生きるエリアが続いているな」

「にゃ」

「なぁ」

「1層と2層に関しては、俺が1層と2層で取った歩き方の称号を合成しているから当たり前なんだけどな」

「にゃ」

「なぁ」

「それでも、こう続くと、うれしいよな。それと移動が早くなるのは単純にありがたいよな」

「にゃ!」

「なぁ」

 俺達は、地図を見ることもなく、まっすぐゲートへと向かって行く。
 1層のもなると、ちょこちょこプレイヤーを見かける。
 2層では数組、3層では2組しか見かけなかったけど、1層にはかなりの数がいるな。
 この人達は、今始めたばかりなのかな。
 それとも、まだ戦闘になれないから、ここで練習しているのかな。
 それとも、ここでの依頼を受けたのかな。
 プレイヤーを見ながらそんなことを考えていると、あっと言うまにゲートまで着いた。
 ゲートの前には、ダンジョンから出るための待機列が出来ていた。
 それの最後尾に並ぶ。
 俺はやっぱりしみじみと言った。

「ようやっと、このゲートまで来たな」

「にゃ」

「なぁ」

「さすがにこのゲートの付近はプレイヤーが多いな」

「にゃ」

「なぁ」

「配信開始してから結構な時間が経っているし、そろそろ、2層のゲートが賑わっても良いと思うんだけどな」

「にゃ」

「なぁ」

「何でそうはならないんだろうな」

「にゃ?」

「なぁ?」

「2層へ行くゲートは何個もあって、人が分散するからかな?」

「にゃ」

「なぁ?」

「それとも、2層行こうに行く人は、あっちでキャンプをして、疲労回復をした方が早いから、あまりゲートを使用しないとかなのかな?」

「にゃ」

「なぁ?」

「俺達の番が来たみたいだな。この考察はこれぐらいにするか。分からないことを考えても仕方がないし。ゲートを潜って街に帰るか!」

「にゃ!」

「なぁ!」

 俺達は、そう言って、ダンジョンの外に出るゲートを潜った。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

キメラスキルオンライン 【設定集】

百々 五十六
SF
キメラスキルオンラインの設定や、構想などを保存しておくための設定集。 設定を考えたなら、それを保存しておく必要がある。 ここはそういう場だ。

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる

枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。 艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。 誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。 だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。 チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。 2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。 そこから怒涛の快進撃で最強になりました。 鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。 ※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。 その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。 ─────── 自筆です。 アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件

夏見ナイ
SF
現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。 周囲の冷笑をよそに、蓮はプログラミング知識を応用してトラップを自動連携させる画期的な戦術を開発。さらに誰も見向きもしないダンジョンを丸ごと買い取り、24時間稼働の「全自動経験値工場」へと作り変えてしまう。 結果、彼のレベルと資産は異常な速度で膨れ上がり、サーバーの経済とランキングをたった一人で崩壊させた。この事態を危険視した最強ギルドは、彼のダンジョンに狙いを定める。これは、知恵と工夫で世界の常識を覆す、一人の男の伝説の始まり。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

処理中です...