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婚約破棄と救済
6.贈り物と小さな幸福
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塔での暮らしに、アリシアは少しずつ慣れ始めていた。
レオンは相変わらず口数が少なく、表情もほとんど変えない。けれど、必要なことは言葉少なに伝えてくれるし、彼女が困る前に生活の手配を整えてくれる。
それは、侯爵家では夢にも見られなかった心遣いだった。
――ただ与えられるのではない。拒絶も嘲笑もない。
それが、どれほど胸を温めるものか。アリシアは日に日に実感していた。
そんなある日のこと。
食後の時間、レオンが無言で一冊の分厚い本を机の上に置いた。革装丁で、金色の文様が刻まれている。
「……これは?」
「魔導書だ。初歩の理論と練習法が載っている」
「わ、私に……?」
「ああ」
アリシアは思わず息をのんだ。
侯爵家にいた頃、本を読みたいと願っても「無駄だ」と突き放され、書庫に入ることすら許されなかった。そんな自分に、わざわざ魔導書を与えてくれるなんて。
震える指先で表紙をなぞり、恐る恐る開いた。中には見慣れぬ魔法陣の図と、基礎理論が丁寧に記されている。
「……っ、嬉しい……」
気づけば涙が滲んでいた。
慌てて袖で拭うが、止まらない。
「ごめんなさい……こんなことで泣くなんて……」
レオンは無表情のまま首を横に振った。
「泣く理由があるなら泣け。……それと、もう一つある」
彼が差し出したのは、手のひらほどの銀細工のペンダントだった。中央には小さな蒼い宝石が嵌め込まれていた。
「これは……?」
「簡易魔力安定具。魔力が暴走しかけても抑えてくれる。訓練には必要だ」
淡々と説明する声。けれど、アリシアにはそれが「お前を守るために用意した」と聞こえた。
胸がぎゅっと熱くなる。
「本当に……ありがとうございます。大切にします」
彼女はぎこちなく微笑んだ。
その瞬間、レオンの瞳がかすかに揺れた。
冷たい黄金の瞳に映る笑顔は、どこかまぶしく、見慣れない光を帯びていた。
彼は視線をそらし、短く言った。
「明日、市場へ行く」
「えっ……市場に……ですか?」
「ああ。生活用品が必要だろう」
アリシアの胸はときめいた。
侯爵家の娘として、彼女は表向きには何度も街へ出たことがある。だが実際は護衛に囲まれ、好きな店に立ち寄ることも、物を選ぶことも許されなかった。ただ飾り物のように連れ出されるだけだった。
――けれど、明日は違うのだ。レオンと一緒に歩く。好きに選んでいい。
その想像だけで、胸が温かく弾んだ。
◇ ◇ ◇
翌日。
王都から少し離れた塔のふもとに広がる小さな町は、朝から活気に満ちていた。
色とりどりの布がかけられた屋台、焼き立てのパンの香ばしいにおい、果実を並べる店主の声。
アリシアは目を輝かせ、辺りを見回した。
「すごい……こんなに賑やかなんですね」
「珍しいのか?」
「はい……今までは、ゆっくり見て歩くなんてできませんでしたから」
アリシアが足を止めるたび、レオンは歩みを合わせた。
屋台の前で赤いリンゴを見つめれば、黙って店主に金貨を差し出す。香ばしいパイの香りに顔を向ければ、気づいたときには手に包み紙が渡されていた。
「好きに選べ」とは言ったものの、彼女が言葉にせずとも望むものを察して与えるその姿に、アリシアの胸はじんわりと熱くなった。
「レオン様、これは……甘いですね!」
かじったパイの中から、果実の蜜が溢れた。頬が自然にほころぶ。
その笑顔を、レオンは横目でじっと見ていた。
無意識のことだった。けれど、心の奥が微かに震えた。
――笑っている。
侯爵家にいた頃の凍りついた表情ではない。恐れも諦めもなく、ただ純粋に喜びを浮かべる顔。
それがこんなにも美しいものだと、彼自身も初めて知った。
「レオン様?」
不思議そうに首をかしげるアリシアに、彼は咄嗟に目をそらし、ぶっきらぼうに答えた。
「……食べ歩きは行儀が悪い。歩きながら全部食べるな」
「あ、す、すみません!」
慌てて口を押さえるアリシアの仕草に、レオンはわずかに唇の端を緩めかけた。だが、すぐに表情を戻す。
市場を歩くうちに、アリシアは小さな布切れや飾り紐を選び、楽しそうに袋へ入れていった。生活に必要というより、ただ心惹かれたものばかり。それでもレオンは何も言わず、会計を済ませてやる。
――彼女が笑うのなら、それでいい。
心のどこかで、そう思っていた。
◇ ◇ ◇
夕暮れ時、塔に戻る頃。
袋を抱えたアリシアは、名残惜しそうに市場を振り返った。
「今日は、本当に楽しかったです……」
「そうか」
「はい。夢みたいで……普通の人のように過ごせて。私にとっては初めての幸せでした」
その言葉に、レオンの心臓が一瞬強く打った。
普通の人にとって当たり前の幸福を、彼女は「初めて」と言う。
どれほど孤独に生きてきたのか。
その過去を思えば思うほど、胸の奥に静かな怒りと、守りたいという衝動が混ざり合った。
塔の扉を開ける直前、アリシアがふと笑った。
夕陽に照らされたアリシアの青い瞳が、キラキラと澄んだ水面の様に光り輝く。
「レオン様と一緒にいられて……私は幸せです」
レオンは返す言葉を失った。
胸に広がる熱を抑えきれず、ただ短くうなずく。
無表情を崩さぬまま。しかし心の奥では――
冷徹と呼ばれた男の心に、小さな芽が確かに息吹き始めていた。
レオンは相変わらず口数が少なく、表情もほとんど変えない。けれど、必要なことは言葉少なに伝えてくれるし、彼女が困る前に生活の手配を整えてくれる。
それは、侯爵家では夢にも見られなかった心遣いだった。
――ただ与えられるのではない。拒絶も嘲笑もない。
それが、どれほど胸を温めるものか。アリシアは日に日に実感していた。
そんなある日のこと。
食後の時間、レオンが無言で一冊の分厚い本を机の上に置いた。革装丁で、金色の文様が刻まれている。
「……これは?」
「魔導書だ。初歩の理論と練習法が載っている」
「わ、私に……?」
「ああ」
アリシアは思わず息をのんだ。
侯爵家にいた頃、本を読みたいと願っても「無駄だ」と突き放され、書庫に入ることすら許されなかった。そんな自分に、わざわざ魔導書を与えてくれるなんて。
震える指先で表紙をなぞり、恐る恐る開いた。中には見慣れぬ魔法陣の図と、基礎理論が丁寧に記されている。
「……っ、嬉しい……」
気づけば涙が滲んでいた。
慌てて袖で拭うが、止まらない。
「ごめんなさい……こんなことで泣くなんて……」
レオンは無表情のまま首を横に振った。
「泣く理由があるなら泣け。……それと、もう一つある」
彼が差し出したのは、手のひらほどの銀細工のペンダントだった。中央には小さな蒼い宝石が嵌め込まれていた。
「これは……?」
「簡易魔力安定具。魔力が暴走しかけても抑えてくれる。訓練には必要だ」
淡々と説明する声。けれど、アリシアにはそれが「お前を守るために用意した」と聞こえた。
胸がぎゅっと熱くなる。
「本当に……ありがとうございます。大切にします」
彼女はぎこちなく微笑んだ。
その瞬間、レオンの瞳がかすかに揺れた。
冷たい黄金の瞳に映る笑顔は、どこかまぶしく、見慣れない光を帯びていた。
彼は視線をそらし、短く言った。
「明日、市場へ行く」
「えっ……市場に……ですか?」
「ああ。生活用品が必要だろう」
アリシアの胸はときめいた。
侯爵家の娘として、彼女は表向きには何度も街へ出たことがある。だが実際は護衛に囲まれ、好きな店に立ち寄ることも、物を選ぶことも許されなかった。ただ飾り物のように連れ出されるだけだった。
――けれど、明日は違うのだ。レオンと一緒に歩く。好きに選んでいい。
その想像だけで、胸が温かく弾んだ。
◇ ◇ ◇
翌日。
王都から少し離れた塔のふもとに広がる小さな町は、朝から活気に満ちていた。
色とりどりの布がかけられた屋台、焼き立てのパンの香ばしいにおい、果実を並べる店主の声。
アリシアは目を輝かせ、辺りを見回した。
「すごい……こんなに賑やかなんですね」
「珍しいのか?」
「はい……今までは、ゆっくり見て歩くなんてできませんでしたから」
アリシアが足を止めるたび、レオンは歩みを合わせた。
屋台の前で赤いリンゴを見つめれば、黙って店主に金貨を差し出す。香ばしいパイの香りに顔を向ければ、気づいたときには手に包み紙が渡されていた。
「好きに選べ」とは言ったものの、彼女が言葉にせずとも望むものを察して与えるその姿に、アリシアの胸はじんわりと熱くなった。
「レオン様、これは……甘いですね!」
かじったパイの中から、果実の蜜が溢れた。頬が自然にほころぶ。
その笑顔を、レオンは横目でじっと見ていた。
無意識のことだった。けれど、心の奥が微かに震えた。
――笑っている。
侯爵家にいた頃の凍りついた表情ではない。恐れも諦めもなく、ただ純粋に喜びを浮かべる顔。
それがこんなにも美しいものだと、彼自身も初めて知った。
「レオン様?」
不思議そうに首をかしげるアリシアに、彼は咄嗟に目をそらし、ぶっきらぼうに答えた。
「……食べ歩きは行儀が悪い。歩きながら全部食べるな」
「あ、す、すみません!」
慌てて口を押さえるアリシアの仕草に、レオンはわずかに唇の端を緩めかけた。だが、すぐに表情を戻す。
市場を歩くうちに、アリシアは小さな布切れや飾り紐を選び、楽しそうに袋へ入れていった。生活に必要というより、ただ心惹かれたものばかり。それでもレオンは何も言わず、会計を済ませてやる。
――彼女が笑うのなら、それでいい。
心のどこかで、そう思っていた。
◇ ◇ ◇
夕暮れ時、塔に戻る頃。
袋を抱えたアリシアは、名残惜しそうに市場を振り返った。
「今日は、本当に楽しかったです……」
「そうか」
「はい。夢みたいで……普通の人のように過ごせて。私にとっては初めての幸せでした」
その言葉に、レオンの心臓が一瞬強く打った。
普通の人にとって当たり前の幸福を、彼女は「初めて」と言う。
どれほど孤独に生きてきたのか。
その過去を思えば思うほど、胸の奥に静かな怒りと、守りたいという衝動が混ざり合った。
塔の扉を開ける直前、アリシアがふと笑った。
夕陽に照らされたアリシアの青い瞳が、キラキラと澄んだ水面の様に光り輝く。
「レオン様と一緒にいられて……私は幸せです」
レオンは返す言葉を失った。
胸に広がる熱を抑えきれず、ただ短くうなずく。
無表情を崩さぬまま。しかし心の奥では――
冷徹と呼ばれた男の心に、小さな芽が確かに息吹き始めていた。
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