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軌跡①
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「おいっ!!藤原!!」
俺は大声で前を歩く少年を呼んだ。
「お前、どこ行くんだよ!!」
周囲は暗闇で、俺の前を照らすのはたまたま持ち合わせたペンライトだけ。獣道だから足場は悪い。しかも坂道だ。いくらまだ若いと言われる年齢でも、いい加減疲れてきた。
「~~~~っ!!いい加減返事しろよ、藤原~~~~!!」
何度目になるか分からない。俺は俺の前を進んでいく、かすかに見える光に向けて、大声を張り上げた。
「お~~い、マスちゃん。」
「おいこら、山本。ちゃんと増田先生と呼べ。ってか、その前に『おはようございます』だろうがよ。」
「わぁ~~。マスちゃん、真っ当な教師っぽいね。」
「マットウな教師なんだよ。」
「わかったよ、おはようございます。増田先生。」
「おう。おはよう。で?何か用か?」
「明日からの練習メニューの相談。」
「あ~~~…も~~~夏休みなのになぁ…部活かぁ…よくやるよなぁ、お前ら。俺は感心する。」
「感心してないで、一緒に考えてよ。マスちゃん、顧問だろ?」
「顧問っつっても名ばかりだろ~~~?」
「真っ当な教師は可愛い生徒の導き手にはならないんですか~~?」
「……。最近の子どもは本当に口が立つよなぁ……。」
雨が続くジメジメとした時期が過ぎると、今度はムッと籠る蒸し暑い日々が始まった。学校の周囲を囲むように植えられた桜の木などの広葉樹に蝉が止まり、煩わしい鳴き声を響かせる中。
中学教師となって三年目の俺、増田健治は、自身が顧問を務める男子バレーボール部員に捕まり、思わず溜息をついてしまった。
「マスちゃん~~。一緒に作ろうよ。顧問だろ~~?」
「へいへい、分かりましたよ。終業式終わったら、お前先に部室に行っとけ。窓はちゃんと開けておけよ!!男ばっかの部室なんざ臭くてしょうがないからな。」
「あ、ひでぇ~~。俺らのこと臭いもんみたいに言ったな!!マスちゃんなんか加齢臭するくせして!!」
「アホか!!俺は花の20代だっつの!!」
ぺコン、と丸めた冊子で叩くと「いって~、体罰だ!!」と大げさに痛がりながら笑う男子生徒。
いい学校だ、と素直に思う。学校の中での俺の立ち位置についても不満はない。
まだ若い教師。生徒からすれば歳の離れた兄のような存在。性格は熱血漢でもなければ暗いわけでもない。授業の進め方も、進学塾でのアルバイトが功を奏してか、面白いと好評だ。古参の先生方には一部で煙たがられているのも知ってはいるが、面と向かって何かを言われるわけでもない。
社会人となって三年。特に問題のない滑り出しで出発をしている。
「お。」
去って行った男子生徒を、溜息混じりに見送っていると。俺の方へ近づいてくる少年がいる。
「藤原。今日は日直か?」
「はい。」
色白の、線が細く見える少年。まだ声変わりをむかえていない、少し高めの声の生徒は、大量のノートを持っていた。
「ごくろうさん。」
「失礼します。」
労いの言葉をかけると、彼はペコリと頭を下げ、俺の脇をすり抜けて行く。
「さってと。」
俺は一度だけ大きく伸びをすると、肩を回しながら職員室へと一旦戻ることにした。
この後は、終業式に出席して、一度バレーボール部の部室に行って、一緒に明日からの夏休みの間の練習メニューの整理だ。その後は少し事務仕事を片づけて……。
「あ、そういや。」
ここで思い出して周囲を見渡し、生徒がいないことを確認するとスマートフォンを取り出す。
―――午後八時、駅前にて…―――
「了解、了解。」
先日友人から送られてきたメールを読むと、にんまりと微笑んだ。それからスマートフォンをズボンの後ろポケットへ突っ込んだ。
******
「あれ?」
深夜十一時。
バレー部のキャプテンの山本と共に練習メニューを考えて、それを部員全員に発表して、ブーイングの嵐を適当にいなして解散させた後。
事務仕事の整理をして、学校を飛び出して直行したのは2駅先の洒落たイタリアンレストランだった。
「どうしたの~~?」
「いや…。ごめん、ちょっと用事を思い出したんだ。悪いんだけど、今度穴埋めをさせてくれる?」
「えぇ!?」
「ごめん!!」
隣で先ほどまで機嫌よく微笑んでいた女性が、一瞬のうちに不満いっぱいの顔になる。だが、この人よりも気になる存在が視線の先にいた…気が、する。
「ちょっと~~~!!」
「本当にごめん!!」
とりあえず謝罪の言葉を返しながらも、俺は走り始めた。
「ったくっ!!」
思わず口をついて飛び出した声は、自分が思っていた以上に不機嫌な声だった。…折角の合コン。気の合った女性と、これから二人で出掛けるはずだった。
なのに……
『失礼します。』
脳裏に浮かぶのは、大人しそうな線の細い男子生徒。学校のどの先生に聞いたってブラックリストに載りようのない、絵にかいたような『理想的な生徒』。
だが、俺がさっき見たのは確かにその『理想的な生徒』である藤原だった。
「なんだよ、家出かぁ?」
別に珍しい話じゃない。中学生といえば多感な年頃だ。身近な大人達…親や教師に反発する時期でもある。俺だってそんな頃があったのだ。道さえ違えなければ、あの時期だって大事な成長過程とも言えるだろう。
だが。
それはその『お年頃な中学生』を外から眺めている大人達の意見であり。
実際、問題を起こされる中学生の関係者……親や教師……にとってはその成長過程の行動こそが迷惑極まりない。
「あ~~~っ!!運が悪い!!」
目撃してしまったならば、一教師として追いかけるしかない。この場合、勤務外だとかそんな話は通用しない。
それは純粋に生徒を心配する気持ちももちろんあるが、教師としての俺自身を守るため、が大部分を占める。
もし俺があいつを知っている人間の中で最後にあいつを見たとしたら。家出現場だったというのに、止める事さえしなかったと責め立てられるようなことになれば。
……俺の順風満帆な教師ライフが終了になってしまう……
保身と言われたって構いはしない。大人になった以上、俺の行動には責任がいつだってのしかかる。
悩みの大きさでいえば思春期の頃のほうが深刻だったのかもしれないが、大人になれば悩む時間そのものが制限される。
でも、その上に降りかかる世間からの責任は学生の頃の比ではない。
「とっ捕まえて、すぐに連れて帰るからなっ!!」
「チッ」と軽く舌打ちして、俺は藤原を追いかけた。
*******
「寒ぃ~~~~~~!!」
そうして追いかけて。…なのになかなか奴に追いつくことができなかった俺は、藤原を追って山道をつき進んで今にいたる。
「何でこんな寒いんだ!?夏だぞ、夏!!」
俺達の住む地域としては毎日眺めている山。その頂上へ向かう道のりには街灯がない。
しかし、昼間であれば比較的年配の方々がハイキング気分で登るくらいの高さしかない山なのだ。
俺の中学校でも、1年生は必ず一学期の間にこの山に登る。その引率などで何回か登っていた山だ。
だが。
その慣れ親しんだ山が夜、こんな薄気味悪い雰囲気になる事や、夏なのに寒くなるだなんて知らなかった。
「藤原~~~~!!」
叫んだが、返ってくる声はない。
だが。
「………。何なんだよ、反抗期か~~~?」
名前を呼ぶたびに、一瞬だけ前から光が俺の下に届く。俺と藤原の間には結構な距離があるから、前から灯される光は俺まで届かないけれど、確かにその存在を示すかのように光るのだ。
「……あいつ、ちゃんと上着持っているんだろうな?」
俺がこんなに寒いのだ。藤原も寒いだろう。
少しだけ、先を歩む少年のことを心配してしまう。
「………………。」
そもそも。
俺達はもしかしなくても、このまま遭難してしまう可能性もあるのではないだろうか?
「……………。」
俺の手にあるのは、たまたま持ち合わせた一本のペンライト。合コンに持って行っていた鞄の中には、財布とスマートフォン。それから、コンビニで買った500ミリリットルの水が入っていた。
この程度の山だ。圏外になっているということはないだろう。事実、引率で来た時に何回か電話をかけたことがある。
「………………。」
しかし、今、俺達は山のどの辺りにいるのだろう?とりあえず獣道ではない、ちゃんとした歩道を歩いているつもりなのだが、街灯がない道をひたすら進んでいるだけなので判断がつかない。
そもそも俺が目指しているのは、山の頂上ではなく、俺の前を歩く光の主なのだ。
「寒ぃ……。」
自分の置かれている立場に今更気付く。
俺は判断を誤ったのだ。
藤原を見つけた時点で、教務主任に電話をするべきだった。奴の担任の携帯電話番号だって、俺のスマホのアドレス帳にちゃんと登録されていたのに。
そこで連絡を取らなかったにしても、山に入った時点で警察なりに電話するべきだった。素人の夜中の山登りなんて危険極りないだろう。
それなのに俺は。
……判断を、誤ったのだ。
「くっそ~~~~~……。」
だが、歩みを止めるわけにはいかない。
俺が歩くのをやめるのは、あいつに追いついた後でなければならない。
ここまできたら、自棄も起こしてしまうというものだ。
きっと、今回のこの行動を起こしたのがあの大人しそうな藤原でなければ、俺は間違った決断を何度もすることはなかっただろう。
あいつだからこそ、俺は動揺して、後を追うことしかできなかったのだ。
「藤原~~~~~~~!!」
何度目になるか分からない、俺の叫び。
それに応じて見せるのは、ただ一筋の光だけ。
俺は大声で前を歩く少年を呼んだ。
「お前、どこ行くんだよ!!」
周囲は暗闇で、俺の前を照らすのはたまたま持ち合わせたペンライトだけ。獣道だから足場は悪い。しかも坂道だ。いくらまだ若いと言われる年齢でも、いい加減疲れてきた。
「~~~~っ!!いい加減返事しろよ、藤原~~~~!!」
何度目になるか分からない。俺は俺の前を進んでいく、かすかに見える光に向けて、大声を張り上げた。
「お~~い、マスちゃん。」
「おいこら、山本。ちゃんと増田先生と呼べ。ってか、その前に『おはようございます』だろうがよ。」
「わぁ~~。マスちゃん、真っ当な教師っぽいね。」
「マットウな教師なんだよ。」
「わかったよ、おはようございます。増田先生。」
「おう。おはよう。で?何か用か?」
「明日からの練習メニューの相談。」
「あ~~~…も~~~夏休みなのになぁ…部活かぁ…よくやるよなぁ、お前ら。俺は感心する。」
「感心してないで、一緒に考えてよ。マスちゃん、顧問だろ?」
「顧問っつっても名ばかりだろ~~~?」
「真っ当な教師は可愛い生徒の導き手にはならないんですか~~?」
「……。最近の子どもは本当に口が立つよなぁ……。」
雨が続くジメジメとした時期が過ぎると、今度はムッと籠る蒸し暑い日々が始まった。学校の周囲を囲むように植えられた桜の木などの広葉樹に蝉が止まり、煩わしい鳴き声を響かせる中。
中学教師となって三年目の俺、増田健治は、自身が顧問を務める男子バレーボール部員に捕まり、思わず溜息をついてしまった。
「マスちゃん~~。一緒に作ろうよ。顧問だろ~~?」
「へいへい、分かりましたよ。終業式終わったら、お前先に部室に行っとけ。窓はちゃんと開けておけよ!!男ばっかの部室なんざ臭くてしょうがないからな。」
「あ、ひでぇ~~。俺らのこと臭いもんみたいに言ったな!!マスちゃんなんか加齢臭するくせして!!」
「アホか!!俺は花の20代だっつの!!」
ぺコン、と丸めた冊子で叩くと「いって~、体罰だ!!」と大げさに痛がりながら笑う男子生徒。
いい学校だ、と素直に思う。学校の中での俺の立ち位置についても不満はない。
まだ若い教師。生徒からすれば歳の離れた兄のような存在。性格は熱血漢でもなければ暗いわけでもない。授業の進め方も、進学塾でのアルバイトが功を奏してか、面白いと好評だ。古参の先生方には一部で煙たがられているのも知ってはいるが、面と向かって何かを言われるわけでもない。
社会人となって三年。特に問題のない滑り出しで出発をしている。
「お。」
去って行った男子生徒を、溜息混じりに見送っていると。俺の方へ近づいてくる少年がいる。
「藤原。今日は日直か?」
「はい。」
色白の、線が細く見える少年。まだ声変わりをむかえていない、少し高めの声の生徒は、大量のノートを持っていた。
「ごくろうさん。」
「失礼します。」
労いの言葉をかけると、彼はペコリと頭を下げ、俺の脇をすり抜けて行く。
「さってと。」
俺は一度だけ大きく伸びをすると、肩を回しながら職員室へと一旦戻ることにした。
この後は、終業式に出席して、一度バレーボール部の部室に行って、一緒に明日からの夏休みの間の練習メニューの整理だ。その後は少し事務仕事を片づけて……。
「あ、そういや。」
ここで思い出して周囲を見渡し、生徒がいないことを確認するとスマートフォンを取り出す。
―――午後八時、駅前にて…―――
「了解、了解。」
先日友人から送られてきたメールを読むと、にんまりと微笑んだ。それからスマートフォンをズボンの後ろポケットへ突っ込んだ。
******
「あれ?」
深夜十一時。
バレー部のキャプテンの山本と共に練習メニューを考えて、それを部員全員に発表して、ブーイングの嵐を適当にいなして解散させた後。
事務仕事の整理をして、学校を飛び出して直行したのは2駅先の洒落たイタリアンレストランだった。
「どうしたの~~?」
「いや…。ごめん、ちょっと用事を思い出したんだ。悪いんだけど、今度穴埋めをさせてくれる?」
「えぇ!?」
「ごめん!!」
隣で先ほどまで機嫌よく微笑んでいた女性が、一瞬のうちに不満いっぱいの顔になる。だが、この人よりも気になる存在が視線の先にいた…気が、する。
「ちょっと~~~!!」
「本当にごめん!!」
とりあえず謝罪の言葉を返しながらも、俺は走り始めた。
「ったくっ!!」
思わず口をついて飛び出した声は、自分が思っていた以上に不機嫌な声だった。…折角の合コン。気の合った女性と、これから二人で出掛けるはずだった。
なのに……
『失礼します。』
脳裏に浮かぶのは、大人しそうな線の細い男子生徒。学校のどの先生に聞いたってブラックリストに載りようのない、絵にかいたような『理想的な生徒』。
だが、俺がさっき見たのは確かにその『理想的な生徒』である藤原だった。
「なんだよ、家出かぁ?」
別に珍しい話じゃない。中学生といえば多感な年頃だ。身近な大人達…親や教師に反発する時期でもある。俺だってそんな頃があったのだ。道さえ違えなければ、あの時期だって大事な成長過程とも言えるだろう。
だが。
それはその『お年頃な中学生』を外から眺めている大人達の意見であり。
実際、問題を起こされる中学生の関係者……親や教師……にとってはその成長過程の行動こそが迷惑極まりない。
「あ~~~っ!!運が悪い!!」
目撃してしまったならば、一教師として追いかけるしかない。この場合、勤務外だとかそんな話は通用しない。
それは純粋に生徒を心配する気持ちももちろんあるが、教師としての俺自身を守るため、が大部分を占める。
もし俺があいつを知っている人間の中で最後にあいつを見たとしたら。家出現場だったというのに、止める事さえしなかったと責め立てられるようなことになれば。
……俺の順風満帆な教師ライフが終了になってしまう……
保身と言われたって構いはしない。大人になった以上、俺の行動には責任がいつだってのしかかる。
悩みの大きさでいえば思春期の頃のほうが深刻だったのかもしれないが、大人になれば悩む時間そのものが制限される。
でも、その上に降りかかる世間からの責任は学生の頃の比ではない。
「とっ捕まえて、すぐに連れて帰るからなっ!!」
「チッ」と軽く舌打ちして、俺は藤原を追いかけた。
*******
「寒ぃ~~~~~~!!」
そうして追いかけて。…なのになかなか奴に追いつくことができなかった俺は、藤原を追って山道をつき進んで今にいたる。
「何でこんな寒いんだ!?夏だぞ、夏!!」
俺達の住む地域としては毎日眺めている山。その頂上へ向かう道のりには街灯がない。
しかし、昼間であれば比較的年配の方々がハイキング気分で登るくらいの高さしかない山なのだ。
俺の中学校でも、1年生は必ず一学期の間にこの山に登る。その引率などで何回か登っていた山だ。
だが。
その慣れ親しんだ山が夜、こんな薄気味悪い雰囲気になる事や、夏なのに寒くなるだなんて知らなかった。
「藤原~~~~!!」
叫んだが、返ってくる声はない。
だが。
「………。何なんだよ、反抗期か~~~?」
名前を呼ぶたびに、一瞬だけ前から光が俺の下に届く。俺と藤原の間には結構な距離があるから、前から灯される光は俺まで届かないけれど、確かにその存在を示すかのように光るのだ。
「……あいつ、ちゃんと上着持っているんだろうな?」
俺がこんなに寒いのだ。藤原も寒いだろう。
少しだけ、先を歩む少年のことを心配してしまう。
「………………。」
そもそも。
俺達はもしかしなくても、このまま遭難してしまう可能性もあるのではないだろうか?
「……………。」
俺の手にあるのは、たまたま持ち合わせた一本のペンライト。合コンに持って行っていた鞄の中には、財布とスマートフォン。それから、コンビニで買った500ミリリットルの水が入っていた。
この程度の山だ。圏外になっているということはないだろう。事実、引率で来た時に何回か電話をかけたことがある。
「………………。」
しかし、今、俺達は山のどの辺りにいるのだろう?とりあえず獣道ではない、ちゃんとした歩道を歩いているつもりなのだが、街灯がない道をひたすら進んでいるだけなので判断がつかない。
そもそも俺が目指しているのは、山の頂上ではなく、俺の前を歩く光の主なのだ。
「寒ぃ……。」
自分の置かれている立場に今更気付く。
俺は判断を誤ったのだ。
藤原を見つけた時点で、教務主任に電話をするべきだった。奴の担任の携帯電話番号だって、俺のスマホのアドレス帳にちゃんと登録されていたのに。
そこで連絡を取らなかったにしても、山に入った時点で警察なりに電話するべきだった。素人の夜中の山登りなんて危険極りないだろう。
それなのに俺は。
……判断を、誤ったのだ。
「くっそ~~~~~……。」
だが、歩みを止めるわけにはいかない。
俺が歩くのをやめるのは、あいつに追いついた後でなければならない。
ここまできたら、自棄も起こしてしまうというものだ。
きっと、今回のこの行動を起こしたのがあの大人しそうな藤原でなければ、俺は間違った決断を何度もすることはなかっただろう。
あいつだからこそ、俺は動揺して、後を追うことしかできなかったのだ。
「藤原~~~~~~~!!」
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それに応じて見せるのは、ただ一筋の光だけ。
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