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1章 スタートダッシュ
いつのまにか、スキルを何個も買えるようになった
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会計を終え、俺は、満足した顔で言った。
「装備はこれでいいな」
「にゃ」
「なぁ」
「次は、スキルだな」
「にゃ」
「なぁ」
「にゃーさんは、まだ何もスキルを持っていないからな。ある程度スキルを買っておいた方が良いな」
「にゃ」
「なぁ」
「じゃあ、スキルオーブ屋に行くか」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、防具総合商店から、スキルオーブ屋に移動していった。
まずは6階から1階まで階段で下りて、防具総合商店から出る。
その後は、地図を頼りにスキルオーブ屋まで行った。
防具総合商店の場所は、1度で覚えられたけれど、スキルオーブ屋の場所は、すっかり忘れていたため、地図に頼りきりで店まで向かった。
なんとなく見たことがあるような外観。
何で俺は、こんなにもスキルオーブ屋のことを忘れているのだろうかと不思議に思いながら言った。
「ここで合っているよな」
「にゃ」
「なぁ?」
「まぁ、ここだろう」
「にゃ」
「なぁ」
俺達は、スキルオーブ屋の扉を開けた。
コロンコロン
いい音のドアベルが鳴る。
すると、店の奥から店主が出てきた。
あぁ、なんとなく見覚えがある気がする。
初対面と言われれば初対面の気もするけど。
店主はにこやかな笑みを浮かべて言った。
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
「にゃ」
「なぁ」
「この店は初めてかい?」
「いや、前に一度だけ来たことがあります」
「そうかい。じゃあ、飼うものが決まったら、こっちにもってきてくれ」
「分かりました」
俺がそう返事をすると、店主は、店の奥の方に消えていった。
来たことがあると言えば、店の説明はないんだな。
店の場所とか店主の顔は覚えていないけど、内装に関してはちゃんと覚えている。
入り口に近い方から、段々値段が高くなっていく方式だよな。
それだけはきちんと覚えている。
俺達は、店主が見えなくなると、スキルオーブを見だした。
疲労耐性
疲労に対する耐性が一定割合上昇する。
上昇割合は、レベルによって異なる。
【耐性上昇割合】
元:Lv.×1%耐性上昇
Ⅰ:Lv.×2%耐性上昇
Ⅱ:Lv.×4%耐性上昇
Ⅲ:Lv.×8%耐性上昇
Ⅳ:Lv.×16%耐性上昇
Ⅴ:Lv.×32%耐性上昇
お目当てのスキルオーブ代わりとすぐに見つかった。
これだこれ。
これが欲しかったんだよ。
元気玉は、疲労値の上限をあげる装備。
これは、疲労値を溜まりづらくするスキル。
この2つが組み合わされば、すごいことになるんじゃないかな。
俺はそんな妄想をしながら目を輝かせて言った。
「まずはこれだよな。これに関しては、にゃーさんだけじゃなくてなーさんも獲得してほしいな」
「にゃ?」
「なぁ?」
「このゲームって、長時間プレイしたいなら、疲労値をどうにかしないといけないからな。その対策としてもっておいて損はないと思うぞ」
「にゃ」
「なぁ」
「学校の放課後とか、会社からの帰宅後にやるみたいな人たちにとっては、疲労値ってそこまで気にならないのかもしれないけど、俺は、長時間プレイ勢だから、パーティーの疲労値はプレイ時間に直結するからな」
「にゃ」
「なぁ」
「だから、まずこの2つは買うことにしよう」
「にゃ」
「なぁ」
「にゃーさんがつけるように、他のスキルオーブも見ておくか」
「にゃ!」
とりあえず、『疲労耐性』のスキルオーブを、なーさんとにゃーさんの分買うことが決まった。
これで、俺と2人で、大きな疲労値の差が出来ることもないだろう。
ちなみに俺は、既にそのスキルを装備している。
そうなれば、俺の疲労値的には、1時間の休憩で良いけど、にゃーさんとなーさんのことを考えると2時間の休養を取るべきみたいなことが発生しなくなるだろう。
ここからは、にゃーさんのスキル選びだな。
にゃーさんは今のところ何もスキルを持っていないからな。
スキルが、今買う、『疲労耐性』だけになってしまうのもかわいそうだし、戦力的にももったいないし、何か買いたいな。
お金はある訳だし。
そう思いながら、スキルオーブを眺めていった。
魔法系のスキルオーブのゾーンを見つけた。
魔術
魔術の使用や魔術を使用した戦闘に一定程度の補正が入る。
また、魔術の効果が一定割合上昇する。
補正の規模は進化数によって異なる。
効果の上昇割合はレベルによって異なる。
【補正、効果上昇】
元:魔法使用補正(極微)、Lv.×0.125%効果上昇
Ⅰ:魔法使用補正(微)、Lv.×0.25%効果上昇
Ⅱ:魔法使用補正(小)、Lv.×0.5%効果上昇
Ⅲ:魔法使用補正(中)、Lv.×1%効果上昇
Ⅳ:魔法使用補正(大)、Lv.×2%効果上昇
Ⅴ:魔法使用補正(特大)、Lv.×4%効果上昇
付与魔術
付与魔術の使用や付与魔術を使用した戦闘に一定程度の補正が入る。
また、付与魔術の効果が一定割合上昇する。
補正の規模は進化数によって異なる。
効果の上昇割合はレベルによって異なる。
【補正、効果上昇】
元:魔法使用補正(極微)、Lv.×0.25%効果上昇
Ⅰ:魔法使用補正(微)、Lv.×0.5%効果上昇
Ⅱ:魔法使用補正(小)、Lv.×1%効果上昇
Ⅲ:魔法使用補正(中)、Lv.×2%効果上昇
Ⅳ:魔法使用補正(大)、Lv.×4%効果上昇
Ⅴ:魔法使用補正(特大)、Lv.×8%効果上昇
2つのスキルオーブをにゃーさんとなーさんにも見せる。
2人にもこのスキルオーブを見せながら言った。
「初期リストに載っているのだと、このあたりが魔法系のスキルだな」
「にゃ」
「支援魔法はないんだな」
「にゃ」
「高いコーナーの方にあるのかな?」
「にゃ?」
「あ、あった」
俺は、初心者用のスキルオーブのコーナーの隣、俺からしたらちょっとリッチなコーナーで『支援魔術』のスキルオーブを見つけた。
支援魔術
支援魔術の使用や付与魔術を使用した戦闘に一定程度の補正が入る。
また、支援魔術の効果が一定割合上昇する。
補正の規模は進化数によって異なる。
効果の上昇割合はレベルによって異なる。
【補正、効果上昇】
元:魔法使用補正(極微)、Lv.×0.25%効果上昇
Ⅰ:魔法使用補正(微)、Lv.×0.5%効果上昇
Ⅱ:魔法使用補正(小)、Lv.×1%効果上昇
Ⅲ:魔法使用補正(中)、Lv.×2%効果上昇
Ⅳ:魔法使用補正(大)、Lv.×4%効果上昇
Ⅴ:魔法使用補正(特大)、Lv.×8%効果上昇
「これ1つ50万Gか」
「にゃ」
「かなりの額だな」
「にゃ」
「魔法以外でも、有用なスキルはあるし、そっちの方も見てみるか」
「にゃ」
俺は、スキルオーブの棚を見ていると、心得系のスキルオーブがかたまっているエリアを見つけた。
そのエリアを眺めながら言った。
「まずは心得系だな」
「にゃ」
魔術師の心得
魔術師系職業関連能力が一定割合上昇する。
魔術師系職業の獲得経験値が一定割合上昇する。
上昇割合はレベルにより異なる。
【能力上昇割合】【経験値上昇割合】
元:Lv.×1%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅰ:Lv.×2%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅱ:Lv.×4%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅲ:Lv.×8%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅳ:Lv.×16%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅴ:Lv.×32%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
付与術師の心得
付与術師系職業関連能力が一定割合上昇する。
付与術師系職業の獲得経験値が一定割合上昇する。
上昇割合はレベルにより異なる。
【能力上昇割合】【経験値上昇割合】
元:Lv.×1%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅰ:Lv.×2%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅱ:Lv.×4%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅲ:Lv.×8%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅳ:Lv.×16%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅴ:Lv.×32%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
魔法の心得
魔法攻撃のダメージが一定割合上昇する。
上昇割合はレベルにより異なる。
【魔法ダメージアップ率】
元:Lv.×1%魔法ダメージアップ
Ⅰ:Lv.×2%魔法ダメージアップ
Ⅱ:Lv.×4%魔法ダメージアップ
Ⅲ:Lv.×8%魔法ダメージアップ
Ⅳ:Lv.×16%魔法ダメージアップ
Ⅴ:Lv.×32%魔法ダメージアップ
「初心者用の棚だとこんな感じだな」
「にゃ」
「にゃーさんの魔法って攻撃はついでだから、もっとこう支援魔法に特化したやつの方が良いよな」
「にゃ!」
「さっきの支援魔術みたいに、心得もないかな?」
「にゃ?」
「あ、またあった」
先ほどの支援魔術と同じく、隣のちょっとリッチなコーナーに、『支援魔術師の心得』と言うスキルオーブを見つけた。
それを手に取って眺めた。
支援魔術師の心得
支援魔術師系職業関連能力が一定割合上昇する。
支援魔術師系職業の獲得経験値が一定割合上昇する。
上昇割合はレベルにより異なる。
【能力上昇割合】【経験値上昇割合】
元:Lv.×1%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅰ:Lv.×2%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅱ:Lv.×4%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅲ:Lv.×8%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅳ:Lv.×16%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅴ:Lv.×32%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
「これで60万Gか」
「にゃ」
「お高めではあるな」
「にゃ」
「十分良いスキルだとは思うけどな」
「にゃ」
視線を初心者用のコーナーの方に戻す。
初心者用のコーナーでにゃーさんに会ったスキルを探してみる。
今度は、ステータスアップ系のスキルオーブがまとまっているエリアを見つけた。
その中から、にゃーさんに会う者を探していった。
「後は、ステータスアップ系というのもあるか」
「にゃ?」
「それも見ておこう」
INTアップ
INTが一定程度上昇する。
上昇量は、レベルによって異なる。
【上昇量】
元:Lv.×1
Ⅰ:Lv.×2
Ⅱ:Lv.×4
Ⅲ:Lv.×8
Ⅳ:Lv.×16
Ⅴ:Lv.×32
INT%アップ
INTが一定割合上昇する。
上昇割合は、レベルによって異なる。
【上昇割合】
元:Lv.×1%
Ⅰ:Lv.×2%
Ⅱ:Lv.×4%
Ⅲ:Lv.×8%
Ⅳ:Lv.×16%
Ⅴ:Lv.×32%
INTブースト
INTが一定時間、一定程度上昇する。
上昇量や、効果時間は、Lv.によって異なる。
効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。
【効果時間、上昇量】
元:Lv.×2秒間、Lv.×2上昇
Ⅰ:Lv.×4秒間、Lv.×4上昇
Ⅱ:Lv.×8秒間、Lv.×8上昇
Ⅲ:Lv.×16秒間、Lv.×16上昇
Ⅳ:Lv.×32秒間、Lv.×32上昇
Ⅴ:Lv.×64秒間、Lv.×64上昇
INTチャージ
INTを一定時間、一定量低下させてチャージすることにより、一定時間、一定程度上昇する。
チャージ時間や低下量、上昇量や効果時間は、Lv.によって異なる。
効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。
【チャージ時間、低下量】【効果時間、上昇量】
元:【チャージ】Lv.×2秒間、Lv.×2低下。【効果】Lv.×2秒間、Lv.×3上昇
Ⅰ:【チャージ】Lv.×4秒間、Lv.×4低下。【効果】Lv.×4秒間、Lv.×6上昇
Ⅱ:【チャージ】Lv.×8秒間、Lv.×8低下。【効果】Lv.×8秒間、Lv.×12上昇
Ⅲ:【チャージ】Lv.×16秒間、Lv.×16低下。【効果】Lv.×16秒間、Lv.×24上昇
Ⅳ:【チャージ】Lv.×32秒間、Lv.×32低下。【効果】Lv.×32秒間、Lv.×48上昇
Ⅴ:【チャージ】Lv.×64秒間、Lv.×64低下。【効果】Lv.×64秒間、Lv.×96上昇
INT変換
INTを一定時間、他のステータスに一定効率で変換出来る。
効果時間は、Lv.によって異なる。
変換効率は、進化数によって異なる。
効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。
【効果時間、変換効率】
元:Lv.×2秒間。変換効率20%
Ⅰ:Lv.×4秒間。変換効率30%
Ⅱ:Lv.×8秒間。変換効率40%
Ⅲ:Lv.×16秒間。変換効率50%
Ⅳ:Lv.×32秒間。変換効率60%
Ⅴ:Lv.×64秒間。変換効率70%
INTの前借り
前借りすることでINTを一定時間、一定程度上昇する。その後返済のために、INTを一定時間、一定量低下させる。
上昇量や効果時間、返済時間や低下量は、Lv.によって異なる。
返済完了後、効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。
【効果時間、上昇量】【返済時間、低下量】
元:【効果】Lv.×2秒間、Lv.×3上昇【返済】Lv.×3秒間、Lv.×3低下。
Ⅰ:【効果】Lv.×4秒間、Lv.×6上昇【返済】Lv.×6秒間、Lv.×6低下。
Ⅱ:【効果】Lv.×8秒間、Lv.×12上昇【返済】Lv.×12秒間、Lv.×12低下。
Ⅲ:【効果】Lv.×16秒間、Lv.×24上昇【返済】Lv.×24秒間、Lv.×24低下。
Ⅳ:【効果】Lv.×32秒間、Lv.×48上昇【返済】Lv.×48秒間、Lv.×48低下。
Ⅴ:【効果】Lv.×64秒間、Lv.×96上昇【返済】Lv.×96秒間、Lv.×96低下。
思っていたよりも種類が豊富でびっくりした。
こんなにいろんな種類の、ステータスアップがあるんだな。
全部方式が違って面白いな。
全てを組み合わせたら、すごい上昇率になりそうだな。
俺も、こっちの方面のスキルもちゃんと取っていかないとダメだな。
でも、この系統って加須が多い分、そろえるのに阿呆みたいに金がかかるんだよな。
こっちに手を出すのは、もう少しお金に余裕が出てきてからでも良いかな。
そんなことを考えながら言った。
「思ったよりも種類があるんだな」
「にゃ」
「最初の時にあまり注目していなかったから、こんなにあるもんだとは思わなかったな」
「にゃ」
「なぁ」
「ここまで見てきて、『疲労耐性』以外も買うなら、にゃーさんはどれがいいと思う?」
「にゃ! にゃー」
「魔術、魔法の心得とINT変換か。メインである支援魔法の強化にもなるし、サブの火力の方の強化にもなる良い組み合わせだと思うぞ」
「にゃ!」
「なぁー」
「会計だな」
「にゃ」
「なぁ」
俺達は、買うスキルオーブをかごに入れて、レジまで持っていった。
レジまでいって、店員さんを呼ぼうとするとちょうどよく店の奥から店主が出てきた。
店主はニッコリと笑ってこちらに聞いてくる。
「もう決めたのかい」
「はい、会計お願いします」
「『疲労耐性』のスキルオーブが2つに、『魔術』、『魔法の心得』、『INT変換』のスキルオーブね。合計で、50万Gだよ」
「ギルドカードで」
「じゃあ、ここにかざしてね」
「はい、かざしました」
「じゃあ、これ商品ね」
「ありがとうございます」
「お金に余裕が出来たらまたきてね」
「はい!」
「なぁ!」
俺は、会計を終えると、そのまま店から出た。
コロンコロン
ドアベルの音を聞きながら、俺達は満足げな表情で店を後にした。
「装備はこれでいいな」
「にゃ」
「なぁ」
「次は、スキルだな」
「にゃ」
「なぁ」
「にゃーさんは、まだ何もスキルを持っていないからな。ある程度スキルを買っておいた方が良いな」
「にゃ」
「なぁ」
「じゃあ、スキルオーブ屋に行くか」
「にゃ!」
「なぁ!」
俺達は、防具総合商店から、スキルオーブ屋に移動していった。
まずは6階から1階まで階段で下りて、防具総合商店から出る。
その後は、地図を頼りにスキルオーブ屋まで行った。
防具総合商店の場所は、1度で覚えられたけれど、スキルオーブ屋の場所は、すっかり忘れていたため、地図に頼りきりで店まで向かった。
なんとなく見たことがあるような外観。
何で俺は、こんなにもスキルオーブ屋のことを忘れているのだろうかと不思議に思いながら言った。
「ここで合っているよな」
「にゃ」
「なぁ?」
「まぁ、ここだろう」
「にゃ」
「なぁ」
俺達は、スキルオーブ屋の扉を開けた。
コロンコロン
いい音のドアベルが鳴る。
すると、店の奥から店主が出てきた。
あぁ、なんとなく見覚えがある気がする。
初対面と言われれば初対面の気もするけど。
店主はにこやかな笑みを浮かべて言った。
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
「にゃ」
「なぁ」
「この店は初めてかい?」
「いや、前に一度だけ来たことがあります」
「そうかい。じゃあ、飼うものが決まったら、こっちにもってきてくれ」
「分かりました」
俺がそう返事をすると、店主は、店の奥の方に消えていった。
来たことがあると言えば、店の説明はないんだな。
店の場所とか店主の顔は覚えていないけど、内装に関してはちゃんと覚えている。
入り口に近い方から、段々値段が高くなっていく方式だよな。
それだけはきちんと覚えている。
俺達は、店主が見えなくなると、スキルオーブを見だした。
疲労耐性
疲労に対する耐性が一定割合上昇する。
上昇割合は、レベルによって異なる。
【耐性上昇割合】
元:Lv.×1%耐性上昇
Ⅰ:Lv.×2%耐性上昇
Ⅱ:Lv.×4%耐性上昇
Ⅲ:Lv.×8%耐性上昇
Ⅳ:Lv.×16%耐性上昇
Ⅴ:Lv.×32%耐性上昇
お目当てのスキルオーブ代わりとすぐに見つかった。
これだこれ。
これが欲しかったんだよ。
元気玉は、疲労値の上限をあげる装備。
これは、疲労値を溜まりづらくするスキル。
この2つが組み合わされば、すごいことになるんじゃないかな。
俺はそんな妄想をしながら目を輝かせて言った。
「まずはこれだよな。これに関しては、にゃーさんだけじゃなくてなーさんも獲得してほしいな」
「にゃ?」
「なぁ?」
「このゲームって、長時間プレイしたいなら、疲労値をどうにかしないといけないからな。その対策としてもっておいて損はないと思うぞ」
「にゃ」
「なぁ」
「学校の放課後とか、会社からの帰宅後にやるみたいな人たちにとっては、疲労値ってそこまで気にならないのかもしれないけど、俺は、長時間プレイ勢だから、パーティーの疲労値はプレイ時間に直結するからな」
「にゃ」
「なぁ」
「だから、まずこの2つは買うことにしよう」
「にゃ」
「なぁ」
「にゃーさんがつけるように、他のスキルオーブも見ておくか」
「にゃ!」
とりあえず、『疲労耐性』のスキルオーブを、なーさんとにゃーさんの分買うことが決まった。
これで、俺と2人で、大きな疲労値の差が出来ることもないだろう。
ちなみに俺は、既にそのスキルを装備している。
そうなれば、俺の疲労値的には、1時間の休憩で良いけど、にゃーさんとなーさんのことを考えると2時間の休養を取るべきみたいなことが発生しなくなるだろう。
ここからは、にゃーさんのスキル選びだな。
にゃーさんは今のところ何もスキルを持っていないからな。
スキルが、今買う、『疲労耐性』だけになってしまうのもかわいそうだし、戦力的にももったいないし、何か買いたいな。
お金はある訳だし。
そう思いながら、スキルオーブを眺めていった。
魔法系のスキルオーブのゾーンを見つけた。
魔術
魔術の使用や魔術を使用した戦闘に一定程度の補正が入る。
また、魔術の効果が一定割合上昇する。
補正の規模は進化数によって異なる。
効果の上昇割合はレベルによって異なる。
【補正、効果上昇】
元:魔法使用補正(極微)、Lv.×0.125%効果上昇
Ⅰ:魔法使用補正(微)、Lv.×0.25%効果上昇
Ⅱ:魔法使用補正(小)、Lv.×0.5%効果上昇
Ⅲ:魔法使用補正(中)、Lv.×1%効果上昇
Ⅳ:魔法使用補正(大)、Lv.×2%効果上昇
Ⅴ:魔法使用補正(特大)、Lv.×4%効果上昇
付与魔術
付与魔術の使用や付与魔術を使用した戦闘に一定程度の補正が入る。
また、付与魔術の効果が一定割合上昇する。
補正の規模は進化数によって異なる。
効果の上昇割合はレベルによって異なる。
【補正、効果上昇】
元:魔法使用補正(極微)、Lv.×0.25%効果上昇
Ⅰ:魔法使用補正(微)、Lv.×0.5%効果上昇
Ⅱ:魔法使用補正(小)、Lv.×1%効果上昇
Ⅲ:魔法使用補正(中)、Lv.×2%効果上昇
Ⅳ:魔法使用補正(大)、Lv.×4%効果上昇
Ⅴ:魔法使用補正(特大)、Lv.×8%効果上昇
2つのスキルオーブをにゃーさんとなーさんにも見せる。
2人にもこのスキルオーブを見せながら言った。
「初期リストに載っているのだと、このあたりが魔法系のスキルだな」
「にゃ」
「支援魔法はないんだな」
「にゃ」
「高いコーナーの方にあるのかな?」
「にゃ?」
「あ、あった」
俺は、初心者用のスキルオーブのコーナーの隣、俺からしたらちょっとリッチなコーナーで『支援魔術』のスキルオーブを見つけた。
支援魔術
支援魔術の使用や付与魔術を使用した戦闘に一定程度の補正が入る。
また、支援魔術の効果が一定割合上昇する。
補正の規模は進化数によって異なる。
効果の上昇割合はレベルによって異なる。
【補正、効果上昇】
元:魔法使用補正(極微)、Lv.×0.25%効果上昇
Ⅰ:魔法使用補正(微)、Lv.×0.5%効果上昇
Ⅱ:魔法使用補正(小)、Lv.×1%効果上昇
Ⅲ:魔法使用補正(中)、Lv.×2%効果上昇
Ⅳ:魔法使用補正(大)、Lv.×4%効果上昇
Ⅴ:魔法使用補正(特大)、Lv.×8%効果上昇
「これ1つ50万Gか」
「にゃ」
「かなりの額だな」
「にゃ」
「魔法以外でも、有用なスキルはあるし、そっちの方も見てみるか」
「にゃ」
俺は、スキルオーブの棚を見ていると、心得系のスキルオーブがかたまっているエリアを見つけた。
そのエリアを眺めながら言った。
「まずは心得系だな」
「にゃ」
魔術師の心得
魔術師系職業関連能力が一定割合上昇する。
魔術師系職業の獲得経験値が一定割合上昇する。
上昇割合はレベルにより異なる。
【能力上昇割合】【経験値上昇割合】
元:Lv.×1%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅰ:Lv.×2%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅱ:Lv.×4%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅲ:Lv.×8%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅳ:Lv.×16%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅴ:Lv.×32%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
付与術師の心得
付与術師系職業関連能力が一定割合上昇する。
付与術師系職業の獲得経験値が一定割合上昇する。
上昇割合はレベルにより異なる。
【能力上昇割合】【経験値上昇割合】
元:Lv.×1%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅰ:Lv.×2%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅱ:Lv.×4%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅲ:Lv.×8%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅳ:Lv.×16%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅴ:Lv.×32%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
魔法の心得
魔法攻撃のダメージが一定割合上昇する。
上昇割合はレベルにより異なる。
【魔法ダメージアップ率】
元:Lv.×1%魔法ダメージアップ
Ⅰ:Lv.×2%魔法ダメージアップ
Ⅱ:Lv.×4%魔法ダメージアップ
Ⅲ:Lv.×8%魔法ダメージアップ
Ⅳ:Lv.×16%魔法ダメージアップ
Ⅴ:Lv.×32%魔法ダメージアップ
「初心者用の棚だとこんな感じだな」
「にゃ」
「にゃーさんの魔法って攻撃はついでだから、もっとこう支援魔法に特化したやつの方が良いよな」
「にゃ!」
「さっきの支援魔術みたいに、心得もないかな?」
「にゃ?」
「あ、またあった」
先ほどの支援魔術と同じく、隣のちょっとリッチなコーナーに、『支援魔術師の心得』と言うスキルオーブを見つけた。
それを手に取って眺めた。
支援魔術師の心得
支援魔術師系職業関連能力が一定割合上昇する。
支援魔術師系職業の獲得経験値が一定割合上昇する。
上昇割合はレベルにより異なる。
【能力上昇割合】【経験値上昇割合】
元:Lv.×1%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅰ:Lv.×2%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅱ:Lv.×4%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅲ:Lv.×8%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅳ:Lv.×16%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
Ⅴ:Lv.×32%職業関連能力アップ。特定職業経験値アップLv.×1%
「これで60万Gか」
「にゃ」
「お高めではあるな」
「にゃ」
「十分良いスキルだとは思うけどな」
「にゃ」
視線を初心者用のコーナーの方に戻す。
初心者用のコーナーでにゃーさんに会ったスキルを探してみる。
今度は、ステータスアップ系のスキルオーブがまとまっているエリアを見つけた。
その中から、にゃーさんに会う者を探していった。
「後は、ステータスアップ系というのもあるか」
「にゃ?」
「それも見ておこう」
INTアップ
INTが一定程度上昇する。
上昇量は、レベルによって異なる。
【上昇量】
元:Lv.×1
Ⅰ:Lv.×2
Ⅱ:Lv.×4
Ⅲ:Lv.×8
Ⅳ:Lv.×16
Ⅴ:Lv.×32
INT%アップ
INTが一定割合上昇する。
上昇割合は、レベルによって異なる。
【上昇割合】
元:Lv.×1%
Ⅰ:Lv.×2%
Ⅱ:Lv.×4%
Ⅲ:Lv.×8%
Ⅳ:Lv.×16%
Ⅴ:Lv.×32%
INTブースト
INTが一定時間、一定程度上昇する。
上昇量や、効果時間は、Lv.によって異なる。
効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。
【効果時間、上昇量】
元:Lv.×2秒間、Lv.×2上昇
Ⅰ:Lv.×4秒間、Lv.×4上昇
Ⅱ:Lv.×8秒間、Lv.×8上昇
Ⅲ:Lv.×16秒間、Lv.×16上昇
Ⅳ:Lv.×32秒間、Lv.×32上昇
Ⅴ:Lv.×64秒間、Lv.×64上昇
INTチャージ
INTを一定時間、一定量低下させてチャージすることにより、一定時間、一定程度上昇する。
チャージ時間や低下量、上昇量や効果時間は、Lv.によって異なる。
効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。
【チャージ時間、低下量】【効果時間、上昇量】
元:【チャージ】Lv.×2秒間、Lv.×2低下。【効果】Lv.×2秒間、Lv.×3上昇
Ⅰ:【チャージ】Lv.×4秒間、Lv.×4低下。【効果】Lv.×4秒間、Lv.×6上昇
Ⅱ:【チャージ】Lv.×8秒間、Lv.×8低下。【効果】Lv.×8秒間、Lv.×12上昇
Ⅲ:【チャージ】Lv.×16秒間、Lv.×16低下。【効果】Lv.×16秒間、Lv.×24上昇
Ⅳ:【チャージ】Lv.×32秒間、Lv.×32低下。【効果】Lv.×32秒間、Lv.×48上昇
Ⅴ:【チャージ】Lv.×64秒間、Lv.×64低下。【効果】Lv.×64秒間、Lv.×96上昇
INT変換
INTを一定時間、他のステータスに一定効率で変換出来る。
効果時間は、Lv.によって異なる。
変換効率は、進化数によって異なる。
効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。
【効果時間、変換効率】
元:Lv.×2秒間。変換効率20%
Ⅰ:Lv.×4秒間。変換効率30%
Ⅱ:Lv.×8秒間。変換効率40%
Ⅲ:Lv.×16秒間。変換効率50%
Ⅳ:Lv.×32秒間。変換効率60%
Ⅴ:Lv.×64秒間。変換効率70%
INTの前借り
前借りすることでINTを一定時間、一定程度上昇する。その後返済のために、INTを一定時間、一定量低下させる。
上昇量や効果時間、返済時間や低下量は、Lv.によって異なる。
返済完了後、効果時間の半分の時間、クールタイムが必要になる。
【効果時間、上昇量】【返済時間、低下量】
元:【効果】Lv.×2秒間、Lv.×3上昇【返済】Lv.×3秒間、Lv.×3低下。
Ⅰ:【効果】Lv.×4秒間、Lv.×6上昇【返済】Lv.×6秒間、Lv.×6低下。
Ⅱ:【効果】Lv.×8秒間、Lv.×12上昇【返済】Lv.×12秒間、Lv.×12低下。
Ⅲ:【効果】Lv.×16秒間、Lv.×24上昇【返済】Lv.×24秒間、Lv.×24低下。
Ⅳ:【効果】Lv.×32秒間、Lv.×48上昇【返済】Lv.×48秒間、Lv.×48低下。
Ⅴ:【効果】Lv.×64秒間、Lv.×96上昇【返済】Lv.×96秒間、Lv.×96低下。
思っていたよりも種類が豊富でびっくりした。
こんなにいろんな種類の、ステータスアップがあるんだな。
全部方式が違って面白いな。
全てを組み合わせたら、すごい上昇率になりそうだな。
俺も、こっちの方面のスキルもちゃんと取っていかないとダメだな。
でも、この系統って加須が多い分、そろえるのに阿呆みたいに金がかかるんだよな。
こっちに手を出すのは、もう少しお金に余裕が出てきてからでも良いかな。
そんなことを考えながら言った。
「思ったよりも種類があるんだな」
「にゃ」
「最初の時にあまり注目していなかったから、こんなにあるもんだとは思わなかったな」
「にゃ」
「なぁ」
「ここまで見てきて、『疲労耐性』以外も買うなら、にゃーさんはどれがいいと思う?」
「にゃ! にゃー」
「魔術、魔法の心得とINT変換か。メインである支援魔法の強化にもなるし、サブの火力の方の強化にもなる良い組み合わせだと思うぞ」
「にゃ!」
「なぁー」
「会計だな」
「にゃ」
「なぁ」
俺達は、買うスキルオーブをかごに入れて、レジまで持っていった。
レジまでいって、店員さんを呼ぼうとするとちょうどよく店の奥から店主が出てきた。
店主はニッコリと笑ってこちらに聞いてくる。
「もう決めたのかい」
「はい、会計お願いします」
「『疲労耐性』のスキルオーブが2つに、『魔術』、『魔法の心得』、『INT変換』のスキルオーブね。合計で、50万Gだよ」
「ギルドカードで」
「じゃあ、ここにかざしてね」
「はい、かざしました」
「じゃあ、これ商品ね」
「ありがとうございます」
「お金に余裕が出来たらまたきてね」
「はい!」
「なぁ!」
俺は、会計を終えると、そのまま店から出た。
コロンコロン
ドアベルの音を聞きながら、俺達は満足げな表情で店を後にした。
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